コマンド ラインからの WSUS の管理
- [アーティクル]
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このトピックでは、以下について説明します。
WSUSutil.exe およびそのパラメータの目的と機能の概要。
特定のタスクを実行するために使用する構文とその定義。
シナリオなどの詳細が記載されている Microsoft Windows Server Update Services の展開に関するドキュメントへのリンク。
WSUSutil.exe は、コマンド ラインからの WSUS サーバーの管理に使用できるツールです。WSUSutil.exe は、WSUS サーバーの %drive%\Program Files\Update Services\Tools フォルダに保存されています。WSUSutil.exe で特定のコマンドを実行すると、次の表で説明する特定の機能を実行できます。WSUSutil.exe を特定のコマンドで実行するときに使用する構文については、表に従ってください。
**WSUSutil で使用できるコマンドの概要**
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コマンド
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実行内容
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使用する場合
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**export**
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エクスポート/インポート プロセスの前半のプロセス。
**export** コマンドは、更新メタデータをエクスポート パッケージ ファイルにエクスポートします。このパラメータを使用して、更新ファイル、更新プログラムの承認、またはサーバー設定をエクスポートすることはできません。
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- インターネットの接続が制限または制約されているネットワークを実行している場合、継続的に使用します。
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**import**
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エクスポート/インポート プロセスの後半のプロセス。
**import** コマンドは、ある WSUS サーバーで作成されたエクスポート パッケージ ファイルから別のサーバーに更新メタデータをインポートします。これにより、ネットワーク接続を使用せずに、インポート先の WSUS サーバーが同期されます。
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- 接続が制限または制約されているネットワークを実行している場合、継続的に使用します。
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**migratesus**
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SUS 1.0 サーバーの更新プログラムの承認を WSUS サーバーに移行します。
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- 実装している SUS 1.0 を WSUS にアップグレードする場合
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**movecontent**
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WSUS サーバーで更新ファイルが格納されているファイル システムの場所を変更し、前の場所の更新ファイルを新しい場所にコピーします。
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- ハード ディスクがいっぱいの場合
- ディスクが正常に動作しない場合
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**reset**
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データベースのすべての更新メタデータ行に、ファイル システムに格納されている対応する更新ファイルが含まれていることを確認します。更新ファイルが不足していたり壊れていた場合、WSUS は更新ファイルをもう一度ダウンロードします。
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- WSUS データベースを復元した後
- トラブルシューティング時
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**deleteunneededrevisions**
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不必要な更新プログラムの改訂版の更新メタデータを、データベースから削除します。
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- MSDE がいっぱいのときに、領域を確保する場合
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**listinactiveapprovals**
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サーバーの言語設定の変更のために承認が常時非アクティブ状態になっている更新プログラムのタイトルの一覧を返します。
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- レプリカ サーバーの親であるアップストリーム サーバーの言語設定を変更し、指定した新しい言語に含まれていないためにアクティブでなくなった更新プログラムを表示する場合。たとえば、非アクティブの承認を削除するかどうかを判断するために、非アクティブの承認一覧を表示する場合に、このコマンドを実行します。**removeinactiveapprovals** コマンドを実行する前に、このコマンドを実行する必要はありません。
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**removeinactiveapprovals**
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WSUS サーバーの言語設定の変更のために、承認が常時非アクティブ状態になっている更新プログラムの承認を削除します。
