Project Server で PerformancePoint Services を使用する

 

適用先: PerformancePoint Services, SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-08-18

このセクションのシナリオでは、Microsoft SharePoint Server 2010 の PerformancePoint Services を Microsoft Project Server 2010 と共に使用します。Project Server 2010 の既定の展開では、PerformancePoint Services が必須ではありません。ファームで PerformancePoint Services をまだ構成していない場合は、このセクションのシナリオの実装前に実行する必要があります。

製品ファームに対して PerformancePoint Services を構成する場合は、PerformancePoint Services の計画と運用に関するコンテンツを確認することを強くお勧めします。以下の記事では、PerformancePoint Services を環境に展開するための計画と構成について、必要な情報を提供します。

PerformancePoint Services をテスト環境に展開する場合や、稼働を急いでいる場合のために、この記事では、このセクションのシナリオに合わせて PerformancePoint Services を構成する基本手順を説明します。

注意

この記事の手順では、「Project Server 2010 用のレポートを構成する」の説明に従って Project Server 2010 のレポートがすでに構成されているものとします。

PerformancePoint Services を構成する

PerformancePoint Services を構成するには、最初に、PerformancePoint Services を実行するアプリケーション サーバーで PerformancePoint Service を開始する必要があります。パフォーマンス向上のために複数のアプリケーション サーバーでサービスを開始することもできますが、少なくとも 1 台のサーバーでサービスを開始する必要があります。PerformancePoint Service を開始するには、以下の手順を実行します。

PerformancePoint Service を開始するには

  1. SharePoint Server のサーバーの全体管理 Web サイトで、[システム設定] セクションの [サーバーのサービスの管理] をクリックします。

  2. [PerformancePoint Service] の隣にある [開始] をクリックします。

サービスを開始すると、PerformancePoint Services サービス アプリケーションを作成できるようになります。以下の手順を使用して、サービス アプリケーションを作成します。

PerformancePoint Services サービス アプリケーションを作成するには

  1. SharePoint Server のサーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. [新規] をクリックし、[PerformancePoint Service アプリケーション] をクリックします。

  3. サービス アプリケーションの名前を入力し、[このサービス アプリケーションのプロキシをファームの既定のプロキシ リストに追加する] チェック ボックスをオンにします。

  4. [新しいアプリケーション プールを作成する] オプションをクリックし、アプリケーション プールの名前を入力します。

  5. [構成可能] オプションの下で、アプリケーション プールを実行する管理アカウントを選択します。

  6. [作成] をクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

既定では、サービス アプリケーションの作成時には、アプリケーション プロキシが既定の Web アプリケーションに関連付けられていません。PerformancePoint Services が機能するためには、この関連付けを作成する必要があります。Web アプリケーションと PerformancePoint Services プロキシの間の関連付けを構成するには、以下の手順を実行します。

サービス アプリケーションの関連付けを構成するには

  1. SharePoint Server のサーバーの全体管理で、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  2. [サービス アプリケーション] セクションで、[サービス アプリケーションの関連付けの構成] をクリックします。

  3. [アプリケーション プロキシ グループ] セクションで、[既定] をクリックします。

  4. [PerformancePoint Services] チェック ボックスがオンになっていることを確認し、[OK] をクリックします。

外部データ ソースに接続するためには、Kerberos 委任を既に構成している場合を除き、PerformancePoint Services の無人サービス アカウントが必要です。このアカウントは、データ アクセス用に作成する Active Directory アカウントです。Active Directory アカウントを作成した後、以下の手順に従って、PerformancePoint Services の無人サービス アカウントを構成します。

PerformancePoint Services の無人サービス アカウントを構成するには

  1. SharePoint Server のサーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  2. PerformancePoint Services サービス アプリケーションをクリックします。

  3. [PerformancePoint Service アプリケーションの設定] をクリックします。

  4. [セキュリティで保護された無人サービス アカウント] セクションで、無人サービス アカウントとして使用するアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

  5. [OK] をクリックします。

Project Server ビジネス インテリジェンス センターを使用する場合は、無人サービス アカウントがデータ接続ファイルおよび Microsoft Excel 2010 ブックにアクセスするために、ビジネス インテリジェンス センターに対する読み取りアクセス権が必要です。ビジネス インテリジェンス センターに対するアクセスを PerformancePoint Services の無人サービス アカウントに許可するには、以下の手順を実行します。

無人サービス アカウントにアクセスを許可するには

  1. Microsoft Project Web App (PWA) の サイド リンク バーで、[ビジネス インテリジェンス] をクリックします。

  2. ビジネス インテリジェンス センターで [サイトの操作] をクリックし、[サイトの権限] をクリックします。

  3. [編集] タブの [グループの作成] をクリックします。

  4. [グループの作成] ページで、以下の操作を行います。

    1. [名前] ボックスに、グループに使用する名前を入力します (たとえば、「BI Center Read Access」と入力します)。

    2. [このサイトのグループ権限の付与] セクションで、[読み取り] チェック ボックスをオンにします。

    3. 残りのオプションは既定値のままとし、[作成] をクリックします。

  5. [ユーザーとグループ] ページで、[新規] をクリックします。

  6. [アクセス許可の付与] ダイアログ ボックスで、PerformancePoint Services で無人サービス アカウントとして使用される Active Directory アカウントの名前を入力し、[OK] をクリックします。

See Also

Concepts

Excel Services、PerformancePoint Services、および Project Server で構築されたダッシュボードを使用してプロジェクトのリソース使用率を追跡管理する