Outlook 2007 の追加のレジストリ値を Office カスタマイズ ツールで展開する

更新日: 2008年8月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • 自動アカウント セットアップのカスタマイズ

  • 添付ファイルのプレビュー

  • To Do バー

  • クイック アクセス ツール バー

  • 不在時の状態バルーン

  • 検索機能

  • 連絡先

Microsoft Office Outlook 2007 の設定には、Office カスタマイズ ツールの設定 (Outlk12.opa) ファイルと Office Outlook 2007 グループ ポリシー テンプレート (Outlk12.adm) ファイルのどちらからも変更できないものがあります。ただし、Outlook によってそれらの設定が Windows レジストリから読み込まれたり、レジストリに格納されたりする場合は、それらの設定を展開できます。Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用することで、OCT からセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp) を使用して 2007 Microsoft Office system を展開するときに、作成および設定するレジストリ データを指定できます。.opa テンプレートと .adm テンプレートのどちらにも含まれていないレジストリ値を展開する場合は、OCT の [追加内容] にある [レジストリ エントリの追加] セクションを使用してそのレジストリ値を含めます。

OCT の [レジストリ エントリの追加] セクション

OCT のレジストリ エントリ セクションを追加する

Office 展開ツールを使用してレジストリ値またはレジストリ エントリを追加する機能は、2007 Office system で新しく導入されたものではありませんが、ここでは OCT のどこで追加を行うのかを理解できるように、この機能について解説します。この機能について知ることは、OCT の [ユーザー設定の変更] セクションでは設定できない機能のレジストリ値を展開する方法を理解するためには不可欠です。

自動アカウント セットアップのカスタマイズ

Office Outlook 2007 で新しく導入された電子メール アカウントの自動アカウント セットアップをカスタマイズするには、さまざまなレジストリ値を使用します。これらのレジストリ値を展開して、Office カスタマイズ ツール (Outlk12.opa) のユーザー インターフェイスまたは Office Outlook 2007 グループ ポリシー テンプレート (Outlk12.adm) ファイルからでは構成できない動作を制御できます。

Exchange 2007 より前の構成 (自動検出に対応していない環境)

Microsoft Exchange Server 2007 より前のトポロジの場合、Outlook プロファイルを構成するには、まずドメイン コントローラ (DC) に問い合わせて Active Directory ディレクトリ サービスから情報を取得します。この Active Directory 参照プロセスを制御するには、いくつかのレジストリ値を展開します。

ユーザー名および電子メール アドレスの例を事前に作成する

自動アカウント セットアップ プロセスが実行されると、[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスにユーザー名の例 (Barbara Sankovic) および電子メール アドレスの例 (Barbara@contoso.com) が表示され、[名前] ボックスおよび [電子メール アドレス] ボックスに入力する情報の種類を判断できます。

ユーザー名 フィールドおよび電子メール アドレス フィールドの例として使用される値をカスタマイズするには、以下のレジストリ データを OCT に追加します。

Key:  HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\AutoDiscover
String: ExampleName
Value:  text string up to 64 characters for the Your Name field

String: ExampleAddress
Value:  text string up to 64 characters for the E-mail Address field

これらのレジストリ値を適切な文字列値で構成すると、[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスにカスタマイズしたユーザー名および電子メール アドレスの例のテキストが表示されます。

Active Directory 参照を無効にする

ドメインに参加している構成の場合、Office Outlook 2007 では Active Directory 参照を使用して、自動的にドメイン コントローラに接続し、ユーザー名とプライマリ簡易メール転送プロトコル (SMTP) アドレスを取得します。

Office Outlook 2007 の新しい Active Directory 参照を無効にするには、以下のレジストリ データを使用します。

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Preferences
DWORD: ExchangeAddressDetect
Values: 1 (or missing DWORD) = perform Active Directory lookup
0 = no Active Directory lookup

ExchangeAddressDetect レジストリ値を 0 に設定した場合は、[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスの [自動アカウント セットアップ] にある [サーバー設定または追加のサーバーの種類を手動で構成する] チェック ボックスをオンにして、Exchange メールボックスのプロファイルを作成する必要があります。

ExchangeAddressDetect 値が 0 のときの [新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックス

ExchangeAddressDetect=0 の場合の電子メール アカウントの追加

Exchange メールボックスのユーザー名、電子メール アドレス、およびパスワードを入力すると、この構成では Guessmart および自動検出による照会しか実行されないため、自動アカウント セットアップ プロセスは失敗します。このレジストリが適切に設定されている場合は、ドメイン コントローラへの接続を試みないため、Exchange サーバーの情報を自動的に確認することができません。

