インデクサーの問題を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

[アーティクル]
03/04/2017

適用先: FAST Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-05-31

ファーム展開にバックアップインデクサー行が含まれる場合は、サーバーの置き換え時にインデクサーサーバーの同期を取る必要があります。

回復不可能なハードウェア障害が発生した場合は、以下の手順に従って、プライマリインデクサーサーバーまたはバックアップインデクサーサーバーを置き換えます。

障害の発生したインデクサーサーバーを置き換えるには

クロールを一時停止します。
- コンテンツのクロールに FAST Search Content SSA を使用している場合は、「クロールを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でクロールの一時停止に関する情報を参照してください。
- コンテンツのクロールに FAST Search Web クローラーを使用している場合は、「クロールプロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの一時停止に関する情報を参照してください。
Web アナライザーコンポーネントを一時停止します。これらのコンポーネントはアイテム間のリンクを分析し、クリックスルーログを検索します。手順実行中のインデックス作成済みアイテムの部分的な更新を回避するには、これらのコンポーネントを停止しておく必要があります。
1. 管理サーバーで、FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開きます。
  1. FAST Search Server 2010 for SharePoint がインストールされているサーバーの FASTSearchAdministrators ローカルグループのメンバーである、という最小要件を満たしていることを確認します。
  2. [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
  3. [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint] をクリックします。
  4. [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] をクリックします。
2. Web アナライザーのスケジュールステータスを調べます。Windows PowerShell コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力してください。
```
waadmin ShowStatus
```
  注意
  
  Web アナライザーで複数のビューを使用する場合は、「waadmin.exe リファレンス」を参照してください。
  
  既定のビューの場合、コマンド出力の Views セクションで Schedule status を調べます。このとき、Schedule status が paused に設定されている場合は、次の手順を実行します。
  1. Windows PowerShell コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
```
waadmin enqueueview
```
  2. 既定の Web アナライザービューが実行中になるまで待ちます。「waadmin ShowStatus」というコマンドを入力し、Schedule status を調べてください。今回は Schedule status は running に設定されるはずです。
3. Windows PowerShell コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
```
waadmin AbortProcessing
spreladmin AbortProcessing
```
すべてのアイテム処理が完了するまで待ちます。Windows PowerShell コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
```
psctrl status
```
注意

すべてのプロセッササーバーが "idle" の状態にあることを確認してから、次の手順に進んでください。
インデクサーを停止します。実行中の (障害が発生していない) インデクサーサーバーで、FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開き、次のコマンドを入力します。
```
nctrl stop indexer
```
管理サーバーで、展開構成ファイル (<FASTSearchFolder>\etc\config_data\deployment\deployment.xml) を開いて、障害が発生したインデクサーサーバーのサーバー構成を確認します。

<FASTSearchFolder> は、FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールしたフォルダーのパス (たとえば C:\FASTSearch) です。

障害の発生したインデクサーを指定する host 要素を特定します。searchengine 要素の column 属性は、このインデクサーのインデックス列を示しています。

次の例は deployment.xml ファイルの抜粋であり、プライマリおよびバックアップインデクサーのホスト定義がインデックス列 0 で行われています。最初の host 要素は、プライマリインデクサーサーバーを指定しています。2 番目の host 要素は、バックアップインデクサーサーバーを指定しています。searchcluster 要素では、row 要素を使用して、プライマリインデクサーであるサーバーとバックアップインデクサーであるサーバーを指定しています。通常、行 0 はプライマリインデクサーサーバーに対応しています。
```
<host name="fs4sp2.contoso.com">
    <content-distributor />
    <searchengine row="0" column="0" />
    <document-processor processes="12" />
  </host>
  ...
  <host name="fs4sp5.contoso.com">
    <query />
    <searchengine row="1" column="0" />
  </host>
  ...
  <searchcluster>
      <row id="0" index="primary" search="true" />
      <row id="1" index="secondary" search="true" />
  </searchcluster>
```
展開を再構成してインデクサーサーバーの構成を変更します。
1. 展開構成ファイル (deployment.xml) に適用する必要がある変更内容を決定します。
  - 障害の発生したインデクサーサーバーをこのインデックス列で指定している host 要素を変更します。host 要素の name 属性を変更して、障害の発生したサーバーを置き換える新しいサーバーのホスト名を指定します。
    
    注意
    
    同じホスト名を新しいサーバーで使用する場合は、ファイルのこうした内容を変更する必要はありませんが、Windows PowerShell コマンドレット Set-FASTSearchConfiguration によって構成を再展開するためにはファイルの変更が必要です。この操作は、ファイルをメモ帳で開き、空白を追加して、ファイルを保存することによって行えます。
2. 「新規サーバーの追加を含めて展開を再構成する」の手順に従います。
  
  重要
  
  障害の発生したインデクサーサーバーを置き換えるサーバーは、インストールして構成した後に再起動しないでください。サーバーの再起動は、追ってこの手順の中で行います。
インデックス列のインデクサーサーバー間ですべての FiXML ファイルをコピーします。
- プライマリインデクサーサーバーを置き換えた場合は、バックアップインデクサーサーバー (コピー元) からプライマリインデクサーサーバー (コピー先) に FiXML ファイルをコピーします。
- その他のすべての場合は、プライマリインデクサーサーバー (コピー元) からバックアップインデクサーサーバー (コピー先) にファイルをコピーします。
FiXML ファイルは、インデクサーサーバーの次のディレクトリに配置されています。

<FASTSearchFolder>\data\data_fixml\
1. コピー先のインデクサーサーバーで、一時フォルダーを 2 つ作成します。Windows コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
```
mkdir <FASTSearchFolder>\data\data_fixml_new
mkdir <FASTSearchFolder>\data\ftStorage_new
```
  ここで、<FASTSearchFolder> は、FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールしたフォルダーのパス (たとえば C:\FASTSearch) です。
2. コピー先のインデクサーサーバーの Windows コマンドプロンプトで、次のようにコピー元のサーバーから data_fixml フォルダーをコピーします。
```
robocopy /E /MT:100 /COPYALL /LOG:\incoming\robocopy_fixml.log <source_path>\data\data_fixml <FASTSearchFolder>\data\data_fixml_new
copy <source_path>\data\ftStorage\processed_checkpoint.txt %FASTSEARCH%\data\ftStorage_new
```
  <source_path> は、コピー元サーバー上の FAST Search Server 2010 for SharePoint インストールフォルダーのネットワークパスです。
3. コピー先のサーバーで、コピーしたフォルダー (<FASTSearchFolder>\data_fixml_new および <FASTSearchFolder>\ftStorage_new) と古いフォルダー (<FASTSearchFolder>\data\data_fixml および <FASTSearchFolder>\data\ftStorage) を入れ換えます。
障害の発生したインデクサーサーバーを置き換えるサーバーを再起動します。
インデクサーを開始します。影響を受けるインデックス列にある実行中の (障害の発生していない) インデクサーサーバーの Windows PowerShell コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
```
nctrl start indexer
```
Web アナライザーコンポーネントの処理を再開します。管理サーバーの Windows PowerShell コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
```
waadmin EnqueueView
spreladmin Enqueue
```
すべてのコンテンツのフルクロールを開始します。
- FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、クロールの開始の詳細について「クロールを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。
- FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、クロールの開始の詳細について「クロールプロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」を参照してください。

インデクサーの問題を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

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