OCT で新しい Outlook の機能設定を構成する

更新日: 2008年8月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • To Do バーと日毎の仕事リスト

  • 検索オプション

  • 添付ファイルのプレビュー

  • 電子メールの消印

  • Microsoft Office Online の予定表の共有

  • 国際化ドメイン名 (IDN)

  • ミニ ツール バー

  • 閲覧ウィンドウ

  • フォルダの [プロパティ] ダイアログ ボックスの [アクセス権] タブ

  • 共有フォルダのデータを同期する

  • RSS フィード

  • IMAP フォルダの切り替え時に消去を実行する

  • インターネット予定表

  • SharePoint の統合

  • フォーム領域設定

ここでは、Office カスタマイズ ツール (OCT) で構成できる Microsoft Office Outlook 2007 の新機能について説明します。ここで説明する機能はすべて、OCT の [ユーザー設定の変更] ツリーの [Microsoft Office Outlook 2007] ノードの下に表示されます。

[ユーザー設定の変更] ツリーの [Microsoft Office Outlook 2007] ノード

[ユーザー設定の変更] での Outlook 設定

機能を選択すると、OCT で使用できる各設定に対し、OCT の下部に "説明テキスト" が表示されます。

OCT で機能に対し表示される説明テキスト

OCT の機能に対する説明テキスト

この情報を基に、ユーザーに向けた設定の構成方法を判断できます。

To Do バーと日毎の仕事リスト

To Do バーと日毎の仕事リストでは、"To Do" アイテムの表示と管理をすばやく行うことができます。

Office Outlook 2007 の To Do バー

Outlook 2007 の To Do バー

Office Outlook 2007 の日毎の仕事リスト

Microsoft Office 2007 の日ごとの仕事リスト

To Do バーと日毎の仕事リストの OCT 設定は、機能ツリーの [ツール | オプション] - [ユーザー設定] - [仕事オプション] ノードにあります。

次の表に、To Do バーと日毎の仕事リストに関して構成できる設定を示します。

機能 詳細の設定

[To Do バーを表示しない]

この設定が有効な場合、To Do バーは既定で非表示になります。

[仕事リストを無効にする]

この設定が有効な場合、(既定の予定表の下の) 日毎の仕事リストは既定で非表示になります。

[予定の To Do バーの表示件数]

To Do バーに表示する既定の予定件数を構成します。既定では 3 件の予定が表示されます。

[カレンダー ナビゲーターの To Do バーの表示個数]

To Do バーの上部に表示する既定の月数を構成します。既定では 1 か月分が表示されます。

検索オプション

Office Outlook 2007 では、Windows デスクトップ サーチ (WDS) と連動した新しい検索エンジンが使用されています。カスタマイズできる検索機能には、たとえば次のものがあります。

  • 検索語句の強調表示

  • 強調表示の色

  • ワードホイーリング

[検索オプション] ダイアログ ボックス

[Outlook 検索オプション] ダイアログ ボックス

検索機能の設定は、機能ツリーの [ツール | オプション] - [ユーザー設定] - [検索オプション] ノードにあります。

次の表に、検索に関して構成できる設定を示します。

機能 詳細の設定

[Windows デスクトップ サーチ コンポーネントがインストールされていない場合でもインストールに関するメッセージを表示しない]

WDS が Windows XP にインストールされていない場合は、Office Outlook 2007 の起動時に、WDS のインストールを求めるメッセージが表示されます。この設定が有効な場合、メッセージは表示されなくなります。

[検索の範囲を拡大する]

この設定が有効な場合、既定の検索範囲は [すべてのフォルダ] に合わせて構成されます。

[検索結果内の検索語句を強調表示しない]

この設定が有効な場合、検索文字列は検索結果一覧の中で色付き強調表示されません。

[検索結果を強調表示する色の変更]

検索語句の強調表示が有効になっている場合、この設定によって、検索文字列が検索結果内で強調表示されるときの色が決まります。

[検索時にクイック検索機能を使用しない]