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- レプリカ サーバーの親であるアップストリーム サーバーの言語設定を変更し、指定した新しい言語に含まれていないためにアクティブでなくなった更新プログラムを削除する場合。この場合は、親サーバーとレプリカ サーバーに表示される更新プログラム数の不一致が修正されます。このコマンドを実行する前に、**listinactiveapprovals** コマンドを実行する必要はありません。
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#### Export
更新プログラムのエクスポートとインポートに関する背景と手順については、Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) の「接続されていないネットワークをセットアップする (更新プログラムのインポートとエクスポート)」を参照してください。
コマンド ライン %drive%\Program Files\Update Services\Tools> で、次のように入力します。
wsusutil export package logfile
パラメータを次の表で定義します。
package |
作成する package .cab のパスとファイル名。 |
logfile |
作成するログ ファイルのパスとファイル名。 |
/help または /? |
export コマンドのコマンド ライン ヘルプを表示します。 |
#### Import
更新プログラムのエクスポートとインポートに関する背景と手順については、[Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド](https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) の「接続されていないネットワークをセットアップする (更新プログラムのインポートとエクスポート)」を参照してください。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil import** *package* *logfile*
パラメータを次の表で定義します。
package |
インポートする package .cab のパスとファイル名。 |
logfile |
作成するログ ファイルのパスとファイル名。 |
/help または /? |
import コマンドのコマンド ライン ヘルプを表示します。 |
#### Migratesus
SUS 1.0 から WSUS に以降するシナリオとその関連手順については、[Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド](https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) の「SUS サーバーから WSUS サーバーに移行する」で説明しています。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil migratesus** \[**/content** *contentshare*\] \[**/approvals** *servername* \[*computergroup*\]\] \[**/log** *logfile*\] \[**/?**\]
パラメータを次の表で定義します。
/content contentshare |
SUS 1.0 のコンテンツを移行します。contentshare は、SUS 1.0 コンテンツが含まれるフォルダへのパスです。 |
/approvals servername |
SUS 1.0 サーバーの承認を移行します。servername は、SUS 1.0 サーバーの名前です。 |
computergroup |
承認を適用するコンピュータ グループ。 |
/help または /? |
migratesus コマンドのコマンド ライン ヘルプを表示します。 |
/log logfile |
移行処理を記録するファイル。 |
#### Movecontent
このコマンドを実行すると、WSUSutil.exe により次の処理が実行されます。
- 更新ファイルを前の格納場所から新しい場所にコピーします。
- 更新ファイルの新しい格納場所を参照するように WSUS データベースを更新します。
更新ファイルの移行先フォルダは、NTFS パーティション上にある必要があります。更新ファイルが既に移行先フォルダに存在している場合、コンテンツの移動ツールは更新ファイルのコピーを行いません。WSUSutil.exe は、元のフォルダで設定されていたのと同じアクセス許可を移行先フォルダで設定します。
![](images/Cc720466.note(ja-jp,WS.10).gif)**注 :**
更新ファイルを以前の格納場所から新しい場所にコピーするときは、**xcopy**、バックアップ ユーティリティ、またはその他の WSUS 固有でない方法を使用できます。WSUSutil.exe 以外の方法を使用してファイルをコピーする場合、移行の 2 番目の部分を実行するには WSUSutil.exe を使用する必要があります。この場合、WSUSutil.exe の実行時に **skipcopy** パラメータを使用します。詳細については、以下の「構文」を参照してください。
更新ファイルを別の WSUS ドライブに移行する場合には、次の 2 つのシナリオがあります。
- ドライブがいっぱいの場合
- ハード ディスクが正常に動作しない場合
##### ドライブがいっぱいの場合
WSUS が更新ファイルを格納するドライブがいっぱいの場合、次のいずれかの操作を実行できます。
- NTFS 機能を使用して、現在のドライブの領域を増やします。これは WSUSutil.exe を使用せずに行います。この方法は、WSUS の構成や動作に影響しません。
- 新しいドライブをインストールしてから、Wsusutil.exe を使用して、古いドライブに格納されている更新ファイルを新しい場所に移行します。
##### ハード ディスクが正常に動作しない場合
更新ファイルが格納されているハード ディスクが正常に動作しない場合は、次の操作を実行する必要があります。
1. コンピュータに新しいディスクをインストールし、次にバックアップ ファイルから更新ファイルを復元します。注 : 更新ファイルをバックアップしていなかった場合は、コンテンツ移行処理の最後に WSUSutil.exe が不足しているファイルをダウンロードします。
2. 新しいディスクの格納場所を指定して、コンテンツ移行処理を実行します。また、バックアップ ユーティリティを使用して新しいフォルダにファイルを格納しているか、ソース フォルダが存在していないかなので、**skipcopy** パラメータを指定します。このプロセスの最後に、更新ファイルがダウンロードされます。
3. 移行処理が完了すると、不足しているファイルがすべてダウンロードされます。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil movecontent** *contentpath logfile* **-skipcopy** \[**/?**\]
