Office 2013 の Config.xml ファイル参照

 

適用先:Office 2013

トピックの最終更新日:2016-12-16

概要: Config.xml ファイルを使用して Windows インストーラー ベースの Office 2013 のインストールをカスタマイズする方法について説明します。

対象ユーザー: IT 担当者

管理者は、Config.xml ファイルを使用して Office 2013のインストールやメンテナンスの作業を行います。

Office 2013 の Windows インストーラー ベースの製品のインストールをカスタマイズするために管理者が主に使用するツールが、Office カスタマイズ ツール (OCT) です。Office 2013 におけるこうしたカスタマイズのツールおよび手法は、Office 2010 および Office 2007 用のものと同様です。Office 2013で OCT を使用してセットアップ カスタマイズ ファイルを作成する方法と OCT の更新プログラムに関する情報を得る方法については、「Office 2013 の Office カスタマイズ ツール (OCT) リファレンス」を参照してください。

Config.xml ファイルは、インストール タスクを構成するためのものであり、セットアップの実行中にのみ使用されます。Config.xml がユーザーのコンピューターにインストールされたりキャッシュされたりすることはありません。管理者は、Config.xml ファイルを編集することで、インストールをカスタマイズできます。既定では、コア製品フォルダー (コア製品フォルダー名core_product_folder_name.WW) に含まれている Config.xml ファイルによって、製品のインストールがセットアップに指示されます。たとえば、Office Professional Plus 2013 は、ProPlus.WW フォルダーの Config.xml ファイルによってインストールされます。

Config.xml ファイルを使用して、以下のインストール作業を行います。

  • ネットワーク インストール ポイントのパスを指定する。

  • インストールする製品を指定する。

  • ログ記録、セットアップ カスタマイズ ファイルの場所、ソフトウェア更新プログラムの場所など、セットアップ オプションをカスタマイズする。

  • ユーザー名や会社名といったインストール オプションを設定する。

  • Office をインストールせずにローカル インストール ソース (LIS) をユーザーのコンピューターにコピーする。

  • インストールに対して言語の追加または削除を行う。

Config.xml ファイルは、機能の追加や削除、修復、インストールの削除など、メンテナンス操作にも使用できます。そのためには、管理者が元のソースから Setup.exe を実行する必要があります。

重要重要:
Config.xml の編集には、メモ帳のようなテキスト エディターを使用します。Word 2013 のような汎用の XML エディターは使用しないでください。

この記事の内容

以下は、Config.xml の要素の一覧表です。これらの要素は、最初に記述しなければならない 構成要素 を除き、任意の順序で記述できます。ただし、Command 要素 のような要素は、Config.xml 内での順序がインストール時の要素の処理方法に影響します。

Config.xml のクイック リファレンス

要素 説明

構成

最上位の要素です。

追加言語要素

インストールに言語を追加します。

ARP 要素

製品の機能を追加または削除する、コントロール パネル内の [プログラムと機能] オプションのテキストと動作を制御する値です。

Command 要素

インストール時にコマンドを実行します。

COMPANYNAME 要素

製品がインストールされるコンピューターを所有するユーザーの組織または会社の名前です。

Display 要素

セットアップがユーザーに対して表示する UI のレベルです。

DistributionPoint 要素

インストールの実行元となるネットワーク インストール ポイントの完全修飾パスです。

INSTALLLOCATION 要素

ユーザーのコンピューター上での製品のインストール先フォルダーの完全修飾パスです。

LIS 要素

ユーザーのコンピューター上でのローカル インストール ソース (LIS) のキャッシュ方法を指定するオプションです。

Logging 要素

セットアップによって実行されるログ記録の種類を指定するオプションです。

OptionState 要素

インストール時に個々の製品の機能を処理する方法を指定するオプションです。

PIDKEY 要素

25 文字のボリューム ライセンス キーです。

RemoveLanguage 要素

インストールから言語を削除します。

Setting 要素

Windows インストーラーのプロパティの値です。

SetupUpdates 要素

セットアップがセットアップ カスタマイズ ファイルを見つけるために使用する検索パスです。

USERINITIALS 要素

製品がインストールされるコンピューターを所有するユーザーのイニシャルです。

USERNAME 要素

製品がインストールされるコンピューターを所有するユーザーの名前です。

セットアップは、Config.xml のコピーを Setup.exe と同じフォルダー内で検索します。この場所にコピーが見つからなければ、インストールする製品のコア製品フォルダーにある Config.xml ファイルが使用されます (ネットワーク インストール ポイントに複数の製品が存在する場合は、インストールする製品が指定されるまで待機してから Config.xml のコピーを検索します)。製品フォルダーにある Config.xml のコピーでは、構成要素Product 属性によって製品が識別されます。

セットアップの /config コマンド ライン オプションを使用して、Config.xml ファイルの場所を指定することもできます。次に例を示します。

\\ server \ share \setup.exe /config \\ server \ share \ProPlus.WW\config.xml

メモメモ:
OCT を使用してセットアップ カスタマイズ (.msp) ファイルも作成していた場合、Config.xml で定義したカスタマイズ内容は、このカスタマイズ ファイルよりも優先されます。

Config.xml の XML 要素は < で始まり、/> で終わります。

基本的な要素の形式は、次のとおりです。

< element [attribute="value"] [attribute="value"] … />

次に例を示します。

<Display Level="none" CompletionNotice="no" SuppressModal="yes" AcceptEula="yes" />

以下に、形式について補足しておきます。

  • 要素と属性では、大文字と小文字が区別されます。

  • 属性値は、二重引用符 (") で囲む必要があり、大文字と小文字が区別されません。

  • 要素の定義は複数行にわたる場合があります。要素の定義内にあるスペース、復帰、改行、およびタブ文字は無視されます。

    以下に、複数行にわたる要素の定義の例を示します。

    <Display
       Level="none"
       CompletionNotice="no"
       SuppressModal="yes"
       AcceptEula="yes"
    />
    