この設定が有効な場合、ワードホイーリング機能は無効になります。

添付ファイルのプレビュー

Office Outlook 2007 では、既定により、メッセージまたは閲覧ウィンドウ内で多くの電子メール添付ファイルをプレビューできます。

閲覧ウィンドウ内にプレビュー表示された Word 添付ファイル

Outlook 閲覧ウィンドウでプレビューされる Word 添付ファイル

この機能の設定は 1 つです。これは、OCT 機能ツリーの [ツール | オプション] - [ユーザー設定] - [電子メール オプション] ノードにあります。

この設定によって、セキュリティ センターの [添付ファイルのプレビューをオフにする] チェック ボックスが直接制御されます。

セキュリティ センターでの添付ファイルのプレビュー設定

セキュリティ センターでの添付ファイル プレビュー設定

OCT で [Outlook で添付ファイルのプレビューを表示できないようにする] 設定を有効にした場合、Office Outlook 2007 では添付ファイルをプレビューできなくなります。添付ファイルをダブルクリックして、親アプリケーション内で直接開く必要があります。

電子メールの消印

Office Outlook 2007 では、既定により、メッセージに消印が付けられます。メッセージの受信側のクライアント コンピュータでは、メッセージが迷惑メールと判断されることがあります。メッセージに消印が付けられることで、受信側のクライアント コンピュータでは、メッセージが迷惑メール メッセージでないことをより高い精度で判定できます。

OCT を使用してこの設定を制御するには、OCT 機能ツリーの [ツール | オプション] - [ユーザー設定] - [電子メール オプション] - [メールの詳細オプション] ノードの下の、[電子メールの消印機能を無効にする] 設定を構成します。

この設定によって、[迷惑メールのオプション] ダイアログ ボックスの [電子メール クライアントで通常のメールと迷惑メールを区別できるように、電子メールの送信時にメッセージに消印を押す] オプションが直接制御されます。

[迷惑メールのオプション] の中の消印に関するオプション

迷惑メール オプションでの消印オプション

Microsoft Office Online の予定表の共有

Office Outlook 2007 には、Microsoft Office Online 共有サービスまたは WebDAV 対応 Web サーバーに任意の予定表を公開できる強力な新機能があります。この機能を使用するには、予定表フォルダのコンテキスト メニューを使用するか、予定表ビューの [個人用予定表の公開] リンクを選択します。

[予定表を Microsoft Office Online に公開] ダイアログ ボックスでは、データの公開の程度とデータにアクセスできるユーザーを構成できます。

Microsoft Office Online への予定表の公開オプション

Office Online 用の予定表発行オプション

[詳細設定] をクリックすると、データを公開する頻度を構成できます。

予定表の公開オプションでのデータ公開頻度の設定

予定表の詳細設定を発行する

この機能を事前に構成 (さらに必要であれば無効化) する場合は、OCT 機能ツリーの [ツール | オプション] - [ユーザー設定] - [予定表オプション] – [Microsoft Office Online 共有サービス] ノードの下にある設定を使用します。

次の表に、予定表の公開機能に関して構成できる設定を示します。

機能 詳細の設定

[Office Online に予定表を公開できないようにする]

この設定が有効な場合、Office Online には予定表を公開できません。

[DAV サーバーに予定表を公開できないようにする]

この設定が有効な場合、WebDAV サーバーには予定表を公開できません。

[DAV サーバーのパス]

コンテキスト メニューの [WebDAV サーバーに発行] オプションを選択したときの、[場所] ボックスの既定のパス (URL) を指定します。

[ユーザーが公開できる予定表の詳細情報のレベルを制限する]

公開予定表の、既定の詳細レベル ([空き時間情報のみ]、[詳細情報の一部]、[完全な詳細情報] のいずれか) を指定します。

[稼動時間内の予定のみを含める]

この設定によって、[自分の稼動時間内の時間だけを表示する] チェック ボックスが制御されます。

[公開予定表へのアクセス]

Office Online への公開予定表に対して構成される既定のアクセス許可を指定します。

[アップロード方法を制限する]

公開予定表のアップロード方法を選択します。

[公開間隔]