[サーバー設定または追加のサーバーの種類を手動で構成する] チェック ボックスをオンにしてから、[次へ] をクリックします。次に、[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスの [電子メール サービスの選択] にある [Microsoft Exchange] を選択します。

[電子メール サービスの選択] ダイアログ ボックスで [Microsoft Exchange] を選択します。

[電子メール サービスの選択] ダイアログ ボックス

[次へ] をクリックすると、[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスの [Microsoft Exchange の設定] が表示されます。

[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスの [Microsoft Exchange の設定]

新しい Microsoft Exchange 電子メール アカウントを追加する

これ以降の Exchange メールボックスの構成は、Outlook 2003 と同じです。

[!メモ] Exchange メールボックスのプロファイルを構成する場合は、ExchangeAddressDetect が 0 に設定されている構成は便利ではありません。上の [新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスは、Exchange 以外のアカウントと、[サーバー設定または追加のサーバーの種類を手動で構成する] チェック ボックスをオンにする必要があることを知らないユーザーに表示されます。

Active Directory 参照をキャンセルする機能を無効にする

Office Outlook 2007 のインターフェイスを利用すると、Outlook クライアントで [自動アカウント セットアップ] のテキスト ボックスに入力するか、[サーバー設定を手動で構成する] チェック ボックスをオンにするだけで、Active Directory 参照プロセスをキャンセルできます。Active Directory 参照プロセスをキャンセルする機能を無効にするには、以下のレジストリ データを使用します。

Keys:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Outlook\
Preferences
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Preferences
DWORD: ExchangeAddressDetectCanCancel
Values: 1 (or missing DWORD) = Cancel button is enabled
0 = Cancel button, edit boxes, and "Manually configure server"
check box is disabled during the Active Directory lookup.

[!メモ] ExchangeAddressDetectCanCancel DWORD は、実際の Active Directory 参照プロセスの実行中にのみ機能します。プロセスが完了すると、[新しい電子メール アカウントの追加] ダイアログ ボックスの [自動アカウント セットアップ] にあるコントロールは完全に機能します。この設定を行うと、Active Directory 参照のプロセスに比較的時間がかかっているときに、ユーザーが自分の電子メール アドレスを入力しないようにできます。

ExchangeAddressDetectCanCancel を 0 に設定すると、[キャンセル] ボタンと [サーバー設定または追加のサーバーの種類を手動で構成する] チェック ボックスの両方が無効 (淡色表示) になります。

ExchangeAddressDetectCanCancel を 0 に設定して無効になったコントロール

ExchangeAddressDetectCanCancel = 0 のダイアログ

これら 2 つのコントロールを無効にすると参照プロセスをキャンセルできなくなるため、ユーザーが [キャンセル] をクリックして [自動アカウント セットアップ] ダイアログ ボックスを未設定のままにしないようにする場合に役立ちます。

ただし、ExchangeAddressDetectCanCancel を 0 に設定しても、Active Directory 参照プロセスが終了すると、[名前] ボックスおよび [電子メール アドレス] ボックスは編集可能になります。

通常、ExchangeAddressDetectCanCancel レジストリ データを使用しない (または 1 に設定する) 場合は、[名前] ボックスには DC から返される名前が設定されますが、[名前] ボックスが無効になるため変更できません。

自動アカウント セットアップ プロセスを無効にする

自動アカウント セットアップ プロセス全体を完全に無効にするレジストリ設定が 1 つあります。

Key:  HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\AutoDiscover
DWORD: DisableAutoStartup
Values:  1 = disable the Auto Account Setup process
0 (or missing DWORD) = default Auto Account Setup process

DisableAutoStartup に 1 を設定すると、自動アカウント セットアップ プロセスが完全に無効になり、Outlook 2003 と同じ操作でプロファイルを作成できます。

[!メモ] Outlook クライアントに、次のレジストリ キーが存在する場合がありまります。
HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\AutoConfiguration
このレジストリ キーは Office Outlook 2007 のソース コードには存在しないので、Office Outlook 2007 によって作成されたキーではありません。

ドメイン名ごとに自動検出設定を指定する

自動検出を使用して、電子メール アカウントおよび POP アカウントや IMAP アカウント用の接続設定を指定することもできます。インターネット サービス プロバイダ (ISP) は、Office Outlook 2007 を自動的に構成する自動検出設定ファイル (.xml 形式) を作成することができます。POP 電子メール アカウントまたは IMAP 電子メール アカウントを使用している場合は、管理者も企業環境で同じことができます。

