SharePoint Administration Toolkit のインストール (Windows SharePoint Services)

システム要件

SharePoint Administration Toolkit を使用するには、Windows SharePoint Services 3.0 がインストールされ、2009 年 4 月の累積的な更新プログラムが適用されている必要があります。

  • 以前にインストールしたすべてのバージョンのツールキットをアンインストールしてから、最新バージョンにアップグレードする必要があります。詳細については、「SharePoint Administration Toolkit のアンインストール (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  • 各ツールをインストールするには、次のグループのメンバシップが必要です。

    • Batch Site Manager、Permissions Reporting Tool、UpdateAlertUpdateQuota、および UnlockFGPReport: ファーム管理者

    • SPDiag: ローカル管理者

SharePoint 診断ツール (SPDiag) をインストールする場合は、このトピックの「SPDiag をインストールする」セクションを参照して、特定の要件を確認してください。

注意

User Profile Replication Engine は Windows SharePoint Services 3.0 にはサポートされていません。

重要

場合によって、特定の操作が正常に動作するように、SharePoint Administration Toolkit をファーム内のすべてのサーバーにインストールする必要があります。たとえば、利用できる任意のサーバーで実行するタスクを作成できます。ただし、実行を選択したときに SharePoint Administration Toolkit がサーバーにインストールされていないと、新しく作成されたタイマ ジョブは、%COMMOMPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\Logs にログ ファイルを出力して失敗します。このログには、次の 2 つのメッセージが含まれます。

  • このコンピュータで、種類 Microsoft.Office.Server.ESCM.ESCMStatsCollectionJob, Microsoft.Office.Server.ESCM, Version=12.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=<ランダムなトークン番号> のオブジェクトを逆シリアル化できません。通常、これは、この種類を含むアセンブリがこのコンピュータにインストールされていない場合に発生します。この場合、このメッセージを無視してもかまいません。それ以外の場合は、このコンピュータの .NET Framework で検出される場所にアセンブリをインストールする必要があります。

  • このコンピュータで、種類 Microsoft.Office.Server.ESCM.ESCMPersistedObject, Microsoft.Office.Server.ESCM, Version=12.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=<ランダムなトークン番号> のオブジェクトを逆シリアル化できません。通常、これは、この種類を含むアセンブリがこのコンピュータにインストールされていない場合に発生します。この場合、このメッセージを無視してもかまいません。それ以外の場合は、このコンピュータの .NET Framework で検出される場所にアセンブリをインストールする必要があります。

SharePoint Administration Toolkit をインストールするには

  1. Microsoft SharePoint Administration Toolkit v3.0 x86 (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=141504&clcid=0x411) または「Microsoft SharePoint Administration Toolkit v3.0 x64 (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142035&clcid=0x411) のどちらかのページで、[Download] ボタンをクリックして MicrosoftSharepointAdministrationToolkit.exe ファイルをダウンロードし、ハード ディスクに保存します。

  2. ハード ディスク上の MicrosoftSharepointAdministrationToolkit.exe プログラム ファイルをダブルクリックし、セットアップ プログラムを開始します。

  3. マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意した後、[Next] をクリックします。

  4. インストールするツールを選択します。インストールするツールのアイコンをクリックし、一番上のオプション ([This feature will be installed on local hard drive]) をクリックします。

  5. 既定のインストール フォルダの場所は C:\Program Files\Microsoft\SPAdministrationToolkit です。このフォルダの場所を変更する場合は、[Browse] をクリックします。場所を選択した後、[OK] をクリックし、[Next] をクリックします。

  6. インストールを完了するには、[Finish] をクリックします。

SharePoint Administration Toolkit インストーラでは、Batch Site Manager と Permissions Reporting Tool のソリューション ファイルがインストールされますが、これらの機能は SharePoint ファームに展開されません。ツールキットをインストールした後に、次の手順を使用して、これらの機能の展開とアクティブ化ができます。

Batch Site Manager 機能の展開とアクティブ化を行うには

  1. コマンド プロンプトで、tsadm.exe –o addsolution –filename “C:\Program Files\Microsoft\SPAdministrationToolkit\BatchSiteManagerSolution\BatchSiteManager.wsp” を実行し、ソリューション ファイルをファームのソリューション ストアに追加します。

  2. stsadm.exe –o deploysolution –name BatchSiteManager.wsp –immediate -allowgacdeployment を実行し、ソリューションをファームに展開します。

  3. stsadm.exe –o activatefeature –name BatchSiteManagerLinks を実行し、機能をアクティブ化します。

Permission Reporting Tool の機能の展開とアクティブ化を行うには

  1. コマンド プロンプトで、stsadm.exe –o addsolution –filename “C:\Program Files\Microsoft\SPAdministrationToolkit\PermissionReportingSolution\PermissionReporting.wsp” を実行し、ソリューション ファイルをファームのソリューション ストアに追加します。

  2. stsadm.exe –o deploysolution –name PermissionReporting.wsp –immediate -allowgacdeployment を実行し、ソリューションをファームに展開します。

  3. stsadm.exe –o activatefeature –name PermissionReporting を実行し、機能をアクティブ化します。

注意

Batch Site Manager または Permission Reporting Tool の機能を展開すると、いくつかのタイマ ジョブが開始します。タイマ ジョブは、機能が使用可能になる前に完了する必要があります。タイマ ジョブのプロセスは、サーバーの全体管理のコンソールの [ジョブの状態/定義] 一覧と [ソリューション管理] で監視できます。

SPDiag をインストールする

SPDiag は、SharePoint ファームの任意のコンピュータにインストールできます。最適なパフォーマンスを得るには、リソース配分状況が最も少ないファーム サーバーに SPDiag をインストールします。たとえば、サーバーの全体管理専用の Web サーバーが最適なホストとなります。

パフォーマンス カウンタのデータを収集するためには, .NET Framework 3.5 を SPDiag ホスト コンピュータにインストールする必要があります。パフォーマンス カウンタのデータを表示するためには、Microsoft Chart Controls for the .NET Framework 3.5 もインストールする必要があります。

.NET Framework 3.5 をダウンロードするには、「Microsoft .NET Framework 3.5」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=141508&clcid=0x411) を参照してください。

Microsoft Chart Controls をダウンロードするには、「Microsoft Chart Controls for Microsoft .NET Framework 3.5」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=141512&clcid=0x411) を参照してください。

注意

SPDiag はオンライン モードまたはオフライン モードで使用できます。オンライン モードでは、トラブルシューティングを行うファームに属している Web サーバーに SPDiag をインストールします。これにより、SPDiag はファームに接続し、データを収集できます。ファームの一部でないコンピュータに SPDiag をインストールするオフライン モードでは、SPDiag を使用して、既存の SPDiag プロジェクトを確認できます。SPDiag version 2 では、ログ ファイルをファームからインポートできますが、データをファームから直接収集できません。

注意

SPDiag を使用すると、プロジェクト データベースのホストに使用されるデータベース サーバーで、非常に多くのネットワーク帯域幅とその他のリソースが消費されることがあります。プロジェクトのデータベース サーバーと、そのサーバーとファーム間のネットワークの両方に、SPDiag を実行するために利用できる適切なリソースがあることを確認してください。

SPDiag が、ホスト コンピュータの多くのリソースを消費することはありません。

SPDiag の既定のインストール ディレクトリは C:\Program Files\Microsoft\SPAdministrationToolkit\SharePoint Diagnostics です。

関連項目

概念

SharePoint Administration Toolkit のアンインストール (Windows SharePoint Services)
MSI のスイッチと引数 (Windows SharePoint Services)