キーワードの管理

キーワードは、検索するための重要な識別子として組織が持っている単語または語句です。キーワードは、追加情報や推奨するリンクを最初の結果ページに表示する方法を検索管理者に提供します。この情報は、それ以外の方法では、キーワード リストに追加された特定の単語または語句を含むクエリの検索結果には表示されません。キーワードを管理するときは、以下の点を考慮してください。

  • キーワードの部分一致検索は実行できません。これは、用語の場合、ワード ブレーカによる個々の単語への分割が行われないためです。

  • 異なるバージョン (たとえば C# と CSharp) のキーワードが存在する場合は、同意語を使用する必要があります。これは、キーワードの照合は、ユーザーが入力した未変更のクエリ用語に対して実行されるからです。

  • 1 つのキーワードに対して、用語の定義と、その用語に特に関連すると識別されたリンクの一覧である "おすすめコンテンツ" という 2 つの情報を表示できます。

定義

定義は、基本的には用語集と同じであり、キーワードの意味を説明します。定義のテキストはキーワード リストのキーワードのエントリの一部として含まれ、Definition プロパティに指定されます。

おすすめコンテンツ

おすすめコンテンツは、検索管理者が推奨するキーワードのリソースの一覧です。

キーワードとおすすめコンテンツの間には多対多の関係があります。1 つのキーワードに複数のおすすめコンテンツが関連付けられる傾向があり、1 つのおすすめコンテンツに複数のキーワードを関連付けることができます。これは、おすすめコンテンツ リストが、キーワード リストとは個別に構成されることを意味します。このリストにおすすめコンテンツを追加した後、キーワード リストの適切なエントリに関連付けることができます。

キーワードのオブジェクト モデル

検索範囲を管理するためのクラスは、Microsoft.Office.Server.Search.Administration 名前空間の Microsoft.Office.Server.Search.dll に置かれています。

個々のキーワードは、Keyword クラスで表されます。このクラスのプロパティを表 1 に示します。

表 1. キーワードのプロパティ

名前

説明

Term

キーワードを表す単語または語句

Synonyms

キーワードの同意語のコレクション

Contact

キーワードの連絡先担当者

BestBets

キーワードに対するおすすめコンテンツのコレクション

Definition

キーワードの定義

StartDate

キーワードをアクティブ化する日付

EndDate

キーワードの有効期限日

ReviewDate

キーワードの連絡先担当者に、用語の見直しの実行を通知する日付

Keyword クラスには、2 つのメソッドが含まれています。1 つは行われたすべての変更を使用してキーワードを更新するメソッド、もう 1 つはキーワードをキーワード リストから削除するメソッドです。

BestBet クラスは、個々のおすすめコンテンツを表します。このクラスのプロパティを表 2 に示します。

表 2. お勧めコンテンツのプロパティ

名前

説明

Title

おすすめコンテンツのタイトル

Url

おすすめコンテンツの URL

Description

おすすめコンテンツの説明

ParentKeywords

このおすすめコンテンツを使用するキーワードのコレクション

特定のサイト コレクションのキーワードとおすすめコンテンツを返すには、Keywords クラスを使用します。このオブジェクトのメソッドは、キーワードのコレクションを保持する KeywordCollection オブジェクト、またはおすすめコンテンツのコレクションを保持する BestBetCollection オブジェクトを返します。

BestBetsCollection オブジェクトを使用して、特定のキーワードのおすすめコンテンツのコレクションを保持できます。特定のキーワードの同意語のコレクションを保持するには、SynonymCollection オブジェクトを使用できます。

See Also

参照

[Microsoft.Office.Server.Search.Administration.Keywords]

[Microsoft.Office.Server.Search.Administration.Keyword]

[Microsoft.Office.Server.Search.Administration.BestBet]

概念

エンタープライズ検索管理オブジェクト モデルを使うにあたって

関連性の向上