ヒントヒント:
要素の定義が長い場合は、各属性を独立した行に配置してインデントを使用すると、ファイルが読みやすくなります。

構成要素 は、特殊で必須の要素です。他のすべての要素が 構成要素 内に含まれ、この要素は </Configuration> で閉じられます (次の例を参照)。


<Configuration Product="ProPlus">
  <!--  <Display Level="full" CompletionNotice="yes" SuppressModal="no" AcceptEula="no" />  --> 
  <!--  <Logging Type="standard" Path="%temp%" Template="Microsoft Office Professional Plus Setup(*).txt" />  --> 
  <!--  <USERNAME Value="Customer" />   --> 
  <!--  <COMPANYNAME Value="MyCompany" />   --> 
  <!--  <INSTALLLOCATION Value="%programfiles%\Microsoft Office" />   --> 
  <!--  <LIS CACHEACTION="CacheOnly" />   --> 
  <!--  <LIS SOURCELIST="\\server1\share\Office;\\server2\share\Office" /> -->
  <!--  <DistributionPoint Location="\\server\share\Office" />   --> 
  <!--  <OptionState Id="OptionID" State="absent" Children="force" />   --> 
  <!--  <Setting Id="SETUP_REBOOT" Value="IfNeeded" />   --> 
  <!--  <Command Path="%windir%\system32\msiexec.exe" Args="/i \\server\share\my.msi" QuietArg="/q" ChainPosition="after" Execute="install" />   --> 
  </Configuration>

コメントは、"<!--" と "-->" で区切って、任意の場所に追加できます。

次に例を示します。

<!-- Configure install options for Microsoft Office Professional Plus 2010 -->
<Configuration Product="ProPlus" >
   <Display
      <!-- Turn off all Setup UI and prevent prompting users-->
      Level="none"
      CompletionNotice="no"
      SuppressModal="yes"
      <!-- Accept the EULA for the user -->
      AcceptEula="Yes"
   />
</Configuration>

それぞれの Office 製品フォルダーには、 製品に適切な値が設定された Product 属性を持つ構成要素 で構成された既定の Config.xml ファイルがふくまれています。 構成要素 にはコメントで囲まれたいくつかの要素の例が含まれています。これらの要素をアクティブにするには、コメントの開始記号と終了記号を削除し、適切な属性値を入力します。

以下の例では、次の行を変更することで、Display 要素 をアクティブにできます。

<!-- <Display Level="full" CompletionNotice="yes" SuppressModal="no" AcceptEula="no" /> -->

この要素を次のように変更します。

<Display Level="none" CompletionNotice="no" SuppressModal="yes" AcceptEula="yes" />

上記の例では、Display オプションによってサイレント インストールの実行がセットアップに指示されているため、ユーザーが情報の入力を求められたり、ユーザーの操作を待つためにインストールが中断されたりすることはありません。

このリファレンスの説明では、以下の表記規則を使用します。

表記規則

bold

要素名または属性名

通常のフォント

表示されているとおりに入力するテキスト

italic

追加する値のプレースホルダー

x|y

複数の値からの選択

[x]

省略可能な値

最上位の要素です。この要素は必須であり、他のすべての要素はこの要素に含まれている必要があります。

<Configuration [Product="productID"] >

...

</Configuration>

次の表で、Configuration 要素の属性とその値について説明します。

構成要素の属性

Attribute 説明

Product

productID

インストールされる製品の Setup.xml ファイルにある Setup 要素内の ID 属性の値です。

Product 属性は、この Config.xml ファイルの影響を受ける製品を特定します。productID の定義は、製品のコア フォルダーにある Setup.xml ファイルの Setup 要素の ID 属性内で行われます。

Product 属性は省略できます。ただし、Display 要素Level 属性を "basic" または "none" に設定している場合を除きます。その場合は、Product 属性が必須になります。Product 属性で指定されている製品がネットワーク インストール ポイントに存在しなければ、セットアップはインストールを終了します。

Office Professional Plus 2013のproductID は、ProPlus.WW\Setup.xml 内の次の行にあります。

<Setup Id="ProPlus" Type="Product"  ... >

このproductID を Config.xml で使用して Office Professional Plus 2013を指定するには、次の行を入力します。

<Configuration Product="ProPlus">
   ...
</Configuration>

指定した言語をインストールに追加します。

<AddLanguage

Id=" ll-cc " | "match"

[ShellTransform="Yes"]

/>

次の表で、AddLanguage 要素の属性とその値について説明します。

AddLanguage の属性

Attribute 説明

Id

ll - cc

言語識別子です。

match

ユーザーの Windows ユーザー ロケールの言語 Id に一致します。

ShellTransform

Yes

シェル ユーザー インターフェイスの言語を指定します。複数の AddLanguage 要素が指定されている場合は、1 つの言語でのみ ShellTransform 要素を指定する必要があります。

言語はネットワーク インストール ポイントで利用できる必要があります。

複数の AddLanguage および RemoveLanguage 要素 を指定できます。RemoveLanguage 要素AddLanguage 要素の両方に同じ言語を指定した場合は、AddLanguage 要素が優先され、その言語のインストールが行われます。

メモメモ:
複数の AddLanguage 要素が指定されている場合は、1 つの言語でのみ ShellTransform 要素を指定する必要があります。そうしないと、セットアップはインストールを終了します。

Office 2013 のインストール時には、言語に関する次の 3 つの概念について理解しておく必要があります。

  • セットアップのユーザー インターフェイス (UI): インストールの言語です。

  • シェルの UI: ショートカット、右クリックのコンテキスト メニュー、およびヒントの言語です。

  • Office UI: Office のユーザー インターフェイスとメニューの言語です。

Office の言語が複数ある場合は、これら 3 つの値が以下のようにして決まります。

既定では、セットアップの UI が、インストールで使用可能なリソースのセットと、ユーザー ロケールとの一致が可能かどうかに依存します。セットアップの UI は、既定でユーザー ロケールに一致します。シェルの UI は、インストールされる言語のセットに依存し、既定ではセットアップの UI に従います。Office の UI の既定の言語は、ユーザー ロケールと現在のユーザー設定に依存します。既定では、各ユーザーのコンピューターに設定されている Windows ユーザー ロケールが使用されます。つまり、既定では、セットアップの UI、シェルの UI、および Office の UI がすべて同じになります。

