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NS$instance_name: Distributors オブジェクト

NS$instance_name: Distributors オブジェクトは、Notification Services インスタンスのディストリビュータ コンポーネントを監視するためのカウンタを提供します。

ディストリビュータ カウンタは、ローカル サーバーの 1 つまたはすべてのディストリビュータを監視します。ローカル サーバーでエンジンが実行されていても、そのサーバーに有効なディストリビュータが存在しない場合、カウンタは利用できますがデータを返しません。

カウンタ 説明 目的

Delivery Requests Failed

ディストリビュータの起動後に、失敗した配信要求の総数。

この数値はゼロになるのが理想的です。

配信に問題があるかどうか調べるために使用します。

Delivery Requests Succeeded

ディストリビュータの起動後、サブスクライバに正常に送信された配信要求の総数。

マルチキャストが有効な場合、「配信要求」に複数の通知を含めることができます。

ディストリビュータの配信の利用状況を調べるために使用します。また、Format Requests Succeeded カウンタと比較して、書式設定されていても配信されていない通知の有無を調べるために使用します。

Format Requests Failed

ディストリビュータの起動後に、失敗した書式設定要求の総数。

この数値はゼロになるのが理想的です。

書式設定要求に問題があるかどうか調べるために使用します。

イベント ログでコンテンツ フォーマッタ エラーの有無を確認し、コンテンツ フォーマッタに送信されているデータが有効で変換可能かどうかを確認します。

Format Requests Rate

1 秒あたりの書式設定要求の数。

異なる時点でのディストリビュータの利用状況のレベルを調べるために使用します。これは、システム計画、およびピーク時のリソース計画に役立てることができます。

Format Requests Succeeded

ディストリビュータの起動後に、成功した書式設定要求の総数。

マルチキャスト配信またはダイジェスト配信を使用するときは、複数の通知が 1 つのメッセージに結合されている場合があるので、1 つの書式設定要求が複数の通知に存在することがあります。

ディストリビュータの書式設定の利用状況のレベルを調べるために使用します。

また、書式設定処理は CPU を集中的に使用するので、CPU の利用状況も監視する必要があります。この情報は、配信のスケール アップまたはスケール アウトが必要になる時点を判断するのに役立ちます。

Notification Bodies

ディストリビュータの起動後に、ディストリビュータによって処理された通知本文の総数。

マルチキャストを使用している場合、ディストリビュータによって処理された本文の数が、配信される通知の数よりも少なくなることがあります。

Notification Headers カウンタと比較して、通知本文と通知ヘッダーの比率を調べます。

Notification Headers

ディストリビュータの起動後に、ディストリビュータによって処理された通知ヘッダーの総数。

ダイジェストを使用している場合、ディストリビュータによって処理されたヘッダーの数が、配信される通知の数よりも少なくなることがあります。

Notification Bodies カウンタと比較して、通知ヘッダーと通知本文の比率を調べます。

カウンタを選択後、インスタンスを選択します。ローカル サーバーのすべてのディストリビュータの値を返す [すべてのインスタンス] を選択するか、またはディストリビュータ インスタンスの 1 つを選択できます。ディストリビュータ インスタンス名は、stock:stockdist1 など、アプリケーション名とディストリビュータ名の組み合わせです。

ms171079.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
パフォーマンス カウンタのインスタンスを利用できるのはインスタンスの実行中だけです。

参照

概念

Notification Services パフォーマンス オブジェクト

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手