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NS$instance_name: Notifications オブジェクト

NS$instance_name: Notifications オブジェクトはアプリケーション レベルのカウンタを提供します。これらのカウンタは、アプリケーション データベースでクエリを実行して、アプリケーションの通知や通知バッチを監視します。これらのカウンタは、ジェネレータを実行するサーバーでのみ利用できます。

カウンタ

説明

用途

Batches

アプリケーションの起動後に生成された通知バッチの数。

ジェネレータの利用状況のレベルを調べるために使用します。また、Batches Successfully Delivered カウンタとの比較に使用します。

Batches Awaiting Distribution*

ディストリビュータによる処理待ちの通知バッチの数。

通知バッチのバックログの有無を調べるために使用します。

バックログはシステムをスケールアップまたはスケールアウトする必要があるかどうかを示す場合があります。またバックログはビジー状態のときにも記録されることがあるので、問題点を示しているとは限りません。

Batches Expired*

期限切れの通知を含む通知バッチの数。このカウンタには、アプリケーションの最後の起動後に期限が切れたすべてのバッチ数が含まれます。

期限切れが原因で通知が送信されていないかどうかを調べるために使用します。

これは、ExpirationAge 値が小さいこと、または配信が延長される問題により、すべての再試行が行われる前に有効期限を経過してしまった場合に発生する可能性があります。

Batches Failed Delivery*

失敗した通知を 1 つ以上含む通知バッチの数。このカウンタには、アプリケーションの最後の起動後に失敗したすべてのバッチ数が含まれます。

配信の問題点の有無を調べるために使用します。失敗した通知が多数の場合、ディストリビュータ、配信チャネル、および配信サービスからのエラーを確認します。問題が小さい場合は、通知データとサブスクライバ データを確認します。

ms171078.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

"失敗" は "期限切れ" とは異なります。失敗したバッチはアプリケーションで再試行できますが、期限切れのバッチは再試行されません。再試行するよう構成するには、RetrySchedule 要素を使用します。

Batches In Generation*

現在作成中の通知バッチの数。

ジェネレータの現在のワークロードを調べるために使用します。

Batches In Retry*

配信の再試行キューに存在する現在の通知バッチの数。

アプリケーションへの通知配信が、最初から失敗しているかどうかを調べるために使用します。これは、配信チャネルやディストリビュータの一般的な問題点のトラブルシューティングに役立ちます。

Batches Successfully Delivered*

アプリケーションの最後の起動後に正常に配信された通知バッチの数。

Batches カウンタと比較して、生成されたバッチが配信されているかを調べるために使用します。

データベースからデータを削除する Vacuumer 処理が、このカウンタの値に影響します。

Notifications

アプリケーションの起動後に生成された通知の数。

マルチキャスト配信またはダイジェスト配信を使用している場合、この数は配信用に統合される前の通知の数になります。

アプリケーションが生成している通知の数を調べるために使用します。

Notifications Awaiting Distribution*

ディストリビュータによる処理待ちの通知の数。

通知のバックログの有無を調べるために使用します。

このカウンタは Batches Awaiting Distribution カウンタに似ていますが、バッチではなく通知の数を示します。

Notifications Failed Delivery*

アプリケーションの最後の起動後に配信処理に失敗した通知の数。

失敗としてマークされたバッチに存在する失敗した通知の数を調べるために使用します。失敗としてマークされた各バッチは、失敗した通知を 1 つ以上含んでいます。

ms171078.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

"失敗" は "期限切れ" とは異なります。失敗したバッチはアプリケーションで再試行できますが、期限切れのバッチは再試行されません。再試行するよう構成するには、RetrySchedule 要素を使用します。

Notifications Generated Per Second/Class

1 つの通知クラスが 1 秒間に生成する通知の数。

この値は、システム モニタのサンプリング間隔の間に生成された通知の総数を示していて、各通知クラスの 1 秒間の通知の数を判断します。

すべての通知クラスの利用状況を分析するために使用します。

Notifications Successfully Delivered*

アプリケーションの最後の起動後に正常に配信された通知の数。

アプリケーションが送信した通知の数を調べるために使用します。

データベースからデータを削除する Vacuumer 処理が、このカウンタの値に影響します。

* – カウンタはジェネレータがホストするパフォーマンス監視スレッドを使用して、定期的に更新されます。更新期間は、アプリケーション定義ファイル (ADF) の PerformanceQueryInterval Element で指定します。

カウンタを選択後、カウンタ インスタンスを選択します。インスタンスがホストするすべてのアプリケーションのすべての通知の値を返す [すべてのインスタンス] を選択するか、または特定の通知インスタンスを選択できます。通知インスタンス名は、stock:stocknotifications など、アプリケーション名と通知クラス名の組み合わせです。

ms171078.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
パフォーマンス カウンタのインスタンスを利用できるのはインスタンスの実行中だけです。

参照

概念

Notification Services パフォーマンス オブジェクト
アプリケーションの実行設定の指定

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手