マイクロソフト セキュリティ情報 MS17-006 - 緊急

Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (4013073)

公開日: 2017 年 3 月 15 日

バージョン: 1.0

このセキュリティ更新プログラムは、Internet Explorer の脆弱性を解決します。最も深刻な脆弱性が悪用された場合、ユーザーが特別に細工された Web ページを Internet Explorer を使用して表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしているときに、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受ける Windows クライアント上の Internet Explorer 9 (IE 9) および Internet Explorer 11 (IE 11) について深刻度が「緊急」と評価されており、影響を受ける Windows サーバー上の Internet Explorer 9 (IE 9)、Internet Explorer 10 (IE 10) および Internet Explorer 11 (IE 11) については深刻度が「警告」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

これらの脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 4013073 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受ける各ソフトウェアの深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、3 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

注: セキュリティ更新プログラム情報の新しい利用方法の詳細については、Security Update Guide (セキュリティ更新プログラム ガイド)を参照してください。ビューのカスタマイズや影響を受けるソフトウェアの一覧の作成だけでなく、RESTful API を使ってデータをダウンロードすることもできます。詳細については、「セキュリティ更新プログラム ガイドに関する FAQ」を参照してください。既にお知らせしたように、セキュリティ更新プログラムの情報は、セキュリティ情報サイトではなく、セキュリティ更新プログラム ガイドで公開されます。詳細については、ブログ記事「セキュリティ更新プログラムに対するコミットメントの促進について」を参照してください。

オペレーティング システム

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム*

Internet Explorer 9

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 9
(4012204)

リモートでコードが実行される

緊急

MS16-144 の 3203621

Windows Vista Service Pack 2

Microsoft Internet Messaging API
(3218362)

情報漏えい

重要

MS16-126 の 3193515

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 9
(4012204)

リモートでコードが実行される

緊急

MS16-144 の 3203621

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Microsoft Internet Messaging API
(3218362)

情報漏えい

重要

MS16-126 の 3193515

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 9
(4012204)

リモートでコードが実行される

警告

MS16-144 の 3203621

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Microsoft Internet Messaging API
(3218362)

情報漏えい

重要

MS16-126 の 3193515

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 9
(4012204)

リモートでコードが実行される

警告

MS16-144 の 3203621

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Microsoft Internet Messaging API
(3218362)

情報漏えい

重要

MS16-126 の 3193515

Internet Explorer 10

Windows Server 2012
セキュリティのみ

Internet Explorer 10
(4012204)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2012
月例のロールアップ[1]

Internet Explorer 10
(4012217)

リモートでコードが実行される

警告

3205409

Internet Explorer 11

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
セキュリティのみ

Internet Explorer 11
(4012204)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
月例のロールアップ[2]

Internet Explorer 11
(4012215)

リモートでコードが実行される

緊急

3212646

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
セキュリティのみ

Internet Explorer 11
(4012204)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
月例のロールアップ[3]

Internet Explorer 11
(4012215)

リモートでコードが実行される

緊急

3212646

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
セキュリティのみ

Internet Explorer 11
(4012204)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
月例のロールアップ[3]

Internet Explorer 11
(4012215)

リモートでコードが実行される

警告

3212646

Windows 8.1 for 32-bit Systems
セキュリティのみ

Internet Explorer 11
(4012204)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 8.1 for 32-bit Systems
月例のロールアップ[3]

Internet Explorer 11
(4012216)

リモートでコードが実行される

緊急

3205401

Windows 8.1 for x64-based Systems
セキュリティのみ

Internet Explorer 11
(4012204)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 8.1 for x64-based Systems
月例のロールアップ[3]

Internet Explorer 11
(4012216)

リモートでコードが実行される

緊急

3205401

Windows Server 2012 R2
セキュリティのみ

Internet Explorer 11
(4012204)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2012 R2
月例のロールアップ[3]

Internet Explorer 11
(4012216)

リモートでコードが実行される

警告

3205401

Windows RT 8.1
月例のロールアップ[2][3]

Internet Explorer 11
(4012216)

リモートでコードが実行される

緊急

3205401

Windows 10 for 32-bit Systems [4]
(4012606)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

