Windows 7 の IT プロフェッショナル向け新機能 (ベータ版)
ユーザーは、ますますコンピューターに精通してきており、仕事で使用するテクノロジにはさらに多くのことを期待しています。自宅でも、ブランチ オフィスでも、出張先でも、生産性を低下することなく作業できることを期待します。こうしたユーザーのニーズの変化に伴って、IT プロフェッショナルに対する要求も高まっています。現在、IT プロフェッショナルは、コストやセキュリティ上のリスクを引き続き最小限に抑えつつ、より多くの機能を提供し、柔軟性を向上することを求められています。Windows® 7 により、IT プロフェッショナルはこれまで以上に管理しやすい方法でユーザーの多様なニーズを満たすことができます。ビジネスでは、従業員が会社のデスクで作業をしていても、自宅や出張先、またはブランチ オフィスで作業をしていても、作業の生産性を高めることができます。セキュリティと制御が強化されているため、紛失したコンピューターや外付けハード ドライブ上のデータにまつわるリスクが軽減されます。デスクトップ管理の効率が向上しているため、少ない労力で Windows 7 を展開し、スムーズに稼動させることができます。また、Windows 7 は Windows Vista® を基盤としているため、既に Windows Vista を展開している企業は、Windows7 が既存のハードウェア、ソフトウェア、およびツールと高い互換性を保っていることがわかります。
注意
このドキュメントのダウンロード可能なバージョンについては、Windows 7 ベータ版に関するガイド (英語) を参照してください。
IT プロフェッショナルが Windows 7 を使用してできること
Windows 7 には新機能や変更された機能が多数含まれていますが、IT プロフェッショナルにとって興味深い機能もたくさんあります。以下に、Windows 7 を使用して改善または実現できる主な管理タスクをいくつか示します。
場所を問わずにエンド ユーザーの生産性を向上する
Windows 7 により、エンド ユーザーは作業している場所や必要なデータが保存されている場所を問わず、生産性を向上できます。Windows 7 によってパフォーマンスや信頼性が向上するため、中断がほとんどなくなり、作業速度を上げることができます。エンド ユーザーは、1 回の検索で、自身のコンピューターに保存されているファイルだけでなく、会社のイントラネット上の SharePoint サイトも調べることができるため、複数の場所にアクセスして情報を探す必要がありません。モバイル ユーザーは、DirectAccess により、外出中に簡単かつセキュリティが確保された方法で社内のリソースにアクセスできます。ユーザーが接続速度の遅いブランチ オフィスにいる場合でも、Windows 7 の BranchCache™ を使用して、頻繁にアクセスするファイルや Web ページをキャッシュして生産性を向上できます。DirectAccess および BranchCache の詳細については、「ネットワークの新機能」を参照してください。
セキュリティと制御を強化する
Windows 7 は Windows Vista のセキュリティ基盤を基に構築されており、コンピューターやデータのセキュリティを確保する際の柔軟性が向上しています。BitLocker™ ドライブ暗号化では、コンピューターの内蔵ハード ディスクを保護するだけでなく、外付けの USB ドライブやハード ディスクも暗号化できるようになりました。また、必要なときにデータにアクセスできるように回復キーも提供されます。最高レベルのコンプライアンスを必要とするエンタープライズ企業の場合、IT プロフェッショナルは、アプリケーションの実行をブロックする新しいツールを使用して、エンド ユーザーの PC で実行できるアプリケーションを指定できます。これにより、悪意のあるソフトウェアのリスクを制限する新たな方法が提供されます。
Microsoft Desktop Optimization Pack によりデスクトップ管理の効率を向上する
Windows 7 では、IT プロフェッショナルが管理および展開する対象がデスクトップ コンピューターであっても、ポータブル コンピューターであっても、仮想環境であっても、Windows Vista で使用するのと同じツールとスキルを利用しながら、容易に仕事をすることができます。IT プロフェッショナルは、高度なイメージ管理ツールと展開ツールを使用して、ドライバー、言語パック、および更新プログラムを追加、削除、および報告できます。また、これらのシステム イメージを、帯域幅の狭いネットワークを使用してユーザーのコンピューターに展開できます。Windows PowerShell™ 2.0 に基づく新しいスクリプト機能と自動化機能によって、コンピューターの管理やトラブルシューティングにかかるコストが削減されます。クライアントの仮想化を使用する IT プロフェッショナルの場合、Windows 7 を使用すると、仮想マシンのイメージが保守しやすくなり、リモート接続経由で優れたユーザー エクスペリエンスがもたらされます。Microsoft Desktop Optimization Pack は、少なくとも年に 1 回更新され、エンタープライズ エクスペリエンスを完全なものにします。エンタープライズ企業は Windows 7 と Microsoft Desktop Optimization Pack を併用して、デスクトップ インフラストラクチャを最適化し、独自のビジネス ニーズに対処する柔軟性を得ることができます。企業はすぐに Windows Vista と Microsoft Desktop Optimization Pack を展開しておくことで、可能な限り迅速に Windows 7 の展開準備を行うことができます。既に Windows Vista を実行している顧客は、Windows 7 が Windows Vista のソフトウェアやデバイスと緊密な互換性を維持すること、および Windows Vista の管理に使用するのと同じ多くのツールを使用して Windows 7 を管理できることがわかります。Microsoft Desktop Optimization Pack を使用する企業は、設定やアプリケーションを容易に移行できるため、Windows 7 への移行時にさらにメリットを得ることができます。
Windows 7 のその他の新機能と変更された機能
次のトピックでは、Windows 7 の新機能と変更された機能について詳しく説明しています。