Windows オペレーティング システムにおけるロケールとは、ユーザーの言語、環境、および文化的な慣習に関連した、一連のユーザー設定情報のことです。この情報は、値のリストとして表現され、適切な入力言語、キーボードのレイアウト、並べ替え順序、数字の形式、日付の形式、通貨の形式、および時間の形式を決めるのに使用されます。ユーザー ロケールは、日付、時間、通貨、および数字の表示に既定で使用される形式とテキストの並べ替えを決定するユーザー別の設定です。ユーザー ロケールの指定は、コンピューターで作成されるアカウントごとに行われます。

管理者が Config.xml ファイルでインストール用の言語を複数指定する場合は、シェルの UI の言語を、インストールされる言語のセットから選択する必要があります。そのために、管理者は Config.xml ファイルで AddLanguage 要素の ShellTransform 属性を指定します。AddLanguage 要素は、セットアップがシェルの UI で使用する言語を指定します。ただし、この設定は、ユーザーのコンピューターへのインストール時におけるセットアップの UI や Office の UI の選択に必ずしも影響するわけではありません。

たとえば、Office イメージが英語、フランス語、ドイツ語、およびスペイン語に対応している場合、セットアップによってこれらすべての言語の完全な言語サポートをインストールするように指定すると共に、シェルの UI がユーザーの既定の地域のオプションに従うようにするには、次の要素を Config.xml ファイルに追加します。

<AddLanguage Id="match" ShellTransform="yes"/> <AddLanguage Id="en-us" /> <AddLanguage Id="fr-fr" /> <AddLanguage Id="de-de" /> <AddLanguage Id="es-es" />

この例では、指定したすべての言語がセットアップによってインストールされ、シェルの UI はユーザーのロケールの言語に一致します。より多くの言語がソース イメージで使用できる場合、match の言語が明示的に呼び出された他の 4 つの言語のいずれにもならなければ、この例の match の値によって追加の言語がインストールされることがあります。たとえば、ソースに日本語も含まれているときには、ユーザーのロケールが日本語に設定されているコンピューターへのインストール時に、他の 4 つの言語に加えて日本語もインストールされます。

<AddLanguage Id="en-us" ShellTransform="Yes" />

コントロール パネル内の、製品に関する [プログラムと機能] のテキストと動作を制御する値を指定します。

<ARP attribute =" value " [attribute="value"] ... />

次の表で、ARP 要素の属性とその値について説明します。

ARP の属性

属性 説明

ARPCOMMENTS

text

追加のテキストです。最大文字数は 255 ですが、すべての文字が表示されるとは限りません。

ARPCONTACT

text

技術サポートの連絡先の一覧です。

ARPNOMODIFY

Yes

[変更] ボタンを使用できないようにして、ユーザーが製品のインストールを変更できないようにします。

No (既定値)

ユーザーによる製品のインストールの変更を許可します。

ARPNOREMOVE

Yes

[削除] ボタンを使用できないようにして、ユーザーが製品を削除できないようにします。

No (既定値)

ユーザーが製品を削除することを許可します。

ARPURLINFOABOUT

URL

製品のホーム ページの URL です。

ARPURLUPDATEINFO

URL

製品の更新プログラムに関する情報の URL です。

ARPHELPLINK

URL

ユーザーがテクニカル サポートを受けることができる Web サイトの URL です。

ARPHELPTELEPHONE

text

テクニカル サポートの電話番号です。

実行するコマンド ラインを指定します。詳細については、この記事で後述する「解説」を参照してください。

ヒントヒント:
OCT の対応するオプションは、[インストール環境の追加とプログラムの実行] です。

<Command

Path=" path "

[QuietArg="arguments"]

[Args="args"]

[ChainPosition="Before" | "After"(既定値)]

[Wait="mseconds"]

[Execute="Install"(既定値) | "Uninstall"]

[Platform="x86"(既定値) | "x64"]

/>

次の表は、Command 要素の属性について説明したものです。

Command 属性

属性 説明

Path

path

実行可能ファイルの完全修飾パスです。このパスの値に空白を含める場合は、次の例のように、二重引用符を使用する必要があります。

"\\server\share\Office 14\copylogs.bat"

QuietArg

string

サイレント インストールの構成時にコマンド ラインに追加される引数の文字列です。どのような場合に QuietArg 属性を使用するのかについては、この表の後の「解説」を参照してください。

Args

string

実行可能ファイルに渡される引数の文字列です。どのような場合にチェーン インストールで Args 属性を使用するのかについては、この表の後の「解説」を参照してください。

Args 要素の値に引用符を含める場合は、次の例のように、値の全体を単一引用符 (') で囲みます。

Args='"/param value"'

ChainPosition

Before

このコマンドは、主な製品のインストールの前に実行されます。

After (既定値)

このコマンドは、主な製品のインストールの後に実行されます。

Wait

mseconds

Display 要素Level 属性を "full" または "basic" に設定して製品をインストールする場合の、プログラムを実行してからインストールを続行するまでに待機するミリ秒単位の時間です。既定値は 0 (ゼロ) で、これは待ち時間がないことを意味します。

Execute

Install (既定値)

セットアップは、主な製品をインストールするときにこのコマンドを実行します。

Uninstall

セットアップは、主な製品をアンインストールするときにこのコマンドを実行します。

Platform

x86 (既定値)

このプログラムには Intel x86 プラットフォームが必要であることを指定します。このコマンドは、インストールを実行するコンピューターがこのプラットフォーム要件に一致している場合にのみ実行されます。

x64

このプログラムには x86 アーキテクチャに対する x64 拡張機能をサポートする 64 ビット プロセッサが必要であることを指定します。このコマンドは、インストールを実行するコンピューターがこのプラットフォーム要件に一致している場合にのみ実行されます。

