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Project Server 2010 へのデータベース接続コア アップグレード

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2017-01-18

重要

Project Server 2010 のパブリック ベータ版から Project Server 2010 の製品版へのアップグレードは明示的に制限されており、サポートされていません。この制限は、一括アップグレードとデータベース接続アップグレードの両方に該当します。

データベース接続アップグレード プロセスを使用して Microsoft Office Project Server 2007 から Project Server 2010 にアップグレードすると、お使いの環境のコンテンツのみがアップグレードされ、構成設定はアップグレードされません。ハードウェアを変更する場合、またはアップグレード プロセスの一環としてサーバー ファームのトポロジを再構成する場合は、データベース接続アップグレード プロセスを使用すると便利です。また、32 ビット版のサーバー オペレーティング システムしかサポートしないハードウェアに展開された Office Project Server 2007 からアップグレードする場合は、データベース接続アップグレード プロセスを使用する必要があります。

Project Server 2010 へのデータベース接続アップグレードは、次の 2 とおりの方法のどちらかを使用して実行できます。

  • データベース接続フル アップグレード: Office Project Server 2007 データベースに格納されているプロジェクト データと、SharePoint コンテンツ データベースに格納されている Microsoft Project Web App (PWA) サイトのデータが移行されます。

  • データベース接続コア アップグレード: Office Project Server 2007 データベースに格納されているプロジェクト データのみが移行されます。

この記事では、データベース接続コア アップグレードを実行するために必要な手順について説明します。Project Server 2010 へのさまざまなアップグレード方式については、「Project Server 2010 へのアップグレードの概要」を参照してください。

プロセスの概要

データベース接続コア アップグレードを実行する場合は、基本的に、プロジェクト データが格納されている Office Project Server 2007 データベースのバックアップ コピーを使用します。それらのバックアップ コピーを、Project Server 2010 用に使用する Microsoft SQL Server インスタンスで復元してから、それらを指し示す Project Server 2010 で Microsoft Project Web App インスタンスを作成して、データベースをアップグレードします。データベース接続アップグレード プロセスと一括アップグレード プロセスは、機能は似ていますが、データベース接続アップグレードでは、アップグレード プロセスでバックアップ コピーを使用するため、元の Office Project Server 2007 環境が損なわれません。

はじめに

Office Project Server 2007 へのデータベース接続フル アップグレードを開始する前に、必要な権限、ハードウェア要件、およびソフトウェア要件に関する以下の情報を確認してください。指定された手順に従って、前提条件となるソフトウェアをインストールして構成するか、設定を変更します。

必要な権限を確認する

この記事の手順を実行するには、少なくとも次の権限が必要です。

  • 切断するデータベースがあるデータベース サーバーに対しては、次のロールのメンバーである必要があります。

    • db_owner 固定データベース ロール

    • db_backupoperator 固定データベース ロール

  • データベースの接続先のサーバー ファームに対しては、ローカルの Administrators グループのメンバーであり、データベース サーバーの次のロールのメンバーである必要があります。

    • dbcreator 固定サーバー ロール

    • db_owner 固定データベース ロール

  • 環境によっては、データベース管理者との間で移動手順を調整する必要があります。データベースを操作する際は、適用されるポリシーとガイドラインに必ず従ってください。

必要なハードウェアおよびソフトウェアを確認する

これらの手順を実行するために、データベース サーバー上で次の製品のいずれか 1 つを実行する必要があります。

  • Office Project Server 2007 環境: SQL Server 2000、SQL Server 2005、または SQL Server 2008 の Microsoft SQL Server クライアント ツール。これらは、必要なデータベースをバックアップするために必要です。

  • Project Server 2010 環境: 次のどちらかの製品の 64 ビット版。

    • SQL Server 2008 Service Pack 1 (累積的な更新プログラム 2 を適用済み)

    • SQL Server 2005 Service Pack 3 (累積的な更新プログラム 3 を適用済み)

