Office PowerPoint 2007 での変更点

新しい XML ファイル形式

Office PowerPoint 2007 で作成されるプレゼンテーションのファイル形式は変更されました。2007 Microsoft Office system の新しいファイル形式の詳細については、「2007 Office system のファイル形式リファレンス」を参照してください。ファイルの新しいファイル形式への移行、または PowerPoint の複数バージョンの混在に関する詳細については、「2007 Office system への移行を計画する」および「2007 Office system に移行する」を参照してください。

新しいユーザー インターフェイス、図形、および書式設定機能

• Office Fluent ユーザー インターフェイスでプレゼンテーションを迅速に作成、実施、および共有できます。Office Fluent ユーザー インターフェイスの詳細については、「Microsoft Office Fluent User Interface Resource Center (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111045\&clcid=0x411) を参照してください。

• プレゼンテーションの書式設定に新しいテーマ、レイアウト、クイック スタイルを使用できます。

• ユーザー設定レイアウトを作成および再利用して、プレゼンテーションをすばやく作成できます。

• 新しい SmartArt グラフィック ツールと効果を使用して、図形、テキスト、グラフィックを変更できます。

• テキストの自由度を高める新しい文字スタイルを使用できます。

• 編集や操作をより簡単に行えるように再設計された表とグラフを使用できます。グラフ機能の変更の詳細については、「グラフ作成での変更点」を参照してください。

• ドキュメント テーマを使用することで、クリック 1 回でプレゼンテーションの書式を統一できます。

新しいユーザー インターフェイス、グラフィック、および書式設定の機能の詳細については、「Microsoft Office PowerPoint 2007 の新機能」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111043\&clcid=0x411) を参照してください。

機能強化された校正ツール

• 2007 Office system 全体でスペル チェック機能の一貫性が向上しています。

• 2007 Office system のスペル チェックには新正書法のフランス語辞書が追加されています。

• ある言語を初めて使用するときに、その言語の除外辞書が自動的に作成されます。

• スペル チェックで、文脈に応じた一部のスペル ミスを検出および強調表示できます。

校正ツールの改良点の詳細については、「Microsoft Office PowerPoint 2007 の新機能」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111043\&clcid=0x411) を参照してください。

複数セットの校正ツールを展開する方法の詳細については、「2007 Office system の Proofing Tools を展開する」を参照してください。

新しい共有およびグループ作業機能

• 「2007 Microsoft Office プログラム用 Microsoft PDF/XPS 保存アドイン」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111590\&clcid=0x411) のダウンロードを使用して、Portable Document Format (PDF) 形式および XML Paper Specification (XPS) 形式にファイルをエクスポートできます。

• Windows SharePoint Services に格納されているプレゼンテーションを Microsoft Office Outlook 2007 と統合できます。

• スライド ライブラリと Microsoft Office SharePoint Server 2007 を使用して、簡単にコンテンツの目的を再設定し、コンテンツを共有できます。

• Microsoft Office Groove 2007 を使用して、Groove ワークスペース内の PowerPoint プレゼンテーションのライブ レビューを開始できます。

新しい共有機能およびグループ作業機能の詳細については、「Microsoft Office PowerPoint 2007 の新機能」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111043\&clcid=0x411) を参照してください。

新しいセキュリティ機能

• [最終版にする] コマンドを使用することで、ドキュメントの最終バージョンが誤って変更されることを防ぐことができます。

• ドキュメント検査を使用することで、ドキュメント内の非表示のメタデータおよび個人情報を検出、削除できます。

• 非表示のデジタル署名を追加することによって、プレゼンテーションの信頼性、整合性、および作成元を保証します。

• 2007 Office system と Windows Server 2003 の Microsoft Windows Rights Management Services を使用して権限を割り当てることで、他のユーザーがプレゼンテーションをコピー、印刷、または編集できないようにすることができます。

• [ドキュメント情報パネル] でドキュメントのプロパティを管理できます。

新しいセキュリティ機能の詳細については、「Microsoft Office PowerPoint 2007 の新機能」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111043\&clcid=0x411) を参照してください。