この設定によって、[公開した予定表の設定] ダイアログ ボックスの [更新頻度] チェック ボックスが制御されます。

次の表に、予定表の種類に応じた、予定表の公開オプションに対する既定の設定を示します。

予定表の種類 既定の期間 既定の詳細情報 既定のアクセス許可 アップロード方法

既定

30 日前から 60 日後まで

空き時間情報のみ

アクセス制限あり (招待されたユーザーのみ)

自動

既定以外

予定表全体

完全な詳細情報

アクセス制限なし (すべてのユーザーに公開)

自動

[!メモ] 既定の予定表フォルダは、メインの電子メール配信場所にある [予定表] フォルダの 1 つだけです。種類が "予定表" となっている、メールボックスに追加したその他のフォルダや, .pst ファイルは、既定以外の予定表と見なされます。

国際化ドメイン名

ドメイン名の Unicode 文字に対するサポートが追加されたことにより、taílspintoys.com (taíl の í はキリル文字) のようなドメインを登録できるようになり、このようなドメインのアドレスから電子メール メッセージを送信できるようになりました。適切な DNS レコードが発行されていれば、このドメインのアドレスは SenderID のチェックを通過します。メールの受信者は、キリル文字の í を使用しない tailspintoys.com というドメイン名から標準的な方法で送信されたかのように、問題なくメールを受信できます。

Office Outlook 2007 では、Outlook の以前のバージョンから引き継いだ迷惑メール フィルタの機能に、IDN スプーフィングの検出機能が追加されています。

この設定を OCT で構成するには、OCT 機能ツリーの [ツール | オプション] – [メール形式] – [文字設定オプション] ノードの下にある [国際化ドメイン名 (IDN) を Outlook で無効にする] をダブルクリックします。

IDN スプーフィングの検出機能は既定で有効になっており、[迷惑メールのオプション] ダイアログ ボックスで制御されます。このダイアログ ボックスは、[ツール | オプション] – [迷惑メールのオプション] – [電子メール アドレスに不審なドメイン名が含まれる場合に警告を表示する] から表示できます。

[!メモ] Windows Internet Explorer 7 をインストールしていない場合、[電子メール アドレスに不審なドメイン名が含まれる場合に警告を表示する (推奨)] チェック ボックスはオフになり、選択できません。この機能を使用するには、Internet Explorer 7 (および Windows Vista) によってインストールされる Normalize.dll が必要です。

ミニ ツール バー

Office Outlook 2007 で電子メール メッセージ内のテキストを強調表示すると、テキストの上にミニ ツール バーが表示され、基本的な書式設定のオプションが提供されます。

ミニ ツール バーと書式設定オプション

書式オプションを含んだミニ ツール バー

この設定は既定で有効になっていますが、OCT 機能ツリーの [ツール | オプション] – [その他] ノードの下にある [選択時にミニ ツール バーを表示する] 設定を使用して制御できます。

OCT でこの設定を構成すると、Office Outlook 2007 の [編集オプション] ダイアログ ボックスの [Popular] セクションにある [選択時にミニ ツール バーを表示する] チェック ボックスを直接制御することになります。[編集オプション] ダイアログ ボックスは、[ツール | オプション] – [メール形式] タブ – [編集オプション ] から表示できます。

Office Outlook 2007 の [編集オプション] にあるミニ ツール バーの設定

Outlook エディタ オプションでのミニ ツール バー設定

閲覧ウィンドウ

Outlook の以前のバージョンでは、すべてのフォルダに対して閲覧ウィンドウを無効にする設定をグローバルに展開できませんでした。この主な理由は、閲覧ウィンドウの設定がフォルダごとの表示情報として保存されるためでした。しかし、Office Outlook 2007 では、すべてのフォルダに対して閲覧ウィンドウを無効にできる新しい設定が導入されています。

閲覧ウィンドウは既定で有効になっていますが、OCT 機能ツリーの [ツール | オプション] – [その他] ノードの下にある [閲覧ウィンドウを表示しない] 設定を使用して制御できます。