注意

Project Server 2010 データベースは、これら 2 つのバージョンの SQL Server の 64 ビット版でのみホストできます。

前提条件の手順を実行する

データベースをバックアップする前に、次の手順に従ってアップグレードの準備をする必要があります。

  1. 新しいサーバー ファーム環境を作成します。新しい環境の作成については、「サーバー ファーム環境に Project Server 2010 を展開する」を参照してください。

  2. 古い環境にカスタム サイト定義がある場合は、新しいサイト定義を作成し、これらのサイト定義の定義ファイルをアップグレードして新しい環境に展開します。

データベース接続コア アップグレードの概要

データベース接続コア アップグレードでは、次の各 Office Project Server 2007 データベースがアップグレードされます。

  • 下書き

  • アーカイブ

  • 発行済み

  • レポート

データベース接続コア アップグレードとデータベース接続フル アップグレードの違いは、フル アップグレードでは、Office Project Server 2007 データベースだけでなく、SharePoint コンテンツ データベースに格納されている Project Web Access サイトのデータもアップグレードされることです。Project Web Access サイトのデータと Office Project Server 2007 プロジェクト データのみをアップグレードする場合は、「Project Server 2010 へのデータベース接続コア アップグレード」を参照してください。

データベース接続コア アップグレードを実行するには、以下の概略手順に従う必要があります。

  1. Project Server 2007 データを確認する

  2. SQL Server でデータベースをバックアップする

  3. バックアップ コピーを新しいファームに復元する

  4. 復元されたデータベースを使用して、新しい Project Server 2010 PWA インスタンスをプロビジョニングする

  5. 失敗を診断する

  6. インストール後の構成を行う

  7. 移行が成功したかどうかを確認する

これらの手順を実行するには、お使いの環境に Project Server 2010 がインストールされている必要があります。この手順を実行する前に、Project Web App サイトを構成する必要はありません。また、Exchange Server 統合またはレポートのための構成などの、インストール後の構成も実行する必要はありません。これらは、アップグレード後に実行できます。Project Server 2010 のインストールの詳細については、「サーバー ファーム環境に Project Server 2010 を展開する」を参照してください。

ビデオ デモ

このビデオでは、データベース接続コア アップグレード方法を使用して Project Server 2010 にアップグレードする方法の概要を説明します。

DB 接続コア アップグレード - 概要

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217938\&clcid=0x411) (英語)。ビデオ ファイルをダウンロードするには、リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] をクリックします。

Project Server 2007 データを確認する

Office Project Server 2007 データが、アップグレードを正常に行える有効な状態であることを確認する必要があります。次のことを確認する必要があります。

  • すべてのプロジェクトがチェックインされている必要があります。

  • Project Web App サイト名 "ProjectBICenter" は、Project Server 2010 で予約されています。Office Project Server 2007 でこれが Project Web App サイト名として使用されていないことを確認してください。

  • リスト名 "Project Detail Page" は、Project Server 2010 で予約されています。Office Project Server 2007Project Web App に、同じ名前を持つリストが含まれていないことを確認してください。

  • カスタム フィールドおよびルックアップ テーブルの名前が Project Server 2010 で予約されている名前と衝突している場合は、すべて解決してください。詳細については、「カスタム フィールドとルックアップ テーブルの名前の衝突」のセクションを参照してください。

カスタム フィールドとルックアップ テーブルの名前の衝突

Office Project Server 2007 と Project Server 2010 の両方で予約されているカスタム フィールドとルックアップ テーブルの名前がいくつかあります。Office Project Server 2007 からアップグレードする場合は、Project Server 2010 で予約されている名前と衝突しているカスタム フィールド名がないことを確認してください。それらのいずれかの名前が現在の Office Project Server 2007 データベースで使用されている場合、移行をさらに進める前に、Office Project Server 2007 でカスタム フィールドとアウトライン コードを変更する必要があります。Office Project Server 2007 インスタンスに接続された Microsoft Office Project Professional 2007 を使用して、検証と修正を行ってください。