Config.xml ファイルの Command 要素と OCT の [インストール環境の追加とプログラムの実行] オプション ([プログラム エントリの追加] ダイアログ ボックスおよび [プログラム エントリの変更] ダイアログ ボックスで入力するコマンド ライン) は、製品の初回インストールおよびアンインストールでのみ使用できます。Command 要素のコマンドは、初回インストールおよびアンインストール時にのみ処理されます。初回インストール後に Command 要素のコマンドをカスタマイズに使用しても、コマンドは無視されます。

こうしたコマンド ラインを指定して、任意のコマンドを実行したり、この製品のインストール時に必要となる軽量な実行可能ファイルを実行したりできます。

Config.xml ファイルの Command 要素や OCT の [インストール環境の追加とプログラムの実行] オプションには、開発の進捗の追跡や問題のトラブルシューティングのような、エンタープライズ ソフトウェア展開および管理ツールに備わっているソフトウェア展開機能がありません。そのため、Config.xml ファイルにおける Command 要素や OCT の [インストール環境の追加とプログラムの実行] オプションは、軽量な実行可能ファイルの実行や、コンピューターに対する変更が発生しないかユーザーによる入力を必要としない任意のコマンドの実行のみに使用することをお勧めします。たとえば、ログをコピーするユーティリティや、インストールの最後にウェルカム ページを表示するコマンドは、実行できます。

重要重要:
チェーン処理の信頼性は、それぞれの製品を個別にインストールする場合ほど高くはありません。たとえば、チェーン処理によって 2 つの製品をインストールし、一方の製品でインストールに失敗したり予期しないエラーが発生したりすれば、主要なインストールとチェーン インストールがどちらも正常に完了しない可能性があります。そのため、チェーン処理による方法は使用しないことをお勧めします。複数の製品をまとめてエンタープライズ環境にインストールするときの推奨方法は、チェーン処理ではなく、Microsoft System Center 2012 Configuration Manager や Microsoft Systems Management Server (SMS) 2003 のような展開管理プログラム、またはサード パーティ ツールを使用することです。

Args および QuietArg の使用法は、次のとおりです。

  • Args 属性は、必ずコマンドに追加されます。これには、"/install""Company=<MyCorporation>" のようなスイッチも含まれます。

  • さらに QuietArg 属性が追加されるのは、サイレント セットアップの実行時 (DisplayDisplay="none" のように設定されている場合) です。そうした場合は、"/quiet" スイッチを使用して QuietArg 属性を指定できます。具体的には、QuietArg="/quiet" のように使用します。

以下では、Wait 属性について説明します。

  • Wait 属性を 0 ミリ秒に設定すると、プログラムを実行してからインストールを続行するまでの待機時間がなくなります。この場合、コマンドは実行後直ちに処理を先へと進めます。

    リターン コードは、Wait の値が 0 でない場合にのみ意味を持ちます。値に 0 を指定した場合、セットアップは指定されたプログラムの実行後、待機することなくインストールを続行します。そのため、この場合はリターン コードによって返すべき情報がありません。

  • Wait 属性に正の値を設定すると、その値をミリ秒数とした時間だけ待機が行われます。プロセスが指定の時間よりも早く終了した場合は、セットアップが続行されます。指定した時間が経過してもプロセスが終了しない場合、セットアップは失敗します。

  • Wait 属性を -1 に設定すると、待機状態がいつまでも続くことになります。コマンド プロセスが応答を停止 (ハング) すると、セットアップも応答しなくなり、そのコマンドの実行をいつまでも待ち続けるので、この設定は問題を発生させる可能性があります。

Config.xml ファイルに複数の Command 要素がある場合は、Config.xml で指定されている順序で実行されます。

<Command Path="\\server\share\myscript.exe" Args='/id "123 abc"' QuietArg="/q" Wait="30000" />


製品がインストールされるコンピューターを所有するユーザーの組織または会社の名前です。

ヒントヒント:
OCT の対応するオプションは、[インストール先と組織名] の [組織名] の設定です。

<COMPANYNAME Value=" companyname " />

次の表で、COMPANYNAME 要素の属性とその値について説明します。

COMPANYNAME の属性

属性 説明

Value

companyname

会社名または組織名です。

<COMPANYNAME Value="Microsoft Corporation" />

セットアップがユーザーに対して表示する UI のレベルです。

ヒントヒント:
OCT の対応するオプションは、Office 2013 の Office カスタマイズ ツール (OCT) リファレンス使用許諾契約とユーザー インターフェイスにある [表示レベル] とライセンス契約の設定です。

<Display

Level="None" | "Basic" | "Full"(既定値)

CompletionNotice="Yes" | "No"(既定値)

SuppressModal="Yes" | "No"(既定値)

NoCancel="Yes" | "No"(既定値)

AcceptEula="Yes" | "No"(既定値)

/>

次の表で、Display 要素の属性とその値について説明します。

Display の属性

属性 説明

Level

None

セットアップの UI は表示されません。Display Level="none" と設定すると、セットアップはサイレント (無人) インストールを実行します。詳細については、「解説」を参照してください。

Basic

セットアップは、ようこそ画面、プロダクト キー (PIDKEY) のページ (必要な場合)、ソフトウェア ライセンス条項のページ (必要な場合)、進行状況バー、および完了通知 (可能な場合) を表示します。

Full (既定値)

セットアップはユーザーに対してすべての UI を表示します。

CompletionNotice

Yes

Level が "basic" または "none" に設定されている場合にのみ適用されます。セットアップは完了通知を表示します。

No (既定値)

Level が "basic" に設定されている場合にのみ適用されます。セットアップは完了通知を表示しません。

SuppressModal

Yes

Level が "basic" に設定されている場合にのみ適用されます。セットアップは、インストールを中断するエラー メッセージおよびその他のダイアログ ボックスを表示しません。

