New-SendConnector

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-09-05

ハブ トランスポート サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで新しい送信コネクタを作成するには、New-SendConnector コマンドレットを使用します。

構文

New-SendConnector -Name <String> -AddressSpaces <MultiValuedProperty> [-AuthenticationCredential <PSCredential>] [-Comment <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ConnectionInactivityTimeOut <EnhancedTimeSpan>] [-Custom <SwitchParameter>] [-DNSRoutingEnabled <$true | $false>] [-DomainController <Fqdn>] [-DomainSecureEnabled <$true | $false>] [-Enabled <$true | $false>] [-Force <SwitchParameter>] [-ForceHELO <$true | $false>] [-Fqdn <Fqdn>] [-IgnoreSTARTTLS <$true | $false>] [-Internal <SwitchParameter>] [-Internet <SwitchParameter>] [-IsScopedConnector <$true | $false>] [-MaxMessageSize <Unlimited>] [-Partner <SwitchParameter>] [-Port <Int32>] [-ProtocolLoggingLevel <None | Verbose>] [-RequireTLS <$true | $false>] [-SmartHostAuthMechanism <None | BasicAuth | BasicAuthRequireTLS | ExchangeServer | ExternalAuthoritative>] [-SmartHosts <MultiValuedProperty>] [-SourceIPAddress <IPAddress>] [-SourceTransportServers <MultiValuedProperty>] [-TemplateInstance <PSObject>] [-Usage <Custom | Internal | Internet | Partner>] [-UseExternalDNSServersEnabled <$true | $false>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

New-SendConnector -Name <String> [-AuthenticationCredential <PSCredential>] [-Comment <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ConnectionInactivityTimeOut <EnhancedTimeSpan>] [-Custom <SwitchParameter>] [-DNSRoutingEnabled <$true | $false>] [-DomainController <Fqdn>] [-DomainSecureEnabled <$true | $false>] [-Enabled <$true | $false>] [-Force <SwitchParameter>] [-ForceHELO <$true | $false>] [-Fqdn <Fqdn>] [-IgnoreSTARTTLS <$true | $false>] [-Internal <SwitchParameter>] [-Internet <SwitchParameter>] [-LinkedReceiveConnector <ReceiveConnectorIdParameter>] [-MaxMessageSize <Unlimited>] [-Partner <SwitchParameter>] [-Port <Int32>] [-ProtocolLoggingLevel <None | Verbose>] [-RequireTLS <$true | $false>] [-SmartHostAuthMechanism <None | BasicAuth | BasicAuthRequireTLS | ExchangeServer | ExternalAuthoritative>] [-SmartHosts <MultiValuedProperty>] [-SourceIPAddress <IPAddress>] [-SourceTransportServers <MultiValuedProperty>] [-TemplateInstance <PSObject>] [-Usage <Custom | Internal | Internet | Partner>] [-UseExternalDNSServersEnabled <$true | $false>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

このコマンドレットでは、新しい送信コネクタを作成します。新しい送信コネクタの必須パラメータの入力を求めるメッセージを表示するには、「New-SendConnector」と入力します。このタスクを完了すると、送信コネクタが作成されます。

New-SendConnector コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割、および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで New-SendConnector コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

AddressSpaces

必須

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

このパラメータは、このコネクタが受信コネクタに関連付けられていない場合に必要です。関連付けられている受信コネクタが LinkedReceiveConnector パラメータを使用して指定されている場合、AddressSpaces パラメータの値は $null である必要があります。それ以外の場合は、AddressSpaces パラメータには、送信コネクタによるメッセージの送信先となるドメイン名を指定します。各アドレス スペースを入力するための完全な構文は以下のとおりです。<AddressSpaceType>:<AddressSpace>;<AddressSpaceCost>

