System Center 2012 - Orchestrator の HP Service Manager 統合パック
適用対象: System Center 2012 - Orchestrator, System Center 2012 SP1 - Orchestrator
HP Service Manager 統合パックは System Center 2012 - Orchestrator のアドオンで、HP Service Manger のトークンの取得、作成、更新、監視を可能にします。Microsoft Corporation (以下、「マイクロソフト」といいます) では、お客様の求められるパフォーマンス、パワー、便利さを備えた製品をお届けすると同時に、お客様のプライバシー保護に努めています。詳細については、「System Center Orchestrator 2012 Privacy Statement (System Center Orchestrator 2012 の個人情報保護方針)」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=216995) を参照してください。
HP Service Manager 統合パックを使用するためには、統合を実装するにあたり、次のソフトウェアがインストールされて構成されていることが必要です。Orchestrator および HP Service Manager Web Service のインストールと構成の詳細については、各製品の資料を参照してください。
System Center 2012 - Orchestrator
HP Service Manager 7.11 または 9
次の製品が各 Runbook サーバーと Runbook Designer にインストールされていることが必要です。
Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1
Microsoft SQL Server Native Client ODBC ドライバー (SQL Server 管理ツールと併せてインストールされている)
SQL Server 上の HP Service Manager にアクセスする場合:
Microsoft SQL Server Native Client ODBC ドライバー (SQL Server 管理ツールと併せてインストールされている)
Oracle 上の HP Service Manager にアクセスする場合:
Oracle クライアント (Net Configuration Assistant)
Oracle ODBC ドライバー
この統合パックをダウンロードするには、「System Center Integration Pack for HP Service Manager (System center 2012 - Orchestrator の HP Service Manager 統合パック)」 を参照してください。
統合パックのファイルをダウンロードしたら、Orchestrator 管理サービスに登録してから Runbook サーバーと Runbook Designer に展開する必要があります。統合パックのインストール手順については、「How To Install an Integration Pack」を参照してください。
HP Service Manager クライアントへの接続に使用する HP Service Manager サーバーの名前とポート番号を書き留めます。
接続する予定のすべての HP Service Manager サーバーについて、各クライアントおよび Runbook サーバー上に ODBC データ ソース名 (DSN) を作成する必要があります。SQL Server Native および Oracle ODBC の両方の接続がサポートされます。詳細については、「HP Service Manager の接続の構成」を参照してください。
HP Service Manager のコンポーネントのライセンス モデルは、インストールされる製品のバージョンによって異なります。個別にライセンスされるコンポーネントについては、HP 製品の資料を参照してください。この統合パックを使用するには、HP Service Manager の SOAP Web サービス アクセスが正しく動作する必要があります。必要に応じて、このコンポーネントがインストールされてライセンスされていることを確認してください。
ユーザーが構成した HP Service Manager サーバーへのアクセスが、HP Service Manager システムで SOAP-API CAPABILITY WORD に割り当てられていることを確認します。HP Service Manager のバージョンによっては、追加のライセンスを購入して SOAP-API CAPABILITY WORD を有効にする必要があります。ライセンスの詳細については、担当の HP 販売員に問い合わせてください。
接続により、Orchestrator と HP Service Manager サーバーの間に再利用可能なリンクが確立されます。接続は、HP Service Manager を実行している複数のサーバーに対してリンクを指定することにより、必要なだけ作成できます。また、1 台のサーバーに対して複数の接続を作成し、ユーザー アカウントごとにセキュリティのアクセス許可を変えることもできます。
HP Service Manager 統合パックでは、Runbook Designer で Runbook を設計する際に HP Service Manager の SQL Server データベースに接続できることが必要です。Runbook Designer で HP Service Manager の接続を設定するためには、有効な ODBC 接続が構成されている必要があります。
ODBC データ ソース アドミニストレーター ユーティリティ (32 ビット) を開きます。このユーティリティにアクセスするには、[スタート]、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、[名前] ボックスに「\Windows\SysWOW64\odbcad32.exe」と入力します。[OK] をクリックします。
[ODBC データ ソース アドミニストレーター] の [システム DSN] タブをクリックします。
[追加] をクリックします。
[使用可能なドライバー] の一覧から、[SQL Server Native Client 10.0] という名前のドライバーを選択します。
[完了] をクリックします。
データ ソースの新しい名前と説明を入力します。
HP Service Manager のデータベース サーバー名または IP アドレスを [サーバー] ボックスに入力します。
[次へ] をクリックします。
データベース サーバーに適切な認証方法を選択し、有効な資格情報を入力します。
[次へ] をクリックします。
[既定のデータベースを以下に変更する:] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
このチェック ボックスの下のドロップダウン リストで、HP Service Manager データベースを選択します。
[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。
[データ ソースのテスト] をクリックして、データベースの接続を確認します。
テストが完了したら、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックします。
