テーブル ソリューションと多次元ソリューション (SSAS) の比較

Analysis Services は、ビジネス インテリジェンスのセマンティクス モデルを作成するために 3 種類の方法を提供しています。表形式、多次元、および PowerPivot です。テーブル ソリューションは、データのモデル化にリレーショナル モデル構造 (テーブル、リレーションシップなど) を使用し、データの格納と計算に xVelocity メモリ内分析エンジンを使用します。多次元およびデータ マイニング ソリューションは、OLAP モデル構造 (キューブとディメンション) と、MOLAP、ROLAP、または HOLAP ストレージを使用します。PowerPivot は、ビジネス アナリストが PowerPivot for Excel アドインを使用する Excel ブック内で分析データ モデルを作成できるセルフ サービス BI ソリューションです。また PowerPivot は、Excel または SharePoint の xVelocity メモリ内分析エンジンを使用します。PowerPivot ソリューションでは、データのモデリングと表示の両方に Excel を使用するため、データ アクセスの集中管理のためにブックをサーバーに配置する場合は、SharePoint と Excel Services が必要です。

テーブル ソリューションと多次元ソリューションは、スタンドアロンの Analysis Services インスタンスで実行される企業の BI プロジェクトを対象としており、SQL Server Data Tools を使用して作成されます。どちらのソリューションでも、Excel、Reporting Services のレポート、および Microsoft やサードパーティのその他の BI アプリケーションと簡単に統合できる、高パフォーマンスの分析データベースが得られます。ただし、各ソリューションの作成、使用、配置の方法は異なります。このトピックでは、ソリューションを比較して、プロジェクトの要件を満たす最適なソリューションを特定できるように、その違いについて説明します。

テーブル ソリューションは新しいソリューションなので、既存の多次元ソリューションをテーブル ソリューションに移行した方がよいのかと思われるかもしれませんが、通常はその必要はありません。テーブル ソリューションは多次元ソリューションに取って代わるものではなく、互換性もありません。既存の多次元ソリューションが既に組織のニーズを満たしている場合は、特に理由がない限り、ソリューションを再構築しないでください。新しいプロジェクトの場合は、テーブル ソリューションを使用することを検討してください。テーブル ソリューションは、デザイン、テスト、配置をよりすばやく行うことができます。また、Microsoft の最新のセルフサービス BI アプリケーションで使用するのにも適しています。

このトピックのセクションは次のとおりです。

Data Source Support by Solution Type

Model Features

Model Size

Programmability and Extensibility Support

Query and Scripting Language Support

Security Feature Support

Design Tools

Client Application Support

SharePoint Requirements

Server Deployment Modes for Multidimensional and Tabular Solutions

Next Step: Build a Solution

このほかの詳細情報については、次の MSDN 技術記事を参照してください。SQL Server 2012 Analysis Services の表形式モデルと多次元モデルの選択

ソリューション タイプごとのデータ ソースのサポート

多次元モデル、データ マイニング モデル、テーブル モデル、PowerPivot モデルには、外部ソースからインポートしたデータが使用されます。インポートする必要があるデータの量、データ プロバイダーの要件、およびデータ ソースの種類が、使用するデータに最適なソリューションを判断する際の主要な考慮事項になる場合もあります。

データのサイズ

テーブル ソリューションと多次元ソリューションではデータ圧縮が使用されるため、Analysis Services データベースのサイズがデータのインポート元のデータ ウェアハウスに比べて小さくなります。実際の圧縮は、基になるデータの特性によって異なるので、データが処理されてクエリで使用された後にどの程度のディスクおよびメモリがソリューションに必要なのかを正確に知る方法はありません。多くの Analysis Services 開発者が使用する目安は、多次元データベースの 1 次記憶域が元のデータの約 3 分の 1 のサイズになるというものです。

テーブル データベースでは、特にデータの大部分がファクト テーブルからインポートされる場合、データをさらに小さく圧縮できることもあります (約 10 分の 1 のサイズ)。テーブル ソリューションでは、テーブル データベースがメモリに読み込まれるときに作成される追加のデータ構造により、メモリ要件がディスク上のデータのサイズよりも大きくなります。負荷が高い場合、どちらのソリューションでも、Analysis Services によるデータのキャッシュ、格納、スキャン、クエリに応じて必要なディスクとメモリが増加すると予想されます。

大きなデータを必要とするプロジェクトでは、データの要件がモデルの種類の選択を左右する場合もあります。読み込む必要のあるデータのサイズが数テラバイトに及ぶ場合、そのデータを格納できるだけのメモリがないと、テーブル ソリューションでは要件が満たされない可能性があります。メモリ内のデータをディスクにスワッピングするページング オプションもありますが、データの量が多い場合は多次元ソリューションの方が適しています。現在最も大きい実稼働の Analysis Services データベースは多次元データベースです。テーブル ソリューションのメモリ ページング オプションの詳細については、「メモリのプロパティ」を参照してください。多次元ソリューションをスケールアウトする方法の詳細については、「読み取り専用データベースによる Analysis Services のクエリのスケールアウト」を参照してください。

