インストール ガイドのテンプレート - メールボックス サーバー (Windows Server 2008)
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2011-04-19
次の Microsoft Exchange Server 2007 インストール ガイドのテンプレートは、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 サーバーに関する、組織のサーバー構築手順を正式にドキュメント化するための開始点として使用することができます。
概要
このドキュメントは、Windows Server 2008 プラットフォーム上のスタンドアロン構成で Exchange Server 2007 メールボックス サーバーの役割をインストールするために必要なインストール手順および構成について説明することを目的としています。
ビジネス上の意義
インストール ガイドを使用すると、Contoso は全社にわたる標準化、総保有コストの削減、およびトラブルシューティング手順の簡略化を実現できるようになります。
範囲
このドキュメントで扱う内容は、Windows Server 2008 x64 Edition オペレーティング システム プラットフォームに Contoso 用の Exchange 2007 メールボックス サーバーをインストールする手順に限られています。
前提条件
オペレータは、Windows Server 2008 x64 Edition の概念、Exchange Server 2007 の概念、Exchange 管理コンソールと Exchange 管理シェル、コマンド ライン、およびさまざまなシステム ユーティリティの動作知識が必要になります。このドキュメントには、タスクを完了するのに必要となる手順以外のシステム ユーティリティについては詳細が記載されていません。
さらに、サーバーの役割を実装する前に、オペレータは Exchange 2007 オンライン ヘルプの「メールボックス サーバーの計画」を確認しておく必要があります。
前提
このドキュメントでは、企業の基準となる規定に従って最新の Service Pack と修正プログラムが適用された Windows Server 2008 x64 Edition がインストールされていることを前提としています。
このドキュメントでは、Exchange 2007 オンライン ヘルプの「Active Directory とドメインを準備する方法」に従ってフォレストおよびドメインを準備する手順が実行されていることを前提としています。
このドキュメントでは、Exchange 2007 および Windows Server 2008 の両方が、次のドキュメントに記載されているベスト プラクティスに従ってセキュリティで保護されていることを前提としています。
- Exchange Server 2007: セキュリティと保護
- Windows Server 2008: Windows Server 2008 Security Guide (このサイトは英語の場合があります)
重要 : |
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このドキュメント内の手順は、記載されている順に実行する必要があります。順序に従わずに変更を行うと、予期しないエラーが発生する可能性があります。 |
サーバーの構成
ここでは、以下のメディアが必要になります。
- Windows Server 2008 x64 Edition メディア
- Exchange 2007 構成用 DVD
注 : |
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Exchange 2007 構成用 DVD を作成する方法の詳細については、「構成用 DVD と自動化ファイルを作成する方法」を参照してください。 |
その他のソフトウェアの確認
- リモート デスクトップが有効になっていることを確認します。
- 任意で、Microsoft ネットワーク モニタをインストールします (このサイトは英語の場合があります)。
ネットワーク インターフェイスの構成
- 少なくともローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用して、サーバーにログオンします。
- [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[ネットワークと共有センター] をダブルクリックします。
- [ネットワーク接続の管理] をクリックします。
- 内部ネットワークの接続に移動して、適切な名前に変更します。
- 接続を右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- TCP/IP プロトコルに、次のものを追加します。
- [静的 IP アドレス]、[サブネット マスク]、および [ゲートウェイ]
- DNS サーバーの IP アドレス
- [プライマリ DNS サフィックスの親サフィックスを追加する] チェック ボックスをオンにします
- WINS の IP アドレス (WINS を使用している場合)
ドライブの構成
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタン、[管理ツール] の順にクリックし、[コンピュータの管理] を選択します。
ストレージを展開し、[ディスクの管理] をクリックします。
ディスクの管理 Microsoft 管理コンソール (MMC) を開き、ボリュームと DVD ドライブが適切なサーバー構成と一致するように、フォーマット、名前の変更、および適切なドライブ文字の割り当てを行います。少なくとも、Exchange バイナリ用に D ドライブが構成され、DVD ドライブ用に Z ドライブが構成されている必要があります。このドキュメントの最後にある「付録 データベース/ログの論理ユニット番号」で、使用する必要がある実際のドライブ構成を参照してください。
ドライブの構成
LUN ドライブ文字 用途 1
C
オペレーティング システム
2
D
Exchange バイナリ、データベース
3
E
Exchange トランザクション ログ、追跡ログ
4
Z
DVD ドライブ
Windows Server 2008 修正プログラムのインストール
すべての修正プログラムは、バッチ ファイルを介してインストールされます。インストールされる修正プログラムの詳細な一覧については、Contoso サーバー構築用 DVD 修正プログラム一覧を参照してください。サンプルの修正プログラムの一覧は、「サーバー構築用 DVD - サンプルの修正プログラムの一覧」に記載されています。
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、ローカルの Administrator アクセス許可を委任されたアカウントを使用してログオンします。
Exchange 2007 構成用 DVD を挿入します。
\W2K8-HotFix\ に移動し、W2K8-hotfix.bat をダブルクリックします。
デジタル署名が見つからないというダイアログ ボックスが表示される場合、すべてに対して [はい] をクリックします。
注 : これらのダイアログ ボックスは、Windows セキュリティ テンプレートが展開されていない環境では表示されません。 すべてのファイルのコピーが完了し、サーバーが再起動されるまで待ちます。
ドメイン メンバシップの構成
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
- [スタート] ボタンをクリックし、[マイ コンピュータ] を右クリックします。次に、[プロパティ] をクリックします。
- [コンピュータ名]、[ドメイン]、および [ワークグループ] の下で、[設定の変更] をクリックします。
- [変更] をクリックします。
- [ドメイン] をクリックし、適切なドメイン名を入力します。
- 適切な資格情報を入力します。
- [OK] をクリックし、さらに [OK] をクリックします。
- [OK] をクリックして、[システムのプロパティ] を閉じます。
- サーバーを再起動します。
ローカルの Administrators の確認
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
次のアカウントがこのサーバーのローカルの Administrators グループのメンバであることを確認します。存在しない場合はグループに追加します。
