ダイヤルイン会議の構成

トピックの最終更新日: 2009-05-13

ダイヤルイン会議を利用すると、公衆交換電話網 (PSTN) の電話の使用を希望する、または必要とする匿名ユーザーとエンタープライズ ユーザーは、社内会議のオーディオ部分に参加できます。ダイヤルイン会議は、統合コミュニケーション アプリケーションの会議アテンダントを利用して、電話会議のアクセス電話番号と予約なし会議をユーザーに提供します。Microsoft Office Outlook 用会議アドインを展開すると、ユーザーは、会議アテンダントのアクセス電話番号を含む電話会議もスケジュールできます。

会議アテンダントは、既定でエンタープライズ VoIP のコンポーネントと機能を使用するように設計されていますが、Office Communications Server 2007 R2 用のエンタープライズ VoIP を展開しているかどうかにかかわらず、組織内のダイヤルイン会議をサポートするように構成できます。

既にエンタープライズ VoIP を組織に展開している場合は、このトピックの後半にある「エンタープライズ VoIP を使用するダイヤルイン会議のサポート」を参照してください。

エンタープライズ VoIP を使用しないダイヤルイン会議のサポート

エンタープライズ VoIP を使用しないダイヤルイン会議をサポートするには、次のステップを実行します。

表 1. エンタープライズ VoIP を展開していない場合のダイヤルイン会議の展開プロセス

フェーズ ステップ アクセス許可 ドキュメント

Office Communications Server 2007 R2 をインストールしてアクティブ化します。

既定では、すべての統合コミュニケーション アプリケーションとアプリケーション サーバーがインストールされます。

  • Enterprise Edition 展開では、プールの構成プロセス中に、会議アテンダント アプリケーションおよび会議アナウンス サービス アプリケーションをアクティブ化します。
  • Standard Edition 展開では、サーバーのインストール プロセス中に、会議アテンダント アプリケーションおよび会議アナウンス サービス アプリケーションをアクティブ化します。

Administrators グループ

RTCUniversalServerAdmins グループ

Domain Admins グループ

Office Communications Server 2007 R2 展開プロセスの場合:

2007 R2 バージョンの Microsoft Office Communicator Web Access サーバーをインストール、アクティブ化、および構成します。

Communicator Web Access サーバーをインストールし、ユーザーが各自の暗証番号 (PIN) と会議情報を管理するためのダイヤルイン会議 Web ページをホストします。ダイヤルイン会議 Web ページは、Communicator Web Access サーバーのインストール時に既定でインストールされます。Communicator Web Access URL を公開して、ダイヤルイン会議 Web ページが検出されるようにします。

  1. Communicator Web Access をインストールします。
  2. Communicator Web Access をアクティブ化します。
  3. 内部仮想サーバーを作成します。
  4. Communicator Web Access URL を公開します。

Administrators グループ

Domain Admins グループ

Communicator Web Access のインストールとアクティブ化

Communicator Web Access 仮想サーバーの作成

Communicator Web Access の URL の公開

必要に応じて、リモート ユーザーが Communicator Web Access にアクセスできるようにします。

組織のファイアウォールの外部からダイヤルイン会議 Web ページにアクセスできるようにします。

  1. 外部仮想サーバーを作成します。
  2. 必要に応じて、リバース プロキシを使用して、リモート ユーザーに対して Communicator Web Access を公開します。

Administrators グループ

Domain Admins グループ

Communicator Web Access のインストールとアクティブ化

Communicator Web Access 仮想サーバーの作成

リバース プロキシの使用によるリモート ユーザー アクセスの有効化

ダイヤルイン会議 Web ページをテストします。

URI https://<internalCWAserver_FQDN>/dialin を使用してダイヤルイン会議 Web ページにサインインします。リモート ユーザー アクセスが有効な場合は、https://<externalCWAserver_FQDN>/dialin も使用してサインインします

Office Communications Server 2007 R2 ユーザー

Web サイトのテスト

1 つ以上の場所のプロファイルを作成してから、既定の場所のプロファイルを割り当てます。

会議アテンダントの通話をルーティングするだけでなく、会議アテンダントが PIN ベースのユーザー認証を実行できるようにする正規化ルールを使用して、場所のプロファイルを作成してから、既定の場所のプロファイルを各プールに割り当てます。電話会議のアクセス電話番号の地域の指定には、場所のプロファイルの説明が使用されます。

RTCUniversalServerAdmins グループ

エンタープライズ VoIP の展開プロセス:

必要に応じて、ユーザーの PIN 要件を確認または変更します。

最小 PIN サイズ、最大試行回数、および PIN の有効期限を指定します。

RTCUniversalServerAdmins グループ

Configure Dial-in Conferencing PIN Settings

ダイヤルイン会議をサポートするようグローバル ポリシーを構成します。

Office Communications Server のグローバル プロパティの [会議] タブの設定を構成して、次の操作を行います。

  • ユーザーがどの種類の電話会議または会議にも匿名参加者を招待できるかどうかを指定します。
  • PSTN ダイヤルイン会議のサポートを実現し、匿名参加者がパス コードを入力する必要があるかどうかを指定するグローバル ポリシーを作成して割り当てます。

RTCUniversalServerAdmins グループ

ダイヤルイン会議をサポートするためのグローバル ポリシーの構成

仲介サーバーを展開します。

公衆交換電話網 (PSTN) との通話をルーティングするために仲介サーバーを展開します。

RTCUniversalServerAdmins グループ

ステップ 5. 仲介サーバーの展開 (エンタープライズ VoIP 展開プロセスの場合)

サードパーティの基本的なメディア ゲートウェイを展開します。

または

SIP トランキングを実行するように仲介サーバーを構成します。

メディア ゲートウェイを展開して PSTN に接続します。

または

PSTN の発信および着信 ("SIP トランキング") を提供するサービス プロバイダに接続するように仲介サーバーを構成します。

RTCUniversalServerAdmins グループ (仲介サーバーを構成する場合)

SIP トランキング プロバイダの管理者

メディア ゲートウェイの製造元から提供されているドキュメント (メディア ゲートウェイを展開している場合)

または

SIP トランキングの展開 (SIP トランキングを展開する場合)

仲介サーバーの構成 (SIP トランキングを展開する場合)

ダイヤルイン会議をサポートするよう組織のメディア ゲートウェイを構成します。

電話会議のアクセス電話番号として使用する 1 つ以上の DID (Direct Inward Dial) 電話番号でメディア ゲートウェイを構成します。

メディア ゲートウェイの管理者

メディア ゲートウェイの製造元から提供されているドキュメント

会議アテンダントを構成します。

電話会議のアクセス電話番号と設定 (サポートされている言語など) を構成します。

RTCUniversalServerAdmins グループ

Configuring Conferencing Attendant

ダイヤルイン会議のスケジュールを有効にします。

Microsoft Office Outlook 用会議アドインを展開し、ユーザーがダイヤルイン会議をサポートする会議をスケジュールできるようにします。

Administrators グループ

Microsoft Office Outlook の会議アドインの展開

ユーザー アカウントのプロパティを構成します。

正規化された一意の電話番号を持つユーザー アカウントについて、[テレフォニー オプション] の [回線 URI] 設定を構成します

RTCUniversalUserAdmins グループ (ユーザー アカウントを構成する場合)

DomainAdmins グループ (Active Directory ドメイン サービスで正規化された電話番号を構成する場合)

『Office Communications Server Operations Guide (Office Communications Server 操作ガイド)』の「個々の Office Communications Server ユーザー アカウント プロパティの構成」

静的ルートを構成します。

会議アテンダントへの通話を仲介サーバーにルーティングするように各プールの静的ルートを構成し、Communicator Web Access ユーザーが、PSTN ダイヤルアウトを使用してダイヤルイン会議に参加できるようにします。

Administrators グループ

RTCUniversalServerAdmins グループ

Communicator Web Access ユーザーの静的ルートの構成

Communicator Web Access の電話会議の構成

ダイヤルイン会議の案内をユーザーに送ります。

Office Communications Server 2007 R2 ドキュメントに付属している、ダイヤルイン会議へのユーザーの受け入れを伝える電子メール メッセージをカスタマイズし、このメッセージをユーザーに送信します。

Administrators グループ

ダイヤルイン会議へのユーザーの受け入れ

エンタープライズ VoIP を使用するダイヤルイン会議のサポート

公衆交換電話網 (PSTN) への通話をサポートするためにエンタープライズ VoIP を組織に展開しており、ユーザーに対してエンタープライズ VoIP を有効にした場合は、わずかな追加作業を実行するだけで、ダイヤルイン会議をサポートできます。既にエンタープライズ VoIP を展開している場合は、会議アテンダントのメディア ゲートウェイで DID (Direct Inward Dial) 番号を構成し、会議アテンダントをアクティブ化して、会議アテンダントの設定を構成するだけで、ダイヤルイン会議をサポートできます。会議アテンダントは、Office Communications Server エンタープライズ プールの構成中または Standard Edition サーバーの展開中にアクティブ化できます。Office Communications Server 2007 R2 の展開時に会議アテンダントをアクティブ化しなかった場合は、後で会議アテンダントをアクティブ化できます。詳細については、「アプリケーションのアクティブ化」を参照してください。

既にエンタープライズ VoIP を展開している場合にダイヤルイン会議をサポートするには、次のステップを実行します。

表 2. エンタープライズ VoIP を展開している場合のダイヤルイン会議の展開プロセス

フェーズ ステップ アクセス許可 ドキュメント

Office Communications Server 2007 R2 をインストールしてアクティブ化します。

既定では、すべての統合コミュニケーション アプリケーションとアプリケーション サーバーがインストールされます。

  • Enterprise Edition 展開では、プールの構成プロセス中に、会議アテンダント アプリケーションおよび会議アナウンス サービス アプリケーションをアクティブ化します。
  • Standard Edition 展開では、サーバーのインストール プロセス中に、会議アテンダント アプリケーションおよび会議アナウンス サービス アプリケーションをアクティブ化します。

Administrators グループ

RTCUniversalServerAdmins グループ

Domain Admins グループ

Office Communications Server 2007 R2 展開プロセスの場合:

2007 R2 バージョンの Microsoft Office Communicator Web Access サーバーをインストール、アクティブ化、および構成します。

Communicator Web Access サーバーをインストールし、ユーザーが各自の暗証番号 (PIN) と会議情報を管理するためのダイヤルイン会議 Web ページをホストします。ダイヤルイン会議 Web ページは、Communicator Web Access サーバーのインストール時に既定でインストールされます。Communicator Web Access URL を公開して、ダイヤルイン会議 Web ページが検出されるようにします。

  1. Communicator Web Access をインストールします。
  2. Communicator Web Access をアクティブ化します。
  3. 内部仮想サーバーを作成します。
  4. Communicator Web Access URL を公開します。

Administrators グループ

Domain Admins グループ

Communicator Web Access のインストールとアクティブ化

Communicator Web Access 仮想サーバーの作成

Communicator Web Access の URL の公開

必要に応じて、リモート ユーザーが Communicator Web Access にアクセスできるようにします。

組織のファイアウォールの外部からダイヤルイン会議 Web ページにアクセスできるようにします。

  1. 外部仮想サーバーを作成します。
  2. 必要に応じて、リバース プロキシを使用して、リモート ユーザーに対して Communicator Web Access を公開します。

Administrators グループ

Domain Admins グループ

Communicator Web Access のインストールとアクティブ化

Communicator Web Access 仮想サーバーの作成

リバース プロキシの使用によるリモート ユーザー アクセスの有効化

ダイヤルイン会議 Web ページをテストします。

URI https://<internalCWAserver_FQDN>/dialin を使用してダイヤルイン会議 Web ページにサインインします。リモート ユーザー アクセスが有効な場合は、https://<externalCWAserver_FQDN>/dialin も使用してサインインします

Office Communications Server 2007 R2 ユーザー

Web サイトのテスト

場所のプロファイルの構成とプールの割り当てを確認します。

場所のプロファイルに、会議アテンダントの通話をルーティングするだけでなく、会議アテンダントが PIN ベースのユーザー認証を実行できるようにする正規化ルールが含まれていること、および既定の場所のプロファイルが各プールに割り当てられていることを確認します。電話会議のアクセス電話番号の地域の指定には、場所のプロファイルの説明が使用されます。

RTCUniversalServerAdmins グループ

エンタープライズ VoIP の展開プロセス:

必要に応じて、ユーザーの PIN 要件を確認または変更します。

最小 PIN サイズ、最大試行回数、および PIN の有効期限を指定します。

RTCUniversalServerAdmins グループ

Configure Dial-in Conferencing PIN Settings

ダイヤルイン会議をサポートするようグローバル ポリシーを構成します。

Office Communications Server のグローバル プロパティの [会議] タブの設定を構成して、次の操作を行います

  • ユーザーがどの種類の電話会議または会議にも匿名参加者を招待できるかどうかを指定します。
  • PSTN ダイヤルイン会議のサポートを実現し、匿名参加者がパス コードを入力する必要があるかどうかを指定するグローバル ポリシーを作成して割り当てます。

RTCUniversalServerAdmins グループ

ダイヤルイン会議をサポートするためのグローバル ポリシーの構成

ダイヤルイン会議をサポートするよう組織のメディア ゲートウェイを構成します。

電話会議のアクセス電話番号として使用する 1 つ以上の DID (Direct Inward Dial) 電話番号でメディア ゲートウェイを構成します。

メディア ゲートウェイの管理者

メディア ゲートウェイの製造元から提供されているドキュメント

会議アテンダントを構成します。

電話会議のアクセス電話番号と設定 (サポートされている言語など) を構成します。

RTCUniversalServerAdmins グループ

Configuring Conferencing Attendant

ダイヤルイン会議のスケジュールを有効にします。

Microsoft Office Outlook 用会議アドインを展開し、ユーザーがダイヤルイン会議をサポートする会議をスケジュールできるようにします。

Administrators グループ

Microsoft Office Outlook の会議アドインの展開

ユーザー アカウントのプロパティを構成します。

正規化された一意の電話番号を持つユーザー アカウントについて、[テレフォニー オプション] の [回線 URI] 設定を構成します

RTCUniversalUserAdmins グループ (ユーザー アカウントを構成する場合)

DomainAdmins グループ (Active Directory ドメイン サービスで正規化された電話番号を構成する場合)

『Office Communications Server Operations Guide (Office Communications Server 操作ガイド)』の「個々の Office Communications Server ユーザー アカウント プロパティの構成」

ダイヤルイン会議の案内をユーザーに送ります。

Office Communications Server 2007 R2 ドキュメントに付属している、ダイヤルイン会議へのユーザーの受け入れを伝える電子メール メッセージをカスタマイズし、このメッセージをユーザーに送信します。

Administrators グループ

ダイヤルイン会議へのユーザーの受け入れ