Business Intelligence Development Studio でのレポート デザイナーの操作

Business Intelligence Development Studio のレポート サーバー プロジェクトは、SQL Server Reporting Services でレポートを開発するために使用する環境です。レポート サーバー プロジェクト ウィザードを開くこともできます。詳細については、「Business Intelligence Development Studio でのレポート デザイナーの操作」および「Business Intelligence Development Studio の Reporting Services (SSRS)」を参照してください。

このトピックでは、BI Development Studio のレポート デザイナーで使用できる、Visual Studio のビュー、メニュー、ツール バー、およびショートカットについて説明します。

レポート デザイナーのビュー

レポート デザイナーのメニュー

レポート デザイナーのツール バー

レポート デザイナーのキーボード ショートカット

レポート テンプレート

コマンド ラインからの BI Development Studio の実行

レポート デザイナーのビュー

レポート デザイナーでは、レポート データとレポート レイアウトを定義するための [デザイン] ビューと、描画されたレポートのビューを表示するための [プレビュー] ビューがサポートされています。それぞれのビューでは、表示レポートをデザインまたは表示できるように複数のウィンドウを表示できます。

[デザイン] ビュー

[デザイン] ビューは、レポート データとレポート レイアウトを定義する際に使用します。既定では、レポート サーバー プロジェクトを作成するときに、レポート デザイナーが [デザイン] ビューで開きます。レポート レイアウトを作成するには、データ ソースとデータセットを定義し、レポート アイテムをツールボックスからデザイン画面にドラッグして位置を調整します。レポートにデータを追加するには、データセット フィールドをレポート アイテムにドラッグします。Tablix データ領域でデータをグループにまとめるには、データセット フィールドを [グループ化] ペインにドラッグします。

デザイン画面

デザイン画面とは、レポート レイアウトの作成に使用する視覚的なデザイナーです。レポート アイテムをツールボックスからデザイン画面にドラッグして追加した後、そのプロパティを構成したり、レポート上での配置を変更したりできます。

既定では、[デザイン] ビューのデザイン画面には、レポート本文と背景が表示されます。背景のショートカット メニューには、ページ ヘッダーとページ フッターを追加するオプションがあります。また、[表示] メニューを使用すると、ルーラーと [グループ化] ペインを表示することができます。

レポートの倍率を上げたり下げたりするには、ズーム コントロールを使用します。

[レポート データ] ペイン

[レポート データ] ペインには、レポートで使用できるさまざまな種類のデータが含まれています。データの種類には、組み込みフィールド、データ ソース、データセット、フィールド コレクション、レポート パラメーター、および画像があります。

注意

[レポート データ] ペインが表示されていない場合は、[表示] メニューの [レポート データ] をクリックします。[レポート データ] ペインが固定されていない場合は、固定することができます。詳細については、「レポート デザイナーのレポート データ ペインをドッキングする方法 (SSRS)」を参照してください。

レポートでデータを使用するには、次に説明するように、[レポート データ] ペインにデータを表示しておく必要があります。

  • 組み込みフィールド   Reporting Services では、レポート名やレポートの処理時刻など、事前に定義されたレポート情報が提供されています。

  • データセットおよびデータセット フィールドを含むデータ ソース   データ ソースは、基になるデータの名前とそのデータへの接続を表します。データ ソース ノードを展開して、そのレポート データセットを表示します。

    各データセットには、データ ソースから取得するデータを指定するクエリが含まれています。データセット クエリで指定されたフィールドのコレクションを表示するには、データセットを展開します。

注意

多次元データ ソースに対するパラメーター化クエリを作成すると、有効な値を提供するデータセットが自動的に作成されます。既定では、データセットは [レポート データ] ペインに表示されません。詳細については、「多次元データのパラメーター値の非表示のデータセットを表示する方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

  • レポート パラメーター   すべてのレポート パラメーター (データセット クエリにクエリ パラメーターが含まれている場合に自動的に生成されるレポート パラメーターを含む) を表示するには、[パラメーター] ノードを展開します。

  • 画像   レポートで使用できる画像の一覧を表示するには、[画像] ノードを展開します。

新しいアイテムを追加するには、[レポート データ] ペインのツール バーで [新規作成] ボタンを使用します。アイテムが [レポート データ] ペインに表示されたら、そのアイテムをデザイン画面にドラッグして、レポート ページ上にデータをレイアウトできます。詳細については、「レポート データセット内のフィールドの操作 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

