ヒント: Windows 7 での 16 ビット プログラムや MS-DOS プログラムの実行方法を最適化する


既存の 16 ビット プログラムや MS-DOS プログラムの大半は、Windows 3.0 または Windows 3.1 を対象に作成されたものです。Windows 7 では、このような以前のプログラムは、Windows 3.0 と Windows 3.1 で使用されていた 386 エンハンス モードを再現する仮想マシンで実行されます。最近リリースされた他の Windows と異なり、Windows 7 では、各 16 ビット アプリケーションや MS-DOS アプリケーションは 1 つの仮想マシンでスレッドとして実行されます。つまり、複数の 16 ビットまたは MS-DOS アプリケーションを実行すると、すべてのアプリケーションで共通のメモリ領域が共有されます。困ったことに、このようなアプリケーションのいずれかがハングまたはクラッシュすると、一般的に他のアプリケーションもハングまたはクラッシュします。

16 ビットまたは MS-DOS アプリケーションを別メモリ領域で実行すると、そのアプリケーションが他の 16 ビットまたは MS-DOS アプリケーションのハングまたはクラッシュの原因とならないようにすることができます。アプリケーションを別メモリ領域で実行するには、次の手順を実行します。

  1. プログラムのショートカット アイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします (プログラムのショートカット アイコンがない場合は、ショートカット アイコンを作成してからショートカットのプロパティ ダイアログ ボックスを開きます)。
  2. [ショートカット] タブで [詳細設定] をクリックします。[詳細プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. [別メモリ領域で実行する] チェック ボックスをオンにします。
  4. [OK] を 2 回クリックして、開いているすべてのダイアログ ボックスを閉じて変更を保存します。
出典: William R. Stanek 著『Windows 7 Administrator's Pocket Consultant (英語)』(Microsoft Press、2009 年)