予約されているアウトライン コード名

アウトライン コード名 種類 Office Project Server 2007 Project Server 2010

コストの種類

リソース

X

X

状況

タスク

X

X

状態

プロジェクト

X

X

チーム名

リソース

X

X

部門

X

フラグの状態

X

予約されているユーザー設定フィールド名

ユーザー設定フィールド名 Office Project Server 2007 Project Server 2010

コストの種類

リソース

X

X

状況

タスク

X

X

状態

プロジェクト

X

X

チーム名

リソース

X

X

サンプルの承認済み終了日

プロジェクト

X

サンプルの承認済み開始日

プロジェクト

X

サンプルの影響分野

プロジェクト

X

サンプルの前提事項

プロジェクト

X

サンプルの業務ニーズ

プロジェクト

X

サンプル提案の法令遵守

プロジェクト

X

フラグの状態

タスク

X

サンプルの目標

プロジェクト

X

サンプル実施後のレビュー日

プロジェクト

X

サンプル実施後のレビュー メモ

プロジェクト

X

サンプルの主要目的

プロジェクト

X

プロジェクトの部署

プロジェクト

X

プロジェクトの影響度

プロジェクト

X

サンプル提案のコスト

プロジェクト

X

サンプル提案の終了日

プロジェクト

X

サンプル提案の開始日

プロジェクト

X

相対的な重要度

プロジェクト

X

リソースの部署

リソース

X

ビデオ デモ

このビデオでは、データベース接続コア アップグレード方法を使用して Project Server 2010 にアップグレードするときに、アップグレードのために Office Project Server 2007 データを準備する方法の概要を説明します。

DB 接続コア アップグレード - アップグレードの準備

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217939\&clcid=0x411) (英語)。ビデオ ファイルをダウンロードするには、リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] をクリックします。

SQL Server でデータベースをバックアップする

適切な手順に従って、SQL Server 2000、SQL Server 2005、または SQL Server 2008 (どれを使用してデータベースをホストしているかによる) で Office Project Server 2007 データベースをバックアップします。元のサーバー ファームの、次の各データベースについて、この手順を繰り返します。

  • Project Server_Draft

  • Project Server_Archived

  • Project Server_Published

  • Project Server_Reporting

この手順を終了すると、各データベースの複製が作成されます。

SQL Server 2000 でデータベースをバックアップするには

  1. データベース サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[Enterprise Manager] をクリックします。

  2. SQL Server Enterprise Manager で、[Microsoft SQL Servers] を展開します。

  3. [SQL Server グループ] を展開します。

  4. [(local) (Windows NT)] を展開します。

  5. [データベース] を展開します。

  6. バックアップするデータベースを右クリックして [すべてのタスク] をポイントし、[データベースのバックアップ] をクリックします。

  7. [SQL Server バックアップ] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスでバックアップ名を指定し、[バックアップ] 領域で [データベース - 完全] を選択します。

  8. [バックアップ先] 領域で既存のバックアップ先を選択します。または、次の手順を実行します。

    1. [追加] をクリックします。

    2. [バックアップ先の選択] ボックスで、[ファイル名] を選択し、[ファイル名] ボックスの隣の [参照] をクリックします。

    3. [バックアップ デバイスの場所 - (ローカル)] ダイアログ ボックスで、[ファイル名] ボックスにファイル名を入力し、[OK] をクリックします。

    4. もう一度 [OK] をクリックして [バックアップ先の選択] ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. [OK] をクリックして、バックアップ処理を開始します。

