Eseutil /K チェックサム モード

 

Microsoft® Exchange Server 2003 の Eseutil ツールには、インフォメーション ストア データベースのページレベルの整合性を検証するために使用できる /K スイッチが用意されています。/K スイッチを使用すると、ファイル ヘッダーの損傷を検出できます。ファイル ヘッダーの損傷は、データベース、ログ ファイル、修正プログラム ファイル、またはチェックポイント ファイルで発生する場合があります。さらに、Eseutil /K コマンドを使用すると、ストレージ グループに含まれるすべてのデータベースのマウントが解除されているときに、トランザクション ログのチェックサムの整合性を検証できます。

note注 :
チェックサム モードでは、データベースの回復は実行されません。データベースが不整合であるか、"ダーティ シャットダウン" 状態にある場合は、データベース操作が確実に正しく完了するように、回復操作を実行することをお勧めします。回復操作を実行した後で、Eseutil ツールを使用して整合性チェックを実行できます。

チェックサム モードでの Eseutil の実行の詳細については、「チェックサム モードで Eseutil /K を実行する方法」を参照してください。

Eseutil に ESEFile 機能が含められたことで、Eseutil のチェックサム機能は、ストリーミング データベース、ログ ファイル、およびチェックポイント ファイルも対象にするように拡張されています。Eseutil /K チェックサム コマンドの使用時には次の点に注意してください。

  • ストリーミング データベースのみのチェックサムを確認する場合、データベースのヘッダー ページのみがチェックされます。データは無視されます。ストリーミング データベース全体のチェックサムを確認する場合は、Exchange データベース (.edb) ファイルに対してチェックサム モードを実行する必要があります。この理由は、ストリーミング ファイル内のデータのチェックサムは、ストリーミング ファイルに実際には格納されず, .edb ファイルのテーブル内に格納されるためです。
  • Eseutil チェックサム モードでは、データベースに含まれる個々のページのチェックサムは確認できません。しかし、ページ ダンプ モードを使用すると、特定のページのチェックサムが正しいかどうかを特定できます。

Exchange の以前のバージョン

Exchange 2003 より前のバージョンでは、Eseutil /G を実行するか、ESEFile ユーティリティを使用すると、オンライン バックアップ中にデータベースのチェックサムを確認できます。Eseutil は、Microsoft Exchange 2000 Server および Exchange Server 5.5 の ESEFile サポート ユーティリティを置き換えます。

詳細情報

詳細については、「Exchange Server データベース ユーティリティ ガイド」の以下のトピックを参照してください。