自動検出プロセスでは、次の URL アドレスの一覧を使用して自動検出をサポートしているサーバーを検索します。

電子メール サーバーで自動検出機能が使用できる場合は、サーバーの接続設定を取得するために Office Outlook 2007 によって自動検出プロセスが開始されます。自動検出をサポートするサーバーを見つけると、Office Outlook 2007 で電子メール アカウントを自動的に構成するために必要な情報が格納されている XML データがそのサーバーから返されます。

次のレジストリ値を使用すると、Office Outlook 2007 で電子メール アカウントを構成するために使用できる .xml ファイルへのローカル パスを指定できます。レジストリ値の名前は、Outlook に設定されている電子メール アドレスのホスト名です。次の例では、指定したパスの .xml ファイルが fourthcoffee.com で終わるすべての電子メール アドレスに対して使用されます。この例のパスは、server1 という名前のサーバー上にある Autodiscover.xml という名前のファイルへのパスです。

Key:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\AutoDiscover
DWORD: fourthcoffee.com
Registry type: REG_DWORD
Data: \\server1\share\autodiscover.xml

自動アカウント構成設定の優先順位

前のセクションで説明したようにドメイン名ごとに自動検出設定を指定した場合は、ローカルで見つかった .xml ファイルの使用を Office Outlook 2007 に強制できます。たとえば、前のセクションの例では、server1 という名前のサーバー上にある Autodiscover.xml ファイルを Outlook で強制的に使用できます。これを行うには、次のレジストリ値を作成し、1 に設定します。

Key:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\AutoDiscover
DWORD: PreferLocalXML
Values: 0 (or missing) = default behavior. Only use local file if no
 server connection made.
1 = use local .xml file if found

操作せずに Exchange プロファイルを構成する

Active Directory でユーザーの連絡先情報を検出した後に、[新しい電子メール アカウントの追加] ウィザードを表示せずに、Exchange アカウントが自動的に作成されるように Office Outlook 2007 を構成できます。これを行うには、次のレジストリ値に 1 を設定します。

Key:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\AutoDiscover
DWORD: ZeroConfigExchange
Values:0 (or missing) = default autoconfiguration functionality
1 = no interaction except for credentials prompt (if required)

ZeroConfigExchange レジストリ値を 1 に設定すると、Office Outlook 2007 クライアントでは資格情報の入力を求めるプロンプトのみが必要に応じて表示されます。

[!メモ] ZeroConfigExchange レジストリ値を設定すると、Exchange 2003 環境では問題が発生します。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の文書 927481「AutoDiscover'ZeroConfigExchange' ポリシーが設定されている場合に Outlook 2007 を起動して Exchange 2003 メールボックスを構成するとエラー メッセージ "Microsoft Exchange への接続が利用できません" が表示される」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121726&clcid=0x411) を参照してください。

デフォルト ゲートウェイの確認を無効にする

ネットワーク設定でデフォルト ゲートウェイを構成していない場合に、自動アカウント セットアップ プロセスを使用して Office Outlook 2007 プロファイルを新しく作成しようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。


  • Microsoft Exchange への接続が利用できません。ネットワーク アダプタにデフォルト ゲートウェイが設定されていません。

デフォルト ゲートウェイを構成できない場合は、次のレジストリ データを使用することで、デフォルト ゲートウェイの確認を無効にできます。

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\RPC
DWORD: DefConnectOpts
Values:0 = disable default gateway check and do not use new connection
             logic
1 (or missing DWORD) = use new connection logic and check for
       default gateway

添付ファイルのプレビュー

2007 Office system に付属している添付ファイルのプレビューアを 1 つ以上無効にする場合は、次のレジストリ データを OCT に追加します。

Policy key: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Common\
DisabledPreviewHandlers
String value name: <use CLSID value in the following table>
Value data: <blank> or <any descriptive text you want to use>
プレビューア CLSID (レジストリ文字列の名前)

Microsoft Word

{0006F0B3-0000-0000-C000-000000000046}

Microsoft Excel®

{00020827-0000-0000-c000-000000000046}

Microsoft PowerPoint®

{65235197-874b-4a07-bdc5-e65ea825b718}

Microsoft Visio®

{21e17c2f-ad3a-4b89-841f-09cfe02d16b7}

Outlook - テキスト ファイル

{0006f0b2-0000-0000-c000-000000000046}

Outlook - vCard ファイル

{0006f0bb-0000-0000-c000-000000000046}

Outlook - イメージ

{0006f0b1-0000-0000-c000-000000000046}

Outlook - メッセージ

{0006f0b6-0000-0000-c000-000000000046}

To Do バー

次の 2 つの To Do バーの設定は、OCT のユーザー インターフェイスや Office Outlook 2007 グループ ポリシー テンプレート (Outlk12.adm) ファイルを使用してカスタマイズすることはできません。ただし、特定のレジストリ値を使用することで、これらの設定を展開できます。