パラメータを次の表で定義します。
contentpath |
コンテンツ ファイルの新しいルート。パスが存在している必要があります。 |
logfile |
作成するログ ファイルのパスとファイル名。 |
-skipcopy |
サーバー構成のみ変更し、コンテンツ ファイルはコピーする必要がないことを指定します。 |
/help または /? |
movecontent コマンドのコマンド ライン ヘルプを表示します。 |
#### Reset
このコマンドは、更新プログラムを WSUS サーバーにローカルに格納し、WSUS データベースに格納されているメタデータ情報が正確であることを確認する場合に使用します。このコマンドを使用して、WSUS データベースのすべての更新メタデータ行が、WSUS サーバー上の更新ファイルのローカルの格納場所に格納されている更新ファイルに対応していることを確認します。更新ファイルが不足していたり壊れていた場合、WSUS は更新ファイルをもう一度ダウンロードします。このコマンドは、データベースの格納後や、更新プログラムの承認に関するトラブルシューティングの第 1 段階として実行すると役立つことがあります。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil reset**
#### Deleteunneededrevisions
たとえば、Windows 2000 を実行しているサーバーで WSUS を使用している場合など、WSUS 実装で MSDE データベースを使用している場合は、データベースが 2 GB の上限に達したときに、定期的にこのコマンドを実行してください。データベースがいっぱいになると、新しい更新プログラムとサーバーとの同期、新しいコンピュータの追加、既存のクライアント コンピュータからのイベントのインポートが実行できなくなります。
定期的に使用する場合、更新プログラムは大容量であり、また、更新プログラムの発行者は各更新プログラムについて複数の改訂版を作成して、サーバーが指定された製品と更新プログラムのクラスについて自動的に同期を行うため、すぐに 2 GB に達する可能性があります。また、クライアント コンピュータのイベント情報もデータベースを使用します。MSDE データベースが上限近くに達すると、このコマンドをすぐに実行するよう通知するメッセージが WSUS コンソールの ホーム ページに表示されます。このコマンドを実行すると、不必要な改訂版とその改訂版に関連するイベントが、データベースから削除されます。
不必要な改訂版とは、少なくとも 1か月以内にコンピュータ グループに展開されなかった、ソフトウェアまたはドライバの更新プログラムの改訂版です。これらは、少なくとも 1か月間コンピュータ グループに展開されなかった、有効期限の切れたドライバの更新プログラムの最新改訂版でもあります。これらのいずれのケースでも、1 か月の期間を間接的に変更できます。このコマンドを実行するプロセスで、1 GB を超えるデータベース サイズを 25% 未満縮小すると、期間が 7 ~ 15 日自動的に短縮されます。
![](images/Cc720466.note(ja-jp,WS.10).gif)**注 :**
WSUS で使用できるデータベースの詳細については、[Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド](https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) の「WSUS に使用するデータベースを選択する」を参照してください。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil deleteunneededrevisions**
>[!important]
>このコマンドを実行する前に、IIS の World Wide Web 発行サービスを停止する必要があります。サービスの再開は、このコマンドの実行が終了した後にのみ行ってください。IIS サービスを停止または開始するには、WSUS がインストールされている Web サイトに移動して右クリックし、\[停止\] または \[開始\] をクリックします。既定では、このサイトは \[既定の Web サイト\] です。
#### Listinactiveapprovals
アップストリーム WSUS サーバーで言語オプションを変更すると、親のアップストリーム サーバーで承認された更新プログラム数が、レプリカ サーバーで承認されている更新プログラム数と一致しない状態となることがあります。
この状態となる場合を次に示します。
親のアップストリーム サーバーを Microsoft Update から同期するように構成し、言語設定を既定の \[すべての言語\] に設定したままにします。そして、300 個の更新プログラムの同期と承認を実行します。300 個のうち 50 個は、英語でない更新プログラムです。次に、サーバーの言語設定を \[英語のみ\] に変更します。この後、レプリカ サーバーは親のアップストリーム サーバーから同期を行い、"アクティブ" な承認のみダウンロードします。レプリカ サーバーは常にアクティブな承認のみ実行するので、現在、これは英語のみになります。この時点で、親サーバーの WSUS コンソールを見ると、300 個の更新プログラムが承認されていると表示されます。レプリカ サーバーで同じことを実行した場合は、250 個のみが承認されていると表示されます。listinactiveapprovals を使用して、親のアップストリーム サーバーの常時非アクティブな更新プログラム一覧を表示します。この場合は、英語でない 50 個の更新プログラムが表示されることになります。たとえば、非アクティブの承認を削除するかどうかを判断するために、非アクティブの承認一覧を表示する場合に、このコマンドを実行します。removeinactiveapprovals コマンドを実行する前に、このコマンドを実行する必要はありません。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil listinactiveapprovals**
#### Removeinactiveapprovals
このコマンドを使用するシナリオは、listinactiveapprovals で説明したシナリオと同じです。ただし、親のアップストリーム サーバーの非アクティブの承認を表示するには listinactiveapprovals を使用しますが、その承認の削除には removeinactiveapprovals を使用します。このコマンドを実行する前に、listinactiveapprovals を実行する必要はありません。
##### 構文
コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。
**wsusutil removeinactiveapprovals**
![](images/Cc720466.arrow_px_up(ja-jp,WS.10).gif) [ページのトップへ](#ctl00_rs1_eb1_panel1)