Exchange 2007 SP1 および SP2 の -RecipientFilter パラメータでフィルタ可能なプロパティ

[アーティクル]
2013/10/25

適用先: Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-06-29

ここでは、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) および Exchange 2007 Service Pack 2 (SP2) の -RecipientFilter パラメータでフィルタ可能なプロパティについて説明します。Exchange 2007 の RTM (Release To Manufacturing) 版の -RecipientFilter パラメータでフィルタ可能なプロパティの詳細については、「-RecipientFilter パラメータのフィルタ可能なプロパティ」を参照してください。

-RecipientFilter パラメータを使用して、カスタム動的配布グループ、電子メールアドレスポリシー、アドレス一覧、またはグローバルアドレス一覧 (GAL) を作成する条件を定義できます。

このトピックの次の 2 つの表では、共通のフィルタ可能なプロパティと高度なフィルタ可能なプロパティの概要を示します。顧客のスキーマ拡張を含め、他のプロパティは -RecipientFilter パラメータでは使用できません。

-RecipientFilter パラメータは、次のコマンドレットで使用されます。

多くの場合、フィルタ可能なプロパティはオブジェクトの名前ではなく、オブジェクトの識別名 (DN) またはグローバル一意識別子 (GUID) を受け付けます。受信者フィルタで使用するオブジェクトの DN または GUID を特定するには、対応する Get- コマンドレットを使用します。

たとえば、NewActiveSyncPolicy という Microsoft Exchange ActiveSync メールボックスポリシーの DN または GUID を特定するには、次のコマンドを使用します。

Get-ActiveSyncMailboxPolicy -Identity NewActiveSyncPolicy | format-list DistinguishedName,GUID

次に、DN または GUID をコピーして受信者フィルタに貼り付けることができます。たとえば、DN を使用して Exchange ActiveSync メールボックスポリシーに基づいた動的配布グループを作成するには、次のコマンドを使用します。

New-DynamicDistributionGroup -Name NewDDG -RecipientFilter {(ActiveSyncMailboxPolicy -eq 'CN=Default,CN=Mobile Mailbox Policies,CN=First Organization,CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=IELRVS-dom,DC=extest,DC=Contoso,DC=com')}

共通のフィルタ可能なプロパティ

次の表は、-RecipientFilter パラメータの共通のフィルタ可能なプロパティです。この表には、プロパティの名前、LDAP (ライトウェイトディレクトリアクセスプロトコル) 表示名、プロパティの説明、およびプロパティが取りうる値の一覧が示されます。LDAP 表示名を使用して Microsoft Exchange Server 2003 以前のバージョンの LDAP フィルタを Exchange Server 2007 OPath フィルタに変換できます。LDAP フィルタを Exchange 2007 Opath フィルタに変換する方法の詳細については、Microsoft Exchange チームブログの記事の「Need help converting your LDAP filters to OPATH」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

注 :
各ブログの内容とその URL は、将来予告なしに変更されることがあります。各ブログの内容は、保証なしに "現状のまま" 提供され、権利を付与するものではありません。含まれているスクリプトサンプルまたはコードの使用は、「Microsoft Terms of Use」に規定されている条件に従います (このサイトは英語の場合があります)。

各ブログの内容とその URL は、将来予告なしに変更されることがあります。各ブログの内容は、保証なしに "現状のまま" 提供され、権利を付与するものではありません。含まれているスクリプトサンプルまたはコードの使用は、「Microsoft Terms of Use」に規定されている条件に従います (このサイトは英語の場合があります)。

注 :
すべてのフィルタ可能なプロパティが LDAP 表示名を持っているわけではありません。この LDAP 表示名を持たないプロパティは、Active Directory ディレクトリサービスのプロパティではありません。これらは、Exchange によって集計されるプロパティです。

注 :
-RecipientFilter パラメータの多くのプロパティでは、ワイルドカード文字が使用できます。ワイルドカード文字を使用する場合、-eq 演算子の代わりに -like 演算子を使用します。-like 演算子は、文字列などのさまざまな種類のパターンマッチを検索するために使用されますが、-eq 演算子は完全な一致を検索するために使用されます。

-RecipientFilter パラメータの多くのプロパティでは、ワイルドカード文字が使用できます。ワイルドカード文字を使用する場合、-eq 演算子の代わりに -like 演算子を使用します。-like 演算子は、文字列などのさまざまな種類のパターンマッチを検索するために使用されますが、-eq 演算子は完全な一致を検索するために使用されます。

プロパティ名

LDAP 表示名

説明

値

ActiveSyncMailboxPolicy

msExchMobileMailboxPolicyLink

このプロパティには、メールボックスの Exchange ActiveSync メールボックスポリシーの名前が含まれます。

Alias

mailNickname

このプロパティには、受信者のエイリアス (メールアカウントを識別するために使用される一般的な名前) が含まれます。

文字列
ワイルドカード文字を指定可能

AssistantName

msExchAssistantName

このプロパティには、受信者のアシスタント名が含まれます。

文字列
ワイルドカード文字を指定可能

このプロパティには、国際標準化機構 (ISO) 3166 の 2 文字の国/地域指定が含まれます。

ISO 3166

注 :
ISO 3166 標準の値の詳細な一覧については、国際標準化機構 (ISO) のページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

注 :
このトピックにあるサードパーティの Web サイトに関する情報は、必要な技術情報を参照する際に役立つように提供されています。この URL は、将来予告なしに変更されることがあります。

City

このプロパティには、受信者の市区町村名が含まれます。

文字列
ワイルドカード文字を指定可能

このプロパティには、受信者が在住する国/地域名が含まれます。

国/地域名
有効な Co 値は [アドレスおよび電話] タブで特定可能

Company

company

このプロパティには、受信者が所属する会社名が含まれます。

文字列
ワイルドカード文字を指定可能

CountryCode

このプロパティには、ISO 3166 の数値による国/地域指定が含まれます。

ISO 3166

注 :
ISO 3166 標準の値の詳細な一覧については、国際標準化機構 (ISO) のページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

注 :
このトピックにあるサードパーティの Web サイトに関する情報は、必要な技術情報を参照する際に役立つように提供されています。この URL は、将来予告なしに変更されることがあります。

CountryOrRegion

該当なし

このプロパティには、受信者の在住する国または地域名が含まれます。

国/地域名
有効な CountryOrRegion 値は [アドレスおよび電話] タブで特定可能

CustomAttribute1

extensionAttribute1