Analysis Services でのバッチ処理

Microsoft SQL Server Analysis Services では、オブジェクトをバッチ処理できます。バッチ処理では、処理するオブジェクトを選択したり、処理順序を制御したりできます。また、バッチは、一連のスタンドアロン ジョブとして実行するか、1 つのプロセスが失敗したときにバッチ全体をロールバックするトランザクションとして実行することもできます。

バッチ処理を使用すると、処理がオンライン データにどのように影響するかを制御できます。たとえば、ディメンションを完全に処理すると、そのディメンションを使用するパーティションには未処理のマークが付きます。その結果、未処理のパーティションを含むキューブは参照できなくなります。この問題は、バッチ処理ジョブを使用し、影響を受けるパーティションと共にディメンションを処理することで対処できます。バッチ処理ジョブをトランザクションとして実行すると、すべての処理が完了するまで、そのジョブに含まれるすべてのオブジェクトをクエリ用に使用できます。トランザクションが変更をコミットするときに、影響を受けるオブジェクトはロックされるため、オブジェクトは一時的に使用できなくなります。処理オプションと設定の詳細については、「処理オプションと設定」を参照してください。

バッチ処理は、SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラまたは Business Intelligence Development Studio のソリューション エクスプローラを使用して実行できます。また、XMLA スクリプトは、SQL Server Management Studio の XMLA クエリ ウィンドウを使用して実行するか、定期タスクとして実行できます。詳細については、「Analysis Services オブジェクトをバッチ処理する方法」および「SQL Server エージェントを使用した管理タスクのスケジュール設定」を参照してください。