Eseutil /D (最適化) を実行する方法

 

ここでは、すべてのバージョンの Exchange について、Eseutil コマンドを使用してオフラインで Exchange データベース ファイルの最適化または圧縮を実行する方法について説明します。Eseutil /D の詳細については、「Eseutil /D 最適化モード」を参照してください。

開始する前に

Eseutil を使用してデータベースを最適化する前に、次の点に注意してください。

  1. 処理するデータベースの最終サイズの 110% に等しい空きディスク領域があることを確認してください (最終サイズとは、現在のファイル サイズからファイル内の空白のサイズを引いた値です)。
  2. Eseutil ではオフラインでの最適化が実行されるため、最適化の前にデータベースのマウントを解除してください。オフラインでの最適化の間、マウント解除されたデータベースはクライアントからアクセスできなくなります。

手順

Exchange 2000 または Exchange 2003 データベースを最適化する方法

  1. Exchange システム マネージャで、最適化するデータベースを右クリックし、[ストアのマウントを解除] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、Exchsrvr\Bin フォルダに移動し、Eseutil /d コマンド、データベース スイッチ、および使用するすべてのオプションを入力します。たとえば、次のコマンド (すべてをコマンド ライン 1 行に入力します) は、メールボックス データベースに対して標準の最適化ユーティリティを実行します。

    C:\program files\exchsrvr\bin> Eseutil /d c:\progra~1\exchsrvr\mdbdata\priv1.edb
    

    特定のデータベースに対して Eseutil による最適化を実行するには、次のデータベース スイッチを使用します。

    Eseutil /d <database_name> [options]
    

Exchange Server 5.5 データベースを最適化する方法

  1. コントロール パネルの [サービス] を使用して、最適化対象のデータベースを制御しているサービスを停止します。

    • Exchange Directory データベースの場合は、Microsoft Exchange Directory サービスを停止します。
    • Exchange メールボックス データベースまたはパブリック フォルダ データベースの場合は、Microsoft Exchange Information Store サービスを停止します。
  2. コマンド プロンプトで、Winnt\System32 フォルダに移動し、Eseutil /d コマンド、データベース スイッチ、および使用するすべてのオプションを入力します。

    たとえば、次のコマンドはディレクトリに対して標準の最適化ユーティリティを実行し、そのコピーをユーザーが定義したファイルに保存します。

    C:\winnt\system32> Eseutil /d /ds /tc:\dbback\tempdfrg.edb /p 
    

    特定のデータベースに対して Eseutil を実行するには、次のデータベース スイッチのいずれかを使用します。

    Option         Description
    ----------------------------------------
    /ds            Directory
    /ispriv        Private information store
    /ispub         Public information store
    

データベースに対して実行する操作を指定するには、次のオプションのいくつかを使用します。

コマンド ライン リファレンス

次に示すのは、Exchsrvr\Bin フォルダのコマンド プロンプトで「Eseutil ./?」と入力し、最適化を意味する D を選択したときに表示されるコマンド ライン リファレンスです。

DEFRAGMENTATION/COMPACTION:
    DESCRIPTION:  Performs off-line compaction of a database.
         SYNTAX:  ESEUTIL /d <database name> [options]
     PARAMETERS:  <database name> - filename of database to compact
        OPTIONS:  zero or more of the following switches, separated by a space:
                  /s<file>   - set streaming file name (default: NONE)
                  /t<db>     - set temp. database name (default: TEMPDFRG*.EDB)
                  /f<file>   - set temp. streaming file name
                               (default: TEMPDFRG*.STM)
                  /i         - do not defragment streaming file
                  /p         - preserve temporary database (ie. don't instate)
                  /b<db>     - make backup copy under the specified name
                  /8         - set 8k database page size (default: auto-detect)
                  /o         - suppress logo
          NOTES:  1) If instating is disabled (ie. /p), the original database
                     is preserved uncompacted, and the temporary database will
                     contain the defragmented version of the database.

詳細情報

詳細については、「Exchange Server データベース ユーティリティ ガイド」の以下のトピックを参照してください。