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レッスン 8 : アプリケーション実行設定の変更

このレッスンでは、アプリケーション定義ファイル (ADF) のアプリケーション実行設定を構成し、Notification Services のインスタンスを更新して、アプリケーション データベースに変更を適用します。

アプリケーションの実行設定

Notification Services には、アプリケーションを調整するためのアプリケーション実行設定がいくつかあります。これらの設定により、データの処理頻度、ジェネレータが実時間クロックから遅れてもよい許容範囲、イベントの処理方法、データ送受信量の制限、配信データの記録方法、および古いデータをデータベースから削除する頻度が決定されます。

これらの設定の詳細については、「アプリケーションの実行設定の指定」を参照してください。

Weather アプリケーションのアプリケーション実行設定

このアプリケーションでは、3 つのアプリケーション実行設定を構成します。ジェネレータ クォンタム、ディストリビュータのログ記録、およびデータを削除する頻度の 3 つです。これらの設定は、アプリケーションごとに構成する必要があります。

  • クォンタム期間は 15 秒に設定します。この設定は、XML の時間形式では PT15S です。これにより、サブスクリプション ルールが 15 秒ごとに実行されます。アプリケーションによっては、このクォンタム期間をさらに長くする必要があります。詳細については、「ジェネレータ クォンタム期間の指定」を参照してください。
  • 一度の通知でアプリケーションに記録されるデータを最小限に抑えるために、ディストリビュータのログ記録をオフにします。アプリケーションの開発中はログ記録を有効にしなければならない場合がありますが、アプリケーションを配置する際には、通常はログ記録をオフにします。詳細については、「ディストリビュータ ログ記録の構成」を参照してください。
  • 古いイベント、通知、および配信データが定期的にアプリケーション データベースから削除されるよう、データを削除する頻度 (間隔) を指定します。1 日以上経過したデータはデータベースから削除できるよう、このスケジュールを設定します。このため、データ削除プロセスを UTC 時刻の 23:00:00 に実行します。詳細については、「データ削除の構成」を参照してください。

アプリケーション実行設定コードの ADF への追加

このセクションの XML は、前述したアプリケーション実行設定を構成するものです。XML の内容を確認した後、次の手順で XML を ADF にコピーします。

アプリケーション実行設定コードを ADF に追加するには

  1. [コードのコピー] をクリックし、以下の XML を Windows クリップボードにコピーします。

    <!-- ApplicationExecutionSettings -->
    <ApplicationExecutionSettings>
      <QuantumDuration>PT15S</QuantumDuration>
      <DistributorLogging>
        <LogBeforeDeliveryAttempts>false</LogBeforeDeliveryAttempts>
        <LogStatusInfo>false</LogStatusInfo>
        <LogNotificationText>false</LogNotificationText>
      </DistributorLogging>
      <Vacuum>
        <RetentionAge>P1D</RetentionAge>
        <VacuumSchedule>
          <Schedule>
          <StartTime>23:00:00</StartTime>
          <Duration>P0DT02H00M00S</Duration>
          </Schedule>
        </VacuumSchedule>
      </Vacuum>
    </ApplicationExecutionSettings>
    
  2. ソリューション エクスプローラで WeatherADF.xml を開きます。

  3. 次のコメント部分を、先ほどコピーしたコードに置き換えます。

    <!-- Replace with ApplicationExecutionSettings XML -->

  4. [ファイル] メニューの [WeatherADF.xml の保存] をクリックします。

Notification Services のインスタンスの更新

ADF を変更したら、アプリケーション データベースのアプリケーション実行設定が変更されるよう、Notification Services のインスタンスを更新します。

Notification Services のインスタンスを更新するには

  1. オブジェクト エクスプローラで、[Notification Services] を展開します。

  2. [Tutorial] を右クリックし、[タスク] をポイントして、[更新] をクリックします。

  3. [インスタンスの更新] ダイアログ ボックスで [参照] をクリックします。次に、TutorialICF.xml ファイルを選択して [開く] をクリックします。

  4. [パラメータ] ペインで、パラメータの値を入力します。インスタンスの作成に使用した値と同じ値を指定してください。

  5. [OK] をクリックします。

  6. [Notification Services - 更新の概要] ダイアログ ボックスの内容を確認し、[更新] をクリックします。

  7. 更新が完了したら、[閉じる] をクリックします。

  8. WeatherADF.xml を閉じます。

次のレッスン

レッスン 9 : インスタンスの登録、有効化、および開始

参照

概念

Notification Services のチュートリアル

その他の技術情報

アプリケーションの実行設定の指定
通知ソリューションの作成
SQL Server Notification Services の紹介

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手