機能強化されたトラブルシューティングおよび復旧機能

• Microsoft Office 診断プログラムは、一部の問題を直接解決したり、その他の問題の解決方法を特定したりできる一連の診断テストです。

• Office PowerPoint 2007 では、プログラムの異常終了時に作業が失われないようにするための機能が強化されています。

改良されたトラブルシューティング機能および復旧機能の詳細については、「Microsoft Office PowerPoint 2007 の新機能」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111043\&clcid=0x411) を参照してください。

インスタント ウィザード

説明 : インスタント ウィザード機能は Office PowerPoint 2007 から削除されました。

変更の理由 : テンプレートによって、コンテンツをスライドに挿入するときの操作性が、より一貫性が高く、結果を予測しやすいものになりました。

**移行パス :**Office PowerPoint 2007 のテンプレートを使用してプレゼンテーションを作成します。

ブロードキャスト

説明 : ブロードキャスト機能は Office PowerPoint 2007 から削除されました。

変更の理由 : この機能はほとんど使用されていませんでした。

移行パス : Microsoft Office Live Meeting は、別の場所にいる個人や大きいグループとのオンラインでの共同作業やプレゼンテーションの共有に役立ちます。Microsoft Office Live Meeting の詳細については、「Microsoft Office Live Meeting」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110484\&clcid=0x411) を参照してください。

グラフ

説明 : グラフ機能の変更の一部を次に示します。

• グラフのユーザー インターフェイスが再設計されました。

• Office PowerPoint 2007 または Microsoft Office Word 2007 のグラフのデータは、グラフ データシートではなく、Microsoft Office Excel 2007 に格納されます。

• グラフの選択時に、グラフが自動的に前面に表示されなくなりました。

• Office PowerPoint 2007 または Office Word 2007 からグラフをコピーし、Office PowerPoint 2007、Office Word 2007、または Office Excel 2007 以外のプログラムに貼り付けると、そのグラフは画像として貼り付けられます。

• Office PowerPoint 2007 または Office Word 2007 のグラフでデータがない場合は、タイトルまたは凡例が表示されません。

• 3-D グラフには適切な陰影が付けられます。このため、色は以前のバージョンと正確に一致しない場合があります。

すべてのグラフ機能の変更については、「グラフ作成での変更点」を参照してください。

デジタル署名

説明 : デジタル署名機能は以下のように変更されました。

• 2007 Office system の署名形式は XMLDSig です。

• デジタル署名を使用する際の操作手順が変更されました。これまでは [ツール]、[オプション]、[セキュリティ]、[デジタル署名] の順にクリックしていましたが、[Microsoft Office ボタン] をクリックし、[配布準備] をポイントし、[デジタル署名の追加] をクリックして、署名済みドキュメントの [署名] 作業ウィンドウを使用するようになりました。

• 無効な署名が自動的に削除されなくなりました。

• オブジェクト モデルは、既存のソリューションをサポートすると同時に、新しいモデルをサポートするように拡張されました。

• サードパーティ各社は独自の署名プロバイダを作成できます。

• これまで提供されていた機能に、より視覚的で直感的な方法でアクセスできます。

変更理由 : デジタル署名機能がより視覚的で直感的になります。ユーザーは署名がいつ検証され、だれがドキュメントに署名したかを参照できます。サードパーティ各社はカスタムの署名ソリューションを作成できます。

ドキュメントのライフ サイクル

説明 : ドキュメントのライフ サイクルには次の変更点があります。

• Office 2003 用 Remove Hidden Data アドイン ツールの代わりに、ドキュメント検査を使用します。エントリ ポイントおよびユーザー インターフェイスが変更されています。新しいユーザー インターフェイスでは複数の検査を実行できるため、ドキュメントのクリーニング処理をより詳細に管理できます。ドキュメント検査機能の詳細については、「Office ドキュメントから非表示のデータおよび個人情報を削除する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110482\&clcid=0x411) を参照してください。