この設定が有効な場合、閲覧ウィンドウはどのフォルダに対しても表示されません。以前に閲覧ウィンドウが有効になっていたフォルダに対しても同じです。ユーザーが閲覧ウィンドウを手動で再度有効にすることを防ぐには、OCT の代わりにグループ ポリシーを使用してこのオプションを設定することを検討してください。グループ ポリシーの詳細については、「2007 Office system でグループ ポリシーを使用して設定を適用する」を参照してください。

フォルダの [プロパティ] ダイアログ ボックスの [アクセス権] タブ

2007 Office system までは、Outlook のフォルダの [プロパティ] ダイアログ ボックスでこの機能を無効にできませんでした。

[受信トレイ プロパティ] ダイアログ ボックスの [アクセス権] タブ

受信トレイ プロパティの [アクセス権] タブ

[アクセス権] タブのコントロールにユーザーがアクセスしないように設定することもできます。Office Outlook 2007 でこの設定を行うには、OCT 機能ツリーの [ツール | アカウント設定] – [Exchange] ノードの下にある [フォルダのアクセス権の変更をユーザーに許可しない] 設定を構成します。

OCT でこのオプションを有効にした場合、Office Outlook 2007 では、どのフォルダの [アクセス権] タブにおいても、アクセス権への変更 (既定にする、別のユーザーに明示的に付与するなど) は一切許可されなくなります。

[!メモ] このオプションを有効にしていても、別のユーザーにフォルダの共有メッセージを送信できます。このシナリオでは、共有メッセージの受信者の名前がフォルダの [アクセス権] タブに追加されます。この状態になったとき、このユーザーの名前を [アクセス権] タブから削除するには、DisableEditPermissions の値をゼロ (0) に変更する以外に方法はありません。ゼロにすると、この機能を制御しているレジストリ データが無効になるので、確実に [アクセス権] タブへの変更が許可されます。
Key: HCKU\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Options\Folders
DWORD: DisableEditPermissions
Values: 1 = Permissions tab settings are disabled
0 = Permissions tab settings are enabled
グループ ポリシーを使用してこの設定を構成している場合、[アクセス権] タブにアクセスするには、ポリシーを無効にすることが必要になる可能性があります。\Policies ハイブ以下のレジストリ データを変更できるのは管理者だけです。

共有フォルダのデータを同期する

Office Outlook 2007 をキャッシュ モードのプロファイルで使用している場合は、Outlook 2007 によって (電子メール以外の) 共有フォルダが他のユーザーのメールボックスと自動的に同期されます。たとえば、別のユーザーの予定表フォルダを開いた場合、このデータがキャッシュ モードの .ost ファイルに同期されるので、オフラインのときもこのデータを確認できます。

この設定は既定で有効になっており、[共有フォルダをダウンロード (メール フォルダを除く)] チェック ボックスによって制御されます。

既存の Microsoft Exchange Server アカウントに対する共有フォルダのダウンロード設定

共有フォルダ設定のダウンロード

この設定を開くには、次の手順を実行します。

  1. [ツール] メニューの [アカウント設定] をクリックします。

  2. Exchange アカウントを選択し、[変更] をクリックします。

  3. [電子メール アカウントの変更] ダイアログ ボックスで、[詳細設定] をクリックします。

  4. [Microsoft Exchange] ダイアログ ボックスで、[詳細設定] タブをクリックします。

OCT では、[ツール | アカウント設定] – [Exchange] ノードの下にある [ 共有フォルダのデータを同期する] 設定を使用して、この共有データが .ost ファイル内にキャッシュされている期間を構成できます。

この設定では、共有データへのアクセスがない状態になったときの, .ost ファイルへのデータの自動同期を停止するまでの経過日数を構成できます。この構成により、不要になったデータで .ost ファイルのサイズが大きくなるのを防ぐことができます。

.ost ファイルへの共有データのキャッシュを完全に無効にするには、OCT の [ツール | アカウント設定] – [Exchange キャッシュ モード] ノードの下にある [メール フォルダ以外の共有フォルダをダウンロードする] オプションを構成します。