ツールボックス

ツールボックスには、デザイン画面にドラッグできるレポート アイテムが含まれています。データ領域は、レポート上のデータを整理する際に使用するレポート アイテムです。線、テーブル、マトリックス、グラフ、およびゲージはデータ領域です。その他のレポート アイテムには、テキスト ボックス、四角形、一覧、画像、およびサブレポートがあります。カスタム レポート アイテムがシステム管理者によってインストールおよび登録されている場合、それらのアイテムがこの一覧に表示されることがあります。

Visual Studio と統合されている Business Intelligence Development Studio では、レポート アイテムはオブジェクトのインスタンスおよびプロパティです。デザイン画面にレポート アイテムを追加してから選択すると、選択したインスタンスのプロパティがプロパティ ペインに表示されます。

[グループ化] ペイン

Tablix データ領域のグループを定義するには、[グループ化] ペインを使用します。テーブルの行グループと詳細グループ、およびマトリックスの行グループと列グループを定義できます。

グラフ データ領域またはゲージ データ領域のグループを定義するには、デザイン画面でデータ領域を選択して、ショートカット メニューを使用します。詳細については、「グループについて (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

[グループ化] ペインの詳細ビューを切り替えて、グループのみ、またはグループとグループ メンバーを表示することができます。グループに関連付けられている行と列の表示を制御するプロパティ、またはグループを 1 ページにまとめておくためにレンダラーで使用するルールを設定するには、グループ メンバーを使用する必要があります。詳細については、「[グループ化] ペイン」を参照してください。

既定のモード

親グループ、子グループ、隣接するグループ、および詳細グループのリレーションシップを示す階層形式ですべての行グループと列グループを表示するには、既定のモードを使用します。子グループは、その親グループと比較して直下の次のインデント レベルに表示されます。隣接するグループは、そのピアまたは兄弟グループと同じインデント レベルに表示されます。

[行グループ] ペインまたは [列グループ] ペインでアイテムを選択すると、デザイン画面上で、関連する Tablix グループのセルが自動的に選択されます。

グループを追加、編集、または削除するには、既定のモードを使用します。1 つのデータセット フィールドに基づいたグループでは、[行グループ] ペインまたは [列グループ] ペインにフィールドをドラッグできます。グループは、既存のグループの上または下に挿入できます。隣接するグループを追加するには、兄弟グループを右クリックして、ショートカット メニューを使用します。

詳細設定モード

基になる Tablix レポート アイテムの行グループと列グループの静的メンバーと動的メンバーを表示するには、詳細設定モードを使用します。

注意

詳細設定モードに切り替えるには、[列グループ] アイコンの右側にある下矢印を右クリックします。

グループ メンバーは、行グループ領域および列グループ領域のセルとして、デザイン画面に表示されます。詳細については、「[グループ化] ペイン」を参照してください。

[プロパティ] ペイン

[プロパティ] ペインは、Visual Studio の標準的なウィンドウであり、デザイン画面で現在選択されているレポート アイテムのプロパティの名前と値が表示されます。レポート アイテムとそのプロパティは、レポート定義言語 (RDL) ファイル内の要素と属性に対応します。最も一般的に使用されるプロパティは、選択したアイテムの [プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して設定できます。対応するダイアログ ボックスを開くには、[プロパティ] ペイン ツール バーの [プロパティ ページ] ボタンをクリックします。上級ユーザーは、[プロパティ] ペインでプロパティ値を直接設定できます。

[プロパティ] ペインの表示

[プロパティ] ペインを表示するには、[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。このペインのドッキングを解除して Business Intelligence Development Studio ウィンドウの別の領域に移動したり、デザイン画面上にタブ付きビューとして表示したりできます。

グリッドをカテゴリ別の表示からアルファベット順の表示に変更するには、[プロパティ] ペインのツール バー ボタンを使用します。カテゴリ別の表示では、カテゴリのすべてのプロパティを表示するには、そのカテゴリを展開する必要があります。アイテムの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開くには、ツール バーの [プロパティ ページ] ボタンをクリックするか、アイテムを右クリックして [プロパティ] をクリックします。

プロパティによっては、値のドロップダウン リストが表示されます。セルに値を直接入力することもできます。一部のプロパティには値のコレクションが含まれており、[(コレクション)] という値で示されます。ほとんどのプロパティでは式を使用できます。複雑な式は [<式>] という値で示されます。[式] ダイアログ ボックスを開くには、[<式>] をクリックします。

データ領域グループのプロパティの表示

[グループ化] ペインが表示されている場合は、グループをクリックして選択できます。グループを選択すると、[プロパティ] ペインにグループのプロパティが表示されます。このプロパティは、レポートのオブジェクト モデルによって自動的に値が入力されたプロパティです。

