バックアップ インデクサーの状態を確認する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

 

適用先: FAST Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-05-19

この記事では、Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint のバックアップ インデクサーがプライマリ インデクサーと同期しているかどうかを確認する方法を説明します。

インデクサー サーバーの一方にダウンタイムが発生した場合や、インデックス作成または検索の機能に問題が見られた場合は、必ずこの状態を確認してください。

この記事の内容

  • SCOM を使用してバックアップ インデクサーの状態を確認する

    FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームを監視するために既に SCOM を使用している場合は、この手順を使用できます。

  • RC を使用してバックアップ インデクサーの状態を確認する

    RC は、ファームの各種コンポーネントから監視データを収集するのに使用できる FAST Search Server 2010 for SharePoint ツールです。

  • FiXML ファイルについて

SCOM を使用して状態を確認する

SCOM を使用してバックアップ インデクサーの状態を確認するには

  1. Microsoft System Center Operations Manager (SCOM) 2007 の SP1 または R2 と SCOM 用の FAST Search Server 2010 for SharePoint 管理パックがインストールされていることを確認します。

  2. System Center Operations Manager (SCOM) 2007 のパフォーマンス モニターを開きます。

  3. それぞれのバックアップ インデクサー サーバーについて、FAST Search Indexer のパフォーマンス カウンターを表示します。ManualFTSyncNeeded というカウンターを調べます。

    このカウンターの値が "1.000" の場合は、手動でインデクサー サーバーの同期を取る必要があります。詳細については、「プライマリとバックアップのインデクサー サーバーを同期する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

RC を使用して状態を確認する

RC を使用してバックアップ インデクサーの状態を確認するには

  1. FAST Search Server 2010 for SharePoint がインストールされているコンピューターの FASTSearchAdministrators ローカル グループのメンバーである、という最小要件を満たしていることを確認します。

  2. [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

  3. [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint] をクリックします。

  4. [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] をクリックします。

  5. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    rc -r | Select-String "manual FT sync needed","indexer column id"
    

    すべてのインデクサーで manual ft sync needed が "0" になっている必要があります。この値が "1" のものがある場合は、手動でインデクサーの同期を取る必要があります。詳細については、「プライマリとバックアップのインデクサー サーバーを同期する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

    3 つのインデックス列を持つ展開での次のコマンド出力例では、インデックス列 2 に同期の取れていないインデックス サーバーが 1 つ存在することがわかります。

    PS C:\FASTSearch> rc -r | Select-String "manual FT sync needed","indexer column id" indexer column id                         : 0 manual ft sync needed                     : 0 indexer column id                                : 0 manual ft sync needed                            : 0 indexer column id                         : 1 manual ft sync needed                     : 0 indexer column id                                : 1 manual ft sync needed                            : 0 indexer column id                         : 2 manual ft sync needed                     : 0 indexer column id                                : 2 manual ft sync needed                            : 1

FiXML ファイルについて

アイテム処理の後、クロールされたアイテムは統計的なルーティング アルゴリズムに基づいて個々のインデックス列に配信されます。このルーティング アルゴリズムでは、アイテムが各列に均等に配信されること、またアイテムに対する更新が適切な列にルーティングされることが保証されます。

こうしたアイテムは、インデックス作成前の XML ベース形式 (FiXML ファイル) で格納されます。インデクサーは、FiXML ファイルをインデックス作成処理への入力として使用します。

フォールト トレラントなインデクサー セットアップでは、プライマリ インデクサーによって FiXML ファイルがバックアップ インデクサーにコピーされます。バックアップ インデクサーがプライマリ インデクサーと同期を取れず、自動的に復旧できない場合は、手動での復旧が必要です。

See Also

Reference

rc.exe リファレンス

Concepts

コンテンツ インデックスの高い可用性を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)
プライマリとバックアップのインデクサー サーバーを同期する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)
インデクサーの問題を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)
SCOM を使用して FAST Search Server 2010 for SharePoint を監視する