この設定では電子メール以外の共有フォルダ データのダウンロードが可能になるので、共有データのダウンロードを禁止するには、OCT でこの設定を "無効" に構成できます。

[!メモ] OCT で [メール フォルダ以外の共有フォルダをダウンロードする] オプションを無効にした場合、適用されるのは Office Outlook 2007 の新しいプロファイルだけです。Office Outlook 2007 の既存のプロファイルに対してこの機能を無効にする場合は、グループ ポリシー エディタで同じオプションを構成してください。

RSS フィード

Office Outlook 2007 では、RSS フィードのデータをメールボックスまたは .pst ファイルに直接同期できます。RSS フィードを Office Outlook 2007 にすばやく追加するには、[RSS フィード] フォルダを選択し、[RSS フィード] フォルダのホーム ページに表示されている既定の RSS フィードのうち 1 つをクリックします。

RSS フィードを追加したら、Office Outlook 2007 の [アカウント設定] ダイアログ ボックスの [RSS フィード] タブを使用してフィードを構成できます。このダイアログ ボックスは、[ツール | アカウント設定] – [RSS フィード] から表示できます。

既存の RSS フィードの [RSS フィードのオプション] ダイアログ ボックス

Outlook 2007 での RSS フィード オプション

RSS フィードには多くの設定を構成できます。

これらの設定を OCT でカスタマイズする場合は、機能ツリーの [ツール | アカウント設定] – [RSS フィード] ノードの下にある設定を使用します。

次の表に、RSS に関する OCT の各設定を示します。

機能 詳細の設定

[Outlook の RSS フィードを共通フィード リストと同期させる]

Internet Explorer 7 を使用している場合は、Office Outlook 2007 と (Internet Explorer によって使用される) 共通フィード リストの間で RSS フィードを同期できます。RSS フィードを共通フィード リストと同期するように Office Outlook 2007 を構成するには、このオプションを有効にします。

[RSS アイテムで仕分けルールを実行する]

既定では、電子メールの仕分けルールは RSS アイテムには適用されません。

この設定は、[仕分けルールと通知] ダイアログ ボックスの [すべての RSS フィードに対して仕分けルールを有効にする] チェック ボックスを使用して確認できます (このダイアログ ボックスは、[ツール | 仕分けルールと通知] – [電子メールの仕分けルール] から表示できます)。[仕分けルールと通知] ダイアログ ボックスのこのチェック ボックスをオンにするには、OCT でこの設定を有効にします。有効にすると、RSS アイテムに対して電子メールの仕分けルールが強制的に実行されます。

[ユーザーの RSS フィードを移動しない]

既定では、同じ Exchange メールボックスに対して複数の Office Outlook 2007 クライアントを使用している場合、RSS フィード データと構成設定はユーザーがログオンしたクライアントに移動します。この機能を手動で無効にするオプションは、Outlook 2007 のインターフェイスにはありません。Office Outlook 2007 クライアント間での RSS データの移動を停止するには、OCT でこの設定を有効にします。

[RSS 機能をオフにする]

この設定により、RSS 機能に関連する設定が無効になるか削除されます。したがって、RSS フィードの追加や構成はできなくなります。

[添付ファイルを自動的にダウンロードする]

既定では、RSS アイテムの添付ファイルは Office Outlook 2007 によって自動的にダウンロードされません。しかし、[RSS フィード オプション] ダイアログ ボックスの [ダウンロード] セクションで、フィードごとに添付ファイルのダウンロードを有効にできます。このダイアログ ボックスは、[ツール | アカウント設定] – [RSS フィード] から表示できます。

すべての新しい RSS フィードに対してこの設定を管理する場合は、OCT でこのオプションを構成します。

[指定された同期間隔を上書きする]

多くの RSS に対しては、フィードの配信サーバーからコンテンツをダウンロードできる間隔が制限されています。既定では、Office Outlook 2007 の新しい RSS フィードはすべて、この更新の制限に従うように構成されています。

新しい RSS フィードに対し、この制限を無視して [更新の制限] チェック ボックスをオフにする場合は、OCT でこの設定を構成します。

[記事の全文を HTML 形式の添付ファイルとしてダウンロードする]