詳細については、「[グループ化] ペイン」を参照してください。

ドキュメント アウトライン ペイン

ドキュメント アウトライン ペインには、レポート定義内のすべてのレポート アイテムの階層リストが表示されます。ドキュメント アウトライン ペインを開くには、[表示] メニューの [その他のウィンドウ] をポイントし、[ドキュメント ウィンドウ] をクリックします。

ソリューション エクスプローラー

ソリューション エクスプローラーは、標準的な Visual Studio コンポーネントであり、プロジェクト内のすべてのアイテムが表示されます。レポート サーバー プロジェクトでは、ここに共有データ ソースおよびレポートが含まれます。これらのアイテムのプロパティにアクセスするには、アイテムを右クリックして [プロパティ] をクリックします。

プロジェクトのソリューション ファイルを開くと、レポートと共有データ ソースが自動的にアルファベット順に並べ替えられます。

タスク一覧

[タスク一覧] ウィンドウには、Microsoft Access などの別のアプリケーションからレポートをインポートした場合に、サポートされていない機能のビルド エラーが表示されます。

出力

[出力] ウィンドウには、レポートをプレビューした場合の処理エラーと、レポートまたは共有データ ソースを配置した場合の発行エラーが表示されます。

[プレビュー] ビュー

レポートを実行して、レポート ビューアーに表示レポートを表示するには、[プレビュー] を使用します。プレビュー時には、レポート データがローカルでキャッシュされます。また、ブラウザーを使用してデバッグ ビューでレポートを実行するように構成プロパティを設定することもできます。

レポートをプレビューすると、レポート デザイナーは、レポート データ ソースに接続し、データセット クエリを実行して、データをローカル コンピューターにキャッシュします。その後、レポートを処理してデータとレイアウトを組み合わせて、レポートを表示します。レポートは、[プレビュー] タブに表示することも、デバッグ モードで表示するようにプロジェクトのプロパティを設定して直接ブラウザーに表示することもできます。

その他のレポートの表示方法については、「データ ソースとレポートのパブリッシュ (SSRS)」を参照してください。

パラメーター化されたレポートのプレビュー

レポートをプレビューする際に、すべてのレポート パラメーターで有効な既定値を使用すると、レポートは自動的に処理されます。1 つ以上のレポート パラメーターに有効な既定値がない場合は、未割り当ての各パラメーターの値を選択してから、レポート ツール バーの [レポートの表示] をクリックする必要があります。

ローカル データ キャッシュについて

レポートをプレビューすると、レポート プロセッサでは、現在のパラメーターの既定値を使用してレポート内のデータセットに対するすべてのクエリを実行し、その結果をローカル データ キャッシュ (.rdl.data) ファイルとして保存します。

レポート データセット クエリまたはレポート パラメーターを変更しない場合は、このデータを再度取得するオーバーヘッドを発生させることなく、引き続きレポートをデザインできます。

構成マネージャーとデバッグを使用したレポートのプレビュー

Business Intelligence Development Studio では、プロジェクトのプロパティによって、レポートを配置およびデバッグする方法を定義します。これらのプロパティは、プロジェクトのすべてのレポートおよび共有データ ソースに適用されます。プロジェクトのプロパティを設定するには、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。レポートをテストしてレポート サーバーにパブリッシュするには、これらの設定を使用します。

デバッグと配置のオプションの構成に関する詳細については、「データ ソースとレポートのパブリッシュ (SSRS)」を参照してください。

[出力] ペインでのエラー メッセージの監視

レポートのプレビュー時にレポート プロセッサで問題が検出されると、[出力] ペインにエラー メッセージが表示されます。詳細については、「トラブルシューティングの概念 (Reporting Services)」を参照してください。

レポート デザイナーのメニュー

Business Intelligence Development Studio でレポート デザイナー プロジェクトがアクティブになっている場合、次のツール バーがメイン ツール バーに追加されます。レポート デザイナーのメニューは、[デザイン] ビューのみに表示されます。

