クライアントの構成
ここでは、クライアントを構成してドメイン noam.reskit.com に参加させます。
一般的に大半のクライアントでは、DHCP によって割り当てられる IP アドレスを使用するべきです。その方が管理者の作業負担を軽減でき、さらに管理者が複数のコンピュータに同じ IP アドレスを割り当ててしまうという誤りを防止できます。ただし、このシナリオの場合は、Windows 2000 Professional を実行しているコンピュータに対して静的な IP アドレスを使用することを選択しました。そうすることによって、このシナリオの目的に合わせたテスト環境が単純化されるからです。DHCP について詳しくは、『Microsoft Windows 2000 Server リソース キット 6 TCP/IP ガイド』の「第 4 章 DHCP (動的ホスト構成プロトコル) 」を参照してください。
クライアントを構成するために、以下の手順を実行しました。
トピック
クライアントの TCP/IP 設定の構成
クライアントの TCP/IP 設定の確認
ドメイン noam.reskit.com への参加
クライアントの TCP/IP 設定の構成
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンして、TCP/IP 設定を構成します。次の手順ではクライアントに静的な IP アドレスを割り当てますが、一般的に、大半のクライアントは DHCP によって割り当てられる IP アドレスで構成します。
クライアントの TCP/IP 設定を構成するには
[マイ ネットワーク] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
構成したいネットワーク接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
選択したネットワーク接続の [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[インターネット プロトコル (TCP/IP) ] をクリックして、[プロパティ] をクリックします。 図 18 に示すような [インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[次の IP アドレスを使う] をクリックします。
[IP アドレス] ボックスで、172.16.8.51 と入力します。
[サブネット マスク] ボックスで、255.255.252.0 と入力します。
[デフォルト ゲートウェイ] ボックスで、172.16.8.1 と入力します。
[優先 DNS サーバー] ボックスで、172.16.8.11 と入力します。これは SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com の IP アドレスです。
[代替 DNS サーバー] ボックスで、172.16.4.11 と入力します。これは SEA-RK-DC-01.reskit.com の IP アドレスです。
図 18: クライアントの TCP/IP 設定
[OK] をクリックし、再び [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
クライアントの TCP/IP 設定の確認
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
クライアントの TCP/IP 設定を確認するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[アクセサリ] をポイントして、[コマンド プロンプト] をクリックします。
コマンド プロンプトで、ping 172.16.8.51 と入力し、ENTER キーを押します。これは、このコンピュータに PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 172.16.8.1 と入力し、ENTER キーを押します。これは、デフォルト ゲートウェイに PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 172.16.4.11 と入力し、ENTER キーを押します。これは、SEA-RK-DC-01.reskit.com に PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 172.16.8.11 と入力し、ENTER キーを押します。これは、SEA-NA-DC-01.noam.reskit.com に PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
exit と入力して、コマンド プロンプトを終了します。
ドメイン noam.reskit.com への参加
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
クライアントをドメイン noam.reskit.com に参加させるには
[マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[ネットワーク ID] タブをクリックして、[プロパティ] をクリックします。
[識別の変更] ダイアログ ボックスで、[コンピュータ名] ボックスに client と入力して、[次のメンバ] の [ドメイン] をクリックし、noam.reskit.com と入力します。[OK] をクリックします。
[ドメインのユーザー名とパスワード] ダイアログ ボックスで、ドメインに参加することを許可されたアカウントの名前とパスワードを入力して、[OK] をクリックします。既定の設定でドメインに参加する権限を持っているのは、ドメイン noam.reskit.com の Administrator アカウント (NOAM\Administrator) です。
ドメインに参加したことを通知するダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックします。
コンピュータの再起動が必要であることが通知されたら、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックして、コンピュータの [プロパティ] ダイアログ ボックスを終了します。
コンピュータを再起動するように要求されたら、[はい] をクリックします。
関連するセットアップ手順
クライアントの構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、Web Resources (英語) を参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。