  • AddressSpaceType   エッジ トランスポート サーバーでは、アドレス スペースの種類は SMTP になっている必要があります。ハブ トランスポート サーバーでは、アドレス スペースの種類は SMTPX400、またはその他のテキスト文字列です。アドレス スペースの種類を省略すると、種類は SMTP アドレス スペースと見なされます。
  • AddressSpace   SMTP アドレス スペースの種類には、RFC 1035 準拠のアドレス スペースを入力する必要があります。たとえば、**.com および *.contoso.com は使用できますが、*contoso.com は使用できません。X.400 アドレス スペースの種類には、o=MySite;p=MyOrg;a=adatum;c=us などの RFC 1685 準拠のアドレス スペースを入力する必要があります。その他のアドレスの種類の値には、アドレス スペースに任意のテキストを入力できます。
  • AddressSpaceCost    コストの有効な入力の範囲は 1 ~ 100 です。低いコストは、より良いルートを示します。このパラメータは省略可能です。アドレス スペースのコストを省略すると、コストとして 1 が使用されます。セミコロン (;) を含む SMTP 以外のアドレス スペースを入力する場合は、アドレス スペースのコストを指定する必要があります。

アドレス スペースの種類またはアドレス スペースのコストを指定する場合、アドレス スペースを二重引用符 (") で囲む必要があります。たとえば、次のアドレス スペース エントリは同等です。

  • "SMTP:contoso.com;1"
  • "contoso.com;1"
  • "SMTP:contoso.com"
  • contoso.com

複数のアドレス スペースを指定するには、アドレス スペースをコンマで区切ります。たとえば、"contoso.com,fabrikam.com" のようにします。アドレス スペースの種類またはアドレス スペースのコストを指定する場合、アドレス スペースを二重引用符 ( " ) で囲む必要があります。たとえば、"contoso.com;2","fabrikam.com;3" のように指定します。

ハブ トランスポート サーバーに構成されている送信コネクタに SMTP 以外のアドレス スペースの種類を指定する場合、送信コネクタで次の設定を行う必要があります。

  • SmartHosts パラメータの値を指定することで、スマート ホストを使用して電子メールをルーティングします。
  • $FalseDNSRoutingEnabled パラメータを設定します。
note注 :
ハブ トランスポート サーバー上の送信コネクタで SMTP 以外のアドレス スペースを構成できますが、送信コネクタはトランスポート メカニズムとして SMTP を使用して他のメッセージング サーバーにメッセージを送信します。ハブ トランスポート サーバーの外部コネクタは、SMTP をプライマリ トランスポート メカニズムとして使用しない、サード パーティの FAX ゲートウェイ サーバーなどのローカルのメッセージング サーバーにメッセージを送信するために使用されます。詳細については、「外部コネクタ」を参照してください。

Name

必須

System.String

このパラメータには、管理者が設定したコネクタの名前を指定します。名前にスペースが含まれる場合は、Name パラメータを二重引用符で囲む必要があります。たとえば、「"New Send Connector"」と入力します。 "New Send Connector".

AuthenticationCredential

省略可能

System.Management.Automation.PSCredential

このパラメータには、資格情報オブジェクトの作成および指定が必要です。この資格情報オブジェクトは Get-Credential コマンドレットを使用して作成されます。Get-Credential コマンドレットの詳細については、Exchange 管理シェルで「Get-Help Get-Credential」と入力してください。

Comment

省略可能

System.String

Comment パラメータは、"this is an admin note" のように二重引用符で囲む必要があります。 "this is an admin note".

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。

ConnectionInactivityTimeOut

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan

このパラメータには、アイドル状態の接続を開いておく最長時間を指定します。既定値は 10 分です。値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:011.00:00:00 です。

Custom

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、使用法の種類として Custom を指定します。使用法の種類によって、送信コネクタに割り当てられるアクセス許可と認証方式が決定されます。Custom パラメータを使用する場合、次のパラメータは使用できません。

  • Internal
  • Internet
  • Partner
  • Usage

送信コネクタの使用法の種類、アクセス許可、および認証方法の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。

DNSRoutingEnabled

省略可能

System.Boolean

DnsRoutingEnabled パラメータに対して有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。SmartHosts パラメータを指定する場合、DnsRoutingEnabled パラメータは同じコマンド ラインで $False である必要があります。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割を実行するコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスに対してのみ読み取りと書き込みを行います。

DomainSecureEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータは、この送信コネクタのサービスを利用するドメインに対して、トランスポート層セキュリティ (TLS) の相互認証を有効にするプロセスの一部です。相互 TLS 認証は、以下の条件が満たされている場合にのみ正しく機能します。