ローカルの Administrator
項目 アカウント 説明 役割 1
Domain Admins
ドメイン管理者のグローバル グループ
管理者
2
<ルート ドメイン>\Exchange Organization Administrators
Exchange 管理者
管理者
ユーザー アカウントが、Windows Server 2008 サーバー上のローカルの Administrators グループのメンバであることを確認します。メンバではない場合、続行する前にローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用する必要があります。
ローカルの Administrator アカウントのパスワードのリセット
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
- [スタート] ボタンをクリックし、[コンピュータ] を右クリックします。次に、[管理] をクリックします。
- [構成]、[ローカル ユーザーとグループ]、[ユーザー] の順に展開します。
- [Administrator] を右クリックし、[パスワードの設定] をクリックします。強力なパスワードに関する複雑さの要件を満たすようにパスワードを変更します。
- (省略可能) [Administrator] を右クリックし、[名前の変更] をクリックします。企業の規定に従ってアカウントの名前を変更します。
ツールのインストール
ここでは、Exchange の管理やサポートの問題のトラブルシューティングを行う管理者を支援する便利ないくつかのツールをインストールします。
注 : |
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Windows のデバッグ ツールを使用すると、管理者はサービスに影響を及ぼすプロセスをデバッグしたり、根本原因を判断したりすることができます。詳細については、「Install Debugging Tools for Windows 32-bit Version」を参照してください。 |
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
- Exchange 2007 構成用 DVD を挿入します。
- コマンド プロンプトを開き、\Support フォルダに移動します。
- 次のコマンドを実行します (DVDROM-Drive は DVD ドライブ)。W2K8Toolsinstall.cmd DVDROM-Drive (例 : W2K8Toolsinstall.cmd Z:)
- c:\Tools フォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [セキュリティ] タブをクリックします。
- [詳細設定] をクリックします。
- [継承] をオフにし、アクセス許可をコピーします。
- Everyone (存在している場合は Authenticated Users も) セキュリティ プリンシパルを削除します。
- 次のグループに、[フル コントロール] を付与します。
- SYSTEM
- ローカルの Administrators グループ
- Creator Owner
ページ ファイルの変更
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
- [スタート] ボタンをクリックし、[コンピュータ] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [システムの詳細設定] をクリックします。
- [起動と回復] の下の [設定] をクリックします。
- [デバッグ情報の書き込み] の下にあるメモリ ダンプの一覧を [カーネル メモリ ダンプ] に変更します。
- [OK] をクリックします。
- [パフォーマンス] の下の [設定] をクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックします。
- [仮想メモリ] の下の [変更] をクリックします。
- 専用のページ ファイル ドライブがあるサーバーでは、次の手順を実行します。
- [ドライブ] 一覧で、[C:] をクリックし、[カスタム サイズ] をクリックします。
- C: ドライブに対し、[初期サイズ (MB)] を 200 MB の最小値に設定します (Windows では、サーバーの負荷と、Windows でカーネル メモリ ダンプを構成したときの、ブート ボリューム上のページ ファイル領域に使用可能な物理 RAM の量に応じて、150 MB ~ 2 GB のページ ファイル容量が必要です。そのため、サイズを増やすことが必要になる場合があります)。
- C: ドライブに対し、[最大サイズ (MB)] を [初期サイズ] の値に設定します。
- [ドライブ] 一覧で、ページ ファイル ドライブ (P: ドライブなど) を選択し、[カスタム サイズ] をクリックします。
- [初期サイズ (MB)] ボックスに、次の計算結果のいずれかを入力します。
サーバーの RAM が 8 GB 未満の場合は、RAM の容量を 1.5 倍にします。
サーバーの RAM が 8 GB 以上の場合は、RAM の容量に 10 MB をたします。 - [最大サイズ (MB)] ボックスに、[初期サイズ] ボックスに入力した値を入力します。
- 他のページ ファイルをすべて削除します。
- [OK] をクリックします。
- 専用のページ ファイル ドライブがないサーバーでは、次の手順を実行します。
- [ドライブ] 一覧で、[C:] をクリックし、[カスタム サイズ] をクリックします。
- C: ドライブに対し、[初期サイズ (MB)] ボックスに、次の計算結果のいずれかを入力します。
サーバーの RAM が 8 GB 未満の場合は、RAM の容量を 1.5 倍にします。
サーバーの RAM が 8 GB 以上の場合は、RAM の容量に 10 MB をたします。 - 他のページ ファイルをすべて削除します。
- [OK] をクリックします。
- [OK] を 2 回クリックして、[システムのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- システムを再起動するかどうかの確認を求められたら、[いいえ] をクリックします。
注 : ページ ファイルの推奨事項については、マイクロソフト サポート技術情報の記事「Windows Server 2003、Windows 2000、および Windows NT で最適化と回復用にページ ファイルを設定する」、「64 ビット版の Windows Server 2003 または Windows XP の適切なページング ファイル サイズを決定する方法」、および「Windows Vista、Windows Server 2008、Windows Server 2003、Windows XP、および Windows 2000 のメモリ ダンプ ファイル オプションの概要」を参照してください。
ドライブのアクセス許可
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[コンピュータ] をクリックします。
D ドライブを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[セキュリティ] タブをクリックします。
[編集] をクリックします。
[追加] をクリックし、[場所] をクリックしてローカル サーバーを選択します。
次の表に示された権限を付与します。
ドライブのアクセス許可
アカウント アクセス許可 Administrators
フル コントロール
SYSTEM
フル コントロール
Authenticated Users
読み取りと実行、一覧表示、読み取り
CREATOR OWNER
フル コントロール
[詳細設定] をクリックします。
CREATOR OWNER アクセス許可エントリを選択し、[表示/編集] をクリックします。
ボックスの一覧から、[サブフォルダとファイルのみ] を選択します。
[OK] を 2 回クリックします。
[OK] をクリックして、ドライブのプロパティを閉じます。
C ドライブ以外の追加の各ドライブに対して手順 3. ~ 12. を繰り返します。
確認の手順
組織単位の確認
変更要求を送信し、コンピュータ オブジェクトを適切な組織単位 (OU) に移動します。「Exchange 2007 のセキュリティ ガイド」の推奨事項に従うと、OU は \Member Servers\Exchange Backend Servers\Exchange Mailbox Servers になります。