PowerPivot for Excel では、ファイル サイズが 2 GB に制限されています。これは、PowerPivot for Excel で作成したブックを SharePoint にアップロードできるようにするためです (SharePoint ではファイルの最大アップロード サイズが設定されます)。このファイル サイズの制限を回避することが、PowerPivot ブックをスタンドアロンの Analysis Services インスタンスのテーブル ソリューションに移行する主な理由の 1 つになります。ファイルの最大アップロード サイズの構成の詳細については、「アップロードするファイルの最大サイズの構成 (PowerPivot for SharePoint)」を参照してください。

データ プロバイダー

多次元およびデータ マイニング ソリューションでは、ネイティブおよびマネージ OLE DB プロバイダーを使用してリレーショナル データ ソースからデータをインポートできます。テーブルおよび PowerPivot モデルは、リレーショナル データ ソース、データ フィード、およびいくつかのドキュメント形式からデータをインポートできます。テーブルおよび PowerPivot モデルでは、ODBC プロバイダーを使用することもできます。

サポートされるデータ ソース

テーブル ソリューションに DirectQuery が含まれている場合は、データ ソースが SQL Server 2005 以降のバージョンの SQL Server リレーショナル データベースである必要があります。

サーバー上のデータの更新に関して、PowerPivot ブックにはデータ ソースの制限があります。クライアント ワークスペースでは、Office データ接続コンポーネント (ACE プロバイダー) を介し、Office ドキュメントや Access データベースからデータをインポートできます。後でこのブックをサーバーにパブリッシュした場合、データの更新で問題が生じる可能性があります。ACE プロバイダーはサーバー環境用にデザインされていないため、PowerPivot クライアント アプリケーション以外ではサポートされていません。

それ以外のすべてのモデル、特に、MOLAP ストレージまたはテーブルのインメモリ ストレージを使用するモデルでは、サポートされているあらゆるデータ ソースをインポート データとして使用できます。各モデルにインポートできる外部データ ソースの一覧については、以下のトピックを参照してください。

モデルの機能

次の表は、機能の利用の可否をモデルごとにまとめたものです。Analysis Services がインストール済みという方は、インストールしたサーバー モードの機能を知るうえでの参考にしてください。Analysis Services のモデル機能をよく知っていて、なおかつ以下のいずれかの機能がビジネス上の要件に含まれる場合は、必要な機能が、構築しようとしているモデルの種類で利用できるかどうかをこの一覧を見て確認できます。

各モデルの機能の違いの詳細については、MSDN の技術記事「SQL Server 2012 Analysis Services のテーブル モデルと多次元モデルの選択」を参照してください。

注意

テーブル モデルは、SQL Server の特定のエディションでサポートされています。詳細については、「SQL Server 2012 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。

多次元

テーブル

PowerPivot

アクション

集計

計算されるメジャー

カスタム アセンブリ

カスタム ロールアップ

個別のカウント

○ (DAX 経由)

○ (DAX 経由)

ドリルスルー

○ (詳細情報が別個のワークシートに表示される)

階層

KPI

リンク オブジェクト

○ (リンク テーブル)

多対多リレーションシップ

親子階層

○ (DAX 経由)

○ (DAX 経由)

パーティション

パースペクティブ

準加法メジャー

翻訳

ユーザー定義階層

書き戻し

モデルのサイズ

モデルのサイズ (オブジェクトの総数) は、ソリューションの種類によって変わりません。ただし、各ソリューションを作成するためのデザイン ツールで多数のオブジェクトがサポートされる方法は異なります。大規模なモデルは、SQL Server Data Tools で作成すると比較的簡単です。オブジェクト エクスプローラーやソリューション エクスプローラーでオブジェクトを種類別にダイアグラム化したり一覧表示したりするための機能が豊富に揃っているからです。SQL Server 2012 では、PowerPivot for Excel に、オブジェクトの種類によってフィルター処理できるダイアグラム ビューがありますが、オブジェクトの近接は自動的に調整されません。視覚的なレイアウトは、フィルターで除外したオブジェクトを除き、同じままになります。PowerPivot では、オブジェクトを順次リストで表示することはできません。

何百ものテーブルやディメンションから構成される非常に大きなモデルは、通常、デザイン ツールではなく Visual Studio でプログラムによって作成されます。モデル内のオブジェクトの最大数の詳細については、「最大容量仕様 (Analysis Services)」を参照してください。