  • DomainSecureEnabled パラメータの値が $True に設定されている。
  • DNSRoutingEnabled パラメータの値が $True に設定されている。
  • IgnoreStartTLS パラメータの値が $False に設定されている。

ワイルドカード文字 (*) は、相互 TLS 認証用に構成されているドメインではサポートされません。また、対応する受信コネクタと、Get-TransportConfig コマンドレットの TLSReceiveDomainSecureList パラメータの値に同じドメインが定義されている必要があります。

以下の種類の送信コネクタの場合、DomainSecureEnabled の既定値は $False です。

  • ハブ トランスポート サーバーで定義されるすべての送信コネクタ
  • エッジ トランスポート サーバーで定義される、ユーザー作成の送信コネクタ

以下の種類の送信コネクタの場合、DomainSecureEnabled の既定値は $True です。

  • エッジ トランスポート サーバーで定義される、既定の送信コネクタ

Enabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。コネクタで電子メール メッセージを処理する機能を有効または無効にするには、Enabled パラメータを使用します。

Force

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータを指定すると、特定の構成を変更しているときに表示される警告または確認のメッセージが表示されなくなります。

ForceHELO

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $False です。既定では、EHLO が使用されます。このパラメータが $True に設定されている場合、EHLO は送信されず、HELO が送信されます。

Fqdn

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

このパラメータには、送信コネクタを使用して送信メッセージを受信する、接続済みメッセージング サーバーの送信元サーバーとして使用される FQDN を指定します。このパラメータの値は、以下の例に示すように送信元サーバー名が必要な場合に常に接続済みメッセージング サーバーで表示されます。

  • 送信コネクタが次ホップのメッセージング サーバーと通信する場合の EHLO/HELO コマンド内
  • ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーからのメッセージの送信後、次ホップのメッセージング サーバーによりメッセージに追加される、メッセージの最新の Received: ヘッダー フィールド内
  • TLS 認証中

Fqdn パラメータの既定値は $Null です。つまり、FQDN の実際の既定値は、その送信コネクタを含むハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーの FQDN です。

note注 :
メールボックス サーバーの役割もインストールされているハブ トランスポート サーバー上で送信コネクタを構成する場合、Fqdn パラメータに指定する値は使用されません。代わりに、Get-ExchangeServer コマンドレットを使用することで表示されるサーバーの FQDN が常に使用されます。
ハブ トランスポート サーバーおよびメールボックス サーバーの両方の役割がインストールされているサーバーの場合、送信メッセージの Received: ヘッダーからサーバー名を削除する唯一の方法は、Remove-ADPermission コマンドレットを使用して、該当コネクタを使用するセキュリティ プリンシパルから Ms-Exch-Send-Headers-Routing アクセス許可を削除することです。この操作により、ハブ トランスポート サーバーからメッセージが送信されるときに、メッセージからすべての Received: ヘッダーが削除されます。Received: ヘッダーは最大ホップ数の計算に使用されるため、内部メッセージの Received: ヘッダーを削除することはお勧めしません。Remove-ADPermission コマンドレットおよび Get-ExchangeServer コマンドレットの詳細については、以下のトピックを参照してください。
Remove-ADPermission
Get-ExchangeServer

IgnoreSTARTTLS

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、リモートの送信側サーバーによって指定される StartTLS オプションを無視するかどうかを指定します。このパラメータは、リモート ドメインで使用されます。RequireTLS パラメータが $True に設定されている場合は、このパラメータを $False に設定する必要があります。このパラメータの有効な値は、$True$False です。

Internal

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、使用法の種類として Internal を指定します。使用法の種類によって、送信コネクタに割り当てられるアクセス許可と認証方式が決定されます。Internal パラメータを使用する場合、次のパラメータは使用できません。

  • Custom
  • Internet
  • Partner
  • Usage

送信コネクタの使用法の種類、アクセス許可、および認証方法の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。

Internet

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、使用法の種類として Internet を指定します。使用法の種類によって、送信コネクタに割り当てられるアクセス許可と認証方式が決定されます。Internet パラメータを使用する場合、次のパラメータは使用できません。

