2007 Office system のアプリケーションを段階的に展開する

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2008-10-14

Microsoft Office Enterprise 2007 など、複数のアプリケーションを含む製品をインストールする場合は、すべてのアプリケーションを同時にインストールしない選択ができます。たとえば、Microsoft Office Outlook 2007 に Office Enterprise 2007 のユーザー インストールを別の手順で追加するとします。

Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用すると、最初にインストールしない製品のアプリケーションを選択できます。後で、もう一度 OCT を使用して、ユーザー インストールに追加するアプリケーションを選択します。これは、製品を個別に購入してインストールするのではなく、Office アプリケーションを段階的に展開する場合の推奨方法です。

セットアップで特定のアプリケーションをインストールしないようにするには

  1. ネットワーク インストール ポイントのルートから、以下のコマンド ラインを実行して OCT を起動します。setup.exe /admin

  2. 構成する製品を選択します。

  3. [OK] をクリックします。

  4. 左側のウィンドウで、[機能のインストール状況の設定] をクリックします。

  5. 右側のウィンドウで、インストールしないアプリケーションごとに、インストール オプションを [インストールしない] に設定します。アプリケーション名は太字になり、インストール オプションを変更したことが示されます。ユーザー自身が、そのアプリケーションをインストールしないようにするには、[非表示] および [ロック] オプションを選択します。[H] および [L] の記号がアプリケーション名に追加され、これらのオプションが設定されたことが示されます。

    たとえば、Outlook をインストールしないようにするには、[Microsoft Office] を展開し、[Microsoft Office Outlook] のインストール オプションを [インストールしない]、[非表示]、および [ロック] に変更します。アプリケーション名には [[H] [L] Microsoft Office Outlook] と表示されます。

  6. その他のカスタマイズを行い、[ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。

  7. セットアップ カスタマイズ ファイルのパスとファイル名を指定し、[保存] をクリックします。

  8. [ファイル] メニューの [終了] をクリックします。

  9. セットアップ カスタマイズ ファイルをネットワーク インストール ポイントの Updates フォルダにコピーします。

  10. ユーザーのコンピュータで、ネットワーク インストール ポイントのルートにある Setup.exe を実行します。

セットアップを実行して Office をインストールすると、Updates フォルダに作成したカスタマイズ ファイルを使用して、[利用不可] に設定したアプリケーションを除いて Office がインストールされます。

アプリケーションをインストールに追加するには

  1. 前の手順と同様に OCT を実行し、[既存のセットアップ カスタマイズ ファイルを開く] を選択します。[OK] をクリックします。

  2. 前の手順で作成したセットアップ カスタマイズ ファイルを検索して選択します。

  3. [開く] をクリックします。

  4. 左側のウィンドウで、[機能のインストール状況の設定] をクリックします。

  5. 右側のウィンドウで、前の手順で [利用不可] に設定したアプリケーションを探します。各アプリケーション名は太字で表示され、変更されたことが示されます。インストールに追加するアプリケーションごとに、インストール オプションを [マイ コンピュータからすべて実行] または [初めて実行するときにインストール] に設定します。

    たとえば、Outlook をインストールするには、[Microsoft Office] を展開し、[Microsoft Office Outlook] のインストール オプションを [マイ コンピュータからすべて実行] に変更します。

  6. その他のカスタマイズを行い、[ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックします。

  7. [終了] をクリックします。

  8. ユーザーのコンピュータにセットアップ カスタマイズ ファイル (MSP) を展開して適用します。

Tipヒント
元のセットアップ カスタマイズ ファイルを変更して、アプリケーションをインストールに追加する必要はありません。その代わりに、適切なインストール オプションを使用して新しいカスタマイズ ファイルを作成し、そのカスタマイズ ファイルをユーザーのコンピュータに適用します。

動作のしくみ

セットアップ カスタマイズ ファイルをユーザーのコンピュータに適用すると、既存の Office インストールが修正され、指定したアプリケーションが追加されます。セットアップ カスタマイズ ファイルは Windows インストーラ パッケージ (MSP) なので、利用できるどのような展開方法を使用しても、ソフトウェアの更新プログラムのようにファイルはユーザーのコンピュータに適用できます。たとえば、Microsoft Systems Management Server などの展開管理プログラムを使用できます。

[!メモ] セットアップ カスタマイズ ファイルを Updates フォルダにコピーしてユーザーのコンピュータで再びセットアップを実行する方法や、コマンド ラインでカスタマイズ ファイルを指定してセットアップを実行する方法で、既存のインストールにセットアップ カスタマイズ ファイルを適用することはできません。MSP ファイルを直接ユーザーのコンピュータに適用する必要があります。