この記事に記載されている各レジストリ値は、次のレジストリ パスの下に配置されています。

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Options\ToDoBar

水平幅

DWORD: ToDoBarWidth
Value: desired size (horizontal width) in pixels
Comment: Horizontal width of the To-Do Bar

最小化または標準表示

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Options\ToDoBar 
DWORD: MinToDoBarMode
Values:0 = display the To-Do Bar in the normal Expanded mode
1 = display in the Minimized mode

[!メモ] To Do バーを無効にする設定は, .adm ファイルと .opa ファイルにあります。

クイック アクセス ツール バー

Office Outlook 2007 アイテムのクイック アクセス ツール バーをカスタマイズすると、カスタマイズ内容は次のフォルダに *.qat ファイルとして格納されます。

C:\Documents and Settings\<username>\Local Settings\Application Data\Microsoft\Office\

ほとんどの 2007 Office system アプリケーションでは、アプリケーションごとに 1 つの .qat ファイルが存在します。たとえば、Microsoft Office Word 2007 の場合は、リボンのカスタム設定は Word.qat ファイルに保存されます。Office Outlook 2007 の場合は、アイテムの種類によってリボンが異なるので、アイテムの種類ごとに 1 つの .qat ファイルが存在します。次の表に、アイテムの種類と .qat ファイルの関係を示します。

アイテムの種類 .qat ファイル名

メールと投稿アイテム

Olkmailitem.qat

予定および会議出席依頼アイテム

Olkapptitem.qat

連絡先アイテム

Olkaddritem.qat

配布リスト アイテム

Olkdlstitem.qat

タスク アイテム

Olktaskitem.qat

履歴アイテム

Olklogitem.qat

管理者として、事前に構成したクイック アクセス ツール バーを展開するには、一連のカスタマイズされた .qat ファイルをターゲット コンピュータ上の個人用ディレクトリにコピーします。この作業は、OCT の [追加内容] にある [ファイルの追加] セクションから行うことができます。

クイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にする

ユーザーがクイック アクセス ツール バーをカスタマイズできないようにするには、OCT テンプレートおよびグループ ポリシー テンプレートを使用して、2007 Office system の各プログラムを設定します。たとえば、Office Outlook 2007 ではクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを許可しながら、Office Word 2007 ではクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にすることができます。クイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にするためのポリシー設定は、[ユーザーによるクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを完全に無効にする] と [ユーザーによる UI を使用したクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にする] です。

[!メモ] [ユーザーによるクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを完全に無効にする] ポリシーと [ユーザーによる UI を使用したクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にする] ポリシーは、Outlk12.opa ファイルと Outlk12.adm ファイルではなく、Office12.opa ファイルと Office12.adm ファイルの設定です。

どちらかのポリシーを設定すると、ユーザーはクイック アクセス ツール バーをカスタマイズできなくなります。

ポリシーを使用してクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効化

ポリシーで無効にされた QAT カスタマイズ

また、クイック アクセス ツール バーのカスタマイズは、[編集オプション] ダイアログ ボックスでも無効にできます。

[編集オプション] ダイアログ ボックスでクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効化

エディタ オプションで無効にされた QAT カスタマイズ

この 2 つの設定の主な違いは、既存のカスタム .qat ファイルを読み込むかどうかです。

  • [ユーザーによるクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを完全に無効にする]

    クイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にし、クライアント上に存在する可能性のある .qat ファイルを読み込まないようにするには、[ユーザーによるクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを完全に無効にする] ポリシーを有効にします。

  • [ユーザーによる UI を使用したクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にする]

    クイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にするが、クライアント上に存在する .qat ファイルの読み込みを許可するには、[ユーザーによる UI を使用したクイック アクセス ツール バーのカスタマイズを無効にする] ポリシーを有効にします。

クイック アクセス ツール バーの配置

次のレジストリ値を使用して、Office Outlook 2007 のクイック アクセス ツール バーの配置を制御できます。

Key: HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Common\Toolbars\Outlook\
DWORD: QuickAccessToolbarStyle
Values:0 = QAT is placed above the Ribbon
1 = QAT is placed below the Ribbon

不在時の状態バルーン

Outlook の不在時の状態バルーンは、不在時メッセージが有効であることを通知するために表示されます。

不在時のバルーン通知

外出中バルーン通知

バルーンが表示されるのは、最初に不在時メッセージを設定したときと、不在時メッセージを有効にした状態で Outlook を起動したときです。次のレジストリ データを使用すると、不在時の状態バルーンの表示時間を制御できます。

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\OOF
DWORD: OOFBalloonTimeout
Value: milliseconds (decimal) to elapse before the balloon disappears
If the OOFBalloonTimeout value is not specified in the registry, the default timeout is 15 seconds (15000 milliseconds).