  • Custom
  • Internal
  • Partner
  • Usage

送信コネクタの使用法の種類、アクセス許可、および認証方法の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。

IsScopedConnector

省略可能

System.Boolean

このパラメータは、他のハブ トランスポート サーバーがコネクタを使用できるかどうかを制御します。このパラメータの値が $False である場合、Exchange 組織内のすべてのハブ トランスポート サーバーがこのコネクタを使用できます。このパラメータの値が $True である場合、コネクタは、同一の Active Directory サイト内のハブ トランスポート サーバーでのみ使用できます。既定値は $False です。

LinkedReceiveConnector

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ReceiveConnectorIdParameter

このパラメータは、指定した受信コネクタによって受信されるすべてのメッセージを、この送信コネクタを通じて配信されるように強制します。LinkedReceivedConnector の値に次のいずれかの ID を使用して、受信コネクタを指定できます。

  • GUID
  • 識別名 (DN)
  • サーバー名\コネクタ名

New-SendConnector コマンドレットで LinkReceiveConnector パラメータを使用する場合、指定された値と共に次のパラメータも使用する必要があります。

  • DNSRoutingEnabled $False
  • MaxMessageSize unlimited
  • Smarthosts <スマート ホスト ID>
  • SmarthostAuthMechanism <認証機構>

LinkedReceiveConnector パラメータを使用するときは、AddressSpace パラメータを使用できません。

MaxMessageSize

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Unlimited

このパラメータには、コネクタを介して渡すことができるメッセージの最大サイズを指定します。既定値は 10MB です。値を入力するときは、値に以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)

単位が付加されていない値は、バイトとして扱われます。バイト単位で入力された値は、直近の KB に切り上げられます。たとえば、1048575B1MB に切り上げられ、10485771025KB に切り上げられます。このパラメータの有効な入力の範囲は、02147483647 バイトです。送信コネクタのメッセージ サイズ制限を解除するには、値 unlimited を入力します。

Partner

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、使用法の種類として Partner を指定します。使用法の種類によって、送信コネクタに割り当てられるアクセス許可と認証方式が決定されます。Partner パラメータを使用する場合、次のいずれのパラメータも使用できません。

  • Custom
  • Internal
  • Internet
  • Usage

送信コネクタの使用法の種類、アクセス許可、および認証方法の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。

Port

省略可能

System.Int32

このパラメータの有効な入力の範囲は、065535 の整数です。既定値は 25 です。SmartHosts パラメータに値を指定する場合、Port の値には、スマート ホスト転送に使用されるポート番号を指定します。多くの組織では、ポート番号は 25 に設定されています。

ProtocolLoggingLevel

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.ProtocolLoggingLevel

このパラメータでは、指定した送信コネクタのプロトコル ログ出力を有効または無効にします。値 Verbose を指定すると、コネクタのプロトコル ログ出力が有効になります。値 None を指定すると、コネクタのプロトコル ログ出力が無効になります。ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーで構成されるすべての送信コネクタでは、送信コネクタのプロトコル ログの場所は Set-TransportServer コマンドレットの SendProtocolLogPath パラメータを使用して指定します。

RequireTLS

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、このコネクタを介して送信されるすべてのメッセージが TLS を使用して送信される必要があるかどうかを指定します。既定値は $False です。

SmartHostAuthMechanism

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.SmtpSendConnectorConfig+AuthMechanisms

このパラメータは、リモート サーバーでの認証時に使用されます。このパラメータが使用されるのは、スマート ホストが構成され、DNSRoutingEnabled パラメータが $False に設定されている場合のみです。有効な値は、NoneBasicAuthBasicAuthRequireTLSExchangeServer、および ExternalAuthoritative です。すべての値は同時に使用することができません。BasicAuth または BasicAuthRequireTLS を選択する場合は、AuthenticationCredential パラメータを使用して認証資格情報を指定する必要があります。