Active Directory サイトの確認
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
コマンド プロンプトを開きます。
サーバーが正しいドメインおよび Active Directory サイトに存在していることを確認します。コマンド ラインで、次のように入力します。
NLTEST /server:%COMPUTERNAME% /dsgetsite
サーバーが属している Active Directory サイトの名前が表示されます。サーバーが正しい Active Directory サイトに存在していない場合、変更要求を適切な運用グループに送信して、サーバーを適切な Active Directory サイトに移動します。
ドメイン コントローラ診断ツールの確認
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
コマンド プロンプトを開き、パスを C ドライブに変更します。
次のコマンドを入力します。
dcdiag /s:<Domain Controller> /f:c:\dcdiag.log
注 : <Domain Controller> を Exchange サーバーと同じ Active Directory サイトに含まれるドメイン コントローラに変更します。 C:\dcdiag.log ファイルの出力を確認し、ローカルのドメイン コントローラに接続の問題がないことを確認します。
ローカルの Active Directory サイト内のドメイン コントローラごとに手順 3. ~ 4. を繰り返します。
注 : DCDiag (ドメイン コントローラ診断ツール) は、Windows のサポート ツールで、ドメイン コントローラのネットワーク接続および DNS 解決をテストします。使用するアカウントに管理者特権がない場合、Doing primary tests の下のいくつかのテストに失敗する可能性があります。接続テストに成功した場合、これらのテストは無視されます。また、ログ ファイルには失敗したサービス確認テストについても報告されます。サービスがドメイン コントローラ上に存在しない場合、これらのメッセージは無視します。
Exchange ベスト プラクティス アナライザの確認
- Exchange ベスト プラクティス アナライザがインストールされている環境、または Exchange 2007 管理ツールがインストールされている環境にあるサーバーにリモート デスクトップを経由して接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。構成によっては、次の手順を実行します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、[Microsoft Exchange] をポイントし、[ベスト プラクティス アナライザ] を選択します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理コンソール] を選択します。
- [ツールボックス] をクリックします。
- [ベスト プラクティス アナライザ] をダブルクリックします。
- ベスト プラクティス アナライザ エンジンの更新プログラムを確認して適用します。
- Active Directory に接続するための適切な情報を指定し、[Active Directory サーバーに接続する] をクリックします。
- [新しいベスト プラクティス スキャンの開始] で [Exchange 2007 インストールの前提条件の確認] を選択し、次に [スキャンを開始する] をクリックします。
- レポートを確認し、ベスト プラクティス アナライザ内に示される解決方法の記事に従って、報告されたエラーまたは警告に対処します。
注 : Microsoft Exchange アナライザは、Microsoft Exchange Server 管理者がさまざまな運用上のサポートに関する問題をトラブルシューティングする際に役立ちます。
Exchange サーバーの役割のインストール
ここでは、以下の CD メディアが必要になります。
- Microsoft Exchange 2007 DVD
- Exchange 2007 構成用 DVD
Exchange 2007 のインストールの前提条件
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
管理コマンド プロンプトのウィンドウを開きます。
次のコマンドを入力します。ここで、<path> は Exchange 2007 構成用 DVD の \E2K7-PreReqs フォルダを指します。
ServerManagerCmd -ip <path>\Exchange-Base.XML
次のコマンドを入力します。ここで、<path> は Exchange 2007 構成用 DVD の \E2K7-PreReqs フォルダ、<Exchange-role> は適切な役割の XML ファイルを指します。
ServerManagerCmd -ip <path>\<Exchange-role>.XML
必要に応じて、サーバーを再起動します。
Exchange 2007 のインストール
このドキュメントでは Exchange の役割のインストールにコマンド ラインを使用しますが、GUI を使用することもできます。GUI のセットアップを使用して Exchange の役割をインストールする方法の詳細については、Exchange 2007 オンライン ヘルプの「Exchange Server 2007 セットアップを使用してカスタム インストールを実行する方法」を参照してください。
重要 : |
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これが未設定の Exchange 2007 組織にインストールされる最初のメールボックス サーバーの役割である場合、Microsoft Office Outlook 2003 以前のバージョンを実行しているクライアント コンピュータを保有している場合は、オプションの設定パラメータの /EnableLegacyOutlook を指定する必要があります。 |
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、かつ、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されている (サーバーがあらかじめ作成されている場合) アカウントを使用してログオンします。
- Exchange 2007 オンライン ヘルプの「無人モードで Exchange 2007 をインストールする方法」に記載されている手順に従います。たとえば、"setup.com /r:MB /t:d:\exchsrvr" などです。
- 必要に応じて、サーバーを再起動します。
Exchange Server 2007 SP1 以降の更新プログラムのロールアップのインストール
すべての修正プログラムは、バッチ ファイルを介してインストールされます。インストールされる修正プログラムの詳細な一覧については、Contoso サーバー構築用 DVD 修正プログラム一覧を参照してください。サンプルの修正プログラムの一覧は、「サーバー構築用 DVD - サンプルの修正プログラムの一覧」に記載されています。
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、ローカルの Administrator アクセス許可を委任されたアカウントを使用してログオンします。
Exchange 2007 構成用 DVD を挿入します。
\E2K7-PostSP1\ に移動し、E2K7-postsp1.bat をダブルクリックします。
デジタル署名が見つからないというダイアログ ボックスが表示される場合、すべてに対して [はい] をクリックします。
注 : これらのダイアログ ボックスは、Windows セキュリティ テンプレートが展開されていない環境では表示されません。 すべてのファイルのコピーが完了し、サーバーが再起動されるまで待ちます。
プロダクト キーの構成
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange 組織管理者の役割が委任されているアカウントを使用してログオンします。
- Exchange 2007 オンライン ヘルプの「プロダクト キーを入力する方法」に示されている手順に従います。