No (既定値)

Level が "basic" に設定されている場合にのみ適用されます。セットアップは、必要に応じてエラーおよびその他のダイアログ ボックスを表示します。

NoCancel

Yes

Level が "full" または "basic" に設定されている場合に、キャンセル ボタン (進行状況ダイアログ ボックスの右上隅の X) を無効にします。

No (既定値)

Level が "full" または "basic" に設定されている場合に、ユーザーが進行状況バーからインストールを取り消すことができるようにします。

AcceptEULA

Yes

マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項はユーザーに代わって同意されます。セットアップはソフトウェア ライセンス条項のページを表示しません。

No (既定値)

Level が "none" に設定されていない場合、セットアップはソフトウェア ライセンス条項のページを表示します。

この要素が定義されていない場合、既定の設定が使用されます。無効な値が指定されている場合は、セットアップはインストールを終了します。

Level 属性が "basic" または "none" に設定されており、PIDKEY 要素 を使用してプロダクト キーを指定した場合、セットアップは、管理者がユーザーの代わりに使用許諾契約書にも同意したものと見なします。

メモメモ:
企業展開では、Display Level の値を "none" に設定して、セットアップにサイレント インストールの実行を指示することをお勧めします。このようにすると、ユーザーが情報の入力を求められることはなく、ファイルが使用中であってもインストール処理がユーザーの操作待ちになりません。Display Level の値を “none” に設定すると、SuppressModal 属性と CompletionNotice 属性は無視され、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意したものと見なされます。また、管理者は、Office 2013 のインストール中に Office アプリケーションが実行されないようにする必要があります。
Display Level を “basic” に設定し、SuppressModal を “yes” に設定すると、いずれかの Office ファイルが使用中の場合にユーザーに対してメッセージが表示されることがあります。Display Level を “none” に設定すれば、こうした場合でもユーザーにメッセージが表示されなくなります。SuppressModal 属性によって、「files in use」のメッセージが表示されなくなるわけではありません。Display Level を “none” に設定した場合に限り、「files in use」のメッセージが表示されなくなります。
Display 要素がセットアップによって使用されるのは、setup.exe と同じフォルダーに Config.xml ファイルが見つかった場合、またはセットアップのコマンド ライン オプション /config を使用して Config.xml ファイルを指定した場合に限られます。セットアップが製品フォルダー内の Config.xml ファイルを使用する際には、既定の表示オプションが使用されます。

<Display Level="none" CompletionNotice="no" SuppressModal="yes" AcceptEula="Yes" />

インストールの実行元となるネットワーク インストール ポイントの完全修飾パスを指定します。

<DistributionPoint Location=" path " />

次の表で、DistributionPoint 要素の属性とその値について説明します。

DistributionPoint の属性

属性 説明

Location

path

インストールの実行元となるネットワーク インストール ポイントの完全修飾パスです。

この要素が指定されていない場合、セットアップは、Setup.exe ファイルがネットワーク インストール ポイントのルートに存在するものと見なします。

メモメモ:
DistributionPoint 要素がセットアップによって使用されるのは、setup.exe と同じフォルダーに Config.xml ファイルを見つかった場合、またはセットアップのコマンド ライン オプション /config を使用して Config.xml ファイルを指定した場合に限られます。セットアップが製品フォルダー内の Config.xml ファイルを使用する際には、ネットワーク インストール ポイントが既に特定されているので、この要素は無視されます。

<DistributionPoint Location="\\server1\office" />

ユーザーのコンピューター上での製品のインストール先フォルダーの完全修飾パスを指定します。

ヒントヒント:
OCT の対応するオプションは、[インストール先と組織名] の [既定のインストール先] の設定です。

<INSTALLLOCATION Value=" path " />

次の表で、INSTALLLOCATION 要素の属性とその値について説明します。

INSTALLLOCATION の属性

属性 説明

Value

path

ユーザーのコンピューター上での製品のインストール先フォルダーの完全修飾パスです。

このパスでは、システム環境変数を使用できます。この要素が指定されていない場合、Office は %ProgramFiles%\Microsoft Office にインストールされます。

<INSTALLLOCATION Value="%ProgramFiles%\MyApps" />

ローカル インストール ソース (LIS) をユーザーのコンピューター上にキャッシュする方法を制御し、製品のインストール ファイルが格納されている 1 つ以上のネットワーク インストール ポイントの場所を指定します。

<LIS

[CACHEACTION="CacheOnly" | "RemoveCacheOnly"]

[SOURCELIST=" semicolon-delimited-path-list "]

/>

次の表で、LIS 要素の属性とその値について説明します。

LIS の属性

属性 説明

CACHEACTION

CacheOnly

セットアップはユーザーのコンピューターに LIS をコピーしますが、製品をインストールしません。

メモメモ:
CacheOnly 値を指定する Config.xml ファイルで Command 要素を使用しないでください。指定したコマンドは実行されません。

RemoveCacheOnly

キャッシュがユーザーのコンピューターにコピーされていて、Office がインストールされていない場合、セットアップは、ユーザーのコンピューターから LIS を削除しますが、製品のインストールやアンインストールは行いません。

SOURCELIST

semicolon-delimited-path-list

製品のインストール ファイルが含まれている 1 つ以上のネットワーク インストール ポイントをセミコロンで区切ったリストです。

OCT の対応するオプションは、[追加のネットワーク ソース] です。

既定では、Office のインストール先のドライブのルートにある \MsoCache\All Users フォルダーに LIS が作成されます。ネットワーク インストール ポイントの Updates フォルダーにあるセットアップ カスタマイズ ファイルおよびソフトウェアの更新プログラムもコピーされます。

INSTALLLOCATION 要素 を指定した場合は、LIS の作成先ドライブの決定にパスのドライブ指定が使用されます。たとえば、INSTALLLOCATION 要素 のパスが E:\office\files であれば、LIS は E ドライブに作成されます。SOURCELIST 属性に列挙されたソースは、インストールされた製品と共に保存され、ユーザーのコンピューター上のローカル インストール ソース (LIS) が見つからないときや壊れたときに、セットアップによって使用されます。