既定では、どの RSS アイテムについても、テキスト全文は Office Outlook 2007 によって自動的にダウンロードされません。しかし、[RSS フィード オプション] ダイアログ ボックスの [ダウンロード] セクションで、フィードごとに記事の全文のダウンロードを有効にできます。このダイアログ ボックスは、[ツール | アカウント設定] – [RSS フィード] から表示できます。

すべての新しい RSS フィードに対してこの設定を管理する場合は、OCT でこのオプションを構成します。

[既定の RSS フィード]

Office Outlook 2007 の初回起動時に 1 つ以上の RSS フィードが提供されているように RSS フィードを展開するには、この設定を使用します。

IMAP フォルダの切り替え時に消去を実行する

Office Outlook 2007 には、新しい消去オプション [オンラインでフォルダを切り替えたときにアイテムを消去する] が追加されています。このオプションは、新しい IMAP アカウントの作成時、または既存の IMAP アカウントの編集時に、[詳細設定] をクリックして構成できます。

[オンラインでフォルダを切り替えたときにアイテムを消去する] オプション

インターネット電子メール設定パージ オプション

[インターネット電子メール設定] ダイアログ ボックスの [全般] タブには、[オンラインでフォルダを切り替えたときにアイテムを消去する] チェック ボックスがあります。下部に表示される説明テキストにあるように、このチェック ボックスをオンにした場合、削除とマークされているアイテムは、オンライン操作中に Office Outlook 2007 で他のフォルダに移動したときに自動的に削除されます。このオプションは、既定ではオフになっており、IMAP アカウントごとに設定されます。

この設定を管理するには、OCT の [ツール | アカウント設定] – [IMAP] ノードの下にある [フォルダの切り替え時の消去機能をオンにする] オプションを構成します。

インターネット予定表

Office Outlook 2007 では、インターネットベースの予定表の購読を簡単に追加できます。Internet Explorer でインターネット予定表を追加する 1 つの方法としては、Web ページ上の WebCal ハイパーリンクをクリックする方法があります。

インターネット予定表への WebCal リンク

インターネット予定表への Webcal リンク

WebCal ハイパーリンクをクリックしないでポイントすると、リンクの URL に webcal:// プロトコルが使用されているのがわかります。インターネット予定表の購読を追加すると、データはインターネット予定表の .pst ファイル内のフォルダに同期されます (ナビゲーション ウィンドウのフォルダ一覧モジュールで確認できます)。

RSS フィードと同様に、インターネット予定表の購読は [アカウント設定] ダイアログ ボックスで管理します。購読の現在の構成設定を表示するには、[インターネット予定表] タブに表示されるエントリをダブルクリックします。

インターネット予定表の購読オプション

インターネット予定表の購読オプション

インターネット予定表には多くの設定を構成できます。

これらの設定を OCT でカスタマイズする場合は、機能ツリーの [ツール | アカウント設定] – [インターネット予定表購読] ノードの下にある設定を使用します。

次の表に、インターネット予定表に関して構成できる OCT 設定を示します。

機能 詳細の設定

[指定された同期間隔を上書きする]

多くのインターネット予定表に対しては、予定表の配信サーバーからコンテンツをダウンロードできる間隔が制限されています。既定では、Office Outlook 2007 の新しいインターネット予定表はすべて、この更新の制限に従うように構成されています。

新しい購読に対し、この制限を無視して [更新の制限] チェック ボックスをオフにする場合は、OCT でこの設定を構成します。

[インターネット予定表の移動を無効にする]

既定では、同じ Exchange メールボックスに対して複数の Office Outlook 2007 クライアントを使用している場合、インターネット予定表の構成設定はユーザーがログオンしたクライアントに移動します。つまり、別のクライアントにログオンすると、インターネット予定表の .pst ファイルがない場合はクライアントに .pst ファイルが追加され、インターネット予定表のデータをホストしているインターネット サーバーからデータが同期されます。

