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構成のバックアップと復元 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

  • [アーティクル]

 

適用先: FAST Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-08-18

構成のバックアップでは、FAST Search Server 2010 for SharePoint 構成セットアップと FAST Search Server 2010 for SharePoint 管理データベースのスナップショットが作成されます。バックアップは既存の FAST Search Server 2010 for SharePoint 展開、具体的には、バックアップの作成元と同じ展開、あるいは他のサーバーまたは異なる deployment.xml ファイルを使用する別の展開のどちらかに復元する必要があります。

構成のバックアップまたは復元を実行する前に、「バックアップと復元の前提条件 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

この記事の内容

  • 構成のバックアップを作成する

  • 管理データベースのバックアップをバックアップ ストアにコピーする

  • 構成のバックアップを同じ展開に復元する

  • 構成のバックアップを異なる展開に復元する

  • 構成のバックアップと復元のトラブルシューティング

構成のバックアップを作成する

  1. 管理者として [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] を開きます。

  2. コマンド プロンプトで <FASTSearchFolder>\bin に移動します。

    ここで、<FASTSearchFolder> は FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールしたフォルダーのパス (例: C:\FASTSearch) です。

  3. 以下のコマンドを実行します。

    .\backup.ps1 -action config -backuppath <UNC path of backup store>

リモート リソースへのアクセスの認証に必要なパスワードの入力を求めるメッセージが、スクリプトから出力されます。パスワードの入力を省いてスクリプトを実行するには、-passwordfile オプションを使用して、保存されたパスワードを格納したファイルを指定します。詳細については、「保存されたパスワードによるスクリプトの実行」を参照してください。

バックアップの開始前に、スクリプトはバックアップ ストアが既に存在するかどうかを確認します。既存のバックアップ セットを上書きする場合は、バックアップ スクリプトの実行時に –force オプションを指定します。

管理データベースのバックアップをバックアップ ストアにコピーする

SQL Server では管理データベースのバックアップ ファイルがローカルに生成され、FAST Search Server 2010 for SharePoint のバックアップ ストアには保存されません。完全なバックアップ ファイル セットを保持するには、バックアップ スクリプトの実行後にデータベースのバックアップをバックアップ ストアにコピーする必要があります。

いくつかの SQL Server バックアップ ファイルが SQL Server フォルダー内に存在する場合があります。SQL Server バックアップ ファイルの厳密な名前は、FAST Search Server 2010 for SharePoint バックアップ ストア内の dbbackup.txt ファイルで確認できます。 また、SQL Server バックアップ プロセスに関する詳細な情報は、このバックアップ ストア内の SQLServerMetaData.txt ファイルで確認できます。BackupDirectory および NetName を含む行に、SQL Server のパスとホスト名が表示されています。

  1. SQL Server フォルダーで管理データベースのバックアップ ファイルを見つけます。

  2. そのファイルをバックアップ ストアにコピーします。

構成のバックアップを同じ展開に復元する

同じサーバー名と同じ展開ファイルを使用して、バックアップの作成元と同じシステムに構成のバックアップを復元するには、次の操作を行います。

  1. FAST Search Server 2010 for SharePoint 管理データベースのバックアップ ファイルが SQL Server に存在することを確認します。

  2. 管理者として [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] を開きます。

  3. コマンド プロンプトで <FASTSearchFolder>\bin に移動します。

    ここで、<FASTSearchFolder> は FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールしたフォルダーのパス (例: C:\FASTSearch) です。

  4. 以下のコマンドを実行します。

    .\restore.ps1 -action config -backuppath <UNC path of backup store>

    リモート リソースへのアクセスの認証に必要なパスワードの入力を求めるメッセージが、スクリプトから出力されます。パスワードの入力を省いてスクリプトを実行するには、-passwordfile オプションを使用して、保存されたパスワードを格納したファイルを指定します。詳細については、「保存されたパスワードによるスクリプトの実行」を参照してください。

  5. 構成の復元スクリプトが完了したら、すべてのサーバーで次のコマンドを実行し、FAST Search Server 2010 for SharePoint サービスを再起動します。

    Stop-Service FASTSearchService
Start-Service FASTSearchService

構成のバックアップを異なる展開に復元する

構成のバックアップを別のサーバー、または別の展開ファイルを使用するシステムに復元するには、次の操作を行います。

  1. FAST Search Server 2010 for SharePoint 管理データベースのバックアップ ファイルが SQL Server に存在することを確認します。

  2. 管理者として [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] を開きます。

  3. コマンド プロンプトで <FASTSearchFolder>\bin に移動します。

    ここで、<FASTSearchFolder> は FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールしたフォルダーのパス (例: C:\FASTSearch) です。

  4. 以下のコマンドを実行します。

    .\restore.ps1 -action configmigrate -backuppath <UNC path of backup store>

    リモート リソースへのアクセスの認証に必要なパスワードの入力を求めるメッセージが、スクリプトから出力されます。パスワードの入力を省いてスクリプトを実行するには、-passwordfile オプションを使用して、保存されたパスワードを格納したファイルを指定します。詳細については、「保存されたパスワードによるスクリプトの実行」を参照してください。

  5. 構成の復元スクリプトが完了したら、すべてのサーバーで次のコマンドを実行し、FAST Search Server 2010 for SharePoint サービスを再起動します。

    Stop-Service FASTSearchService
Start-Service FASTSearchService

構成のバックアップと復元のトラブルシューティング

問題: 構成の復元後にコンテンツが検索できなくなる

現象: 構成のバックアップを復元した後で、コンテンツが検索できなくなります。

原因: バックアップしたシステムと復元したシステムで、管理プロパティのセットが異なります。

管理プロパティはインデックス スキーマの一部です。インデックス スキーマは、コンテンツのどの部分がインデックス付けされるかを指定します。構成のバックアップを作成した後で管理プロパティが変更されると、復元した構成には、インデックス付けされたコンテンツと一致しない管理プロパティのセットが含まれることになります。

解決策: すべてのコンテンツを再フィードします。

この問題を防ぐには、管理プロパティのセットを変更したときに必ず構成のバックアップを作成し、最新の構成のバックアップのみを復元するようにします。

問題: SPREL 構成の復元に失敗する

現象: 通常、この問題が発生すると、"Can't change FDM config when FDM is running" というエラー メッセージが表示されます。

原因: 関連性の処理がアクティブになっています。

まれに、関連性の処理が復元処理と同時に実行されていることが原因で、SharePoint Relevancy (SPREL) 構成の復元に失敗することがあります。

解決策: しばらくしてから復元スクリプトを実行してみます。

See Also

Concepts

バックアップと復元 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)
完全バックアップと復元 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)
バックアップおよび復元のスクリプトについて (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

Other Resources

Search をバックアップする (SharePoint Server 2010)
検索を復元する (SharePoint Server 2010)