単独のインストール フォルダを使用して特定ユーザーのグループ向けに独自の構成を作成する
適用対象: Office Resource Kit
トピックの最終更新日: 2008-09-19
特別なニーズを持つユーザーのグループ向けに、独自の構成を作成できます。独自の構成を作成するには、Config.xml ファイルとセットアップ カスタマイズ ファイルを使用して、対象グループの構成に合わせたセットアップ プログラムとカスタマイズを含む単独のインストール フォルダを作成した後、そのフォルダからセットアップを実行します (または、ユーザーに実行させます)。単独のインストール フォルダには、Setup.exe、Config.xml、およびセットアップ カスタマイズ ファイルだけを含めます。必要な他のインストール ファイルは、2007 Microsoft Office system のメインのネットワーク インストール フォルダに含めます。
ここで説明する方法は、「ユーザー グループごとに 2007 Office system の異なる構成を作成する」で説明されている方法の代替方法であり、主な違いは単独のインストール フォルダを使用する点です。次の手順でわかるように、特定ユーザーのグループ向けに単独のインストール フォルダを使用するメリットは、管理者 (またはグループに属するユーザー) が、Setup.exe を実行するために複雑なコマンドとネットワーク パスを指定しなくても、フォルダの場所からセットアップを実行でき、グループのカスタマイズされた構成を取得できるということです。
単独のインストール フォルダを使用して特定ユーザーのグループ向けに独自の構成を作成しインストールする
2007 Office system のメインのネットワーク インストール フォルダとは別のフォルダを作成します。たとえば、GroupCustomOfficeInstallFolder というフォルダを作成します。
新しいフォルダに、Setup.exe、Config.xml、および Osetup.dll のコピーを作成します。これらのファイルはメインのネットワーク インストール フォルダにあります。
テキスト エディタを使用して Config.xml を開き、次のことを行います。
メインのネットワーク インストール フォルダから 2007 Office system のインストール ファイルを取得できるように、DistributionPoint 要素の Location 属性を編集します。たとえば、次のように編集します。
<DistributionPoint Location=\\share\Primary2007OfficeSystemNetworkInstallationFolder />
Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して 1 つ以上のセットアップ カスタマイズ ファイルを作成した場合は、セットアップ時に新しいフォルダ内のセットアップ カスタマイズ ファイルが検出されるように、SetupUpdates 要素の CheckForSUpdates 属性と SUpdateLocation 属性を編集します (既定では、セットアップ時には Updates フォルダ内でセットアップ カスタマイズ ファイルが検索され、複数見つかった場合はアルファベット順にファイルが実行されます)。たとえば、次のように編集します。
<SetupUpdates CheckForSUpdates="Yes" SUpdateLocation="<\\share\GroupCustomOfficeInstallFolder\Updates>" />
重要 Config.xml を編集するには、メモ帳などのテキスト エディタを使用します。Microsoft Office Word 2007 などの汎用の XML エディタを使用しないでください。
セットアップ カスタマイズ ファイルの作成方法の詳細については、「2007 Office system の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。
新しく作成した GroupCustomOfficeInstallFolder フォルダから Setup.exe を実行します。ユーザー用にドライブをマップするか、セットアップをコマンド ラインから実行することができます。たとえば、次のように指定します。
\\share\GroupCustomOfficeInstallFolder\setup.exe