セキュリティの構成ウィザード
このセクションは省略可能です。
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
- Exchange 2007 オンライン ヘルプの「セキュリティの構成ウィザードをインストールする方法」に記載されている手順に従って、セキュリティ構成ウィザードをインストールします。
- Exchange 2007 オンライン ヘルプの「Exchange Server の役割の SCW 拡張を登録する方法」に記載されている手順に従って、Exchange 2007 サーバーの SCW 拡張機能を登録します。
- Exchange 2007 オンライン ヘルプの「Exchange サーバーの役割の新しい SCW ポリシーを作成する方法」に記載されている手順に従って、ポリシーを構成して適用します。
システム パフォーマンスの確認
既定では、Exchange Server 2007 によってプログラムに対するサーバーのメモリ管理が最適化されます。これにより、サーバーのシステム キャッシュが既定のサイズとして構成されます。メールボックス サーバーはこの構成を利用します。
- リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持つアカウントを使用してログオンします。
- [スタート] ボタンをクリックし、[コンピュータ] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [システムの詳細設定] をクリックします。
- [パフォーマンス] の下の [設定] をクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックします。
- [プロセッサのスケジュール] が [バックグラウンド サービス] に設定されていることを確認します。
- [OK] をクリックします。
テスト メールボックスの作成
Exchange の監視に使用する診断タスクのいくつかは、メールボックス サーバー上で作成されたテスト メールボックスを必要とします。テスト メールボックスを作成するためにテスト スクリプトを使用する方法の詳細については、Exchange 2007 オンライン ヘルプの「エージェントレス サーバーの監視」を参照してください。
- リモート デスクトップ経由で Exchange 2007 メールボックス サーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されているアカウントを使用してログオンします。
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理シェル] を選択します。
- ディレクトリ パスを <Exchange Server のインストール パス>\Scripts に変更します。
- 「New-TestCasConnectivityUser.ps1」と入力し、Enter キーを押します。
- 一時的なパスワードを入力し、プロンプトに従ってテスト メールボックスを作成します。
Exchange サーバーの役割の構成
最初のストレージ グループの構成
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されているアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理シェル] を選択します。
重要 : 次の表に示す値は、その値の一例であり推奨される値ではありません。これらの値は、組織の状況に合わせて実際の値を反映して更新する必要があります。 最初のストレージ グループの構成
以前の値 新しい値の例 ストレージ グループ名
First Storage Group
SG1
データベース名
Mailbox Database
<サーバー名> MBX Store 1
ストレージ グループのパス
%Program Files%\Microsoft\Exchange Server\Mailbox\First Storage Group
L:\LOG01
データベースのパス
%Program Files%\Microsoft\Exchange Server\Mailbox\First Storage Group
E:\MDB01
データベース ファイル名
Mailbox database.edb
Priv01.edb
コピー データベースのパス
--
F:\COPYMDB01
コピー トランザクション ログのパス
--
M:\COPYLOG01
次のコマンドを実行して、データベースをマウント解除します。ここで、<ServerName> はメールボックス サーバーの名前です。
Dismount-Database "<ServerName>\First Storage Group\Mailbox Database"
次のコマンドを実行して、ストレージ グループ名を "First Storage Group" から "SG1" に変更します。ここで、<DCName> はドメイン コントローラの名前です。
Set-StorageGroup "<ServerName>\<Old SG Name>" -Name <New SG Name> -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、メールボックス データベース名を "Mailbox Database" から "<ServerName> MBX Store 1" に変更します。
Set-MailboxDatabase "<ServerName>\<New SG Name>\<Old DB Name>" -Name "<New DB Name>" -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、ストレージ グループのトランザクション ログの場所を変更します。
Move-StorageGroupPath "<ServerName>\<New SG Name>" -LogFolderPath:<New SG Location> -SystemFolderPath:<New SG Path> -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、メールボックス データベースの場所を変更します。
Move-DatabasePath "<ServerName>\<New SG Name>\<New DB Name>" -EdbFilePath:<New DB Path\New DB FileName> -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、データベースをマウントします。
Mount-Database "<ServerName>\<New SG Name>\<New DB Name>" -DomainController <DCName>
データベースに対するローカル連続レプリケーション (LCR) が必要な場合は、次のコマンドを実行して LCR を有効にします。
Enable-DatabaseCopy "<ServerName>\<New SG Name>\<New DB Name>" -CopyEDBFilePath:<FullPathIncludingDatabaseFileName> -DomainController <DCName>
ストレージ グループに対する LCR が必要な場合は、次のコマンドを実行して LCR を有効にします。
Enable-StorageGroupCopy "<ServerName>\<New SG Name>" -CopyLogFolderPath:<FullPath> -CopySystemFolderPath:<FullPath> -DomainController <DCName>
2 つ目のストレージ グループの構成
メールボックス サーバーの役割のインストール時にパブリック フォルダ ストアが作成された場合でも、このパブリック フォルダは 2 つ目のストレージ グループに配置されます。このセクションは、2 つ目のストレージ グループがない場合には省略可能です。
リモート デスクトップ経由でサーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されているアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理シェル] を選択します。
重要 : 次の表に示す値は、その値の一例であり推奨される値ではありません。これらの値は、組織の状況に合わせて実際の値を反映して更新する必要があります。 2 つ目のストレージ グループの構成