レジストリで OOFBalloonTimeout の値を指定していない場合は、既定のタイムアウトは 15 秒 (15000 ミリ秒) です。

検索機能

[検索オプション] ダイアログ ボックスのほとんどの設定は、グループ ポリシーまたは OCT を使用して構成できます。ただし、次の検索機能は OCT では直接構成できないため、その設定のレジストリ データを使用して展開する必要があります。

パフォーマンスを向上させるために検索結果を制限する

[検索オプション] ダイアログ ボックスの [検索] グループで既定のオプションが選択されている場合は、検索結果の一覧には、検索クエリに一致する最新の 200 アイテムのみが表示されます。結果の一覧が 200 アイテムで切り詰められている場合は、検索結果の上に次のメッセージが表示されます。


  • 検索結果が多すぎます。検索条件を絞り込んでください。すべての結果を表示するには、ここをクリックします。

この設定の既定の構成を展開するには、次のレジストリ データを OCT に追加します。

key:  HKCU\software\microsoft\office\12.0\outlook\Search
DWORD: SearchResultsCap
Values: 

0 = checkbox cleared, and all possible results are
    shown in the search results
X = number of items displayed by default in the
    search results
missing DWORD = checkbox enabled, and default 
                behavior is functional (200 items returned)

[削除済みアイテム] フォルダを検索する

[すべての Outlook アイテム] または [すべてのメール アイテム] を対象に検索した場合は、既定で、[削除済みアイテム] フォルダのアイテムは検索結果の一覧から除外されます。除外するすのは、主に検索速度を向上させるためです。

この設定の既定の構成を展開するには、次のレジストリ データを OCT に追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Search
DWORD: IncludeDeletedItems
Values: 
0 (or missing DWORD) = not enabled
1 = enabled

連絡先

連絡先の新しい機能拡張には、OCT のユーザー インターフェイスや Office Outlook 2007 グループ ポリシー テンプレート (Outlk12.adm) ファイルからは構成できないものがあります。ただし、そのような機能拡張もレジストリ値を使用してカスタマイズすることができます。その方法について、以下のセクションで説明します。

送信する vCard の既定のエンコード

Office Outlook 2007 では、送信する vCards に使用する既定のエンコードを指定できます。この設定を構成するには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[メール形式] タブをクリックして、[文字設定オプション] ボタンをクリックします。

[送信する vCard のエンコード方法を自動選択する] チェック ボックスは、既定でオンになっています。[送信する vCard で優先使用するエンコード方法] の設定は、コンピュータの Windows の現在の有効なコード ページに影響します。ただし、Unicode のみの言語では、自動的に Unicode (UTF-8) エンコードに設定されます。

独自の設定を指定している場合、この設定は次のレジストリの場所に格納されます。

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Options\MSHTML\International
DWORD: PreferredVCardCP
Value: number of the Code Page

通常は、既定の設定を変更する必要はありません。ただし、組織内で既定で設定されている既定のエンコーディングが目的のコード ページでないと判断した場合は、PreferredVCardCP レジストリ データを OCT に追加することによって、目的のコード ページ設定を展開できます。

電子メールのヘッダーに表示される連絡先の写真

画像が設定されている連絡先から受信した電子メール メッセージにはすべて、メッセージ ヘッダーの右側に、連絡先の写真が表示されます。この機能を無効にするには、次のレジストリ データを展開します。

Key: HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Options\Mail
DWORD: ShowContactPicture
Values:1 (or missing DWORD) = show contact picture if available
0 = do not show contact picture

連絡先リンク

連絡先リンク機能は、Office Outlook 2007 では既定で無効になっています。[連絡先オプション] ダイアログ ボックス ([ツール]、[オプション]、[連絡先オプション] を順番にクリック) の [すべてのフォームに連絡先リンクを表示する] チェック ボックスで制御します。

この機能を有効にするには、次のレジストリ データを展開します。

Key: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Preferences
DWORD: ShowContactField
Values:0 (or missing DWORD) = checkbox not enabled
1 = checkbox enabled