プロジェクトの Active Directory 接続に失敗する

概要:   このモニターは、Microsoft Project Web App が Active Directory ディレクトリ サービスにアクセスできなかったことを示しています。管理者が Project Web App を使用して [Active Directory とエンタープライズ リソース共有元の同期] ページまたは [グループの追加または編集] ページを参照すると、Project Web App は Active Directory フォレストの現在の利用可能性をチェックします。このチェックによって、これらのページの [グループの検索] ボタンが有効になるかどうかが決まります。[グループの検索] ボタンが利用できる場合、管理者はこのボタンを使用して、同期に使用する Active Directory グループを選択できます。

原因:   次の1 つ以上の状況が原因である可能性があります。

• Microsoft Project Server アプリケーション サーバーで、Active Directory に対する読み取りアクセス権のない SharePoint Service Account (SA) アカウントを使用している。

• Project Server アプリケーション サーバーがもはや Active Directory ドメインに参加していない。

• Project Server アプリケーション サーバーからドメインへのネットワーク アクセスが現在使用できない。

• Project Server 2010 と Active Directory の通信に必要なポートが、Project Server 2010 アプリケーション サーバーと Active Directory ストアの間で開かれていない。これは、以下で説明するポートをブロックするようにファイアウォールが構成されている場合に発生することがあります。

  • 389/UDP – LDAP: LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) は、ディレクトリ サービスにアクセスするための標準的な方法を提供します。Active Directory ストアへのアクセスに使用される主要なプロトコルです。

  • 636/TCP – LDAP over SSL: SSL (Secure Sockets Layer) が有効になっている場合、送受信される LDAP データが暗号化されます。

  • 3268/TCP – Microsoft Global Catalog: Active Directory グローバル カタログはこのポートでリッスンします。

  • 3269/TCP – Microsoft Global Catalog with LDAP/SSL: Microsoft グローバル カタログ SSL 接続はこのポートでリッスンします。

解決策:

• Project Server アプリケーション サーバーが使用する SA で使用されるサービス アカウントが、Active Directory に対する読み取りアクセス権を持つドメイン アカウントであることを確認します。

• Project Server アプリケーション サーバーが Active Directory ドメインに参加していることを確認します。

• Project Server アプリケーション サーバーのネットワーク アクセスが有効であることを確認します。

• 前に示した各ポートが、Active Directory ストアと Project Server アプリケーション サーバーの間で開かれていることを確認します。