[書式] メニュー

デザイン画面でアイテムを選択した場合、[書式] メニューには次のオプションがあります。

  • [前景色]   テキストの色を選択します。既定のテキストの色は黒です。

  • [背景色]   テキスト ボックスとデータ領域の背景色を選択します。

  • [フォント]   テキストを太字、斜体、または下線付きにするかどうかを指定します。

  • [両端揃え]   テキストを右揃え、中央揃え、または左揃えにするかどうかを指定します。

  • [整列]   レポート内で、選択したオブジェクトを互いの位置を基準にして整列する方法を指定します。

  • [同じサイズに揃える]   レポート内で選択したオブジェクトのサイズを調整します。

  • [左右の間隔]   レポート内で選択したオブジェクト間の左右の間隔を調整します。

  • [上下の間隔]   レポート内で選択したオブジェクト間の上下の間隔を調整します。

  • [フォームの中央に配置]   選択したオブジェクトを、レポート デザイナー ウィンドウに対して上下左右の中央に配置します。

  • [順序]   選択したオブジェクトを背景または前景に移動します。

[レポート] メニュー

レポート デザイン画面がアクティブになっている場合、[レポート] メニューには次のオプションがあります。

  • [レポートのプロパティ]   [レポートのプロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスでは、一般的なレポートのプロパティ (作成者の名前やグリッドの間隔など) を割り当てたり、レポート レイアウトのプロパティ (列数やページ サイズなど) を指定したりできます。また、カスタム コード、アセンブリやクラスへの参照、データ出力要素の名前、データ変換の名前、およびデータ スキーマの名前も含めることができます。

  • [表示]   レポート デザイナーの [デザイン] タブと [プレビュー] タブを切り替えます。

  • [ページ ヘッダー]   レポートのページ ヘッダーを追加または削除します。ページ ヘッダーを削除すると、ページ ヘッダー内のすべてのアイテムが削除されます。

  • [ページ フッター]   レポートのページ フッターを追加または削除します。ページ フッターを削除すると、ページ フッター内のすべてのアイテムが削除されます。

  • [グループ化ペイン]   [グループ化] ペインの表示と非表示を切り替えます。

[表示] メニュー

[表示] メニューを使用すると、レポート デザイナーのウィンドウとツール バーが表示されます。

  • [エラー一覧]   このオプションを使用すると、レポートをパブリッシュまたはプレビューした際に検出されたエラーが表示されます。

  • [出力]   このオプションを使用すると、レポートをパブリッシュまたは処理する際に検出されたエラーや、レポートで "#Error" というテキストが表示された場合の式のエラーの詳細が表示されます。

  • [プロパティ ウィンドウ]   このオプションを使用すると、デザイン画面で現在選択されているレポート アイテムのプロパティ値が表示されます。入れ子になったレポート アイテムのプロパティを表示するには、レポート アイテムを複数回クリックして、レポート アイテムとその入れ子になったメンバーの階層を切り替える必要があります。[プロパティ] ペインの先頭に表示されているアイテムの名前を確認すると、どのレポート アイテムのプロパティが表示されているかがわかります。

  • [ツールボックス]   このオプションを使用すると、ツールボックスが表示されます。

  • [その他のウィンドウ]   このオプションを使用すると、次のペインが表示されます。

    • [ドキュメント アウトライン]   このオプションを使用すると、レポート内のレポート アイテムとそのテキスト ボックスのコレクションの階層ビューが表示されます。
  • [ツール バー]   このオプションを使用すると、[レポートの罫線][レポートの書式] など、レポート デザイナーの機能をサポートするツール バーが表示されます。詳細については、「レポート デザイナーのツール バー」を参照してください。

  • [レポート データ]   このオプションを使用すると、[レポート データ] ペインが表示されます。このペインでは、レポート パラメーター、データ ソース、データセット、および画像を追加できます。

[プロジェクト] メニュー

プロジェクト内の共有データ ソースおよびレポートを管理するには、[プロジェクト] メニューを使用します。プロジェクトのアイテムを追加または削除すると、ソリューション エクスプローラーにおけるプロジェクト アイテムの階層表示が自動的に更新されます。

  • [新しい項目の追加]   新しい共有データ ソースまたは新しいレポートをプロジェクトに追加します。

  • [既存項目の追加]   既存の共有データ ソースまたは既存のレポートをプロジェクトに追加します。

  • [レポートのインポート]   Microsoft Access などの別のアプリケーションからレポートをインポートします。

  • [プロジェクトから除外]   プロジェクトからアイテムを除外します。このオプションを使用しても、ファイル システムからアイテムは削除されません。

  • [すべてのファイルを表示]   プロジェクト内のすべてのファイルを表示します。

  • [プロジェクト ツールボックス アイテムを最新の情報に更新]   新しいカスタム レポート アイテムをプロジェクトにインストールするときにツールボックスのキャッシュを更新します。

  • [プロパティ]   このプロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。詳細については、「[プロパティ ページ] ダイアログ ボックス」を参照してください。

