回復用データベースを使用してデータを復元する
回復用データベース (RDB) は、回復操作の一環として、復元したメールボックス データベースのマウントおよび復元したデータベースからのデータ抽出を可能にする特別な種類のメールボックス データべースです。RDB を作成しておくと、バックアップ アプリケーションを使用してメールボックス データベースを RDB に復元できます (または、データベースおよびそのログ ファイルがファイル システムにある場合は、これを RDB ファイル構造にコピーすることで同様に復元できます)。次に、Restore-Mailbox コマンドレットを使用して回復したデータベースからデータを抽出できます。抽出されたデータをフォルダーにエクスポートしたり、既存のメールボックスに結合したりすることができます。RDB を使用すると、ユーザーが現在のデータにアクセスできる状態のまま、データベースのバックアップやコピーからデータを回復できます。
RDB に関連する他の管理タスクについては、「回復用データベース」を参照してください。
前提条件
- RDB を作成する必要があります。詳細な手順については、「回復用データベースの作成」を参照してください。
- 回復されたデータを含むデータベースおよびログ ファイルが復元されているか、RDB 作成時に作成された RDB フォルダー構造にコピーされている必要があります。
- データベースがクリーン シャットダウン状態である必要があります。RDB はすべてのデータベースの代替の復元場所であるため、すべての復元済みデータベースはダーティ シャットダウンの状態です。Eseutil /R を使用して、データベースをクリーン シャットダウンの状態にできます。
シェルを使用して、回復用データベースを使用したデータを回復するには
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「メールボックス回復」。
注 : |
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EMC で RDB を使用してデータを復元することはできません。 |
この例では、RDB1 というデータベースから、Scott というユーザーのメールボックスを復元します。
Restore-Mailbox -Identity Scott -RecoveryDatabase RDB1
この例では、John のメールボックスの内容を、Recovery フォルダーの下位にある Scott のメールボックスに復元します。
Restore-Mailbox -Identity Scott -RecoveryDatabase RDB1 -RecoveryMailbox John -TargetFolder Recovery
この例では、次の条件を満たす電子メール メッセージだけを復元します。
- 件名に "Meeting" という単語が含まれている
- メッセージの本文に "Halo 3" という語句が含まれている
- メッセージが受信トレイまたは予定表フォルダーのいずれかに存在している
この例では、メールボックスが英語であることを前提としています。
Restore-Mailbox -Identity Scott -RecoveryDatabase RDB1 -SubjectKeywords "Meeting" -ContentKeywords "Halo 3" -IncludeFolders \Inbox,\Calendar
この例では、DB1 というメールボックス データベースと、RDB1 という回復用データベースの両方に存在するメールボックスをすべて一括で復元します。
Get-Mailbox -Database DB1 | Restore-Mailbox -RecoveryDatabase RDB1
構文およびパラメーターの詳細については、「Restore-Mailbox」と「Get-Mailbox」を参照してください。