自動展開の方法を詳しく解説 Windows 7 展開センター

更新日: 2011 年 7 月 25 日

Windows 7 展開センターは、OS やアプリケーションの自動展開に関する技術情報を集約したサイトです。 クライアント PC のインストール イメージをカスタマイズし、大量かつ効率的に展開する方法が複数用意されています。
組織の規模やネットワーク構成、地理条件などに応じて適切な手法を選び、柔軟に展開できるよう計画していきましょう。

このページの内容

  • OS の展開方法
  • Windows XP から Windows 7 に移行する方法

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OS の展開方法

下表からご自身の環境にあった展開方法を選択してください。

 

 

展開方法 手動展開 無人インストール Microsoft Deployment Toolkit (MDT) Windows 展開サービス System Center Configuration Manager (SCCM)
展開数の目安 (*1) 数台 10台 < 10台 < 1000台 10台 < 1000台 100台 <
展開時間 最も長い 最も短い
入手方法 -

無償

無償

Server OS に含まれます。WS 2003 以前は RIS (Remote Installation Service) として提供 有償
概要 インストール イメージそのものはカスタマイズ出来ませんが、Unattend.xml を用意しておけば初期設定の自動化が可能です。 手動インストールに加えてインストール イメージをカスタマイズできます (例: Office を追加する等)
  1. 無人インストールに加え、アプリケーションやドライバーの追加を自動化できます。
  2. OS とアプリケーションとドライバーの組み合わせをタスクとして登録することができます。(例: Windows 7 + Office 2010 + Dell 用ドライバなど) また、MDT でカスタム イメージを作成して、他の展開手法で利用することもできます。
Server OS に標準装備の機能です。インストール イメージを用意し、ネットワーク経由で展開できます。マルチキャストに対応しているので、大量に同じイメージを展開する場合、特に有効です。 SCCM でクライアント環境を管理している場合は、この手法をおすすめします。SCCM では OS の展開スケジュールを計画的に管理したり、まったくユーザーの手を借りずに OS を展開することが出来ます。
ネットワーク オプション オプション 必須 (*2) 必須 必須
サーバー 不要 オプション 必須 (*2) 必須 必須
セットアップ シナリオ 新規インストール 新規インストール
  • 新規インストール
  • アップグレード
  • リフレッシュ
  • リプレース
新規インストール
  • 新規インストール
  • リフレッシュ
  • リプレース
ユーザ ーデータ 別途移行 別途移行 組み込み可 別途移行 組み込み可
アプリケーション 別途インストール カスタム イメージに組み込み可
  • カスタム イメージに組み込み可
  • 自動インストール可
カスタム イメージに組み込み可
  • カスタム イメージに組み込み可
  • 自動インストール可
特徴
  • 確認しながらセットアップを進められる
  • 台数が増えると人手と時間が必要
  • アプリケーションを含んだ環境を同時に作成できる。
  • カスタム イメージ展開用 DVD を作成すると、支店等で便利
  • 多くのセットアップ シナリオをサポート
  • ユーザー状態データの移行も可能
  • クライアント側に起動ディスクがなくても PXE ブートでセットアップできる
  • Windows 展開 サーバーの構築は容易
  • クライアント管理ソリューションの一部として OS 展開が可能
  • アプリケーション配布、更新プログラム展開と同様に管理可能

(*1) 台数は目安であり、管理形態やネットワーク・サイトの構成により異なります。
(*2) 特定の構成ではサーバーやネットワークを使わずに展開することができます。

![2](images/ee694644.Numeral2_sm(en- us,MSDN.10).png "2")

Windows XP から Windows 7 に移行する方法

  1. まずは、今のシステム構成を棚卸しします

    Application Compatibility Toolkit (ACT) で、アプリケーションおよびバージョンを集計します
    MAP (Microsoft Assessment and Planning Toolkit) (英語) で、ハードウェア情報を集計します

    MAP 日本語での説明はこちら

  2. 互換性があるか確認します

    1. で作成した一覧をもとに互換性を確認します。ツールで判明しなかった部分に関しては、Windows 7 対応製品情報で検索します。

  3. OS の展開方法より、OS を展開します

  4. 互換性がないアプリケーションは、MDOP や VDI を使った仮想化ソリューションを検討します

    MDOP (Microsoft Desktop Optimization Pack) 解説ビデオ
    VDI (Virtual Desktop Infrastructure)

 

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