<LIS CACHEACTION="CacheOnly" />   
<LIS SOURCELIST="\\server1\office;\\server2\corpdata" />

セットアップが実行するログ記録の種類を指定します。

<Logging

Type="Off" | "Standard"(既定値) | "Verbose"

Path=" path "

Template=" filename .txt"

/>

次の表で、Logging 要素の属性とその値について説明します。

Logging の属性

属性 説明

Type

Off

セットアップはログ記録を実行しません。

Standard (既定値)

セットアップはインストール情報をログ ファイルに書き込みます。

Verbose

セットアップはすべてのインストール情報をログ ファイルに書き込みます。

Path

path

ログ ファイル用に使用されるフォルダーの完全修飾パスです。環境変数が使用できます。既定値は %temp% です。

Template

filename .txt

ログ ファイルの名前です。ファイル名の任意の場所に文字列 * を挿入すると、setup.exe によって実行されるインストールごとに固有のログ ファイルが作成されます (詳細についてはこの記事の後の説明を参照してください)。* 文字が含まれておらず、指定したファイル名が既に存在している場合は、その既存のファイルにログ情報が追加されます。ログ ファイルの名前には、ファイル拡張子 .txt を含める必要があります。既定のテンプレートは SetupExe(*).log です。

Template 値の任意の場所に * を指定できます。セットアップは、その場所に次の形式で文字列を挿入します。

YYYYMMDDHHMMSS xxx

各部分の意味は次のとおりです。

  1. YYYY = 年

  2. MM = 月

  3. DD = 日

  4. HH = 時

  5. MM = 分

  6. SS = 秒

  7. xxx = セットアップによって生成される一意の文字列

メモメモ:
Logging 要素がセットアップによって使用されるのは、Config.xml ファイルが setup.exe と同じフォルダーに見つかった場合、またはセットアップのコマンド ライン オプション /config を使用して Config.xml ファイルを指定した場合に限られます。セットアップが製品フォルダー内の Config.xml ファイルを使用する際には、既定のログ記録オプションが使用されます。

<Logging Type="standard" Path="%temp%" 
   Template="MyLog(*).txt" 
/>

次の例では、セットアップによるログ ファイルの作成が製品のインストールごとに行われます。セットアップは、次のような固有のファイル名を使用します。

%temp%\MyLog(20060428110717CFC).txt
%temp%\MyLog(20060429113143C70).txt

インストール中に特定の製品の機能を処理する方法を指定します。

重要重要:
通常は、OCT を使用して機能のインストール状況を変更することをお勧めします。OCT の対応するオプションは、[機能のインストール状況の設定] です。

<OptionState

Id=" optionID "

State="Absent" | "Advertise" | "Local"

[Children="force"]

/>

次の表で、OptionState 要素の属性とその値について説明します。

OptionState の属性

属性 説明

Id

optionID

ユーザーがインストールすることを選択できるアイテムです。

State

Absent

機能はインストールされません。

Advertise

初めて使用するときに機能がインストールされます。

Local

機能がユーザーのコンピューターにインストールされます。

Children

force

機能のすべての子機能が、指定した状況に設定されます。

機能は、ユーザーがインストールすることを選択できるアイテムです。機能の Id 値は、コア製品フォルダーにある Setup.xml ファイルの Option 要素で定義されます。

メモメモ:
Publisher 2013の次のサブコンポーネントは、Office 2013の [機能のインストール状況の設定] ツリーには表示されません。
  • 外部印刷用ツールおよび RGB から CMYK への変換サブコンポーネント

  • フォント パターン

  • デザイン紙のプレビュー

  • Publisher テンプレート、ビジネス関係の印刷物、およびその他の印刷物のサブコンポーネント

<OptionState Id="ExcelAddinFiles" 
   State="Absent" 
   Children="force" 
/>

25 文字のボリューム ライセンス キーです。

メモメモ:
OCT の対応するオプションは、「Office 2013 の Office カスタマイズ ツール (OCT) リファレンス」の「使用許諾契約とユーザー インターフェイス」にある [プロダクト キー] の設定です。Office Professional 2013のボリューム ライセンスの詳細については、「Office 2013 のボリューム ライセンス認証を計画する」を参照してください。
キー管理サービス (KMS) によるライセンス認証を使用する企業展開では、プロダクト キーのエントリが必須ではありません。これは、Office 2013 のすべてのボリューム ライセンス エディションに KMS クライアント キーがプレインストールされているためです。KMS は、マイクロソフト ボリューム ライセンス プログラムの下でライセンスされている製品のライセンス認証のために Office ライセンス認証テクノロジによって提供されている方法の 1 つです。KMS では、KMS ホスト キーを使用して KMS ホスト コンピューターのライセンス認証を行い、ユーザーの環境内にローカルのライセンス認証サービスを確立します。Office 2013 は、ライセンス認証のためにローカルの KMS ホストに接続します。既定では、OCT の [KMS クライアント キーの使用] オプション ([使用許諾契約とユーザー インターフェイス] セクションに記載されています) がオンになっています。
マルチ ライセンス認証キー (MAK) もまた、マイクロソフト ボリューム ライセンス プログラムの下でライセンスされている製品のライセンス認証のために Office ライセンス認証テクノロジで提供されている方法の 1 つです。MAK の場合は、マイクロソフトがホストするライセンス認証サーバーまたは電話を使用してオンラインで、クライアントが Office 2013 のライセンス認証を行います。管理者は、Config.xml ファイルを使用して MAK キーを入力できます。MAK キーの追加方法については、「解説」を参照してください。
KMS ホストに接続されているすべての Office ボリューム ライセンス クライアントをライセンス認証する KMS ライセンス認証と同様に、Active Directory によるライセンス認証では、Active Directory ドメイン内のすべての Office ボリューム ライセンス クライアントがライセンス認証されます。Active Directory によるライセンス認証の詳細については、「Active Directory によるライセンス認証の概要」を参照してください。ボリューム ライセンス認証の詳細については、「Office 2013 のボリューム ライセンス認証を計画する」を参照してください。
重要重要:
この情報は、Office 2013 のボリューム ライセンス版のみに適用されます。サブスクリプションによってライセンス供与される Office 365 ProPlus には適用されません。