以前の値 新しい値の例 ストレージ グループ名
Second Storage Group
SG2
データベース名
パブリック フォルダ データベース
<サーバー名> PUB Store 2
ストレージ グループのパス
%Program Files%\Microsoft\Exchange Server\Mailbox\Second Storage Group
L:\LOG02
データベースのパス
%Program Files%\Microsoft\Exchange Server\Mailbox\Second Storage Group
E:\MDB02
データベース ファイル名
Public Folder database.edb
Pub02.edb
次のコマンドを実行して、データベースをマウント解除します。ここで、<ServerName> はメールボックス サーバーの名前です。
Dismount-Database "<ServerName>\First Storage Group\Mailbox Database"
次のコマンドを実行して、ストレージ グループ名を "Second Storage Group" から "SG2" に変更します。ここで、<DCName> はドメイン コントローラの名前です。
Set-StorageGroup "<ServerName>\<Old SG Name>" -Name <New SG Name> -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、パブリック フォルダ データベース名を "Public Folder Database" から "<ServerName> PUB Store 2" に変更します。
Set-MailboxDatabase "<ServerName>\<New SG Name>\<Old DB Name>" -Name "<New DB Name>" -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、ストレージ グループのトランザクション ログの場所を変更します。
Move-StorageGroupPath "<ServerName>\<New SG Name>" -LogFolderPath:<New SG Location> -SystemFolderPath:<New SG Path> -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、パブリック フォルダ データベースの場所を変更します。
Move-DatabasePath "<ServerName>\<New SG Name>\<New DB Name>" -EdbFilePath:<New DB Path\New DB FileName> -DomainController <DCName>
次のコマンドを実行して、データベースをマウントします。
Mount-Database "<ServerName>\<New SG Name>\<New DB Name>" -DomainController <DCName>
レコード管理サーバーの構成
このセクションは、メッセージング レコード管理 (MRM) が環境で有効にされない場合には省略可能です。MRM を展開する方法の詳細については、Exchange 2007 オンライン ヘルプの「メッセージング レコード管理の展開」を参照してください。
リモート デスクトップ経由で Exchange 2007 サーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されているアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理シェル] を選択します。
次のコマンドを実行して、管理フォルダ アシスタントを有効にします。ここで、<ServerName> はメールボックス サーバー名、<DCName> はドメイン コントローラ名です。
Set-MailboxServer <ServerName> -LogPathForManagedFolders <LogPath> -ManagedFolderAssistantSchedule <AssistantSchedule> -LogFileAgeLimitForManagedFolders <LogFileAgeLimit> -LogDirectorySizeLimitForManagedFolders <LogDirSizeLimit> -LogFileSizeLimitForManagedFolders <LogFileSizeLimit> -FolderLogForManagedFoldersEnabled <LogFolderEnabled> -SubjectLogForManagedFoldersEnabled <SubjectLogEnabled> -RetentionLogForManagedFoldersEnabled <RetentionLogEnabled> -JournalingLogForManagedFoldersEnabled <JournalLogEnabled> -DomainController <DCName>
注 : |
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コマンドに関する情報が必要な場合は、このドキュメントの最後にある「付録 サーバー構成」から適切な表を参照してください。 |
メッセージ追跡サーバーの構成
このセクションは、お使いの環境に対する既定のメッセージ追跡パラメータが最適である場合には省略可能です。
リモート デスクトップ経由で Exchange 2007 サーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されているアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理シェル] を選択します。
次のコマンドを使用して、メッセージ追跡設定を構成します。ここで、<ServerName> はメールボックス サーバーの名前、<DCName> はドメイン コントローラの名前です。
Set-MailboxServer <ServerName> -MessageTrackingLogPath <LogPath> -MessageTrackingLogMaxAge <MaxAge> -MessageTrackingLogMaxDirectorySize <LogDirSize> -MessageTrackingLogMaxFileSize <LogFileSize> -MessageTrackingLogSubjectLoggingEnabled <SubjectLogEnabled> -DomainController <DCName>
注 : |
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コマンドに関する情報が必要な場合は、このドキュメントの最後にある「付録 サーバー構成」から適切な表を参照してください。 |
追加のストレージ グループ
リモート デスクトップ経由で Exchange 2007 サーバーに接続し、ローカルの管理アクセス許可を持ち、Exchange サーバー管理者の役割 (またはそれ以上) が委任されているアカウントを使用してログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をポイントし、[Exchange 管理シェル] を選択します。
コマンドに必要な情報については、このドキュメントの最後にある「付録 データベース/ログの論理ユニット番号」と「付録 データベース構成」に記載されている適切な表を参照してください。
次のコマンドを実行して、ストレージ グループを作成します。ここで、<ServerName> はメールボックス サーバーの名前、<DCName> はドメイン コントローラの名前です。
LCR を使用しないストレージ グループを作成するには、次のコマンドを実行します。
New-StorageGroup -Server <ServerName> -Name <SG> -LogFolderPath <Transaction Log Location> -SystemFolderPath <Transaction Log Location> -DomainController <DCName>
LCR を使用するストレージ グループを作成するには、次のコマンドを実行します。
