適用先: Exchange Online
Exchange 管理センター (EAC) の移行ダッシュボードを使用して、Exchange の一括移行または段階的移行による、Exchange Online へのメールボックスの移行を管理できます。移行ダッシュボードを使用して、ユーザーのメールボックスのコンテンツを社内 IMAP サーバーから既存の Exchange Online メールボックスに移行することもできます。移行ダッシュボードには、特定の移行バッチに関する統計のほか、全般的な移行に関する統計も表示されます。移行バッチの作成、開始、停止、一時停止、編集ができます。
目次
移行ダッシュボード
移行の全体的な統計
移行バッチ
移行バッチの統計
EAC の移行ダッシュボードにアクセスするには、[受信者] > [移行] をクリックします。以下のスクリーンショットは、移行ダッシュボードのさまざまな領域を示します。ここから移行に関する情報を取得し、移行バッチを管理できます。
作成された移行バッチすべてに関する全体的な統計を表示するには、[すべてのバッチの状態] をクリックします。次のフィールドはすべての移行バッチに関する累積情報を表示します。
フィールド | 説明 |
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メールボックスの合計 |
現在のすべての移行バッチからのメールボックスの合計数。 |
同期されるメールボックス |
すべての移行バッチに含まれる、正常に移行されたメールボックスの数。 |
最終処理されたメールボックス |
すべての移行バッチに含まれる、最終処理されたメールボックスの数。Exchange ハイブリッド展開の社内 Exchange 組織と Exchange Online 間で、リモート移動移行を使用したメールボックスの移行が行われた場合にのみ、最終処理が行われます。初期同期が正常に完了しないと、メールボックスを最終処理することはできません。リモート移動移行での最終処理の詳細については、「Complete-MigrationBatch」を参照してください。 |
失敗したメールボックス |
すべての移行バッチに含まれる、移行が失敗したメールボックスの数。 |
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作成された移行バッチは、移行キューに一覧表示されます。次の列には、各移行バッチに関する情報が表示されます。
列 | 説明 |
---|---|
名前 |
移行バッチの作成時に定義された、移行バッチの名前。 |
状態 |
移行バッチの状態。移行バッチのさまざまな状態と、各状態で移行バッチに行える操作の一覧を以下に挙げます。
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合計 |
移行バッチに含まれるメールボックスの数を示します。 |
同期済み |
正常に移行されたメールボックスの数を示します。 |
最終処理済み |
移行バッチに含まれる、最終処理されたメールボックスの数。最終処理は、Exchange ハイブリッド展開のリモート移動移行の移行バッチでのみ行われます。最終処理の詳細については、「Complete-MigrationBatch」を参照してください。 |
Failed |
移行バッチに含まれる、移行が失敗したメールボックスの数。移行エラーのある特定のメールボックスに関する情報を表示できます。詳細については、「移行ユーザーの状態レポート」を参照してください。 |
重要
状態が [同期済み] で、管理者が開始した作業 (管理者による移行バッチの停止と再開、移行バッチの編集など) が過去 60 日間にわたって存在しない移行バッチは停止し、その後も管理者による作業がなければ 30 日後に削除されます。
移行ダッシュボードには、移行バッチを管理するのに使用できるコマンドのセットが存在します。移行バッチを作成すると、その移行バッチを選択して、以下のいずれかのコマンドをクリックできます。移行バッチがコマンドでサポートされない状態にある場合、コマンドは使用不可のため、淡色表示されるか表示されません。
コマンド | 説明 |
---|---|
新規作成 |
新しい移行バッチを作成します。このコマンドを使用して、ハイブリッド展開で社内メールボックスを Exchange Online (オンボード) に移行したり、Exchange Online メールボックスを社内 Exchange 組織に移行したりすることができます。 |
編集 |
既存の移行バッチを編集します。段階的 Exchange 移行および IMAP 移行の場合、別の CSV ファイルを送信できます。移行バッチに使用される移行エンドポイントを変更することもできます。状態が作成済みである移行バッチのみを編集できます。 |