<PIDKEY Value=" 25-character-key " />

次の表で、PIDKEY 要素の属性とその値について説明します。

PIDKEY の属性

属性 説明

Value

25-character-key

25 文字のボリューム ライセンス キーです。

PIDKEY 値が設定されている場合、ユーザーは Office をインストールするときにプロダクト キーを入力する必要がありません。

Config.xml ファイルに MAK キーを入力するには、ファイル中に次の行を追加します。

<PIDKEY Value="AAAAABBBBBCCCCCDDDDDEEEEE" />

Where AAAAABBBBBCCCCCDDDDDEEEEE は 25 文字のプロダクト キーです。 Office 2013のライセンス処理の詳細については、「Office 2013 のボリューム ライセンス認証」を参照してください。

<PIDKEY Value="1234512345123451234512345" />
メモメモ:
Display 要素Level 属性が "basic" または "none" に設定されていて、PIDKEY 要素を使用してプロダクト キーを指定した場合、セットアップは、管理者がユーザーの代わりにライセンス条項にも同意したものと見なします。この場合は、Display 要素AcceptEULA 属性の設定に関係なく、インストール時や Office アプリケーションの初回実行時に使用許諾契約書の確認がユーザーに求められることはありません。

指定した言語をインストールから削除します。

<RemoveLanguage Id=" ll - cc " />

次の表で、RemoveLanguage 要素の属性とその値について説明します。

RemoveLanguage の属性

属性 説明

Id

ll-cc

言語識別子です。

ユーザーのコンピューターに言語がインストールされていない場合、RemoveLanguage 要素は無視されます。

追加言語要素 および RemoveLanguage の複数の要素を指定できます。RemoveLanguage 要素と 追加言語要素 要素の両方で同じ言語を指定している場合は、追加言語要素 要素が優先され、その言語がインストールされます。

<RemoveLanguage Id="en-us" />

Windows インストーラーのプロパティの値を指定できます。

ヒントヒント:
OCT の対応するオプションは、[セットアップのプロパティの変更] です (詳細については、Office 2013 の Office カスタマイズ ツール (OCT) リファレンス を参照してください)。

<Setting Id=" name " Value=" value " />

次の表で、Setting 要素の属性とその値について説明します。

Setting の属性

属性 説明

Id

name

Windows インストーラー プロパティの名前です。

Value

value

このプロパティに割り当てる値です。

Windows インストーラーのすべてのプロパティが Setting 要素によって指定できるわけではありません。ブロックされるプロパティが指定されている場合、セットアップはインストール処理を終了します。サポートされるプロパティが指定されている場合、セットアップはそのプロパティを直接 Windows インストーラーに渡します。

Setting 要素では、次のキー管理システム (KMS) のプロパティがサポートされます。

  • KMSSERVICENAME: KMS ホスト名を指定します。

  • KMSSERVICEPORT: KMS ホスト ポートを指定します。

たとえば、KMS のプロパティを使用するには、次のような構文を使用します。

<Setting Id="KMSSERVICENAME" Value="contoso.com" />

<Setting Id="KMSSERVICEPORT" Value="1234" />

各部分の意味は次のとおりです。

contoso.com は KMS ホストの名前です。

1234 はポート番号の値です。

メモメモ:
KMSSERVICENAME および KMSSERVICEPORT の値を指定するツールには、Office ソフトウェア保護プラットフォーム スクリプト (ospp.vbs) を使用することをお勧めします。ospp.vbs を使用して KMS ホスト名とポートの値を設定するには、次のコマンドを実行します。
ospp.vbs /sethst:value
ospp.vbs /setprt:value
この例では、sethst valueが KMS ホスト名になり、setprt valueが KMS ホスト ポートになります。
また、64 ビット版の Windows を実行しているコンピューターに 32 ビット版の Office 2013をインストールするシナリオなどでは、Config.xml ファイルで KMS の属性を設定できます。ボリューム ライセンス認証の詳細については、「Office 2013 のボリューム ライセンス認証を計画する」を参照してください。

Setting 要素では、プロダクト キー ライセンス認証用の AUTO_ACTIVATE プロパティがサポートされています。このプロパティは、Office 2013 の展開時に製品のライセンス認証を自動的に実行することを指定します。以下の構文を使用します。

<Setting Id="AUTO_ACTIVATE" Value="1" />

メモメモ:
AUTO_ACTIVATE を設定しない場合は、AUTO_ACTIVATEvalueを 0 に設定したときと同じ状態になります。したがって、Office 2013 の展開時に製品のライセンス認証は実行されません。
Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して AUTO_ACTIVATE プロパティ値を設定することもできます。これを行うには、次の手順に従います。
  1. OCT のナビゲーション ウィンドウで [セットアップのプロパティの変更] を選択し、詳細ウィンドウで [追加] をクリックします。

  2. [プロパティ値の追加] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに「AUTO_ACTIVATE」と入力します。プロパティ名には大文字を使用する必要があります。

  3. [] ボックスに「1」と入力し、[OK] をクリックします。

Setting 要素では REMOVEPREVIOUS プロパティがサポートされています。このプロパティは、指定したアプリケーションをシステムから削除します。以下の構文を使用します。

<Setting Id="REMOVEPREVIOUS" Value="Option Id" />

ここで、Option Id は Office 2013 アプリケーションの ID 値です。複数のアプリケーションを指定するには、カンマ区切りのリストを使用して、該当する Option Id 値を指定します。