New-StorageGroup -Server <ServerName> -Name <SG> -LogFolderPath <Transaction Log Location> -SystemFolderPath <Transaction Log Location> -DomainController <DCName> -HasLocalCopy:$true -CopyLogFolderPath <PathforLCRLogFiles> -CopySystemFolderPath <PathforLCRSystemFiles>
次のコマンドを実行して、ストレージ グループ内に配置するデータベースを作成します。
LCR なしで使用するデータベースを作成するには、次のコマンドを実行します。
New-MailboxDatabase -StorageGroup "<ServerName>\<SG Name>" -Name "<DB Name>" -DomainController <DCName> -EdbFilePath:<FullPathIncludingDatabaseFileName> -OfflineAddressBook <OfflineAddressBook> -PublicFolderDatabase <PFDatabase> | Set-MailboxDatabase -IssueWarningQuota <WarningQuota> -ProhibitSendQuota <SendQuota> -ProhibitSendReceiveQuota <SendReceiveQuota> -MailboxRetention <dd.hh:mm:ss> -DeletedItemRetention <dd.hh:mm:ss> -MaintenanceSchedule <MaintenanceSchedule> -QuotaNotificationSchedule <QuotaSchedule> -RetainDeletedItemsUntilBackup <RetainDeletedItemsUntilBackup>
LCR と一緒に使用するデータベースを作成するには、次のコマンドを実行します。
New-MailboxDatabase -StorageGroup "<ServerName>\<SG Name>" -Name "<DB Name>" -DomainController <DCName> -HasLocalCopy:$true -EdbFilePath:<FullPathIncludingDatabaseFileName> -CopyEdbFilePath:<FullPathIncludingDatabaseFileName> -OfflineAddressBook <OfflineAddressBook> -PublicFolderDatabase <PFDatabase> | Set-MailboxDatabase -IssueWarningQuota <WarningQuota> -ProhibitSendQuota <SendQuota> -ProhibitSendReceiveQuota <SendReceiveQuota> -MailboxRetention <dd.hh:mm:ss> -DeletedItemRetention <dd.hh:mm:ss> -MaintenanceSchedule <MaintenanceSchedule> -QuotaNotificationSchedule <QuotaSchedule> -RetainDeletedItemsUntilBackup <RetainDeletedItemsUntilBackup>
次のコマンドを実行して、データベースをマウントします。
Mount-Database "<ServerName>\<SG>\<Database Name>" -DomainController <DCName>
作成する必要があるデータベースごとに手順 4. ~ 6. を繰り返します。
付録 サーバー構成
レコード管理の構成
次の表には、要件に応じてメールボックス サーバーに適用することのできる構成の一例を示しています。
重要 : |
---|
次の表に示す値は、その値の一例であり推奨される値ではありません。これらの値は、組織の状況に合わせて実際の値を反映して更新する必要があります。 |
レコード管理の構成
既定値 | 値の例 | |
---|---|---|
サーバー名 |
<サーバー名> |
<サーバー名> |
管理フォルダのログ パス |
<Exchange のインストール パス>\Logging\Managed Folder Assistant |
D:\Exchsrvr\Logging\Managed Folder Assistant |
管理フォルダのログ ファイルの保存期間 |
00:00:00 |
7.00:00:00 |
管理フォルダのログ ディレクトリのサイズ制限 |
無制限 |
5 GB |
管理フォルダのログ ファイルのサイズ制限 |
10 MB |
10 MB |
管理フォルダの保存期限ログが有効 |
False |
True |
管理フォルダのジャーナリング ログが有効 |
False |
False |
管理フォルダのフォルダ ログが有効 |
False |
True |
管理フォルダの件名ログが有効 |
False |
True |
管理フォルダ アシスタントのスケジュール |
実行しない |
"Sun.6:00 PM-Sun.7:45 PM"、"Mon.6:00 PM-Mon.7:45 PM"、"Tue.6:00 PM-Tue.7:45 PM"、"Wed.6:00 PM-Wed.7:45 PM"、"Thu.6:00 PM-Thu.7:45 PM"、"Fri.6:00 PM-Fri.7:45 PM"、"Sat.6:00 PM-Sat.7:45 PM" |
メッセージ追跡の構成
次の表には、要件に応じてメールボックス サーバーに適用することのできる構成の一例を示しています。
重要 : |
---|
次の表に示す値は、その値の一例であり推奨される値ではありません。これらの値は、組織の状況に合わせて実際の値を反映して更新する必要があります。 |
メッセージ追跡の構成
既定値 | 値の例 | |
---|---|---|
サーバー名 |
<サーバー名> |
<サーバー名> |
メッセージ追跡ログのパス |
<Exchange のインストール パス>\TransportRoles\Logs\MessageTracking |
d:\exchsrvr\MessageTracking |
メッセージ追跡ログが有効 |
True |
True |
メッセージ追跡ログの最大保存期間 |
30.00:00:00 |
10.00:00:00 |
メッセージ追跡ログの最大ディレクトリ サイズ |
250 MB |
20 GB |
メッセージ追跡ログの最大ファイル サイズ |
10 MB |
10 MB |
メッセージ追跡ログの件名のログ収集が有効 |
True |
True |
付録 データベース/ログの論理ユニット番号
連続レプリケーションでは、ストレージ グループ コピーによって破損やデータの損失に対する第一の対応策が提供されるため、毎日の完全バックアップを実行する必要はありません。したがって、連続レプリケーション環境でバックアップを実行する方法として 2 つの手法が提供されます。
- ストリーミング バックアップを使用して、データベースの 7 分の 1 の完全バックアップを実行し、残りについては増分バックアップまたは差分バックアップを実行します。
- ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) を使用してバックアップを実行します。
選択したバックアップ方法の結果として、LUN レイアウトを変更する必要があります。
データベース/LUN レイアウト
Exchange 2007 では、Windows Server 2003 に含まれる VSS を使用して、Exchange 2007 のデータベースとトランザクション ログ ファイルのボリューム シャドウ コピーを作成します。クローンやスナップショット手法を含めた VSS の基本については、ホワイト ペーパー「Exchange Server 2003 でボリューム シャドウ コピー サービスを使用するためのベスト プラクティス」を参照してください。