プログラミングと拡張性のサポート

PowerPivot ブックには、開発者を支援する機能はありません。PowerPivot ブックを使用する場合は、ビルトインのクライアント アプリケーションとサーバー アプリケーションをソリューションの一部として使用する必要があります。Excel のプログラミングと SharePoint のプログラミングしか選択できません。

テーブル ソリューションでは、1 つのソリューションで使用できる model.bim ファイルは 1 つだけです。したがって、すべての作業を 1 つのファイルで行う必要があります。1 つのソリューションで複数のプロジェクトを使って作業することに慣れている開発チームは、共有テーブル ソリューションを作成する際には作業方法を変更する必要があります。

テーブル モデルと多次元モデルについては、1 つのオブジェクト モデルが両方のモードで共有されます。AMO と ADOMD.NET では、両方のモードがサポートされます。どちらのクライアント ライブラリもテーブル構造用に変更されていないため、多次元モデルとテーブル モデルの構造と名前付け規則の間の相互関係を理解しておく必要があります。手始めとして、AMO to Tabular プログラミング サンプルを確認して、テーブル モデルに対する AMO プログラミングについて学習します。詳細については、Codeplex Web サイトから���ンプルをダウンロードしてください。

クエリおよびスクリプト言語のサポート

Analysis Services には MDX、DMX、DAX、XML/A、ASSL が用意されています。これらの言語のサポート状況は、モデルの種類によって若干異なります。クエリとスクリプト言語の要件が重要な検討事項である場合は、次の一覧を参考にしてください。

  • PowerPivot ブックは、計算とクエリに DAX を使用します。

  • テーブル モデル データベースは、DAX の計算、DAX クエリ、および MDX クエリをサポートします。

  • 多次元モデル データベースは、MDX の計算および MDX クエリと ASSL をサポートします。

  • データ マイニング モデルは DMX と ASSL をサポートします。

  • Analysis Services PowerShell は、テーブル、多次元、およびデータ マイニングの各モデルでサポートされます。

すべてのデータベースは XML/A をサポートします。

セキュリティ機能のサポート

Analysis Services のすべてのソリューションは、データベース レベルでセキュリティを確保できます。それよりも詳細なセキュリティ オプションは、モードによって異なります。きめ細かなセキュリティ設定がソリューションに求められる場合は、構築しようとしているソリューションの種類でサポートされるセキュリティのレベルを次の一覧で確認してください。

  • PowerPivot ブックのセキュリティは、SharePoint の権限を使用して、ファイル レベルで確保されます。

  • テーブル モデル データベースには、Analysis Services のロール ベースの権限による行レベルのセキュリティが使用されます。

  • 多次元モデル データベースには、Analysis Services のロール ベースの権限によるディメンションおよびセル レベルのセキュリティが使用されます。

PowerPivot ブックは、テーブル モードのサーバーに復元することができます。復元されたファイルは SharePoint から切り離され、行レベルのセキュリティを含め、テーブルのモデリング機能をほとんどすべて使用することができます。例外として、リンク テーブルは使用できません。

デザイン ツール

分析モデルの構築に携わるユーザーごとにデータ モデリングのスキルと技術的な専門知識は大きく異なることが考えられます。ツールへの慣れやユーザーの専門知識がソリューションの検討対象に含まれる場合は、モデルの作成に関して次の経験を比較します。

モデリング ツール

用途

SQL Server データ ツール (SSDT)

テーブル、多次元、およびデータ マイニングの各ソリューションを作成する目的で使用します。この作成環境は、Visual Studio シェルを使用して、ワークスペース、プロパティ ペイン、およびオブジェクトのナビゲーションを提供します。Visual Studio を既に利用している技術系ユーザーのほとんどは、ビジネス インテリジェンス アプリケーションの構築手段としてこのツールを選びます。

PowerPivot for Excel

後で PowerPivot for SharePoint がインストールされている SharePoint ファームに配置する PowerPivot ブックを作成する目的で使用します。PowerPivot for Excel には、Excel を通じて開く専用のアプリケーション ワークスペースがあります。Excel と同じビジュアル要素 (タブ ページ、グリッド レイアウト、および数式バー) が使用されます。Excel に習熟しているユーザーは SQL Server データ ツール (SSDT) よりもこのツールを好みます。

クライアント アプリケーションのサポート

Reporting Services を使用している場合、使用できるレポート機能は、エディションおよびサーバー モードによって異なります。このため、構築しようとするレポートの種類が、インストールするサーバー モードの選択を左右する場合があります。

Power View は、SharePoint で動作する Reporting Services 作成ツールです。SharePoint 2010 ファームに配置されたレポート サーバーで利用できます。このレポートで使用できるデータ ソースの種類は、Analysis Services テーブル モデル データベースまたは PowerPivot ブックのみです。つまり、このタイプのレポートでは、必要なデータ ソースをホストするためのテーブル モード サーバーまたは PowerPivot for SharePoint サーバーが必要となります。Power View レポートのデータ ソースとして多次元モデルを使用することはできません。Power View レポートのデータ ソースとして、PowerPivot BI セマンティック モデル接続または Reporting Services 共有データ ソースを作成する必要があります。