開始 |
作成した移行バッチを開始します。バッチの開始後は、状態は同期中に変更されます。 |
再開 |
一時停止され、状態が停止である移行バッチの実行を再開します。移行バッチにエラーがある場合、このコマンドで移行バッチを再開することができます。この場合、Exchange Online は失敗したメールボックスの移行を試みます。 |
一時停止 |
現在実行中の移行バッチ、または、開始された移行バッチの中で状態がキューに登録済みであるバッチを停止します。初期同期段階を完了し、状態が同期済みである Exchange の一括移行バッチまたは IMAP 移行バッチも停止できます。これは、増分同期を停止します。移行バッチを選択して、[再開] を選択することで増分同期を再開できます。 |
削除 |
移行バッチに含まれるすべてのメールボックスが正常に移行され、MX レコードが Office 365 をポイントするように構成した後にメールがクラウドベース メールボックスに直接ルーティングされることを確認した後、移行バッチを削除します。移行バッチを削除すると、Exchange Online は移行バッチに関連するすべてのレコードをクリーンアップし、一覧から移行バッチを削除します。 |
その他 |
新しい移行エンドポイントを作成したり、既存の移行エンドポイントを表示して編集したりするには、このコマンドをクリックしてから [移行エンドポイント] をクリックします。詳細については、「移行エンドポイントを作成する」を参照してください。 |
最新の情報に更新 |
移行ダッシュボードを最新の情報に更新して、全体的な移行の統計、移行バッチの一覧、および選択した移行バッチの統計の表示される情報を更新します。 |
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移行ダッシュボードの詳細ペインには、選択した移行バッチに関する以下の情報が表示されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
種類 |
選択した移行バッチの移行の種類を示します。このフィールドの値は、移行バッチに関連付けられた移行エンドポイントの種類も示します。
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方向 |
メールボックスの移行先が Exchange Online であるか、社内 Exchange 組織であるかを示します。
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状態 |
選択した移行バッチの現在の状態。
これらの各状態については、前記の説明を参照してください。 |
要求済み |
移行バッチで移行するメールボックスの数です。この値は、IMAP 移行、段階的移行、またはリモート移行に関する移行 CSV ファイルの行数、または Exchange の一括移行の社内メールボックス数に対応します。 |
同期されるメールボックス |
移行バッチに含まれる、初期同期を正常に完了したメールボックスの数の合計。このフィールドは移行中、随時更新されます。 |
最終処理済み |
移行バッチに含まれる、正常に最終処理されたメールボックスの数の合計。最終処理は、オンボードおよびオフロードのリモート移動移行でのみ行われます。 |
失敗したメールボックス |
初期同期に失敗したメールボックスの数です。 |
詳細の表示 |
[詳細の表示] をクリックして、移行バッチ内の各メールボックスの状態に関する情報を表示します。詳細については、「移行ユーザーの状態レポート」を参照してください。 |
作成者 |
移行バッチを作成した Exchange Online 管理者の電子メール アドレス。 |
作成時刻 |
移行バッチが作成された日時。 |
開始時刻 |
移行バッチが開始した日時。 |
初期の同期時刻 |
移行バッチが完了した日時。 |
初期の同期継続時間 |
移行バッチに含まれるすべてのメールボックスの初期同期を完了するのに要した時間。 |
最終同期時刻 |
移行バッチが前回再起動した時刻、またはバッチの増分同期が前回実行された時刻です。前述のように、IMAP 移行および Exchange の一括移行では、増分同期が 24 時間ごとに行われます。 |
関連づけられたエンドポイント |
移行バッチで使用される移行エンドポイントの名前。[詳細の表示] をクリックして、移行エンドポイント設定を表示できます。エンドポイントを使用した移行バッチが実行中でなければ、設定を編集することもできます。 |
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