メモメモ:
Outlook をインストールする場合は、ユーザーの設定に関係なく、以前にインストールされた Outlook のバージョンが必ず削除されます。

REMOVEPREVIOUSOption Id 値と一緒に指定した場合は、指定のアプリケーションのみが削除されます。

REMOVEPREVIOUS を指定しない場合は、以前にインストールされた Office アプリケーションのうち、代替となるアプリケーションがインストールされるものすべてが削除されます。これは既定の動作です。

REMOVEPREVIOUS に空の値を指定した場合 (REMOVEPREVIOUS="")、アプリケーションは削除されません。

Setting 要素では SETUP_REBOOT プロパティもサポートされています。SETUP_REBOOT により、インストール後に再起動が行われます。以下の構文を使用します。SETUP_REBOOT プロパティにはすべて大文字を使用する必要があります。

<Setting Id="SETUP_REBOOT" Value="value" />

ここで、value には以下のいずれかの値を指定できます。

  • AutoAlways: 必ず再起動を行います。ユーザーに確認メッセージを表示しません。

  • Always: セットアップ終了時の再起動についての確認メッセージを常に表示します。

  • IfNeeded: セットアップで再起動が必要な場合は、セットアップ終了時の再起動についての確認メッセージを表示します (既定の動作)。

  • AutoIfNeeded: セットアップで再起動が必要な場合は、再起動を開始します。ユーザーに確認メッセージを表示しません。

  • Never: 再起動の開始もその確認メッセージの表示も行いません。

<Setting Id="SETUP_REBOOT" Value="Never" />
<Setting Id="REMOVEPREVIOUS" Value="WORDFiles" />

セットアップがセットアップ カスタマイズ ファイルを見つけるために使用する検索パスを指定します。

<SetupUpdates

[CheckForSUpdates="Yes"(既定値) | "No"]

   [SUpdateLocation="path-list"]

/>

次の表で、SetupUpdates 要素の属性とその値について説明します。

SetupUpdates の属性

属性 説明

CheckForSUpdates

Yes (既定値)

セットアップは SUpdateLocation のパス一覧を使用して、セットアップ カスタマイズ ファイルを検索します。

No

セットアップは、SUpdateLocation のパス一覧を使用したセットアップ カスタマイズ ファイルの検索を行いません。

SUpdateLocation

path-list

セミコロンで区切られた、フォルダーへの完全修飾パスの一覧です。

メモメモ:
環境変数は、SUpdateLocation パスでは使用できません。環境変数をパスで使用すると、セットアップは指定したパスの場所にある更新プログラムのファイルを無視します。

セットアップは、指定されたすべてのフォルダーで、インストール中の製品用に作成されたセットアップ カスタマイズ ファイルを検索し、見つかったファイルをファイル名のアルファベット順に適用します。セットアップのコマンド ラインでセットアップ カスタマイズ ファイルを指定した場合は、そのファイルが最初に適用され、この要素で指定されたフォルダー内で見つかったファイルはその後で適用されます。

<SetupUpdates
   CheckForSUpdates="Yes"
   SUpdateLocation="\\server1\office\updates;\\server2\corpdata\updates"
/>

製品がインストールされるコンピューターを所有するユーザーのイニシャルです。

<USERINITIALS Value=" value " />

次の表で、USERINITIALS 要素の属性とその値について説明します。

USERINITIALS の属性

属性 説明

Value

value

ユーザーのイニシャルです。

<USERINITIALS Value="JD" />

製品がインストールされるコンピューターを所有するユーザーの名前です。

<USERNAME Value=" value " />

次の表で、USERNAME 要素の属性とその値について説明します。

USERNAME の属性

属性 説明

Value

value

ユーザーの名前です。

Office 2013の Username 要素は、以下のように設定されます。

Office を実行するユーザーが、Office をインストールしたユーザーと同じである場合は、セットアップ時にユーザーが入力した UsernameInitials が使用されます。ユーザーが Office の初回起動時に入力を求められることはありません。Office を自分でインストールするホーム ユーザーであれば、ほとんどがこの場合に該当します。

Office を実行しているユーザーが Office をインストールしたユーザーと異なる場合には、Office の初回起動時にユーザーが Office に UsernameInitials の確認を求められます。管理者がユーザーに代わって Office をインストールする企業環境であれば、ほとんどがこの場合に該当します。

初回起動時にユーザーに表示される Username 要素の値には、以前にインストールされたバージョンの Office での既定値、または現在ログオン中のユーザーの既定値が、あらかじめ設定されていることがあります。ただし、この既定値の使用にはユーザーによる確認が必要です。以前のバージョンの Office がコンピューターにインストールされている場合は、以前のバージョンの Office によって作成されたレジストリ キーが使用されます。たとえば、以前にインストールされた Office が Microsoft Office 2003 であれば、そのレジストリ キーが HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Common\UserInfo に設定されています。

<USERNAME Value="John Doe" />

以下の例は、一般的なインストール用の Config.xml ファイルです。この例では Office Professional Plus 2013 の製品バージョンが使用されています。

<Configuration Product="ProPlus">

<!-- <Display Level="full" CompletionNotice="yes" SuppressModal="no" AcceptEula="no" /> -->

<!-- <Logging Type="standard" Path="%temp%" Template="Microsoft Office Professional Plus Setup(*).txt" /> -->

<!-- <USERNAME Value="Customer" /> -->

<!-- <COMPANYNAME Value="MyCompany" /> -->

<!-- <INSTALLLOCATION Value="%programfiles%\Microsoft Office" /> -->

<!-- <LIS CACHEACTION="CacheOnly" /> -->

<!-- <LIS SOURCELIST="\\server1\share\Office;\\server2\share\Office" /> -->

<!-- <DistributionPoint Location="\\server\share\Office" /> -->

<!-- <OptionState Id="OptionID" State="absent" Children="force" /> -->

<!-- <Setting Id="SETUP_REBOOT" Value="IfNeeded" /> -->

<!-- <Command Path="%windir%\system32\msiexec.exe" Args="/i \\server\share\my.msi" QuietArg="/q" ChainPosition="after" Execute="install" /> -->

</Configuration>

表示: