Outlook のプロファイル設定を構成する

PRF ファイルの影響

OCT で Office Outlook 2007 のプロファイル設定を構成するときに、プロファイル記述子ファイル (.prf) が実際に生成され、展開で使用されるセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp) に含められます。OCT で新しい [既定の電子メール アカウント] 設定を使用すると, .prf ファイル内の既定のアカウントとして構成する電子メール アカウントの下に「DefaultAccount=True」という新しい行が追加されます。

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; Section 3 - List of internet accounts
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[Internet Account List]
Account1=I_Mail
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; Section 4 - Default values for each service.
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[ServiceEGS]
MailboxName=%UserName%
HomeServer=exch-server
[Service1]
OverwriteExistingService=No
UniqueService=Yes
MailboxName=%UserName%
HomeServer=exch-server
AccountName=Microsoft Exchange Server
DefaultAccount=TRUE

OCT によって作成される .prf ファイルの詳細については、このドキュメントで後に説明する「OCT を使用して .prf ファイルを生成する」を参照してください。

POP アカウントを既定に設定する場合も同様に, .prf ファイルに次のようなテキストが含められます。

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; Section 5 - Values for each internet account.
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[Account1]
UniqueService=No
AccountName=contoso pop3 account
POP3Server=mail.contoso.com
SMTPServer=smtp.contoso.com
POP3UserName=user2
EmailAddress=user2@contoso.com
POP3UseSPA=0
DisplayName=
ReplyEMailAddress=
SMTPUseAuth=0
SMTPAuthMethod=0
ConnectionType=0
LeaveOnServer=0x0
POP3UseSSL=0
ConnectionOID=MyConnection
POP3Port=110
ServerTimeOut=60
SMTPPort=25
SMTPSecureConnection=0
DefaultAccount=TRUE

.prf ファイルは手動で編集できるので、技術的には "TRUE" に設定された DefaultAccount タグを複数のアカウントに含めることができます。この場合は、このタグを持つ最後のアカウントが既定になります。

PRF ファイルの影響

既定では、この OCT 設定で、次のプロファイル関連の .prf 設定が構成されます。

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; Section 1 - Profile Defaults
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[General]
Custom=1
ProfileName=test
DefaultProfile=Yes
OverwriteProfile=Append
ModifyDefaultProfileIfPresent=false

以下の各シナリオに、OCT に入力する情報と現在の複数の Outlook プロファイル構成に基づいて予測される結果を示します。シナリオの結果と求める結果が一致していない場合は、OCT で生成される既定の .prf 設定を手動で変更する必要があります。

OCT によって作成される .prf ファイルの詳細については、このドキュメントで後に説明する「OCT を使用して .prf ファイルを生成する」を参照してください。

既存の既定以外のプロファイルで "次のプロファイルに対する変更を定義" を使用する

このシナリオには、次の構成があります。

• 複数の既存の Outlook プロファイルがあります。

• [次のプロファイルに対する変更を定義] オプションを使用して、既存の既定以外のプロファイルの名前を指定します。

この構成では、OCT によって生成された既定の .prf ファイルを Office Outlook 2007 に適用した場合、次の結果になるものと予想されます。

• 新しいプロファイルは、元の既存のプロファイル設定と .prf ファイルによって指定された変更を使用することによって作成されます。

• プロファイルの名前が OCT で指定された名前と一致しています。

• このプロファイルは既定の Outlook プロファイルです。

• 元の既存のプロファイルが維持されますが、"Backup Of <プロファイル名>" に名前が変更されます。

既定のプロファイルではなかったこのプロファイルを新しい既定のプロファイルに設定しない場合は, .prf ファイルの "DefaultProfile" 行を次のように変更します。

DefaultProfile=No

既存の一致するプロファイルなしで "次のプロファイルに対する変更を定義" を使用する

このシナリオには、次の構成があります。

• 複数の既存の Outlook プロファイルがあります。

• [次のプロファイルに対する変更を定義] オプションを使用して、存在していないプロファイルの名前を指定します。

この構成では、OCT によって生成された既定の .prf ファイルを Office Outlook 2007 に適用した場合、次の結果になるものと予想されます。

• OCT で指定されている名前で新しいプロファイルが作成されます。

• この新しいプロファイルが既定の Outlook プロファイルになります。

新しく作成したこのプロファイルを新しい既定のプロファイルに設定しない場合は, .prf ファイルの "DefaultProfile" 行を次のように変更します。

DefaultProfile=No

既存の既定のプロファイルで "次のプロファイルに対する変更を定義" を使用する

[次のプロファイルに対する変更を定義] オプションでは、既定のプロファイル名が OCT に指定したプロファイル名と一致している Office Outlook 2007 インストールにも使用できます。このシナリオには、以下の構成が含まれます。

• 複数の既存の Outlook プロファイルがあります。

• [次のプロファイルに対する変更を定義] オプションを使用して、既存の既定プロファイルの名前を指定します。

この構成で、OCT で生成された既定の .prf ファイルを Office Outlook 2007 に適用する場合は、以下の結果が予測されます。

• 新しいプロファイルは、元の既存のプロファイル設定と .prf ファイルによって指定された変更を使用することによって作成されます。

• プロファイルの名前が OCT で指定された名前と一致しています。

• このプロファイルは既定の Outlook プロファイルです。

• 元の既存のプロファイルが維持されますが、"Backup Of <プロファイル名>" に名前が変更されます。

PRF ファイルの影響

OCT で LDAP アカウントを構成する場合、構成の詳細は OCT で生成される .msp ファイルに含まれる .prf ファイルに書き込まれます。Outlook の前のバージョンと同様に, .prf 情報は Outlook の初回起動時に読み込まれます。

これまでに提示した LDAP で表示される各種の LDAP 構成設定は、サンプルの .prf ファイルから抽出されるテキストでも確認できます。新しい [検索ベース] 設定と [名前の確認フィルタ] 設定は太字のテキストで強調表示しています。

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; Section 4 - Default values for each service.
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[Service2]
UniqueService=No
ServerName=dc1
DisplayName=FourthCoffee LDAP
ConnectionPort=389
UseSSL=false
UseSPA=false
EnableBrowsing=1
UserName=
SearchBase=ou=Corporate,dc=FourthCoffee,dc=com
DefaultSearch=0
SearchTimeout=60
MaxEntriesReturned=100
CheckNames=(&(mail=*)(|(mail=%s*)(displayName=%s*)(EmpID=%s*))

OCT によって作成される .prf ファイルの詳細については、このドキュメントで後に説明する「OCT を使用して .prf ファイルを生成する」を参照してください。

過去の問題

あいまいな名前解決 (ANR) は, .prf ファイルに指定されているメールボックス名が、複数のメールボックスと (全体的または部分的に) 一致する場合に発生します。次にその例を示します。

両方のアカウントのアカウント名に「michaelr」が含まれています。そのため Michael Raheem の名前解決中にあいまいさが発生します。接続する対象の Exchange メールボックスを判断するときに、ユーザーは [名前の確認] ダイアログ ボックスの一覧から正しい名前を選択するように求められます。

Outlook の以前のバージョンでは、このダイアログが表示されると、Outlook で .prf ファイルの設定の残りの処理が停止します。たとえば, .prf に以下のサービスの構成情報が含まれているとします。

• Exchange Server

• LDAP

• 個人用フォルダ (.pst) ファイル

• Outlook アドレス帳

MichaelR がこの .prf ファイルで Outlook を起動した場合、あいまいな名前解決のダイアログが表示され、このプロファイルの Exchange Server サービスのみが構成されます。.prf 内の他のすべてのサービスは、Outlook で処理されず、Outlook プロフファイルに追加されません。このときに警告は発生しません。

Office Outlook 2007 での解決策

2007 Office system では、この問題が解決されています。Exchange Server サービスで Exchange サービスを正しくセットアップするためにあいまいな名前解決が必要な場合でも, .prf に指定されている他のサービスの処理は継続します。解決方法はコードに簡単な変更を加えるだけで、このシナリオで .prf ファイルの処理が継続されるようにしています。