  10. [OK] をクリックして、バックアップ処理の完了を確認します。

ここまでの手順を繰り返して、残りの必要なデータベースをバックアップします。

SQL Server 2005 でデータベースをバックアップするには

  1. データベース サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

  2. [サーバーへの接続] ボックスに接続情報を入力し、[接続] をクリックします。

  3. SQL Server 2005 データベース エンジンの該当するインスタンスに接続した後、[オブジェクト エクスプローラー] でサーバー名をクリックし、サーバー ツリーを展開します。

  4. [データベース] を展開し、バックアップするデータベースを右クリックして [タスク] をポイントし、[バックアップ] をクリックします。[データベースのバックアップ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [ソース] 領域の [データベース] ボックスでデータベース名を確認します。

  6. [バックアップの種類] ボックスで [完全] をクリックします。

  7. [バックアップ コンポーネント] で [データベース] をクリックします。

  8. [バックアップ セット] 領域の [名前] ボックスで、既定のバックアップ セット名を使用するか、別のバックアップ セット名を入力します。

  9. [バックアップ先] 領域で、[ディスク] または [テープ] を選択してバックアップ先の種類を指定し、バックアップ先を指定します。別のバックアップ先を作成するには、[追加] をクリックします。

  10. [OK] をクリックして、バックアップ処理を開始します。

ここまでの手順を繰り返して、残りの必要なデータベースをバックアップします。

SQL Server 2008 でデータベースをバックアップするには

  1. データベース サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2008] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

  2. [サーバーへの接続] ボックスに接続情報を入力し、[接続] をクリックします。

  3. SQL Server 2008 データベース エンジンの該当するインスタンスに接続した後、[オブジェクト エクスプローラー] でサーバー名を展開します。

  4. [データベース] を展開し、バックアップするデータベースを右クリックして [タスク] をポイントし、[バックアップ] をクリックします。[データベースのバックアップ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [ソース] 領域の [データベース] ボックスでデータベース名を確認します。

  6. [バックアップの種類] ボックスで [完全] をクリックします。

  7. [バックアップ コンポーネント] で [データベース] をクリックします。

  8. [バックアップ セット] 領域の [名前] ボックスで、既定のバックアップ セット名を使用するか、新しい名前を入力します。

  9. [バックアップ先] セクションで、[ディスク] または [テープ] を選択してバックアップ先の種類を指定し、バックアップ先を指定します。別のバックアップ先を作成するには、[追加] をクリックします。

  10. [OK] をクリックして、バックアップ処理を開始します。

SQL Server でのデータベースのバックアップに関する詳細については、以下の記事を参照してください。

ビデオ デモ

このビデオでは、データベース接続コア アップグレード方法を使用して Project Server 2010 にアップグレードするときに、Office Project Server 2007 データベースのバックアップ ファイルを作成する方法について説明します。

DB 接続コア アップグレード - バックアップ データベース

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217940\&clcid=0x411) (英語)。ビデオ ファイルをダウンロードするには、リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] をクリックします。

バックアップ コピーを新しいファームに復元する

新しい Project Server 2010 サーバー ファームを構成したら、Project Server 2010 データベースをホストするために使用する SQL Server インスタンスで、データベースのバックアップ コピーを復元できます。ビット版の SQL Server 2008 SP1 CU2、または 64 ビット版の SQL Server 2005 SP3 CU3 に復元する必要がある点に注意してください。最初にデータベースを 1 つだけ復元し、正しく復元されたことを確認できたら、次のデータベースを復元します。

次のセクションで、バックアップの復元の手順を説明します。

SQL Server 2005 Enterprise Edition でデータベースのバックアップ コピーを復元するには

  1. SQL Server Management Studio で、[データベース] を右クリックし、[データベースの復元] をクリックします。[データベースの復元] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [データベースの復元] ダイアログ ボックスで、[全般] ページの [復元先データベース] ボックスに、復元するデータベースの名前を入力します。