[購読オプション] ダイアログ ボックスにある購読ごとのオプションを使用して、この機能を手動で構成できます。購読の [他のコンピュータでこの予定表を表示しない] チェック ボックスをオンにした場合、別のクライアントにログオンしてもその購読は移動しません。

Office Outlook 2007 に追加される新しい購読に対して [他のコンピュータでこの予定表を表示しない] チェック ボックスをオンにするには、OCT でこの設定を有効にします。

[添付ファイルを自動的にダウンロードする]

インターネット予定表のアイテムにはファイルが添付されていることがあります。既定では、このような添付ファイルは Office Outlook 2007 によって自動的にダウンロードされません。

[購読オプション] ダイアログ ボックスにある購読ごとのオプションを使用して、この機能を手動で構成できます。手動で構成するには、[添付ファイル] セクションの [このインターネット予定表のアイテムの添付ファイルをダウンロードする] チェック ボックスをオンにします。

新しい購読に対して [このインターネット予定表のアイテムの添付ファイルをダウンロードする] チェック ボックスをオンにするには、OCT でこの設定を有効にします。

[インターネット予定表を Outlook に統合しない]

Office Outlook 2007 でユーザーがインターネット予定表を追加しないようにするには、OCT でこの設定を有効にします。

[既定のインターネット予定表購読]

Office Outlook 2007 の初回起動時に 1 つ以上のインターネット予定表が提供されているようにインターネット予定表を展開するには、この設定を使用します。

SharePoint の統合

Office Outlook 2007 と Windows SharePoint Services 3.0 では、Outlook 2003 とWindows SharePoint Services 2.0 で初めて実現された統合に、多くの新機能が提供されています。たとえば、Office Outlook 2007 での SharePoint リスト データの読み取り/書き込み機能、タスクやドキュメント ライブラリといった追加のリストの種類に対する同期機能などが挙げられます。

RSS フィードやインターネット予定表の購読と同様に、SharePoint リストの購読は [アカウント設定] ダイアログ ボックスで管理します。購読の現在の構成設定を表示するには、[SharePoint リスト] タブに表示されるエントリをダブルクリックします。

SharePoint リスト オプション

SharePoint リスト オプション

Office Outlook 2007 と同期される SharePoint リストには、多くの設定を構成できます。

これらの設定を OCT でカスタマイズするには、機能ツリーの [ツール | アカウント設定] – [SharePoint] ノードの下にある設定を使用します。

次の表に、Office Outlook 2007 と同期される SharePoint リストに関して構成できる OCT 設定を示します。

機能 詳細の設定

[SharePoint クライアント ページのダウンロードに含める変更アイテムの数を変更する]

1 つの Web サービス要求で Office Outlook 2007 クライアントが Windows SharePoint Services の実行サーバーからダウンロードするページ サイズを構成するには、この設定を使用します。ページ サイズとは、1 ページでダウンロードする新規アイテムと変更アイテムの最大数です。Windows SharePoint Services の実行サーバーの容量が少なくなるか、Office Outlook 2007 クライアントから送信される要求のサイズの方が大きい場合は、この設定を使用して、1 つの Web サービス要求でダウンロードするページ サイズを異なる値に変更できます。この設定を変更した場合は、環境への影響を確認するためにテストを実行してください。15 未満または 1,000 を超えるページ サイズは推奨されません。

[既定の SharePoint リスト]

Office Outlook 2007 の初回起動時に 1 つ以上の SharePoint リストが構成されているように SharePoint リストを展開するには、この設定を使用します。

[SharePoint ストア用のユーザー定義ラベルを設定する]

"SharePoint" というラベルを、この設定で指定するラベルに変更します。

SharePoint ストア用の Outlook ラベル

このスクリーン ショットでは、ナビゲーション ウィンドウと [アカウント設定] ダイアログ ボックスで、"SharePoint" というラベルが "WSS-label" というラベルに変わっています。

[SharePoint と Outlook を統合しない]

Office Outlook 2007 でこの機能を完全に無効にするには、この設定を使用します。

[指定された同期間隔を上書きする]