3210720

Windows 10 for x64-based Systems [4]
(4012606)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

3210720

Windows 10 Version 1511 for 32-bit Systems [4]
(4013198)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

3210721

Windows 10 Version 1511 for x64-based Systems [4]
(4013198)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

3210721

Windows 10 Version 1607 for 32-bit Systems [4]
(4013429)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

3213986

Windows 10 Version 1607 for x64-based Systems [4]
(4013429)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

3213986

Windows Server 2016 for x64-based Systems [4]
(4013429)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

警告

3213986

[1] Internet Explorer 9 のユーザーは、CVE-2017-0008 の脆弱性から完全に保護するために、セキュリティ更新プログラム 3218362 もインストールする必要があります。

[2] この更新プログラムは、Windows Update を介して入手できます。

[3] 2016 年 10 月のリリースより、マイクロソフトは、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows 8.1、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 の更新プログラムの提供モデルを変更しました。詳細については、「Windows 7 および Windows 8.1 のサービス モデルをさらにシンプルに」を参照してください。 

[4]Windows 10 および Windows Server 2016 の更新プログラムは累積的です。月例のセキュリティ リリースには、セキュリティ以外の更新プログラムに加えて、Windows 10 および Windows Server 2016 に影響する脆弱性のすべてのセキュリティ修正プログラムが含まれています。これらの更新プログラムは、Microsoft Update カタログから入手できます。2016 年 12 月 14 日から、Windows 10 と Windows Server 2016 の累積的な更新プログラムの詳細は、リリース ノートに記載されています。OS ビルド番号、既知の問題、および影響を受けるファイルの一覧情報については、リリース ノートを参照してください。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索すると、更新プログラムの詳細が表示されます (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

この更新プログラムのインストールの他に、このセキュリティ情報で説明されている脆弱性から保護するために実行できる手順はありますか? 
はい。累積的な更新プログラム 4012204 がインストールされている Windows Vista および Windows Server 2008 は、それだけでは CVE-2017-0008 の脆弱性からは完全に保護されません。この脆弱性から完全に保護するには、さらに MS17-006 のセキュリティ更新プログラム 3218362 をインストールする必要があります。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、3 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

深刻度の評価および影響の表で、「緊急」、「重要」、および「警告」という値が明記されている場合、それらは深刻度の評価を示します。詳細については、「セキュリティ情報の深刻度評価システム」を参照してください。表内で使用される次のキーで示される省略形は、最も大きな影響があることを示しています。

省略形

最も大きな影響

RCE

リモートでコードが実行される

EoP

特権の昇格

ID

情報漏えい

SFB

セキュリティ機能のバイパス

 

脆弱性の深刻度の評価および影響

CVE 番号    

脆弱性のタイトル

Internet
Explorer 9

Internet
Explorer 10

Internet
Explorer 11

Windows 10 上の
Internet
Explorer 11

CVE-2017-0008

Internet Explorer の情報漏えいの脆弱性

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

CVE-2017-0009

Microsoft ブラウザーの情報漏えいの脆弱性

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

CVE-2017-0012

Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

対象外

対象外

Windows クライアント:
重要/なりすまし

Windows サーバー:
注意/なりすまし

Windows クライアント:
重要/なりすまし

Windows サーバー:
注意/なりすまし

CVE-2017-0018

Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性

対象外

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2017-0033

Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

対象外

対象外

Windows クライアント:
重要/なりすまし

Windows サーバー:
注意/なりすまし

Windows クライアント:
重要/なりすまし

Windows サーバー:
注意/なりすまし

CVE-2017-0037

Microsoft ブラウザーのメモリ破損の脆弱性

対象外

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2017-0040

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2017-0049

スクリプト エンジンの情報漏えいの脆弱性

対象外

対象外

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

CVE-2017-0059

Internet Explorer の情報漏えいの脆弱性

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

Windows クライアント:
重要/ID

Windows サーバー:
注意/ID

CVE-2017-0130

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2017-0149

Microsoft Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2017-0154

Internet Explorer 特権の昇格の脆弱性

対象外

対象外

対象外

Windows クライアント:
重要/EOP

Windows サーバー:
注意/EOP

複数の Microsoft ブラウザーの情報漏えいの脆弱性

影響を受けるコンポーネントがメモリ内のオブジェクトを処理する方法に、情報漏えいの脆弱性が複数存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、標的のシステムをさらに侵害する情報を取得する可能性があります。

Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web サイトをホストする可能性があります。さらに、侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツを受け入れる、またはホストする Web サイトには、これらの脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれる場合もあります。しかし、どのような場合でも、攻撃者が制御するコンテンツをユーザーに強制的に表示させることはできません。その代わり、攻撃者はユーザーにアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーにリンクをクリックさせるように仕向けて、攻撃者のサイトへ誘導する可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受けるコンポーネントがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Internet Explorer の情報漏えいの脆弱性

CVE-2017-0008

あり

なし

Microsoft ブラウザーの情報漏えいの脆弱性

CVE-2017-0009

なし

なし

Internet Explorer の情報漏えいの脆弱性

CVE-2017-0059

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

複数の Microsoft ブラウザーのメモリ破損の脆弱性

影響を受ける Microsoft ブラウザーがメモリ内のオブジェクトに不適切にアクセスする場合に、リモートでコードが実行される脆弱性が複数存在します。これらの脆弱性では、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行するような方法で、メモリを破損する可能性があります。これらの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

攻撃者は影響を受ける Microsoft ブラウザーを介してこれらの脆弱性を悪用することを目的として特別に細工した Web サイトをホストし、その Web サイトを閲覧するようにユーザーを誘導する可能性があります。また、攻撃者は、脆弱性を悪用する可能性のある特別な細工がされたコンテンツを追加することによって、侵害された Web サイトや、ユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れる、またはホストする Web サイトを悪用する可能性もあります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、または電子メールで送信された添付ファイルを開かせることにより、ユーザーに操作を実行させることが攻撃者にとっての必要条件となります。

この更新プログラムは、Microsoft ブラウザーがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を変更することにより、これらの脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性

CVE-2017-0018

なし

なし

Microsoft ブラウザーのメモリ破損の脆弱性

CVE-2017-0037

あり

なし

Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性

CVE-2017-0149

なし

あり

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

よく寄せられる質問

Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 上で Internet Explorer を使用していますが、これにより、これらの脆弱性は緩和されますか? 
はい。既定で、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 上の Internet Explorer は、セキュリティ強化の構成 と呼ばれる制限されたモードで実行されます。セキュリティ強化の構成は、Internet Explorer で事前に設定され、ユーザーまたは管理者が特別に細工された Web コンテンツをサーバーにダウンロードし、実行する危険性を低減します。これは、Internet Explorer の信頼済みサイト ゾーンに追加していない Web サイトに対する「緩和する要素」に該当します。

EMET はこれらの脆弱性を悪用しようとする攻撃の緩和に役立ちますか?
はい。Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) は、セキュリティの緩和策の管理を可能にし、攻撃者による特定のソフトウェアにおけるメモリ破損の脆弱性の悪用を困難にします。EMET は、Internet Explorer と動作するように EMET のインストールと設定がされているシステム上の Internet Explorer における、これらの脆弱性を悪用しようとする攻撃を緩和できます。

EMET の詳細については、Enhanced Mitigation Experience Toolkit を参照してください。

複数の Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

Microsoft ブラウザーが HTTP 応答を正しく解析しない場合になりすましの脆弱性が存在します。攻撃者がこれらの脆弱性を悪用した場合、ユーザーを誘導して特別に細工された Web サイトにリダイレクトする可能性があります。特別に細工された Web サイトは、なりすましたコンテンツを表示したり、Web サービスの他の脆弱性を利用した攻撃に連結させたりする可能性があります。

これらの脆弱性の悪用には、ユーザーが特別に細工された URL をクリックする必要があります。電子メールの攻撃シナリオでは、ユーザーに URL をクリックさせるように誘導するため、攻撃者は特別に細工した URL を含む電子メール メッセージをユーザーに送信する可能性があります。