レポート デザイナーのツール バー

レポート デザイナーには、レポートのデザイン時に使用する、次の特殊なツール バーがあります。

  • [レポート]   ページ ヘッダーやページ フッターの追加、レポート プロパティの設定、ルーラーや [グループ化] ペインの表示の切り替え、またはズームを使用したレポートの表示変更を実行します。

  • [レポートの罫線]   選択したすべての線と、選択したすべてのレポート アイテムの罫線の色、スタイル、および幅を設定します。

  • [レポートの書式]   選択したレポート アイテムの書式を設定します。テキスト ボックスの場合、ツール バーを使用して、フォントのプロパティとテキストの色、背景色、およびテキストの配置といった書式を変更できます。

  • [レイアウト]   データ領域内のレポート アイテムの描画順序やセルの結合を設定します。

  • [標準]   プロジェクトを開いたり保存したり、ウィンドウを表示したり、デバッグ構成を選択したりします。

これらのツール バーを表示するかどうかを制御するには、[表示] メニューを使用します。Visual Studio の他のツール バーは、その機能がレポート デザイナーの機能に当てはまらない場合、無効になっていることがあります。

レポート デザイナーのショートカット メニュー

BI Development Studio のレポート デザイナーには、よく使うコマンドにすばやくアクセスできるように多数のショートカット メニューが用意されています。ショートカット メニューを開くには、変更するアイテムを右クリックします。ショートカット メニューは動的なので、ユーザー設定や現在操作中のオブジェクトに応じて異なるオプションが含まれる場合があります。

レポート デザイナーのキーボード ショートカット

BI Development Studio のレポート デザイナーには、よく使用されるコマンドのキーボード ショートカットが用意されています。たとえば、デザイン画面上のレポート アイテムを移動したり、ウィンドウを開いたり閉じたり、テキスト ボックス内のテキストを編集したりできます。 

キーボード ショートカットの詳細については、「Business Intelligence Development Studio のキーボード ショートカット キーの使用」を参照してください。

レポート テンプレートとしてのカスタム レポートの追加

新しいレポートのテンプレートとしてカスタム レポートを使用するには、BI Development Studio がインストールされているコンピューターの ReportProject フォルダーにそれらのレポートをコピーするだけです。既定では、このフォルダーは、<drive>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\Private Assemblies\ProjectItems\ReportProject にあります。レポート プロジェクトに新しいアイテムを追加すると、カスタム レポートが [テンプレート] ペインに表示されます。

また、カスタム スタイルをレポート ウィザードに追加することもできます。詳細については、「レポート ウィザードを使用したレポートの作成 (SSRS)」を参照してください。

コマンド ラインからの BI Development Studio の実行

BI Development Studio は、Microsoft Visual Studio 9.0 および基になる devenv.exe アプリケーションに基づいています。これらのオプションを使用する前に、次の 2 つの項目に対して有効な値を設定する必要があります。

  • OverwriteDataSources、TargetDataSourceFolder、TargetReportFolder、および TargetServerURL のプロジェクト プロパティ。

  • 少なくとも 1 セットの構成プロパティ (デバッグやリリースなど)。

詳細については、「データ ソースとレポートのパブリッシュ (SSRS)」を参照してください。

レポート サーバー プロジェクトの場合は、コマンド ラインから次のオプションを指定できます。

  • /deploy   構成ファイルで指定されたプロジェクト プロパティを使用してレポートを配置します。たとえば、次のコマンドでは、プロジェクト プロパティで指定されたリリースの構成の設定を使用して、ソリューション ファイル Reports.sln で指定されたレポートを配置します。

    devenv.exe "C:\Documents and Settings\MyUser\My Documents\Visual Studio 2008\Projects\Reports\Reports.sln" /deploy "Release"
    
  • /build   ソリューション ファイルをビルドしますが、配置しません。たとえば、次のコマンドでは、プロジェクト プロパティで指定されたデバッグ構成の設定を使用して、ソリューション ファイル Reports.sln で指定されたレポートをビルドします。

    devenv.exe "C:\Documents and Settings\MyUser\My Documents\Visual Studio 2008\Projects\Reports\Reports.sln" /build "Debug"
    
  • /out   ソリューションをビルドして生成した出力を、指定したファイルにリダイレクトします。たとえば、次のコマンドでは、前の例のビルドの出力を mybuildlog.txt というファイルにリダイレクトします。

    devenv.exe "C:\Documents and Settings\MyUser\My Documents\Visual Studio 2008\Projects\Reports\Reports.sln" /build "Debug" /out mybuildlog.txt
    

関連項目

概念