DPM 管理者コンソールでの監視
対象: System Center 2012 SP1 - Data Protection Manager、System Center 2012 - Data Protection Manager、System Center 2012 R2 Data Protection Manager
DPM 管理者コンソールを使用するには、そのサーバーに対する管理者権限が割り当てられているアカウントを使用して DPM サーバーにログオンする必要があります。
このセクションでは、DPM 管理者コンソールの以下のそれぞれのタスク領域について説明し、それぞれのタスク領域に表示される情報を紹介します。
監視タスク領域
保護タスク領域
管理タスク領域
レポート タスク領域
[!メモ]
それぞれのタスク領域を DPM 管理者コンソールで監視する必要はありません。 詳細については、「監視スケジュールの設定」をご覧ください。
監視タスク領域
タブ | 使用方法 | 説明 |
[アラート] タブ | データ保護に関する問題を特定するために、[アラート] タブを毎日確認する。 | 現在システムでアクティブなエラー、警告、および情報の各メッセージが表示されます。 現在の問題 (重要なアラート)、潜在的な問題 (警告)、情報アラート、および推奨される操作を確認します。 アラートは、保護グループ、コンピューター、または重要度ごとにグループ化できます。また、サブスクライブして、アラートを電子メールで受け取ることもできます。 アクティブなアラートと解決済みの非アクティブなアラートのどちらか、または両方を表示できます。 アラートが有効でなくなった場合は、そのアラートを非アクティブとしてマークすることができます。 マークすると、保護の状態が [OK] に変わります。 また、非アクティブなアラートは、傾向を特定する場合にも役立ちます。 |
[ジョブ] タブ | ジョブが想定どおりに実行されたことを確認するためや、トラブルシューティングのために、定期的に [ジョブ] タブを確認する。 | ジョブが実行された時刻、またはジョブの実行がスケジュールされている時刻を確認できます。 特定のコンピューターまたは保護グループについてスケジュールされているジョブを確認できます。 ジョブのパフォーマンスおよびリソース データを確認できます。 たとえば、転送されたデータ量、ジョブの実行にかかった時間、使用されたテープとライブラリ リソースなどです。 ジョブが想定どおりに実行されない場合は、トラブルシューティングを実行できます。 |
保護タスク領域
使用方法 | 説明 |
保護グループごとのボリュームと共有の状態を確認する 保護グループごとの構成 (回復目標、ディスク割り当て、保護スケジュールなど) を確認する |
それぞれの保護対象項目の状態が表示されます。 |
管理タスク領域
タブ | 使用方法 | 説明 |
[ディスク] タブ | 記憶域プール内のディスクの状態を確認するために、定期的に確認する。 | 記憶域プール内のディスクの容量 (使用領域と空き領域) を確認します。 記憶域プール内のディスクの状態を確認します。 各ディスクに含まれている保護ボリュームを確認します。 プールのディスクを追加および削除します。 |
[エージェント] タブ | 組織内で保護されるクライアントに展開されている DPM エージェントの状態を確認するために、定期的に確認する。 | 展開されているエージェントの状態と実行中のバージョンを確認します。 エージェント ライセンスの使用可能/不可状態を確認します。 エージェントおよびライセンスをインストール、アンインストール、および更新します。 |
[ライブラリ] タブ | テープ ライブラリとドライブ、または個々のテープの状態を確認するために、定期的に確認する。 | DPM サーバーに接続されているテープ ライブラリまたはドライブを確認します。 テープのインベントリ、追加、または削除を実行します。 |
レポート タスク領域
使用方法 | 説明 |
DPM 操作に関するレポートを生成および表示する。 自動レポート生成をスケジュールする。 レポート サービスの設定を管理する。 電子メールによるレポートの通知にサブスクライブする |
レポートを生成、表示、スケジュール、および管理します。 |
DPM では、レポート機能に Microsoft SQL Server Reporting Services を使用しています。 レポートを設定する手順については、「DPM ログ機能およびレポートのセットアップ」を参照してください。DPM レポート機能は、DPM のインストールと構成が完了してから、随時、有効にすることができます。ただし、有益なレポート データを生成するために、少なくとも 1 日経ってからレポートを生成することをお勧めします。 また、パフォーマンスの問題を回避するために、電子メールで送信されるレポートの配信スケジュールを調整する必要があります。 次の表に、使用可能なレポートの概要と、それらの使用方法を示します。
DPM レポートの種類
レポート名 | 内容の概要 |
---|---|
Status | 状態レポートには、指定期間のすべての回復ポイントの状態、および回復ジョブの一覧が表示されます。また、回復ジョブと回復ポイント作成ジョブ (ディスク ベースおよびテープ ベースの両方) のそれぞれについて、成功回数と失敗回数の合計が表示されます。 このレポートは、発生するエラーの頻度の傾向を示し、またアラートの数を表示します。 このレポートを使用して、以下の情報を確認することができます。 - 昨日、 先週、 または先月の状況 - 正常に完了したジョブと失敗したジョブ - エラーの傾向 最も頻繁に発生するエラー - サービス レベル アグリーメント (SLA) で定められている回復ポイント目標の実現の可否 Note: 状態レポートには、レポート作成期間中に記録されたあらゆるアラートのエラー コードが記載されます。 |
テープの管理 | テープ管理レポートには、テープの使用ローテーションと廃棄に関する情報が表示されます。また、このレポートで、空きメディアのしきい値を超えていないかどうかを確認することもできます。 このレポートを使用して、ライブラリとオフサイトの保管場所との間のテープの移動状況を管理することができます。 |
テープ使用 | テープ使用レポートには、ある期間におけるリソース (ディスクやテープ) の使用傾向に関する情報が表示され、容量計画に役立ちます。 このレポートを使用して、テープの割り当てと購入に関する意思決定を行うことができます。 |
保護 | 保護レポートには、長期間にわたるバックアップの成果の基準としてよく使用される情報が表示されます。それらの情報に基づいて、バックアップの状況の変化を確認することができます。 このレポートを使用して、バックアップが正常に完了したコンピューターまたは保護グループを確認することがで��ます。 |
復元 | 回復レポートには、長期間にわたる回復の成果の基準としてよく使用される情報が表示されます。それらの情報に基づいて、回復の状況の変化を確認することができます。 このレポートを使用して、回復時間目標および回復の成功保証に関するサービス レベル アグリーメントに照らし合わせて、どの程度の成果が達成されているかを確認することができます。 |
ディスク使用率 | DPM 記憶域プールにおけるディスク容量、ディスク割り当て、およびディスク使用状況の概要を示します。 このレポートを使用して、以下のことを行えます。 - ディスク使用状況の傾向を確認する - 保護グループ用の領域の割り当ての変更および記憶域プールへのディスクの追加に関する意思決定を行う - DPM で、それぞれのコンピューターがどの程度のディスク リソースを使用しているかを確認する |