Web ベースの攻撃シナリオでは、攻撃者は、ユーザーには正当な Web サイトであるかのように表示される、特別に細工された Web サイトをホストする可能性があります。ただし、攻撃者は、特別に細工された Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、ユーザーに特別に細工された Web サイトにアクセスさせ、Web サイトのコンテンツを操作させることが攻撃者にとっての必要条件となります。

この更新プログラムは Microsoft ブラウザーが HTTP 応答を解析する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

CVE-2017-0012

あり

なし

Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

CVE-2017-0033

あり

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

複数のスクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

Internet Explorer でメモリ内のオブジェクトを処理するときに JScript および VBScript エンジンがレンダリングする方法に、複数のリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。これらの脆弱性では、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行するような方法で、メモリを破損する可能性があります。これらの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしているときに、攻撃者によりこれらの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

Web ベースの攻撃シナリオでは、攻撃者は Internet Explorer を介してこれらの脆弱性を悪用することを目的として特別に細工した Web サイトをホストし、その Web サイトを表示するようにユーザーを誘導する可能性があります。攻撃者は「初期化しても安全」と判断された ActiveX コントロールを、IE レンダリング エンジンをホストするアプリケーションや Microsoft Office ドキュメントに埋め込む可能性もあります。また、攻撃者は侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れる、またはホストする Web サイトを利用する可能性があります。これらの Web サイトには、これらの脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれている場合があります。

この更新プログラムは、JScript および VBScript スクリプト エンジンがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を変更することにより、これらの脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

CVE-2017-0040

なし

なし

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

CVE-2017-0130

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

スクリプト エンジンの情報漏えいの脆弱性 - CVE-2017-0049

JScript スクリプト エンジンがメモリ内のオブジェクトを適切に処理しない場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ユーザーのコンピューター上の特定のファイルの存在を検出する可能性があります。Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web サイトをホストする可能性があります。

さらに、侵害された Web サイトやユーザーが生成したコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。しかし、すべての場合において、攻撃者が制御するコンテンツを強制的にユーザーに閲覧させることはできません。その代わり、攻撃者はユーザーにアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーにリンクをクリックさせるように仕向けて、攻撃者のサイトへ誘導する可能性があります。

攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、公開を意図していないデータが読み取られる可能性があります。この脆弱性は、攻撃者にコードの実行や特権の昇格を直接許可するものではありませんが、影響を受けるシステムをさらに侵害する目的でこの脆弱性を悪用して情報を取得する可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受ける Microsoft ブラウザーに返される情報を制限することにより、この脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

スクリプト エンジンの情報漏えいの脆弱性

CVE-2017-0049

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

Internet Explorer の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2017-0154

Internet Explorer が適切にクロスドメイン ポリシーを適用しない場合に特権の昇格の脆弱性が存在し、これにより、攻撃者が 1 つのドメインの情報にアクセスして別のドメインにその情報を注入できる可能性があります。この更新プログラムは、Internet Explorer でクロスドメイン ポリシーが適切に適用されるようにすることでこの脆弱性を解決します。

Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web サイトをホストする可能性があります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、攻撃者はユーザーにアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーにリンクをクリックさせるように仕向けて、攻撃者のサイトへ誘導する可能性があります。この脆弱性を悪用することに成功した攻撃者は、Internet Explorer の影響を受けるバージョンで特権を昇格することができます。

この脆弱性自体を利用して、任意のコードを自動的に実行することはできません。ただし、この脆弱性は、任意のコードを実行するときに昇格された特権を利用する可能性がある他の脆弱性 (リモートでコードが実行される脆弱性など) と組み合わせて悪用される可能性があります。たとえば、攻撃者が別の脆弱性を悪用して Internet Explorer を通じて任意のコードを実行する可能性がありますが、Internet Explorer によってプロセスが起動されるコンテキストにより、コードは低い整合性レベル (非常に限られたアクセス許可) での実行に制限される場合があります。しかし、攻撃者がこの脆弱性を悪用して、任意のコードを整合性レベル「中」 (現在のユーザーのアクセス許可) で実行する可能性があります。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Internet Explorer 特権の昇格の脆弱性

CVE-2017-0154

あり

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、「謝辞」を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2017/03/15): このセキュリティ情報ページを公開しました。
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