• マイナー バージョンのバージョン管理機能が 2007 Office system に組み込まれました。これまでのバージョン管理機能では、有効または無効にすることしかできませんでした。バージョン管理番号は、マイナー バージョン管理を表す小数を使用して表示できるようになりました。たとえば、2 だけでなく、2.2 と表示できます。

変更の理由 :

• ドキュメント検査に 2007 Office system の Remove Hidden Data アドイン機能が追加されています。また、ドキュメント検査機能にアクセスしやすくなりました。ユーザーは、Remove Hidden Data アドイン ツールを別個にダウンロードする必要はありません。

• Windows SharePoint Services 3.0 と同じバージョン管理機能が 2007 Office system に追加されました。

**移行パス :**2007 Office system をインストールします。

Information Rights Management (IRM) : Windows Rights Management クライアント

説明 : 2007 Office system では、Windows Rights Management クライアント Version 1.0 がサポートされなくなりました。2007 Office system では、Windows Rights Management クライアント SP2 が必要です。以前のバージョンの Windows Rights Management クライアントがインストールされている場合、新しいバージョンのクライアントをインストールするように求められます。新しいバージョンのクライアントをインストールしても、外観からはその変更がわかりません。

**変更理由 :**2007 Office system のセキュリティ修正プログラムは、以前のバージョンの Windows Rights Management クライアントとは互換性がありません。

移行パス : 以前のバージョンのクライアントがインストールされている場合、新しいバージョンにアップグレードするように求められます。新しいバージョンのクライアントは、Microsoft ダウンロード センターの「Microsoft Windows Rights Management Services クライアント Service Pack 2 -x86」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111868\&clcid=0x411) からダウンロードできます。

IRM の詳細については、「Information Rights Management を構成する」を参照してください。

マクロ記録

説明 : マクロ記録機能は Office PowerPoint 2007 から削除されました。

移行パス : Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) を使用してマクロを作成または編集します。

Microsoft Script Editor (MSE)

説明 : Microsoft Script Editor は、データ アクセス ページでのテキストの追加、HTML タグの編集、および Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VBScript) コードの編集に使用します。Microsoft Script Editor では、Web ブラウザと同じようにページを表示することもできます。Microsoft Script Editor は Office PowerPoint 2007 では利用できません。この機能と関連付けられたデータを含む PowerPoint 97–2003 ファイルを Office PowerPoint 2007 で保存すると、そのデータは完全に失われます。

移行パス : Microsoft Script Editor は Office PowerPoint 2007 では利用できません。Microsoft Script Editor の機能と関連付けられたデータを含む PowerPoint 97–2003 ファイルを Office PowerPoint 2007 で保存すると、そのデータは完全に失われます。

校閲者へ送信

説明 : 校閲者へ送信機能のユーザー インターフェイスのエントリ ポイント ([ファイル]、[送信]、[メールの宛先 (校閲用)]) が削除されました。

変更の理由 : 校閲者へ送信機能の代わりに、Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能を使用します。Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能は、より堅牢なワークフローを実現します。

**移行パス :**Windows SharePoint Services 3.0 環境に移行して、ドキュメントのライフ サイクル ワークフローを使用します。または、電子メールでドキュメントを校閲者に送信することもできます。校閲者は、[校閲] タブにあるコメント機能を使用して、ドキュメントに対してコメントできます。コメント機能の詳細については、「プレゼンテーション内のコメントを追加、変更、または削除する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110486\&clcid=0x411) を参照してください。

音声認識

説明 : 音声認識機能のためのエントリ ポイントは、Microsoft Office Access 2007、Office Excel 2007、Office PowerPoint 2007、および Office Word 2007 ではユーザー インターフェイスから削除されました。

移行パス : Windows Vista では、[コントロール パネル]、[コントロール パネル ホーム]、[コンピュータの簡単操作]、[音声認識オプション] から有効にできる音声認識機能が提供されます。Windows XP オペレーティング システムに音声認識をダウンロードしてインストールするには、「Speech SDK 5.1 (英語)」(SpeechSDK51.exe) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=130386\&clcid=0x411) を参照してください。