Oracle Net Configuration Assistant を使用して、Oracle Net サービス名を構成します。この手順の詳細については、該当する Oracle 製品の資料を参照してください。
ODBC データ ソース アドミニストレーター ユーティリティ (32 ビット) を開きます。このユーティリティにアクセスするには、[スタート]、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、[名前] ボックスに「\Windows\SysWOW64\odbcad32.exe」と入力します。[OK] をクリックします。
[ODBC データ ソース アドミニストレーター] の [システム DSN] タブをクリックします。
[追加] をクリックします。
[使用可能なドライバー] の一覧から、Oracle クライアントでインストールされた Oracle ODBC ドライバーを選択します。
[完了] をクリックします。
データ ソースの新しい名前と説明を入力します。
Net Configuration Assistant で構成された HP Service Manager データベースの TNS サービス名を入力します。
接続をテストします。必要に応じて資格情報を指定してください。
データベース サーバーに適切な認証方法を選択し、有効な資格情報を入力します。
[OK] をクリックします。
[OK] をクリックして、ODBC データ ソース アドミニストレーターを閉じます。
Runbook Designer の [オプション] メニューをクリックし、[HP Service Manager] を選択します。[HP Service Manager] ダイアログ ボックスが開きます。
[接続] タブで [追加] をクリックして、接続の設定を開始します。[接続エントリ] ダイアログ ボックスが開きます。
[名前] ボックスに、接続の名前を入力します。HP Service Manager のサーバー名を入力することも、接続の種類を区別するための記述名を入力することもできます。
[サーバー] ボックスに、HP Service Manager を実行しているコンピューターの名前または IP アドレスを入力します。コンピューター名を使用する場合は、NetBIOS 名または完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力できます。
[ODBC DSN] ボックスに、上記のいずれかの手順で指定した ODBC データ ソースの名前を入力します。
データベースのユーザー名を [データベースのユーザー名] ボックスに入力します。
データベースのパスワードを [データベースのパスワード] ボックスに入力します。
[ユーザー名] ボックスと [パスワード] ボックスには、HP Service Manager サーバーへの接続で Orchestrator が使用する資格情報を入力します。
[接続のテスト] をクリックします。[接続に成功しました] というメッセージが表示されたら [OK] をクリックします。
接続の一覧のダイアログ ボックスで、適切な項目をクリックして、新しく作成された接続を選択します。
[フィールド キャッシュを更新] ボタンをクリックし、HP Service Manager サーバーからカスタム構成を取得して保存します。このオプションの処理には多少の時間を要する場合がありますが、統合パックが新しい HP Service Manager サーバーに正しく接続できるためには欠かせない処理です。
必要に応じて、他の HP Service Manager サーバーへの接続を追加設定します。
[OK] をクリックして構成のダイアログ ボックスを閉じ、[完了] をクリックします。
活動からエラーが報告され、必須フィールドの指定が要求されるにもかかわらず、それらのフィールドが IP によってユーザー インターフェイスに公開されていないことが示されている場合は、HP Service Manager の Web サービス API を使用してフィールドを公開する必要があります。フィールドを公開するには、次の手順を実行します。
HP Service Manager クライアントを開きます。
目的の HP Service Manager サーバーに接続します。
System Navigator で [調整ツール]、[Web サービス]、[WSDL 構成] の順に移動し、[WSDL 構成] オプションをダブルクリックします。
[外部アクセス定義] ダイアログ ボックスの [検索] ボタンをクリックし、使用可能なすべてのオブジェクトを一覧表示します。
オブジェクトの一覧から必須オブジェクトを選択します。
[フィールド] タブを選択します。
[フィールドの一覧] の一番下までスクロールします。
公開するフィールドのデータベース名を [フィールド] 列に入力します。
Web サービスで使用するこのフィールドの参照名を [タイトル] 列に入力します。
データ型が正しいことを [種類] 列で確認します。
ページ上部の [保存] をクリックしてメッセージを保存します。
変更チケットを処理する場合は、特定のアクセス許可が必要です。これらのアクセス許可は、ユーザーに変更管理プロファイルを割り当てて指定します。ユーザーは複数のプロファイルを持つことができますが、帰属できるプロファイルは 1 セッションあたり 1 つだけです。複数の変更管理プロファイルが割り当てられている場合は、アルファベット順で最初のプロファイルが自動的に使用されます。混乱を避けるために、統合パックを使用するように構成されたユーザーには変更管理プロファイルを 1 つだけ割り当てることをお勧めします。
統合パックを使用するように構成されたユーザーのタイムゾーン設定は、mm/dd/yy の形式でグリニッジ/世界協定時に設定されていることが必要です。
特定のバージョンの HP Service Manager では、インシデントを作成する際に使用可能なカテゴリの一覧に [変更] が表示されますが、これを選択すると次のメッセージでオブジェクトが失敗します。有効なカテゴリを選択してください。これは HP Service Manager サーバーの既知の問題です。フィールドが Web サービスに表示されること (「トラブルシューティング」を参照) および HP Service Manager サーバーに最新バージョンのパッチが適用されていることを確認してください。
エントリの作成活動、エントリの更新活動、およびエントリの終了活動で使用できる [既定として設定] ボタンをクリックすると、エラーが報告される場合があります。この問題に対処するには、次の手順を実行します。
エラー メッセージに示されているパスをメモします。例: C:\Users\[CurrentUser]\AppData\Local\Microsoft\System Center 2012\Orchestrator\IntegrationPacks\HPServiceManager\[GUID]\defaultFields.xml
ファイル パスの各フォルダーが、エラー メッセージに示されているとおりに存在していることを確認します。
存在していないフォルダーがあれば作成します。
コンピューターの管理者権限を持たないユーザーによって Runbook Designer が起動された場合。現在のバージョンの統合パックで、%COMMONPROGRAMFILES(x86)%\Microsoft System Center 2012\Orchestrator\Extensions\Support\HPServiceManager\ ディレクトリに書き込むための十分なアクセス許可がユーザーにあることを確認します。