レポート ビルダーおよびレポート デザイナーは、PowerPivot for SharePoint でホストされている PowerPivot ブックも含め、Analysis Services のすべてのデータベースを使用できます。

Excel ピボットテーブル レポートは、すべての Analysis Services データベースでサポートされます。テーブル データベース、多次元データベース、PowerPivot ブックのいずれでも、Excel の機能は変わりません。ただし、"書き戻し" がサポートされるのは多次元データベースのみです。

PerformancePoint ダッシュボードは、PowerPivot ブックも含め、すべての Analysis Services データベースに接続できます。詳細については、「データ接続の作成 (PerformancePoint Services)」を参照してください。

多次元ソリューションとテーブル ソリューションのサーバー配置モード

Analysis Services インスタンスは、サーバーの操作コンテキストを設定する 3 つのモードのいずれかでインストールされます。サーバーに配置できるソリューションの種類は、インストールするサーバー モードによって決まります。モード間の主な違いはストレージとメモリのアーキテクチャですが、それ以外にも違いは存在します。3 つのサーバー モードについて次の表で簡単に説明します。詳細については、「Analysis Services インスタンスのサーバー モードの決定」を参照してください。

配置モード

説明

0 - 多次元およびデータ マイニング

Analysis Services の既定のインスタンスに配置する多次元およびデータ マイニング ソリューションを実行します。配置モード 0 は、Analysis Services のインストールの既定値です。詳細については、「多次元モードおよびデータ マイニング モードでの Analysis Services のインストール」を参照してください。

1 - PowerPivot for SharePoint

PowerPivot データ アクセス用の配置モードです。Analysis Services は、PowerPivot for SharePoint インストールの内部コンポーネントです。Analysis Services は配置モード 1 でインストールされ、PowerPivot サービスによって SharePoint 環境で排他的に使用されます。詳細については、「PowerPivot for SharePoint インストール (SharePoint 2010)」を参照してください。

2 - テーブル

配置モード 2 用に構成されている Analysis Services のスタンドアロン インスタンスでテーブル ソリューションを実行します。詳しくは、「表形式モードでの Analysis Services のインストール」をご覧ください。

いくつかの機能については、サーバー モードとそのモードで利用できるソリューションの種類とによって利用の可否が変わってきます。外部データ ソースのサポート、作成ツール、拡張性、クエリ言語、スクリプト言語、セキュリティ機能の粒度、データの取り扱いに使用されるクライアント アプリケーションの種類などがそうした機能に該当します。

SharePoint の要件

SQL Server は、PowerPivot データ アクセスおよびテーブル データ アクセスのサポートを追加することによって SharePoint と統合されます。SharePoint と SQL Server の統合に対する投資は、各製品から使用される機能の数を最大にすると増大します。SharePoint がある場合は、PowerPivot データ アクセスを有効にし、ネットワーク サーバー上の外部 Analysis Services インスタンスで実行されるテーブル データベースにアクセスするための PowerPivot .bism 接続ファイルを取得するために、SQL Server PowerPivot for SharePoint をインストールすることができます。

PowerPivot とテーブル データベースのデータ ソースを使用する Power View レポートは、SQL Server によって提供される SharePoint 機能です。テーブル データベースは SharePoint の外部の Analysis Services インスタンスで実行されますが、そのデータは、SharePoint で実行される Power View レポートによって使用されます。

SharePoint を使用しない場合、PowerPivot for Excel を使用して PowerPivot ブックを作成することはできますが、まとまりのあるデータ ビジュアル化環境は得られません。スライサー、フィルター、およびピボットを使用したデータの操作と検索を行うには、ブックを使用する各ユーザーが、Excel で PowerPivot for Excel アドインを使用して各ブックをダウンロードして表示する必要があります。そうしないと、ブックの視覚化機能は、ブックを開いたときに表示される静的データに制限されます。

テーブル、多次元、およびデータ マイニング ソリューションは、SharePoint に依存せず、ネットワーク上の Analysis Services インスタンスで実行されます。

次の手順ソリューションを構築する

各ソリューションの基本的な違いがわかったら、以下のチュートリアルで、各ソリューションの作成手順を学ぶことができます。以下のリンクをクリックすると、手順を説明するチュートリアルが表示されます。

関連項目

タスク

共有データ ソースを作成および管理する (Reporting Services の SharePoint 統合モード)

概念

Analysis Services インスタンス管理

新機能 (Analysis Services)

新機能 (Reporting Services)

PowerPivot BI セマンティック モデル接続 (.bism)

その他の技術情報

PowerPivot の新機能

SQL Server 2012 用 PowerPivot のヘルプ