連続レプリケーションを使用する場合の Exchange 2007 の新機能は、アクティブ コピーに対してだけではなく、パッシブ コピーに対してソフトウェア VSS スナップショットを実行できることです。パッシブ コピーで VSS スナップショットを作成すると、チェックサム整合性 (ESEUTIL) およびその後のテープやディスクへのコピーの両方で、アクティブ LUN からディスク I/O の負荷が軽減されます。また、オンライン保守、MRM、およびその他のタスクを実行するために、アクティブ LUN により多くの時間を割くこともできます。
ストレージ グループごとに 2 つの LUN (ログとデータベース) を作成することは、Exchange 2003 の標準的なベスト プラクティスです。Exchange 2007 では、ストレージ グループが最大数である 50 存在する場合、準備する LUN の数はバックアップ方法によって異なります。目標回復時間 (RTO) が非常に小さい場合、または迅速な回復のために VSS クローンを使用する場合は、各ストレージ グループを独自のトランザクション ログ LUN とデータベース LUN に配置することが最適なこともあります。この場合、使用可能なドライブ文字数を超えるため、ボリューム マウント ポイントを使用する必要があります。
この方法には次のような利点があります。
- 単一ストレージ グループのバックアップと復元を提供する、ストレージ グループ レベルでのハードウェア ベースの VSS が可能になります。
- LUN 間でスピンドルを共有していない場合、ストレージ グループ間でパフォーマンスを柔軟に分離できます。
- 信頼性が高くなります。1 つの LUN 上の容量または破損の問題は 1 つのストレージ グループにしか影響しません。
この方法には次のような問題があります。
- 50 個のストレージ グループに対して連続レプリケーションを行うには、200 個の LUN が必要ですが、この数は記憶域アレイの最大数を超えることがあります。LCR が 1 つのサーバーに対して 200 の LUN すべてを提示できるのに対し、クラスタ連続レプリケーション (CCR) ソリューションではノードごとに 100 の LUN を保持できます。
- ストレージ グループごとに別の LUN があるため、サーバーごとの LUN が多くなり、管理コストや複雑さが増します。
注 : 次の表で、MP はマウント ポイントを表します。
SG2 には、構成に応じて、メールボックス データベースまたはパブリック フォルダ データベースのどちらかを含められます。
VSS アプローチによる LUN 設計
SG 名 | データベース名 | データベースの場所 | データベース ファイル名 | トランザクション ログの場所 | コピー データベースの場所 | コピー トランザクション ログの場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンカー LUN |
-- |
E:\ |
-- |
L:\ |
F:\ |
M:\ |
SG1 |
<サーバー名> MBX Store 1 |
MP:\MDB01 |
Priv01.edb |
MP:\LOG01 |
MP:\COPYMDB01 |
MP:\COPYLOG01 |
SG2 |
<サーバー名> MBX Store 2 |
MP:\MDB02 |
Priv02.edb |
MP:\LOG02 |
MP:\COPYMDB02 |
MP:\COPYLOG02 |
<サーバー名> PUB Store 2 |
MP:\MDB02 |
Pub02.edb |
MP:\LOG02 |
-- |
-- |
|
SG3 |
<サーバー名> MBX Store 3 |
MP:\MDB03 |
Priv03.edb |
MP:\LOG03 |
MP:\COPYMDB03 |
MP:\COPYLOG03 |
SG4 |
<サーバー名> MBX Store 4 |
MP:\MDB04 |
Priv04.edb |
MP:\LOG04 |
MP:\COPYMDB04 |
MP:\COPYLOG04 |
SG5 |
<サーバー名> MBX Store 5 |
MP:\MDB05 |
Priv05.edb |
MP:\LOG05 |
MP:\COPYMDB05 |
MP:\COPYLOG05 |
SG6 |
<サーバー名> MBX Store 6 |
MP:\MDB06 |
Priv06.edb |
MP:\LOG06 |
MP:\COPYMDB06 |
MP:\COPYLOG06 |
SG7 |
<サーバー名> MBX Store 7 |
MP:\MDB07 |
Priv07.edb |
MP:\LOG07 |
MP:\COPYMDB07 |
MP:\COPYLOG07 |
SG8 |
<サーバー名> MBX Store 8 |
MP:\MDB08 |
Priv08.edb |
MP:\LOG08 |
MP:\COPYMDB08 |
MP:\COPYLOG08 |
SG9 |
<サーバー名> MBX Store 9 |
MP:\MDB09 |
Priv09.edb |
MP:\LOG09 |
MP:\COPYMDB09 |
MP:\COPYLOG09 |
SG10 |
<サーバー名> MBX Store 10 |
MP:\MDB10 |
Priv10.edb |
MP:\LOG10 |
MP:\COPYMDB10 |
MP:\COPYLOG10 |
SG11 |
<サーバー名> MBX Store 11 |
MP:\MDB11 |
Priv11.edb |
MP:\LOG11 |
MP:\COPYMDB11 |
MP:\COPYLOG11 |
SG12 |
<サーバー名> MBX Store 12 |
MP:\MDB12 |
Priv12.edb |
MP:\LOG12 |
MP:\COPYMDB12 |
MP:\COPYLOG12 |
SG13 |
<サーバー名> MBX Store 13 |
MP:\MDB13 |
Priv13.edb |
MP:\LOG13 |
MP:\COPYMDB13 |
MP:\COPYLOG13 |
SG14 |
<サーバー名> MBX Store 14 |
MP:\MDB14 |
Priv14.edb |
MP:\LOG14 |
MP:\COPYMDB14 |
MP:\COPYLOG14 |
SG15 |
<サーバー名> MBX Store 15 |
MP:\MDB15 |
Priv15.edb |
MP:\LOG15 |
MP:\COPYMDB15 |
MP:\COPYLOG15 |
SG16 |
<サーバー名> MBX Store 16 |
MP:\MDB16 |
Priv16.edb |
MP:\LOG16 |
MP:\COPYMDB16 |
MP:\COPYLOG16 |
SG17 |
<サーバー名> MBX Store 17 |
MP:\MDB17 |
Priv17.edb |
MP:\LOG17 |
MP:\COPYMDB17 |
MP:\COPYLOG17 |
SG18 |
<サーバー名> MBX Store 18 |
MP:\MDB18 |
Priv18.edb |
MP:\LOG18 |
MP:\COPYMDB18 |
MP:\COPYLOG18 |
SG19 |
<サーバー名> MBX Store 19 |
MP:\MDB19 |
Priv19.edb |
MP:\LOG19 |
MP:\COPYMDB19 |
MP:\COPYLOG19 |
SG20 |
<サーバー名> MBX Store 20 |
MP:\MDB20 |
Priv20.edb |
MP:\LOG20 |
MP:\COPYMDB20 |
MP:\COPYLOG20 |
SG21 |
<サーバー名> MBX Store 21 |
MP:\MDB21 |
Priv21.edb |
MP:\LOG21 |
MP:\COPYMDB21 |
MP:\COPYLOG21 |
SG22 |
<サーバー名> MBX Store 22 |
MP:\MDB22 |
Priv22.edb |
MP:\LOG22 |
MP:\COPYMDB22 |
MP:\COPYLOG22 |
SG23 |
<サーバー名> MBX Store 23 |
MP:\MDB23 |
Priv23.edb |
MP:\LOG23 |
MP:\COPYMDB23 |
MP:\COPYLOG23 |
SG24 |
<サーバー名> MBX Store 24 |
MP:\MDB24 |
Priv24.edb |
MP:\LOG24 |
MP:\COPYMDB24 |
MP:\COPYLOG24 |
SG25 |
<サーバー名> MBX Store 25 |
MP:\MDB25 |
Priv25.edb |
MP:\LOG25 |
MP:\COPYMDB25 |
MP:\COPYLOG25 |
SG26 |
<サーバー名> MBX Store 26 |
MP:\MDB26 |
Priv26.edb |
MP:\LOG26 |