SmartHosts

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

このパラメータは、DnsRoutingEnabled パラメータを $False に設定する場合に必要であり、同じコマンド ラインで指定する必要があります。SmartHosts パラメータは 1 つ以上の FQDN (server.contoso.com など)、1 つ以上の IP アドレス、または FQDN と IP アドレスの組み合わせを取ります。各値はコンマで区切ります。IP アドレスの場合は、リテラルとして IP アドレスを入力します。たとえば、「10.10.1.1」と入力します。スマート ホストの識別情報としては、スマート ホスト サーバーの FQDN、MX (メール エクスチェンジャ) レコード、または A (アドレス) レコードを使用できます。FQDN をスマート ホストの識別情報として構成する場合は、送信コネクタの送信元サーバーがスマート ホスト サーバーの場所を特定するために DNS 名前解決を使用できる必要があります。

SourceIPAddress

省略可能

System.Net.IPAddress

このパラメータには、リモート メッセージング サーバーへの SMTP 接続のエンドポイントとして使用するローカル IP アドレスを指定します。既定の IP アドレスは 0.0.0.0 です。この値は、サーバーが利用可能な任意のローカル IP アドレスを使用するよう指定するものです。このパラメータは、エッジ トランスポート サーバー上で構成されている送信コネクタに対してのみ有効です。

SourceTransportServers

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

このパラメータには、この送信コネクタを使用できるハブ トランスポート サーバーの名前を指定します。複数のハブ トランスポート サーバー名を指定する場合は、名前をコンマで区切ります。このパラメータは、エッジ トランスポート サーバー上で構成されている送信コネクタに対しては無効です。

TemplateInstance

省略可能

System.Management.Automation.PSObject

このパラメータに既存のオブジェクトを指定すると、コマンドはそのオブジェクトの構成を使用してローカル サーバーまたはターゲット サーバーにオブジェクトの同一コピーを作成します。

Usage

省略可能

Microsoft.Exchange.Management.SystemConfigurationTasks.NewSendConnector+UsageType

このパラメータを使用して、送信コネクタに割り当てられる既定のアクセス許可と認証方法を指定できます。このパラメータの有効な値は、CustomInternalInternet、または Partner です。Usage パラメータの値を指定しない場合、使用法の種類の既定値は Custom です。

Usage パラメータを使用する場合、次のパラメータは使用できません。

  • Custom
  • Internal
  • Internet
  • Partner

送信コネクタの使用法の種類、アクセス許可、および認証方法の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。

UseExternalDNSServersEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、この送信コネクタが Set-TransportServer コマンドレットの ExternalDNSServers パラメータで指定される外部のドメイン ネーム システム (DNS) 一覧を使用するかどうかを指定します。既定値は $False です。このパラメータの有効な値は、$True$False です。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

最初の例は、インターネット上で電子メール メッセージを送信する、新しい送信コネクタを作成するコマンドを示しています。次の例は、送信コネクタの作成に必要な最小限のパラメータを示しています。アドレス スペースは、Contoso.com ドメインおよび Microsoft.com ドメインのみへのメッセージの送信に制限されます。

2 番目の例は、Contoso.com に電子メール メッセージを送信する新しい送信コネクタを作成するコマンドを示しています。Contoso.com 電子メール サーバーでは、電子メール メッセージを送信するためにローカル Exchange 2007 サーバー認証が必要です。認証を使用するように送信コネクタを構成するには、まず Get-Credential コマンドを実行し、このコマンドを変数に設定する必要があります。Get-Credential コマンドを実行すると、Contoso.com の電子メール サーバーの認証時に使用されるアカウントのユーザー名とパスワードの入力が求められます。

2 番目の例では、Get-Credential コマンドレットが $CredentialObject 変数に設定されています。認証資格情報が $CredentialObject 変数に設定された後、New-SendConnector コマンドレットを使用して新しい送信コネクタを作成することができます。$CredentialObject 変数は AuthenticationCredential パラメータに渡されます。使用される資格情報の設定に加えて、SmartHostAuthMechanism パラメータを BasicAuth に設定し、指定した資格情報を使用して送信コネクタで Contoso.com 電子メール サーバーの認証を行うようにします。

New-SendConnector -Name Test -AddressSpaces contoso.com,microsoft.com
$CredentialObject = Get-Credential
New-SendConnector -Name "Secure E-Mail to Contoso.com" -AddressSpaces contoso.com -AuthenticationCredential $CredentialObject -SmartHostAuthMechanism BasicAuth

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。