チュートリアル: レポートへのパラメーターの追加 (SSRS)

レポートでは、パラメーターを使用して表示するデータを制限し、表示方式を変更し、関連するレポートに接続します。レポート パラメーターを作成し、レポートを実行するとき、ユーザーがレポート パラメーターの値を選択できるようにします。レポートでは、実行時にパラメーターの値を参照する式を作成し、レポートのデータや表示方法を変更できます。パラメーターは、メイン レポートから別のレポートやサブレポートへのリンクを含める場合にも使用されます。

このチュートリアルは、基本的な表形式のレポートの内容と表示方法を制御するにはパラメーターをどのように使用すればよいかを説明し、メイン レポートからドリルスルー レポートにパラメーターを渡す方法を説明することを目的としています。

学習する内容

このチュートリアルでは、前のチュートリアル「チュートリアル : 基本的なテーブル レポートの作成」で作成したレポートにパラメーターを追加します。次の概念を学習します。

  • クエリ パラメーターをデータセット クエリに追加して自動的にレポート パラメーターを作成する方法

  • データをデータ ソースから取得した後にフィルター処理する方法

  • 単一の値をとるパラメーターおよび複数の値をとるパラメーターの有効な値の一覧を指定する方法

  • ユーザーが単一の値をとるパラメーターまたは複数の値をとるパラメーターに選択した値を、レポートの式に含める方法

  • カスケード型パラメーターを追加する方法

  • パラメーターをメイン レポートからドリルスルー レポートに渡す方法

パラメーターの詳細については、「パラメーター (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

注意

このチュートリアルを完了するには、Reporting Services をネイティブ モードで実行する必要があります。Reporting Services を SharePoint 統合モードで実行していると、レポート サーバーの URL を使用するステップを実行できません。Reporting Services のモードの詳細については、「配置モードの計画」を参照してください。プロジェクトの配置方法の詳細については、「SharePoint サイトへのモデルおよび共有データ ソースの配置」を参照してください。

要件

このチュートリアルを使用するには、システムに次のアプリケーションがインストールされている必要があります。

  • Microsoft SQL Server 2008 R2 および AdventureWorks2008R2 データベース。SQL Server 2008 R2 のサンプルやサンプル データベースを表示したり使用したりするには、まずこれらをダウンロードしてインストールする必要があります。詳細については、「SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点」を参照してください。SQL Server のサンプル データベースと SQL Server Express サンプル コードのサポートについては、CodePlex Web サイトの「Databases and Samples Overview」を参照してください。

  • SQL Server 2008 R2 Reporting Services.

  • SQL Server Business Intelligence Development Studio.

    注意

    Business Intelligence (BI) Development Studio は、Itanium ベースのコンピューターではサポートされていません。ただし、x64 ベースのコンピューターでは、BI Development Studio を使用できます。SQL Server サンプル データベースを Itanium ベースのコンピューターに配置した場合は、x86 または x64 ベースのコンピューターの BI Development Studio を使用し、サンプルを修正して実行します。

AdventureWorks2008R2 データベースからデータを取得するには読み取り専用権限も必要です。

このチュートリアルでは、チュートリアル「基本的なテーブル レポートの作成」が完了していることを前提としています。

このチュートリアルの推定所要時間 : 60 分