MP:\COPYMDB26 |
MP:\COPYLOG26 |
SG27 |
<サーバー名> MBX Store 27 |
MP:\MDB27 |
Priv27.edb |
MP:\LOG27 |
MP:\COPYMDB27 |
MP:\COPYLOG27 |
SG28 |
<サーバー名> MBX Store 28 |
MP:\MDB28 |
Priv28.edb |
MP:\LOG28 |
MP:\COPYMDB28 |
MP:\COPYLOG28 |
SG29 |
<サーバー名> MBX Store 29 |
MP:\MDB29 |
Priv29.edb |
MP:\LOG29 |
MP:\COPYMDB29 |
MP:\COPYLOG29 |
SG30 |
<サーバー名> MBX Store 30 |
MP:\MDB30 |
Priv30.edb |
MP:\LOG30 |
MP:\COPYMDB30 |
MP:\COPYLOG30 |
SG31 |
<サーバー名> MBX Store 31 |
MP:\MDB31 |
Priv31.edb |
MP:\LOG31 |
MP:\COPYMDB31 |
MP:\COPYLOG31 |
SG32 |
<サーバー名> MBX Store 32 |
MP:\MDB32 |
Priv32.edb |
MP:\LOG32 |
MP:\COPYMDB32 |
MP:\COPYLOG32 |
SG33 |
<サーバー名> MBX Store 33 |
MP:\MDB33 |
Priv33.edb |
MP:\LOG33 |
MP:\COPYMDB33 |
MP:\COPYLOG33 |
SG34 |
<サーバー名> MBX Store 34 |
MP:\MDB34 |
Priv34.edb |
MP:\LOG34 |
MP:\COPYMDB34 |
MP:\COPYLOG34 |
SG35 |
<サーバー名> MBX Store 35 |
MP:\MDB35 |
Priv35.edb |
MP:\LOG35 |
MP:\COPYMDB35 |
MP:\COPYLOG35 |
SG36 |
<サーバー名> MBX Store 36 |
MP:\MDB36 |
Priv36.edb |
MP:\LOG36 |
MP:\COPYMDB36 |
MP:\COPYLOG36 |
SG37 |
<サーバー名> MBX Store 37 |
MP:\MDB37 |
Priv37.edb |
MP:\LOG37 |
MP:\COPYMDB37 |
MP:\COPYLOG37 |
SG38 |
<サーバー名> MBX Store 38 |
MP:\MDB38 |
Priv38.edb |
MP:\LOG38 |
MP:\COPYMDB38 |
MP:\COPYLOG38 |
SG39 |
<サーバー名> MBX Store 39 |
MP:\MDB39 |
Priv39.edb |
MP:\LOG39 |
MP:\COPYMDB39 |
MP:\COPYLOG39 |
SG40 |
<サーバー名> MBX Store 40 |
MP:\MDB40 |
Priv40.edb |
MP:\LOG40 |
MP:\COPYMDB40 |
MP:\COPYLOG40 |
SG41 |
<サーバー名> MBX Store 41 |
MP:\MDB41 |
Priv41.edb |
MP:\LOG41 |
MP:\COPYMDB41 |
MP:\COPYLOG41 |
SG42 |
<サーバー名> MBX Store 42 |
MP:\MDB42 |
Priv42.edb |
MP:\LOG42 |
MP:\COPYMDB42 |
MP:\COPYLOG42 |
SG43 |
<サーバー名> MBX Store 43 |
MP:\MDB43 |
Priv43.edb |
MP:\LOG43 |
MP:\COPYMDB43 |
MP:\COPYLOG43 |
SG44 |
<サーバー名> MBX Store 44 |
MP:\MDB44 |
Priv44.edb |
MP:\LOG44 |
MP:\COPYMDB44 |
MP:\COPYLOG44 |
SG45 |
<サーバー名> MBX Store 45 |
MP:\MDB45 |
Priv45.edb |
MP:\LOG45 |
MP:\COPYMDB45 |
MP:\COPYLOG45 |
SG46 |
<サーバー名> MBX Store 46 |
MP:\MDB46 |
Priv46.edb |
MP:\LOG46 |
MP:\COPYMDB46 |
MP:\COPYLOG46 |
SG47 |
<サーバー名> MBX Store 47 |
MP:\MDB47 |
Priv47.edb |
MP:\LOG47 |
MP:\COPYMDB47 |
MP:\COPYLOG47 |
SG48 |
<サーバー名> MBX Store 48 |
MP:\MDB48 |
Priv48.edb |
MP:\LOG48 |
MP:\COPYMDB48 |
MP:\COPYLOG48 |
SG49 |
<サーバー名> MBX Store 49 |
MP:\MDB49 |
Priv49.edb |
MP:\LOG49 |
MP:\COPYMDB49 |
MP:\COPYLOG49 |
SG50 |
<サーバー名> MBX Store 50 |
MP:\MDB50 |
Priv50.edb |
MP:\LOG50 |
MP:\COPYMDB50 |
MP:\COPYLOG50 |
付録 データベース構成
次の表は、作成されたデータベースごとに適用したり、要件に応じてサーバー上のデータベースごとにカスタマイズできる構成の例です。
重要 : |
---|
次の表に示す値は、その値の一例であり推奨される値ではありません。これらの値は、組織の状況に合わせて実際の値を反映して更新する必要があります。 |
データベース構成
既定値 | 値の例 | |
---|---|---|
データベース名 |
<サーバー名> MBX Store xx |
<サーバー名> MBX Store xx |
オフライン アドレス帳 |
既定のオフライン アドレス一覧 |
既定のオフライン アドレス一覧 |
パブリック フォルダ データベース |
<パブリック フォルダ サーバー> PUB Store xx |
<パブリック フォルダ サーバー> PUB Store xx |
警告クォータ |
1945 MB |
1700000 KB |
送信クォータ |
2 GB |
1900000 KB |
送受信クォータ |
2355 MB |
2090000 KB |
保守のスケジュール |
Sun.1:00 AM-Sun.5:00 AM、Mon.1:00 AM-Mon.5:00 AM、Tue.1:00 AM-Tue.5:00 AM、Wed.1:00 AM-Wed.5: 00 AM、Thu.1:00 AM-Thu.5:00 AM、Fri.1:00 AM-Fri.5:00 AM、Sat.1:00 AM-Sat.5:00 AM |
"Sun.12:00 AM-Sun.4:00 AM"、"Mon.12:00 AM-Mon.4:00 AM"、"Tue.12:00 AM-Tue.4:00 AM"、"Wed.12:00 AM-Wed.4:00 AM"、"Thu.12:00 AM-Thu.4:00 AM"、"Fri.12:00 AM-Fri.4:00 AM"、"Sat.12:00 AM-Sat.4:00 AM" |
クォータの通知スケジュール |
Sun.1:00 AM-Sun.1:15 AM、Mon.1:00 AM-Mon.1:15 AM、Tue.1:00 AM-Tue.1:15 AM、Wed.1:00 AM-Wed.1:15 AM、Thu.1:00 AM-Thu.1:15 AM、Fri.1:00 AM-Fri.1:15 AM、Sat.1:00 AM-Sat.1:15 AM |
"Sun.12:00 AM-Sun.12:15 AM"、"Mon.12:00 AM-Mon.12:15 AM"、"Tue.12:00 AM-Tue.12:15 AM"、"Wed.12:00 AM-Wed.12: 15 AM"、"Thu.12:00 AM-Thu.12:15 AM"、"Fri.12:00 AM-Fri.12:15 AM"、"Sat.12:00 AM-Sat.12:15 AM" |
メールボックスの保存期間 |
30.00:00:00 |
30.00:00:00 |
削除済みアイテムの保存期間 |
14.00:00:00 |
14.00:00:00 |
削除済みアイテムをバックアップまで保持 |
False |
True |
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。