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リモート通話コントロールの有効化

 

トピックの最終更新日: 2011-04-11

リモート通話コントロールにより、ユーザーは Microsoft Lync 2010 を使用してデスクトップの構内交換機 (PBX) 電話を制御できます。従来の環境にリモート通話コントロールを展開してあり、それを Microsoft Lync Server 2010 に移行する場合は、以下の作業を行う必要があります。

  1. SIP/CSTA ゲートウェイをインストールし、PBX と通信するように構成します。Lync Server 2010 パイロット プールを展開する場合、この手順を行う必要があります。SIP/CSTA ゲートウェイの詳細については、「計画」のドキュメントの「リモート通話コントロールの展開タスク」を参照してください。

    note注:
    この手順は移行の前提条件です。
  2. トポロジを結合し、ポリシーと設定を移行した後、CSTA 要求を SIP/CSTA ゲートウェイにルーティングするように Lync Server 2010 を構成します。この手順は、自動移行の後で行う手動手順です。CSTA 要求のルーティングを構成するには、次の操作を行います。

    • 従来の承認済みホスト エントリ (Lync Server 2010 では "信頼されたサーバー エントリ" と呼ばれます) を削除します。従来の展開からユーザーを移行する場合は、SIP/CSTA ゲートウェイに対して作成した既存の承認済みホスト エントリをすべて削除してから、新しい信頼されたアプリケーション エントリを Lync Server 2010 パイロット プールに構成してください。従来の承認済みホスト エントリを削除する方法の詳細については、このセクションの「承認済みホスト エントリの削除」を参照してください。

    • リモート通話コントロールの静的ルートを構成します。リモート通話コントロールをサポートする個別のプールに静的ルートを構成したり、プール レベルの静的ルートが構成されていない各プールでグローバル静的ルートが使用されるようにグローバル静的ルートを構成したりできます。静的ルートの構成方法の詳細については、「展開」のドキュメントの「リモート通話コントロールの静的ルートの構成」を参照してください。

    • リモート通話コントロールをサポートする各プールで、リモート通話コントロールの信頼されたアプリケーション エントリを構成します。信頼されたアプリケーション エントリの構成方法の詳細については、「展開」のドキュメントの「リモート通話コントロールの信頼済みアプリケーション エントリを構成する」を参照してください。

  3. 伝送制御プロトコル (TCP) を使用して Lync Server に接続する SIP/CSTA ゲートウェイを展開した場合は、トポロジ ビルダーでゲートウェイの IP アドレスを定義します。IP アドレスの定義の詳細については、「展開」のドキュメントの「SIP/CSTA ゲートウェイの IP アドレスの定義」を参照してください。

  4. リモート通話コントロールを有効にし、回線サーバーの Uniform Resource Identifier (URI) と回線の URI を割り当てることで、リモート通話コントロール用に Lync 2010 ユーザーを構成します。従来の展開から Lync Server にユーザーを移行すると、リモート通話コントロールの設定も他のユーザー設定と共に移行されます。

    ユーザーの移行の詳細については、「複数のユーザーを移動する」を参照してください。リモート通話コントロール用のユーザーの構成の詳細については、「展開」のドキュメントの「リモート通話コントロールの Lync ユーザーの有効化」を参照してください。

  5. 従来の展開でアドレス帳の電話番号正規化ルールをカスタマイズしてある場合は、ポリシーと設定の自動移行が完了した後でいくつかの手作業を実行し、カスタマイズした正規化ルールを移行する必要があります。正規化ルールをカスタマイズしていない場合は、アドレス帳はトポロジの他の部分と共に移行されます。カスタマイズした正規化ルールの手動移行の詳細については、「アドレス帳を移行する」を参照してください。