コンテンツ ソースの概要

Microsoft Office SharePoint Server 2007 でのエンタープライズ検索 では、コンテンツ ソースは、検索サービスがクロールする必要のあるコンテンツ、およびそのコンテンツ ソースに対するクロールの構成方法に関する情報を表します。クロールの構成は Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003 Search から変わっていませんが、コンテンツ ソースの動作方法および構成に使用するクラスには変更があります。

主要な変更点は次のとおりです。

• 単一のコンテンツ ソースに対して複数の開始アドレスを指定できるようになりました。これにより、必要なコンテンツ ソースの数が減り、コンテンツ ソースの管理プロセスが簡単になります。

• 既定では、Local Office SharePoint Server Sites という 1 つのコンテンツ ソースが Search に構成されます。このコンテンツ ソースには、そのサイトのサーバーまたはサーバー ファームに格納されているすべてのコンテンツおよびユーザー プロファイルが含まれます。

• 2 つの新しいコンテンツ ソース タイプが追加されました。

  • SharePointContentSource : このタイプは、SharePoint サイトに対するコンテンツ ソースの構成プロセスを簡単にします。指定する必要があるのは開始アドレスだけです。SharePointContentSource タイプは、追加の構成を行わなくても、クロールから適切なコンテンツを自動的に含めたり除外したりするように設計されています。

  • BusinessDataCatalogContentSource : このタイプを使用すると、SAP や Siebel などのバックエンド サーバー アプリケーションからコンテンツをクロールするように エンタープライズ検索 を構成できます。このコンテンツ ソースを使用するには、最初に、バックエンド サーバー アプリケーションのデータにアクセスするようにビジネス データ カタログを構成する必要があります。詳細については、「ビジネス データ カタログ」を参照してください。

コンテンツ ソース オブジェクト モデル

次の図で示されているように、エンタープライズ検索 の Microsoft.Office.Server.Search.Administration 名前空間には、コンテンツ ソース オブジェクト モデルの異なるコンテンツ ソース タイプを表すために、複数のクラスが含まれます。

次の表では、コンテンツ ソースのタイプについて説明します。

クロールのスケジューリング

クロール スケジュールはコンテンツ ソースにリンクされるので、コンテンツ ソース クラスを使用して、その特定のコンテンツ セットに対するクロール スケジュールを管理します。

コンテンツ ソースのクロール スケジュールを構成するには、4 つのスケジュールから選択できます (すべてのスケジュールは Schedule 基本クラスを継承します)。

• DailySchedule : クロールの間の日数を指定するために使用します。

• WeeklySchedule : クロールの間の週数を指定するために使用します。

• MonthlySchedule : クロールを実行する月と日を指定するために使用します。

• MonthlyDayOfWeekSchedule : クロールを実行する月、週、曜日を指定するために使用します。

See Also

タスク

[方法] 共有サービス プロバイダのコンテンツ ソースを取得する

[方法] コンテンツ ソースを追加する

[方法] コンテンツ ソースを削除する

[方法] コンテンツ ソースのクロールをプログラム的に管理する

[方法] コンテンツ ソースのクロール スケジュールをプログラムで構成する

概念

エンタープライズ検索管理オブジェクト モデルを使うにあたって