  3. [復元する特定の時点] ボックスで、既定の設定 ([最新の候補]) をそのまま選択します。

  4. 復元するバックアップ セットの復元元と場所を指定するには、[デバイスから] をクリックし、[参照] をクリックしてバックアップ ファイルを選択します。

  5. [バックアップの指定] ダイアログ ボックスの [バックアップ メディア] ボックスで、[ファイル] が選択されていることを確認します。

  6. [バックアップの場所] 領域で、[追加] をクリックします。

  7. [バックアップ ファイルの検索] ダイアログ ボックスで、復元するファイルを選択し、[OK] をクリックします。

  8. [復元するバックアップ セットの選択] グリッドで、最新の完全バックアップの隣にある [復元] チェック ボックスを選択します。

  9. [データベースの復元] ダイアログ ボックスの [オプション] ページで、[復元オプション] の [既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスをオンにします。

  10. [OK] をクリックして、復元処理を開始します。

ここまでの手順を繰り返して、残りの必要なデータベースを復元します。

SQL Server 2008 Enterprise Edition でデータベースのバックアップ コピーを復元するには

  1. SQL Server 2008 データベース エンジンの該当するインスタンスに接続した後、[オブジェクト エクスプローラー] でサーバー名を展開します。

  2. [データベース] を右クリックし、[データベースの復元] をクリックします。[データベースの復元] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [データベースの復元] ダイアログ ボックスの [全般] ページで、[復元先データベース] リストに、復元されるデータベースの名前を入力します。

  4. [復元する特定の時点] ボックスで、既定の設定 ([最新の候補]) をそのまま選択します。

  5. 復元するバックアップ セットの復元元と場所を指定するには、[デバイスから] をクリックし、[参照] をクリックしてバックアップ ファイルを選択します。

  6. [バックアップの指定] ダイアログ ボックスの [バックアップ メディア] ボックスで、[ファイル] が選択されていることを確認します。

  7. [バックアップの場所] 領域で、[追加] をクリックします。

  8. [バックアップ ファイルの検索] ダイアログ ボックスで、復元するファイルを選択し、[OK] をクリックします。次に、[バックアップの指定] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  9. [データベースの復元] ダイアログ ボックスの [復元するバックアップ セットの選択] グリッドで、最新の完全バックアップの隣にある [復元] チェック ボックスをオンにします。

  10. [データベースの復元] ダイアログ ボックスの [オプション] ページで、[復元オプション] の [既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスをオンにします。

  11. [OK] をクリックして、復元処理を開始します。

ここまでの手順を繰り返して、残りの必要なデータベースを復元します。

SQL Server でのデータベースの復元に関する詳細については、以下の記事を参照してください。

ビデオ デモ

このビデオでは、データベース接続コア アップグレード方法を使用して Project Server 2010 にアップグレードするときに、Project Server 2010 インストールをホストしているデータベース サーバー上で Office Project Server 2007 データベースを復元する方法について説明します。

DB 接続コア アップグレード - データベースの復元

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217941\&clcid=0x411) (英語)。ビデオ ファイルをダウンロードするには、リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] をクリックします。

復元されたデータベースを使用して、新しい Project Server 2010 PWA インスタンスをプロビジョニングする

Project Server 2010 で、前の手順で SQL Server に復元した Office Project Server 2007 データベースを使用して、Project Web App インスタンスを作成できるようになりました。インスタンスを作成すると、復元されたデータベースが Project Server 2010 にアップグレードされます。

復元されたOffice Project Server 2007 データベースを使用して Project Server 2010 PWA インスタンスを作成する

  1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. [サービス アプリケーションの管理] ページで、[Project Server Service アプリケーション] をクリックします。

  3. ツール バーの [管理] をクリックします。

  4. [Project Web App サイトの管理] ページで、[Project Web App サイトの作成] をクリックします。

  5. [Project Web App サイトの作成] ページで、次の操作を実行します。

    1. [Project Web App サイトの場所] フィールドおよび [管理者アカウント] フィールドでは、既定値をそのまま使用します。

    2. [プライマリ データベース] フィールドで、復元した Office Project Server 2007 データベースのあるデータベース サーバーの名前を入力します。

