サーバー構成オプションの設定

  • [アーティクル]

更新 : 2006 年 12 月 12 日

SQL Server リソースを管理および最適化するには、SQL Server Management Studio または sp_configure システム ストアド プロシージャを使用して、構成オプションを設定します。これらの構成オプションには、SQL Server セキュリティ構成ツールを使用して構成できるものもあります。最も一般的に使用されるサーバー構成オプションは SQL Server Management Studio から使用できます。また、sp_configure を使用するとすべての構成オプションにアクセスできます。システムへの影響を慎重に検討したうえで、これらのオプションを設定してください。

ms189631.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
詳細設定オプションは、熟練したデータベース管理者または認定された SQL Server 技術者だけが変更するようにしてください。

sp_configure システム ストアド プロシージャの使用

sp_configure を使用する場合は、構成オプションを設定した後、RECONFIGURE または RECONFIGURE WITH OVERRIDE のいずれかを実行する必要があります。通常、RECONFIGURE WITH OVERRIDE ステートメントは、十分注意して使用する必要がある構成オプション用に予約されています。ただし、RECONFIGURE WITH OVERRIDE はどの構成オプションでも機能します。また、RECONFIGURE WITH OVERRIDE を RECONFIGURE の代わりに使用することもできます。

ms189631.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
RECONFIGURE はトランザクション内で実行されます。再構成オプションのいずれかが失敗した場合、すべての再構成操作が無効になります。

オプションごとの値は、次のステートメントを使用して決定できます。

SELECT * FROM sys.configurations
ORDER BY name ;
GO

次の例は、fill factor オプションを既定値から値 100 に変更する場合に、sp_configure で使用できるスクリプトです。

sp_configure 'show advanced options', 1;
GO
RECONFIGURE;
GO
sp_configure 'fill factor', 100;
GO
RECONFIGURE;
GO

構成オプションのカテゴリ

構成オプションは、次のいずれかの場合に有効になります。

  • オプションを設定し、RECONFIGURE ステートメントまたは場合によっては RECONFIGURE WITH OVERRIDE ステートメントを実行した直後。
    - または -
  • 上の操作を行い、SQL Server のインスタンスを再起動した後。

sp_configure を使用して詳細設定オプションを構成するには、まず 'show advanced options' オプションを 1 に設定して sp_configure を実行し、RECONFIGURE を実行する必要があります。

sp_configure 'show advanced options', 1;
GO
RECONFIGURE;
GO
sp_configure 'cursor threshold', 0;
GO
RECONFIGURE;
GO

上記の例では、cursor threshold オプションの再構成が直ちに行われます。cursor threshold の新しい値が構成オプションの value_in_use 列と value 列に表示されます。

SQL Server のインスタンスを再起動する必要があるオプションについては、最初は変更された値だけが value 列に表示されます。再起動後に、その新しい値が value 列と value_in_use 列の両方に表示されます。

オプションの中には、新しい構成を有効にするために、サーバーを再起動する必要があるものもあります。新しい値を設定し sp_configure を実行した後にサーバーを再起動した場合、新しい値は構成オプションの value_in_use 列ではなく value 列に表示されます。サーバーの再起動後は、新しい値が value_in_use 列に表示されます。

自己構成オプションは、システムのニーズに合わせて SQL Server が調整するオプションです。このため、ほとんどの場合、値を手動で変更する必要はありません。たとえば、min server memory、max server memory、user connections などの各オプションがあります。

構成オプションの表

次の表は、使用可能なすべての構成オプション、設定可能範囲、および既定値を示しています。構成オプションには文字コードを付けています。その内容を次に示します。

参照

概念

SQL Server でのオプションの使用

その他の技術情報

sp_configure (Transact-SQL)
RECONFIGURE (Transact-SQL)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日
新しい内容 :
  • 構成オプションの表に common criteria compliance enabled オプションを追加しました。

2006 年 4 月 14 日
新しい内容 :
  • RECONFIGURE オプションの使用に関する注意を追加しました。
変更内容 :
  • allow updates オプションによってエラーが発生する場合があるという注意を追加しました。

2005 年 12 月 5 日
新しい内容 :
  • max worker threads の 64 ビット版の説明を追加しました。
変更内容 :
  • Agent XPs がセットアップで 1 に設定される可能性について記述しました。
  • ユーザー インスタンスの既定のタイムアウト値を修正しました。