既定では、SharePoint リストに対しては、サーバーからコンテンツをダウンロードできる間隔が制限されていません。

ただし、SharePoint 管理者によってサーバーの構成が変更され、制限が設定されていることもあります。Office Outlook 2007 に追加される新しい SharePoint リストに対し、この制限を無視して [更新の制限] チェック ボックスをオフにする場合は、OCT でこの設定を構成します。

[SharePoint フォルダの同期間隔]

Office Outlook 2007 による SharePoint フォルダの自動的更新の間隔 (分) を設定するには、この設定を構成します。

[ユーザーの SharePoint リストを移動しない]

既定では、同じ Exchange メールボックスに対して複数の Office Outlook 2007 クライアントを使用している場合、SharePoint リストの構成設定はユーザーがログオンしたクライアントに移動します。つまり、別のクライアントにログオンすると、SharePoint リストの .pst ファイルがない場合はクライアントに .pst ファイルが追加され、Windows SharePoint Services を実行しているサーバーから SharePoint リストのデータが同期されます。

[SharePoint リスト オプション] ダイアログ ボックスにある購読ごとのオプションを使用して、この機能を手動で構成できます。リストの [他のコンピュータでこのリストを表示しない] チェック ボックスをオンにした場合、別のクライアントにログオンしてもそのリストは移動しません。

Office Outlook 2007 に追加される新しいリストに対して [他のコンピュータでこの予定表を表示しない] チェック ボックスをオンにするには、OCT でこの設定を有効にします。

[SharePoint の同期要求および応答を記録する]

既定では、Office Outlook 2007 と Windows SharePoint Services の間で送信される同期の要求および応答のログは無効になっています。この設定を有効にすると、Office Outlook 2007 ではほとんどの同期の要求および応答が、ユーザーの TEMP ディレクトリのログ ファイルに記録されます。ログ ファイルは 1 日に 1 ファイルずつ、合計 7 ファイルまで作成され、0-wss-sync-log.HTM、1-wss-sync-log.HTM のように名前が付けられます。

フォーム領域設定

フォーム領域とはユーザー設定フォームの新しいテクノロジです。Outlook 97 以来 Outlook に搭載されているユーザー設定フォーム機能と比べて、フォーム領域の機能は高いレベルから類似していますが、フォーム領域にはフォーム開発者にとって新しいテクノロジを使用する魅力的なメリットが多くあります。

隣接するフォーム領域の例

隣接するフォーム領域のサンプル

"フォーム領域" という用語は、Office Outlook 2007 のフォームに統合可能なカスタム ユーザー インターフェイスを設計および構築するための新しい方法を表しています。Office Outlook 2007 のユーザー設定フォームを設計する従来の方法と概念的には多くの点で類似しているものの、フォーム領域ではユーザー設定フォームを設計、コード化、および配布するための新しい方法が導入されています。このため、フォーム領域は新機能であり、従来の Office Outlook 2007 のユーザー設定フォーム機能の延長ではありません。

この新しいフォーム領域のアーキテクチャにより、フォーム開発者は主に 4 種類のフォーム領域を作成できます。

  • 隣接フォーム領域

  • 分離フォーム領域

  • 置換フォーム領域

  • 全置換フォーム領域

フォーム領域の設定を管理するには、OCT ツリーを [フォーム領域] まで展開します。

次の表に、フォーム領域に関して構成できる各種設定を示します。

機能 詳細の設定

[フォーム領域のアクセス権を構成する]

Office Outlook 2007 でフォーム領域を読み込むかどうかを構成するには、この設定を使用します。既定ではすべてのフォーム領域が実行されますが、HKEY_LOCAL_MACHINE に登録されているフォーム領域だけを実行するポリシーや、フォーム領域を読み込めないようにするポリシーを設定することもできます。

[ロックされたフォーム領域]

この設定によって、ユーザーが隣接する特定のフォーム領域を折りたためるかどうかが決まります。既定では、ユーザーは隣接するフォーム領域をすべて折りたたむことができます。

[フォーム領域]

この設定によって、フォーム領域を (メッセージ クラスごとに) 特定の種類のフォームに追加できるかどうかが決まります。