    3. Project Server データベースの名前が、使用予定の復元した Office Project Server 2007 データベースの名前と一致していることを確認します。データベースの名前が一致していないときは、一致するように変更します。

      重要

      データベース名は、SQL Server の復元された Office Project Server 2007 データベース名と完全に一致している必要があります。名前が一致しない場合は、新しい Project Server 2010 データベースが作成され、復元された Office Project Server 2007 データベースはアップグレードされません。

    4. [OK] をクリックします。

Project Server で、PWA サイト作成プロセスが開始されます。ときどき [更新] をクリックすると、インスタンスのプロビジョニングの状態が表示されます。完了までに時間がかかる場合があるため、しばらくお待ちください。サイトの作成処理が完了すると、PWA サイト上に、状態が [準備済み] として表示されます。

URL を使用して Internet Explorer、Project クライアント、およびカスタムコードに基づいたのクライアントを Project Web App に接続できるようになりました。

注意

Project Web App アプリケーションが含まれるインターネット インフォメーション サービス (IIS) アプリケーション プールを初めて起動する際は、時間がかかる場合があります。これは, .NET Framework アプリケーションが読み込まれ、コンパイルされるためです。

ビデオ デモ

このビデオでは、データベース接続コア アップグレード方法を使用して Project Server 2010 にアップグレードするときに、復元された Office Project Server 2007 データベースを使用する新しい Project Web App インスタンスをプロビジョニングする方法について説明します。

DB 接続コア アップグレード - インスタンスのプロビジョニング

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217943\&clcid=0x411) (英語)。ビデオ ファイルをダウンロードするには、リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] をクリックします。

失敗を診断する

Project Web App インスタンスが正常にプロビジョニングされない場合、プロビジョニング プロセスで失敗の状態が返されます。この時点で、アップグレード ログを調べて、失敗に関する詳細を確認できます。

アップグレード ログは、既定の場所 (%PROGRAMFILES%\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\Logs) にあります。

アップグレードを試みるたびに、新しいログが作成されるため、最新のログが表示されます。ログ ファイル名 (Upgrade<DateTime>.LOG など) に埋め込まれている日付/時刻のスタンプに注目することで、正しいログ ファイルを表示できます。Microsoft Excel でログ ファイルを開き、"Failure" を検索して、アップグレードが失敗した原因の詳細情報を見つけます。たとえば、ログ ファイルでは、データに無効なカスタム フィールド名が含まれていたためにアップグレードが失敗したと記載されている場合があります。Office Project Server 2007 に戻って、(カスタム フィールド名を変更するなどして) 問題を解決する必要があります。その後で、一連の手順 (データベースをバックアップおよび復元し、Project Server 2010 で新しいインスタンスを作成する) を実行する必要があります。

アップグレード ログからは問題の修正方法がわからない場合は、Microsoft サポート サービスにお問い合わせください。

インストール後の構成を行う

Project Web App インスタンスを作成し、Office Project Server 2007 データベースを Project Server 2010 にアップグレードしたら、インストール後の追加の手順を実行して、展開をより機能的にすることができます。たとえば、インストール後の追加の構成手順には、次のようなものがあります。

  • Project Server 2010 のレポートを構成する。

  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 の Excel Services を構成する。

  • シングル サインオンを構成する。

  • キューブ作成サービスを構成する。

  • タイムシート期間を構成する。

  • Exchange 統合を構成する。

これらの手順の詳細については、「Project Server 2010 をインストールおよび構成する」を参照してください。

移行が成功したかどうかを確認する

Project Web App を開き、データが適切に移行されたかどうかを確認します。このサーバーに対して通常のテストを実行します。通常の動作との違いに気付いた場合は、その動作を記録し、Project Server 2010 サポート サービスにお問い合わせください。